JIS Z 8527:2002 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―書式記入対話

JIS Z 8527:2002 規格概要

この規格 Z8527は、典型的なオフィス作業を行う際に用いる書式記入対話及びダイアログボックスを利用するコンピュータとの対話についての対話設計,入力設計及び出力設計に関する条件付き推奨事項について規定。

JISZ8527 規格全文情報

規格番号
JIS Z8527 
規格名称
人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―書式記入対話
規格名称英語訳
Ergonomics -- Office work with visual display terminals (VDTs) -- Form filling dialogues
制定年月日
2002年1月20日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 9241-17:1998(IDT)
国際規格分類

ICS

13.180
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2002-01-20 制定日, 2007-05-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS Z 8527:2002 PDF [36]
Z 8527 : 2002 (ISO 9241-17 : 1998)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本人間工学会 (JES) /財団法人日本規格
協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会
の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 9241-17 : 1998 (Ergonomic
requirements for office work with visual display terminals (VDTs) −Part 17 : Form filling dialogues) を基礎とし
て用いた。
JIS Z 8527には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) 適用可能性及び適合を査定する手順例
附属書B(参考) 参考文献

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS Z 8527 pdf 1] ―――――

                                                                  Z 8527 : 2002 (ISO 9241-17 : 1998)

pdf 目次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[2]
  •  2. 引用規格・・・・[3]
  •  3. 定義・・・・[3]
  •  4. この規格の適用・・・・[4]
  •  5. 書式記入対話の構造・・・・[5]
  •  6. 入力の考慮事項・・・・[8]
  •  7. フィードバック・・・・[12]
  •  8. ナビゲーション・・・・[12]
  •  附属書A(参考) 適用可能性及び適合を査定する手順例・・・・[15]
  •  附属書B(参考) 参考文献・・・・[31]
         表B.1 相互参照 : 推奨事項−原文献  32

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS Z 8527 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 8527 : 2002
(ISO 9241-17 : 1998)

人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−書式記入対話

Ergonomics−Office work with visual display terminals (VDTs) − Form filling dialogues

序文

 この規格は,1998年に第1版として発行されたISO 9241-17, Ergonomic requirements for office work
with visual display terminals (VDTs) −Part 17 : Form filling dialoguesを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式
を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で,点線の下線を施してある参考は,原国際規格にはない事項である。
この規格は,書式記入対話の人間工学的設計を扱う。書式記入対話においては,画面上の見出しの付いた
欄で,ユーザーが空欄を記入したり,候補から入力すべきものを選択したり,又はあらかじめ記入してあ
るものを修正したりする。
この規格は,次のようなユーザーに役立てるためのものである。
− ユーザーインタフェースの設計者 : この規格を開発過程で適用する。
− 帳票の書式設計者 : コンピュータ入力の元データとなる帳票書式を設計する際にこの規格を利用する。
− 購買担当者 : 製品購入過程でこの規格を参照する。
− 評価担当者 : 製品がこの規格中の推奨事項に適合しているかを確かめる責任がある。
− ユーザーインタフェース開発ツールの設計者 : 彼らの作ったツールをインタフェース設計者が利用す
る。
− 製品及び対話システムの最終ユーザー : 彼らはこの規格を利用することによって実現される恩恵を得
る。
この規格は,書式記入対話に関する多数の条件付き推奨事項からなっている。条件付き推奨事項とは,該
当する特定の状況[例えば,ある種のユーザー,仕事 (task) ,環境及び技術]においてだけ適合するのが
望ましい推奨事項である。これらの条件付き推奨事項は,まず,現存の関連文献及び実験的論拠を検討し
た上で,それらを一般化,定式化し,インタフェースの設計者及び/又は評価者が使用できる推奨事項と
したものである。各推奨事項の論拠となる原文献を,附属書B(参考)に示す。
この規格を使用する設計者は,開発するインタフェースがこの規格の推奨事項に適合しているかを判断す
る必要がある。同じように,評価担当者及び購買担当者は,ある製品がこの規格の推奨事項に合っている
かを判定する手段を必要とする。この規格中の推奨事項のすべてを適用することを求めているのではなく,
該当するものだけを適用するのが望ましい。この規格の条件付き推奨事項の適用可能性と適合を評価する
手続きの例を附属書Aに掲げる。各節中の推奨事項の意図することを明らかにするために,各主要な節の
始めに設計目標を規定する。
この規格を適用することによって,書式記入対話の全体的な質が向上すると期待されるが,この規格は(他

――――― [JIS Z 8527 pdf 3] ―――――

2
Z 8527 : 2002 (ISO 9241-17 : 1998)
の規格と同様に)インタフェースの品質を保証するものではない。品質というものは,ユーザー,購買者
及び他の書式記入対話関係者たち(達)が設定する使いやすさの具体的な判定基準に依存する。また,こ
れらの基準に,この規格に基づいた指定を含ませるのが望ましい。
JIS Z 8520 : 1999では,書式記入対話の設計にも当てはまる対話の原則を述べていることを,覚えておく
のが望ましい。設計者や評価者は,この規格中に含まれる各推奨事項の人間工学上の根拠に関する情報を,
この対話の原則から更に得ることになり,その結果,両立しにくい推奨事項の間の折合いを付ける上での
助けとなる。しかし,折合いを付ける上で考慮すべきことは,この対話の原則だけに限らない。

1. 適用範囲

 この規格は,典型的なオフィス作業を行う際に用いる書式記入対話及びダイアログボック
スを利用するコンピュータとの対話についての対話設計,入力設計及び出力設計に関する条件付き推奨事
項について規定する。
参考1. 書式記入対話は,システムから提示された書式又はダイアログボックス上の見出しの付いた
欄に対して,ユーザーがその空欄に記入したり,入力するものを候補一覧から選択したり,
あらかじめ記入してあるものを修正したりする対話である。対話中に,システムが書式に関
連するデータベースを作成したり更新したりする場合が多い。書式記入対話での情報入力は,
キー入力(短縮形で,又は完全形で),又は選択肢一覧からの選択の形を取るのが一般的であ
る。
2. この規格では,VDT画面での書式記入対話,並びにキーボード及びポインティングデバイス
(例えば,マウス)による入力を扱う。さらに,この規格は非テキスト型の書式入力手法(例
えば,リストボックス)及び書式記入対話を活用するダイアログボックスについても扱う。
この規格の推奨事項の幾つかは西洋言語の慣習に基づいていることに注意するのが望ましい。
その他の言語に対しては,その言語固有の読みやすさを配慮して,推奨事項を修正する必要
が生じる場合もある。推奨事項は,設計過程全体を通じて(例えば,設計時に設計者の手引
きとして,ヒューリスティック評価の基盤として,ユーザビリティテスティングの手引きと
して)及び購買過程で活用可能である。
ヒューリスティック評価 :
この規格の推奨事項を元に,試作品や製品を検査してユーザーインタフェース上の問題点を
発見する評価手法。数人の評価者で個別に検討し,それぞれ自分の経験や知識から問題箇所
を見付けることが多い。
3. インタフェースの設計は,仕事,ユーザー,環境及び利用可能な技術に依存する。したがっ
て,この規格はインタフェースの設計,及び利用の状況の知識に基づいてはじめて適用でき
るものであり,全部を当てはめるべき規範的規則群として使うように意図したものではない
(JIS Z 8521を参照)。それよりも,設計者が,仕事の内容,及びユーザーの要求事項につい
ての適切な知識をもち,利用可能な技術の使い方を理解していることを前提としている(こ
のためには,実際のユーザーで実験する試験が必要なことも,資格をもつ人間工学専門家と
の相談が必要なこともあるかもしれない。)。
4. 推奨事項は,ユーザーインタフェースの三つの主要要素,すなわち,対話,入力及び出力に
関して与える。
5. 対話設計は,ユーザーが入力をする際に,システムがユーザーを導く方法を決定し,ユーザ
ーが対話を統制できる度合いに影響を与える。ユーザーがうまく状況を把握できて,作業の

――――― [JIS Z 8527 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
Z 8527 : 2002 (ISO 9241-17 : 1998)
流れを常に統制できるように,及びシステムの特異な性質のため必要となる余計な作業でユ
ーザーをわずらわせないように,ユーザーの実際の作業を支援する書式記入対話を設計する
ことが望ましい(対話の原則を扱うJIS Z 8520をも参照)。この規格では,対話設計を書式記
入構造の設計,フィードバック機能及び適切なナビゲーション手法の提供の面から扱う。
6. 入力設計は,書式欄への記入や修正を容易にするにはどのように入力装置を適用するかにつ
いて扱う。英数字キーボード,機能キー,ポインティングデバイス,音声など(これ以外の
装置も除外するわけではない)の幾つかの入力装置を,行うべき仕事の内容,対話の要求事
項,個人の好みに応じて使い分けることも考慮する。この規格は,各種の入力装置を用いて
の文字入力,選択指定及び操作について,条件付き推奨事項を規定する。
ポインティングデバイス :
ヒトの制御動作を,表示上の制御動作へと転化する装置。
7. 出力設計は,データの一貫した及び見分けやすい画面への表示の仕方を扱う。この規格では,
書式記入対話の出力設計に関する条件付き推奨事項を,欄の内容及び配置,並びに欄のまと
め方の観点から規定する(情報提示の全般的事項については,ISO 9241-12を参照)。
備考 この規格の原国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している)とする。
ISO 9241-17 : 1998 Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)
−Part 17 : Form filling dialogues (IDT)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 8512 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−仕事の要求事項についての指針
備考 ISO 9241-2 : 1992 Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)
−Part 2 : Guidance on task requirementsが,この規格と一致している。
JIS Z 8521 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−使用性についての手引
備考 ISO 9241-11 : 1998 Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)
−Part 11 : Guidance on usabilityが,この規格と一致している。
JIS Z 8524 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−メニュー対話
備考 ISO 9241-14 : 1997 Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)
−Part 14 : Menu dialoguesが,この規格と一致している。
ISO 9241-12 : 1998 Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs) −Part
12 : Presentation of information
ISO 9241-13 : 1998 Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs) −Part
13 : User guidance
ISO 9241-16 : 1999 Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs) −Part
16 : Direct manipulation dialogues

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 入力欄 (entry field)書式中の欄でデータを入力するもの。
参考 入力欄には,必す(須)欄と随意欄とがある。

――――― [JIS Z 8527 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS Z 8527:2002の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9241-17:1998(IDT)

JIS Z 8527:2002の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8527:2002の関連規格と引用規格一覧