JIS D 5806:1994 規格概要
この規格 D5806は、自動車用スタータスイッチについて規定。
JISD5806 規格全文情報
- 規格番号
- JIS D5806
- 規格名称
- 自動車用スタータスイッチ
- 規格名称英語訳
- Starter switches for automobiles
- 制定年月日
- 1964年12月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 43.060.50
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 自動車 II 2020
- 改訂:履歴
- 1964-12-01 制定日, 1967-09-01 改正日, 1970-10-01 確認日, 1973-03-01 改正日, 1976-03-01 改正日, 1979-03-01 改正日, 1983-10-01 確認日, 1988-12-01 確認日, 1994-09-01 改正日, 2000-11-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS D 5806:1994 PDF [14]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
D 5806-1994
自動車用スタータスイッチ
Starter switches for automobiles
1. 適用範囲 この規格は,自動車用スタータスイッチ(以下,スイッチという。)について規定する。
備考1. ここでいうスイッチは,次のものとする。
(1) ガソリン自動車の点火1次回路,始動回路,その他の電気機器回路の開閉に用いる公称
電圧12Vのイグニションスタータスイッチ。
(2) ディーゼル自動車のエンジン始動回路,その他の電気機器回路の開閉に用いるロータリ
式スタータスイッチ。
なお,ディーゼル自動車用スタータスイッチ(ロータリ式)については,附属書に示
す。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0209 メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差
JIS B 0211 メートル細目ねじの許容限界寸法及び公差
JIS C 1102 指示電気計器
JIS C 1302 絶縁抵抗計
JIS D 0201 自動車部品の電気めっき通則
JIS D 1601 自動車部品振動試験方法
JIS D 5403 自動車用電線端子
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
2. 種類及び記号 スイッチの種類及び記号は,切換段数による形式(図1参照),接続負荷別最大負荷,
接続端子及び端子記号により区分し,表1に示すとおりとする。
――――― [JIS D 5806 pdf 1] ―――――
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D 5806-1994
図1
表1
単位 W
種類 形式 記号 R端子の有無 接続端子,端子記号及び最大負荷
及び 蓄電池 イグニショ イグニション スタータリレ ラジオ,冷
負荷高低 ンコイル コイル ー又はスター 暖房器など
(始動時)(1) タマグネチッ
クコイル
B IG R ST ACC
G1種 2段式 1LR 低負荷用R付き − 120 60 120 −
1L 低負荷用Rなし − 120 − 120 −
1HR 高負荷用R付き − 240 60 120 −
1H 高負荷用Rなし − 240 − 120 −
G2種 3段式 2LR 低負荷用R付き − 120 60 120 120
2L 低負荷用Rなし − 120 − 120 120
2HR 高負荷用R付き − 240 60 120 240
2H 高負荷用Rなし − 240 − 120 240
注(1) 始動時に抵抗を通さずにイグニションコイルへ接続する端子。
3. 性能
3.1 絶縁抵抗 スイッチの外枠と端子間及び各端子間の絶縁抵抗は,常温常湿の状態において1M 坎 上
とする。
3.2 接触抵抗 スイッチをON状態において,入力端子と出力端子との間に10Aの負荷を加えたときの
接触抵抗による電圧降下は,表2に示す値以下とする。
表2
単位 V
項目 電圧降下
耐久検査前 0.15
耐久検査後 0.25
3.3 耐温度性 スイッチは−3080℃の温度範囲において各部に異状を生じないで,−2060℃の温度
範囲で作動しなければならない。
また,接触抵抗は,3.2に規定する耐久検査前の値を満足しなければならない。
――――― [JIS D 5806 pdf 2] ―――――
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D 5806-1994
3.4 温度上昇 スイッチをON状態において,入力端子と出力端子との間に低負荷用は19A,高負荷用
は38Aの負荷を加え,各部の温度がほぼ一定になったときの導電部の温度と負荷を加える前の温度との差
は,表3に示す値以下でなければならない。ただし,ST端子及びR端子付きのIG端子を除く。
表3
単位 ℃
接点材料 温度差
銅又は銅合金 40
銀又は銀合金 65
3.5 耐振性 スイッチの走行位置において,JIS D 1601に規定する段階4による試験を行ったとき,接
点の接触ふらつき及び有害な異常音を生じてはならない。
3.6 耐久性 スイッチは通常の使用状態において,作動回数25 000回以上使用しても3.1,3.2及び4.3
の規定を満足しなければならない。
なお,作動回数は,キーの操作1往復を1回とする。
4. 構造
4.1 一般構造 スイッチは,キーにより作動し,できるだけ取扱いが簡単で,しかも堅ろうなものとし,
使用中各部が緩まないような構造とする。
なお,OFFの位置を除いた各段の位置で,キーは抜けてはならない。
4.2 切換接続回路 スイッチの切換接続回路は,表4に示すとおりとする。
表4
注(2) 表中の破線は,切換途中でオーバーラップしていることを示す。
4.3 操作,節度及び自動もどり スイッチの操作は滑らかで,2段式のOFF及び1段目,3段式のOFF,
1段目及び3段目の停止すべき正しい位置(2.の図1に示すキーの位置をいい,以下,停止位置という。)
を手ごたえで容易に感知できなければならない(以下,節度という。)。ただし,その際のOFF→1段→OFF
及びOFF→3段→OFFのキーの停止位置の中間における最大トルクは,0.150.34N・mとする。
なお,各停止位置の中間では,有害な引っかかり,きしみ,がたなどがあってはならない。
2段式及び3段式のキーの位置の2段目は,1段目の停止位置からキーを時計方向に回し,停止する位置
まで滑らかに回転するもので,この間で手を離したとき,1段目の停止位置まで確実に自動的にもどらな
ければならない。
なお,このときの操作の最大トルクは,0.6N・m以下とする。
――――― [JIS D 5806 pdf 3] ―――――
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D 5806-1994
4.4 形状及び寸法 スイッチの形状及び主要寸法は,付図1に示すとおりとする。
4.5 キーの遊び スイッチの外枠とキーとの回転方向の各段の遊び角度は,10°以下とする。ただし,2
段目は除く。
4.6 端子の強さ スイッチの端子は,正規の使用状態で端子のリード線取付部へ垂直静荷重50Nを1分
間加えても,有害な変形,端子固定部のがた,その他に異状が生じてはならない。
なお,平形端子又はリード線にはんだ付けをしたものは,リード線の引き出し方向へ静荷重50Nを加え
る。
4.7 取付部の強さ スイッチの取付部は,スイッチを正規の使用状態に取り付け,外枠先端(付図1参
照)へ垂直静荷重 (W) 50Nを1分間加えても,取付部その他に異状が生じてはならない。
5. 材料及びめっき スイッチの主要部の材料及びめっきは,原則として表5に示すとおりとする。
なお,めっきはJIS D 0201による。
表5
部品名 材料 めっき
キーシリンダ 黄銅 MBCr5
亜鉛合金 MZCr10又はMZNi15
キー 軟鋼 MFNi5又はMFCr10
黄銅 MBCr5又はMBNi5
洋白
−
ステンレス鋼
接点 銅又は銅合金 銀めっきを施す場合はMBAg5
銀又は銀合金 −
端子 銅
−
黄銅
軟鋼 MFZn5
端子用小ねじ 黄銅 −
軟鋼 MFZn5
外枠 軟鋼 MFZn5
アルミニウム
亜鉛合金 −
合成樹脂
化粧ナット 黄銅 MBCr5又はMBNi5
軟鋼 MBNi5又はMFCr10
亜鉛合金 MZCr10又はMZNi15
アルミニウム MACr20
合成樹脂 −
絶縁体 合成樹脂 −
備考 MFZn5の場合は,クロメート処理B又はCを施す。
6. 外観 スイッチの化粧ナット,キーシリンダ及びキーの外観は,JIS D 0201の規定による。ただし,
傷についての限度は,原則として表6に示すとおりとする。
――――― [JIS D 5806 pdf 4] ―――――
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D 5806-1994
表6
外観の状態 限度
打傷 幅0.5mm以下,長さ3mmまで2個以下
素地傷 長さ14mm2個以下
すり傷 長さ310mm2本以下
備考 キーシリンダ回転部分の可視面の,打傷,すり傷に
は表6を適用しないが,できるだけ傷のないことが
望ましい。
7. 検査
7.1 形式検査 形式検査は,新規の設計製作によるスイッチが設計どおりの性能を発揮するかどうか,
又は新規の受渡しに際し,設計仕様どおりの性能を発揮するかどうかを知るために行うもので,次の各項
目について行い,同一試験品について全部の検査に合格しなければならない。ただし,(7)は,別の試験品
で行ってもよい。
(1) 構造検査
(2) 材料検査
(3) 外観検査
(4) 絶縁抵抗検査
(5) 接触抵抗検査
(6) 耐温度検査
(7) 温度上昇検査
(8) 操作,節度及び自動もどり検査
(9) 耐振検査
(10) 耐久検査
(11) 表示検査
7.2 受渡検査 受渡検査は,形式検査に合格した同一形式のスイッチを製造又は受渡しの際に行うもの
で,同一試験品について,次の各項目全部の検査に合格しなければならない。ただし,4.6に規定する端子
の強さ及び4.7に規定する取付部の強さは検査を行わない。
なお,受渡当事者間の協定により,検査の項目の一部を省略してもよい。
(1) 構造検査
(2) 外観検査
(3) 絶縁抵抗検査
(4) 操作,節度及び自動もどり検査
(5) 表示検査
7.3 検査条件
7.3.1 検査場所の標準状態 特に指定がなければ,原則としてJIS Z 8703に規定する常温常湿とする。
7.3.2 測定用電気計器 電圧計及び電流計は,JIS C 1102に規定する0.5級以上,絶縁抵抗計はJIS C 1302
に規定する500V用のものを使用する。
7.3.3 検査電圧 特に指定がなければ,検査電圧は公称電圧12Vとする。
7.3.4 検査電流 特に指定がなければ,検査電流は10Aとする。
7.3.5 検査負荷 特に指定がなければ,抵抗負荷(電球を含む。)を用いる。
――――― [JIS D 5806 pdf 5] ―――――
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JIS D 5806:1994の国際規格 ICS 分類一覧
- 43 : 自動車工学 > 43.060 : 自動車用エンジン > 43.060.50 : 電気および電子設備.制御システム
JIS D 5806:1994の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0209:1997
- メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差
- JISB0211:1997
- メートル細目ねじの許容限界寸法及び公差
- JISC1102:1981
- 指示電気計器
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISD0201:1995
- 自動車部品―電気めっき通則
- JISD1601:1995
- 自動車部品振動試験方法
- JISD5403:1989
- 自動車用電線端子
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態