JIS K 6828-2:2003 合成樹脂エマルジョン―第2部:白化温度及び最低造膜温度の求め方

JIS K 6828-2:2003 規格概要

この規格 K6828-2は、合成樹脂エマルジョンの白化温度及び最低造膜温度を測定する方法について規定。溶剤,可塑剤その他の添加物を含む合成樹脂エマルジョンの配合物にも適用。

JISK6828-2 規格全文情報

規格番号
JIS K6828-2 
規格名称
合成樹脂エマルジョン―第2部 : 白化温度及び最低造膜温度の求め方
規格名称英語訳
Plastics -- Polymer dispersions -- Determination of white point temperature and minimum film-forming temperature
制定年月日
2003年3月20日
最新改正日
2017年10月20日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 2115:1996(MOD)
国際規格分類

ICS

83.080.01, 87.040
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
プラスチック I(試験) 2021, プラスチック II(材料) 2021, 接着 2021
改訂:履歴
2003-03-20 制定日, 2007-11-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS K 6828-2:2003 PDF [10]
                                                                                 K 6828-2 : 2003

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本エマルジョン工業会(JEIA)/財団法人 日
本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調
査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによってJIS K 6828は廃止され,JIS K 6828-1,JIS K 6828-2及びJIS K 6828-3に置き換えられる。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 2115:1996,Plastics−Polymer
dispersions−Determination of white point temperature and minimum film-forming temperatureを基礎として用い
た。
JIS K 6828-2には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS K 6828の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 6828-1 第1部 : 不揮発分の求め方
JIS K 6828-2 第2部 : 白化温度及び最低造膜温度の求め方
JIS K 6828-3 第3部 : 粗粒子量(ろ過残さ)の求め方

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 6828-2 pdf 1] ―――――

K 6828-2 : 2003

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. 原理・・・・[2]
  •  5. 装置・・・・[2]
  •  5.1 測定装置・・・・[2]
  •  5.2 温度検知器・・・・[4]
  •  5.3 アプリケ-タ又は塗布器・・・・[4]
  •  6. 手順・・・・[5]
  •  6.1 温度こう配の設定・・・・[5]
  •  6.2 測定・・・・[5]
  •  7. 結果の表し方・・・・[6]
  •  8. 精度・・・・[6]
  •  9. 試験報告書・・・・[6]
  •  附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[7]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 6828-2 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 6828-2 : 2003

合成樹脂エマルジョン−第2部 : 白化温度及び最低造膜温度の求め方

Plastics−Polymer dispersions−Determination of white point temperature and minimum film-forming temperature

序文

 この規格は,1996年に第3版として発行されたISO 2115:1996,Plastics−Polymer dispersions−
Determination of white point temperature and minimum film-forming temperatureを元に,技術的内容を変更して
作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。変更の一
覧表をその説明を付けて,附属書1(参考)に示す。

1. 適用範囲

 この規格は,合成樹脂エマルジョンの白化温度及び最低造膜温度を測定する方法について
規定する。また,この規格は,溶剤,可塑剤その他の添加物を含む合成樹脂エマルジョンの配合物にも適
用できる。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 2115:1996,Plastics−Polymer dispersions−Determination of white point temperature and
minimum film-forming temperature (MOD)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第2節 : サンプリング
備考 ISO 15528 : 2000,Paints, varnishes and raw materials for paints and varnishes−Samplingが,この規
格と一致している。
参考 ISO 1625では,ISO 842 : 1984を引用していたが,この規格は2000年に廃止され,ISO 15528
に置き換えられた。
JIS K 6387-1 ゴムラテックス−第1部 : サンプリング
備考 ISO 123 : 1985,Rubber latex−Samplingが,この規格と一致している。
JIS Z 8401 数値の丸め方

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

――――― [JIS K 6828-2 pdf 3] ―――――

2
K 6828-2 : 2003
a) 合成樹脂エマルジョン(polymer dispersion) 液相(通常は水)中に合成樹脂が微細に分散されてい
るもの。乾燥過程で液体が蒸発すると,微細な分散粒子は近づきあい,ついには互いに接触する。
微細な分散粒子同士が接触すると,樹脂の種類及び温度,ときには助剤の影響によって,次のいず
れかの状態となる。
− 粒子の融着に不十分な温度のときは,粒子同士が融合していない,不連続な白色不透明物。
− 粒子の融着に十分な温度のときは,粒子同士が融合した,連続的な均一透明皮膜。
備考 融着とは,ポリマー鎖の相互拡散によって,粒子が少なくとも部分的に合体することを意味す
る。
b) 白化温度(white point temperature) 合成樹脂エマルジョンを乾燥させたとき,それ以下では白化不
透明となり,それを超えると透明皮膜が形成される境界温度。
c) 最低造膜温度(minimum film-forming temperature) 合成樹脂エマルジョンを乾燥させたとき,き裂の
ない均一皮膜が形成される最低温度。
備考 白化温度は最低造膜温度より常に数℃低い。

4. 原理

 合成樹脂エマルジョンを適切な温度こう配のもとで乾燥し,造膜して透明な部分と,造膜して
いない部分との境界温度を測定する。
備考1. 必要な温度こう配を得るには,金属製の熱板に加熱源と冷却源とを一定の距離をおいて設置
すればよい。熱板は完全に水平で平滑であるか,又は冷却源と加熱源との間に浅い溝を切っ
たものを用いる。
2. 造膜温度の測定時には,試料を高温側から熱板上に塗布するか,又は溝の中に流し込んで,
規定厚さの試料薄層を1本又は複数本形成する。

5. 装置

5.1 測定装置

 直線的な温度こう配を保つのに十分な厚さの,アルミニウム,ステンレススチール又は
銅製の,長方形の熱板をもつもの。熱板は表面が完全に平滑で研磨されているか,又は深さ0.3mm*の数
本(例えば4本)の浅い溝があるもの。
注* 多くの試料による試験で,平滑熱板と溝付き熱板との双方で同一の結果が得られている。
備考 洗浄を容易にするために,薄いアルミニウムはく(例 : 0.02mm厚)を,例えば,ブラシ及び
/又は柔らかいフェルトで平らにならして,熱板表面を覆ってもよい。熱板とアルミニウムは
くとの間に数滴のグリセリンを加えれば熱接触がよくなる。
必要な温度こう配を得るには,熱板の一端に加熱源として可変制御式の電気発熱体を置き,他端には冷
却源として断熱材で囲んだ冷媒容器を置くか,又は冷媒が循環できるコイルを挿入すればよい。
平衡状態の熱板の温度こう配を測定するため,熱板の縁に温度検知器挿入穴を等間隔に設ける。最初の
挿入穴は,冷却側で試料が塗布される端の位置に,最後の挿入穴は加熱源の近くに,他の挿入穴はその間
に等間隔に配置する。
試料の乾燥方法の違いによって,乾燥剤設置式測定器(シリカゲルなどの乾燥剤で乾燥させる方式)及
び,空気循環式測定器(乾燥させた空気を流して乾燥させる方式)の2方式の測定器があり,いずれの方
式の測定器を採用してもよい。
乾燥剤設置式測定器の場合は,底面を金網とした受け皿に,シリカゲルなどの乾燥剤を載せて,これを
熱板上に設置し,その上から透明なカバーをかぶせる。

――――― [JIS K 6828-2 pdf 4] ―――――

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K 6828-2 : 2003
空気循環式測定器の場合は,熱板上に,室温の乾燥空気(例えば,塩化カルシウムを充てんしたカラム
を通して乾燥させたもの。)をわずかづつ,冷却側から加熱側に向けて流すことによって,試料を乾燥させ
る。
この場合は,熱板上にかぶせて,端から端まで空気を流すための狭いすき間を作るためのガラスカバー
を用意する。
備考1. 白化温度又は最低造膜温度の測定に適した測定器は,市販されている。
2. 図1に乾燥剤設置式測定装置を,図2に空気循環式測定装置を例示する。図2の測定装置の
熱板は溝付きであるが,この仕様は必すではない。
1 金属製熱板(平滑) 8 高温側温度調節器
2 ヒータ(加熱源) 9 低音側温度調節器
3 冷却ブロック(冷却源)10 調整用パネル
4 温度検知器挿入穴 11 温度指示計
5 一番目の温度検知器挿入穴 12 温度指示切替器
6 透明カバー 13 乾燥剤受け皿
7 冷凍機
図 1 乾燥剤設置式測定装置の例

――――― [JIS K 6828-2 pdf 5] ―――――

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