JIS L 3416:2000 面ファスナ

JIS L 3416:2000 規格概要

この規格 L3416は、一般衣料,身の回り品に用いる面ファスナについて規定。合成繊維のものに限る。

JISL3416 規格全文情報

規格番号
JIS L3416 
規格名称
面ファスナ
規格名称英語訳
Touch and close fastener
制定年月日
1988年12月1日
最新改正日
2020年2月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

59.080.30, 61.040
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
繊維 2020
改訂:履歴
1988-12-01 制定日, 1994-12-01 改正日, 2000-08-20 改正日, 2005-06-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認日, 2020-02-20 改正
ページ
JIS L 3416:2000 PDF [9]
L 3416 : 2000

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日本
工業規格である。これによってJIS L 3416 : 1994は改正され,この規格に置き換えられる。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS L 3416 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
L 3416 : 2000

面ファスナ

Touch and close fastener

序文 この規格は,面ファスナについて規定したもので,1988年(昭和63年)に制定された。今回の改
正では,引用規格の廃止及び改正に伴い,引用規格の規格名称,項目番号及び関係する規定内容を変更し
ている。
1. 適用範囲 この規格は,一般衣料,身の回り品に用いる面ファスナ(以下,ファスナという。)につい
て規定する。ただし,合成繊維製のものに限る。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS L 0105 繊維製品の物理試験方法通則
JIS L 0122 縫製用語
JIS L 0213 繊維雑品用語
JIS L 0217 繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法
JIS L 0844 洗濯に対する染色堅ろう度試験方法
JIS L 0860 ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験方法
JIS L 1018 ニット生地試験方法
JIS L 1096 一般織物試験方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS L 0122及びJIS L 0213によるほか,次のとおりとす
る。
a) フックテープ 釣針状のパイルによって引掛かり機能をもつテープ。
b) マッシュルームテープ きのこ状(マッシュルーム状)のパイルによって引掛かり機能をもつテープ。
マッシュテープともいう。
c) ループテープ フックテープ又はマッシュルームテープに対応する機能をもつテープで,わな(輪奈)
状のパイルを構成する繊維が集束している状態のもの。
d) ナッピングテープ フックテープ又はマッシュルームテープに対応する機能をもつテープで,わな状
のパイルを構成する繊維が分散(ナッピング)している状態のもの。ナップテープともいう。
e) 有効幅 両耳を除いたファスナの幅。
f) 接着強さ 接着されたファスナの二面間の結合の強さ。

――――― [JIS L 3416 pdf 2] ―――――

2
L 3416 : 2000
g) 引張せん断強さ 引張荷重を加えたときにファスナの接着面に生じるせん断応力によって面と面とが
平行にずれて,結合が解けるまでの間の最大荷重を接着面積で除した値。
h) はく離強さ ファスナの接着面の一辺に引張荷重を加えたときに生じる引張応力によって二面間の結
合が順次解けていき,分離に至るまでの間の平均はく離荷重を荷重方向と垂直な一辺の距離で除した
値。
4. 種類 ファスナの種類は,形状及び引張せん断強さによって表1のとおり区分し,記号によって表す。
表1 種類
種類 形状 引張せん断強さ 記号
N/cm2
1種 1号 フックテープとループテープが対になったもの。 4.0以上 HL1
2号 6.3以上 HL2
3号 11.0以上 HL3
2種 1号 フックテープとナッピングテープが対になったもの。 4.4以上 HN1
2号 8.3以上 HN2
3号 12.6以上 HN3
3種 − マッシュルームテープとループテープが対になったもの。 11.8以上 ML
4種 1号 13.4以上
マッシュルームテープとナッピングテープが対になったもの。 MN1
2号 16.9以上 MN2
5. 品質 ファスナの品質は,7.によって試験したとき,表2のとおりとする。
表2 品質
種類 1種 2種 3種 4種 適用する
1号 2号 3号 1号 2号 3号 − 1号 2号 試験方法
外観 7.2
組織が均整で,汚れ,きず,その他の外観を損なう欠点
が目立たないこと。
幅及び長さの許容差 表示値に対するマイナスは認めない(1)。 7.3
接着強さ 引張せん断強さ 表1による。 7.4
はく離強さ N/cm 0.31 0.63 0.47 1.34 2.36 1.73 0.71 1.73
以上 以上 以上 以上 以上 以上 以上 以上
接着強さの 洗濯処理を 繰返し回数 60以上 7.5
保持率 % 要求されな 1 000回(4)
いもの(2) 繰返し回数
2 000回(5)
洗濯処理を 繰返し回数
要求される 1 000回(4)
もの(3) 繰返し回数
2 000回(5)
洗濯処理後の外観変化 7.6
ほつれ,裏張り樹脂の軟化,変形など使用上支障となる
外観変化があってはならない。
洗濯に対する染色堅ろう度 変退色 4級以上 7.7
汚染 3級以上
ドライクリーニングに対 変退色 4級以上 7.8
する染色堅ろう度 汚染 3級以上

――――― [JIS L 3416 pdf 3] ―――――

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L 3416 : 2000
種類 1種 2種 3種 4種 適用する
1号 2号 3号 1号 2号 3号 − 1号 2号 試験方法
注(1)表示値に対するプラスの許容差は,当事者間の取決めによる。
(2)用途上,耐洗濯性が要求されないことが明らかなものに適用する。
(3)用途上,耐洗濯性が要求されることが明らかなものに適用する。
(4)用途上,接着・はく離の繰返し回数を1 000回未満として設計された構造(パイルの形状,繊度,密度な
ど)のものに適用する。
(5)用途上,接着・はく離の繰返し回数を2 000回程度として設計された構造(パイルの形状,繊度,密度な
ど)のものに適用する。
6. 材料 原糸は,ファスナに適したもので,加工むら,汚れなど品質を損なう欠点がないものを用いる。
7. 試験方法
7.1 共通的事項 共通的事項は,次のとおりとする。
a) 試料の準備 試料は,JIS L 0105の4.3(試料又は試験片)に規定する標準状態にする。
b) 試験場所 試験場所は,JIS L 0105の4.1(試験場所)による。
c) 接着強さ及び接着強さ保持率の試験結果の表し方 接着強さ及び接着強さ保持率の試験結果の表し
方は,各試験での測定値を各試験に規定する計算式によって算出し,それらの数値をJIS Z 8401によ
って規格値の1けた下の位に丸め,さらに,それらの数値から平均値を算出し,JIS Z 8401によって
規格値と同じ位に丸める。
7.2 外観 外観の状態及び程度は,視感によって調べる。
7.3 幅及び長さ 幅は,JIS L 1018の8.2(幅)又はJIS L 1096の8.2(幅)によって,ファスナの全幅
及び有効幅を1mmまで測定し,長さは,JIS L 1018の8.3(長さ)又はJIS L 1096の8.3(長さ)によって,
ファスナの全長を1cmまで測定する。試験結果は,幅については平均値で表し,長さについては測定値で
表す。
7.4 接着強さ
7.4.1 引張せん断強さ
a) 装置 装置は,次のとおりとする。
1) 引張試験機 自記記録計付定速伸長形引張試験機とする。
2) 試験片接着用ローラ ファスナの有効幅1cm当たり1.0±0.2kgの質量がある円筒形のローラで,表
面が滑らかなもの(以下,ローラという。)とする。
b) 操作 7.1a)の試料から5枚の試験片(6)を採取し,図1のように長さ方向の5cm間を長さ方向と平行に
ファスナの有効幅全体を重ね合わせた後,ローラを2往復してファスナを接着する。次に,接着した
試験片を図2に示すように引張試験機のつかみに装着し,引張速度30cm/minで操作し,分離に至る
までの間の最大引張せん断荷重を測定し,次の式によって単位面積当たりの引張せん断強さを算出し,
5枚の試験片の平均値を求める。
S
F1
L b
ここに, F1 : 引張せん断強さ (N/cm2)
S : 最大引張せん断荷重 (N)
L : 重ね合わせ長さ (cm)
b : ファスナの有効幅 (cm)

――――― [JIS L 3416 pdf 4] ―――――

4
L 3416 : 2000
注(6) 採取する試験片の幅,長さ及びつかみ間隔は,操作上十分な長さとする。
図1 ファスナの重ね合わせ方法 図2 試験片の装着方法
7.4.2 はく離強さ
a) 装置 装置は,次のとおりとする。
1) 引張試験機 7.4.1a)1)による。
2) 試験片接着用ローラ 7.4.1a)2)による。
b) 操作 7.1a)の試料から5枚の試験片を採取し,図3のように長さ方向の5cm間を長さ方向と平行にフ
ァスナの有効幅全体を重ね合わせた後,ローラを2往復してファスナを接着する。次に,接着した試
験片を図4のように引張試験機のつかみに装着し,引張速度30cm/minで操作し,5cm間をはく離す
る。はく離荷重の計算は,図5のように,はく離するときに示す極大値の大きいものから順次6個,
極小値の小さいものから順次6個を取り,計12個の平均値から次の式によって幅1cm当たりのはく
離強さを算出し,5枚の試験片の平均値を求める。
P
F2
b
ここに, F2 : はく離強さ (N/cm)
P : はく離荷重 (N)
b : ファスナの有効幅 (cm)
図3 ファスナの重ね合わせ方法 図4 試験片の装着方法
図5 測定値の採り方

――――― [JIS L 3416 pdf 5] ―――――

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