JIS A 5208:1996 規格概要
この規格 A5208は、粘土を主原料として混練,成形及び焼成した粘土がわらについて規定。
JISA5208 規格全文情報
- 規格番号
- JIS A5208
- 規格名称
- 粘土がわら
- 規格名称英語訳
- Clay rooftiles
- 制定年月日
- 1954年10月30日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 91.100.25
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 建築 I-1(材料・設備) 2021, 建築 I-2(材料・設備) 2021, 建築 II-1(試験) 2021, 建築 II-2(試験) 2021
- 改訂:履歴
- 1954-10-30 制定日, 1957-01-30 改正日, 1960-01-01 改正日, 1963-01-01 確認日, 1966-03-01 確認日, 1969-03-01 確認日, 1972-03-01 確認日, 1974-04-01 改正日, 1977-08-01 改正日, 1982-08-15 確認日, 1984-07-01 改正日, 1989-09-01 確認日, 1992-06-01 改正日, 1996-11-20 改正日, 2002-07-20 確認日, 2008-01-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS A 5208:1996 PDF [7]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
A 5208-1996
粘土がわら
Clay rooftiles
1. 適用範囲 この規格は,粘土を主原料として混練,成形及び焼成した粘土がわらについて規定する。
備考 この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参
考値である。
2. 種類 粘土がわらは,その製法,形状及び寸法によって,次のとおり区分する。
(1) 製法による区分
(a) ゆう薬がわら(1)
(b) いぶしがわら
(c) 無ゆうがわら
注(1) ゆう薬がわらには,塩焼がわらを含む。
(2) 形状による区分
(a) 形粘土がわら J形粘土がわらは,基本形となる桟がわらと,軒がわら,そでがわら,のしがわら,
かんむり(がんぶり)がわらなどの役物とする(例図15参照)。
例図1 桟がわら 例図2 軒がわら 例図3 そでがわら
例図4 のしがわら 例図5 かんむりがわら
(b) 形粘土がわら S形粘土がわらは,基本形となる桟がわらと,半がわら,そでがわら,かんむり
がわらなどの役物とする(例図69参照)。
例図6 桟がわら 例図7 半がわら 例図8 そでがわら 例図9 かんむりがわら
――――― [JIS A 5208 pdf 1] ―――――
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A 5208-1996
(c) 形粘土がわら F形粘土がわらは,基本形となる桟がわらと半がわら,そでがわら,かんむりが
わらなどの役物とする(例図1013参照)。
例図10 桟がわら 例図11 半がわら 例図12 そでがわら 例図13 かんむりがわら
(3) 寸法による区分
(a) 形
49A・49B・53A・53B・56・60
(b) 形
49A・49B
(c) 形
40
備考 F形についての40は一例であり,3.3m2当たりのふき枚数の概数値で区分する。
3. 品質
3.1 粘土がわらは,使用上有害な変形,きず及びき裂並びに焼成むら及び色調に著しい不ぞろいがあっ
てはならない。
3.2 粘土がわらは,5.3及び5.4に規定する試験を行い、表1の規定に適合しなければならない。
表1 曲げ破壊荷重及び吸水率
曲げ破壊荷重 吸水率
N [{kgf}] %
桟がわら のしがわら ゆう薬がわら いぶしがわら 無ゆうがわら
1 500 [{153.0}] 以上600 [{61.2}] 以上 12以下 15以下 12以下
3.3 粘土がわらに耐凍害性の必要がある場合には,5.5に規定する試験を行い,ひび割れ及びはく離があ
ってはならない。
3.4 粘土がわらの役物の品質は,桟がわらと同等以上とする。ただし,のしがわらを除く役物は,曲げ
破壊荷重を適用しない。
4. 形状及び寸法
4.1 桟がわらの形状は,例図1416による。くぎあな又は針金あなの数は1個以上とし,引っ掛けをも
つものとする。
なお,引っ掛けは,桟木に十分に引っ掛かる形状及び寸法でなければならない。
4.2 桟がわらの寸法及び寸法許容差は,表2に示すとおりとする。ただし,F形桟がわらの寸法の表示は,
一例であり,長さ・幅・働き長さ・働き幅は,当事者間の協定による。
4.3 粘土がわらの役物の形状及び寸法は,桟がわらに組み合わせることができるものとし,その寸法許
容差は,桟がわらに準じる。
――――― [JIS A 5208 pdf 2] ―――――
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A 5208-1996
備考 粘土がわらの表面及び裏面には,補強,水切りなどの目的で力骨,凸凹模様などを付けてもよ
い。くぎあな及び針金あなは,雨仕舞に支障を生じるものであってはならない。
例図14 J形桟がわら 例図15 S形桟がわら 例図16 F形桟がわら
表2 桟がわらの寸法
形状による 寸法による 寸法mm 参考
区分 区分 長さ 幅 働き寸法 許容差 谷の深さ 3.3m2当たりの
A B 長さ 幅 ふき枚数
(山の高さ)
a b C (概数)
J形 49A 315 315 245 275 ±4 35以上 49
49B 325 315 250 265
53A 305 305 235 265 53
53B 295 315 225 275
56 295 295 225 255 30以上 57
60 290 290 220 250 60
S形 49A 310 310 260 260 50以上 49
49B 335 290 270 250 40以上
F形 40 350 345 280 305 (35以下) 40
備考1. J形桟がわらは,働き長さが表2の寸法より20mm小さいもの(深切がわら)も認める。また,働き幅が表2
の寸法より30mm小さいもの(調整がわら)も認める。
2. S形桟がわら49Aは,長さ320mmも認める。
5. 試験
5.1 試験体 粘土がわらの試験体は,気乾状態(2)の粘土がわら全形のままとする。ただし,曲げ試験に
用いるのしがわらの試験体は,割り線に沿って半裁したものを使用する。
注(2) 気乾状態とは,粘土がわらを乾燥した室内に静置し,ほぼ室温に達した状態をいう。
参考 のしがわらは,半裁で使用することを容易にするため,例図17に示すように表又は裏に割り線
が入れてあるものが多い。
――――― [JIS A 5208 pdf 3] ―――――
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A 5208-1996
例図17 のしがわら
5.2 寸法測定 寸法測定は,次による。
(1) 形桟がわら J形桟がわらの長さ (A) 及び幅 (B) は,中央部直交線上,働き長さ (a) は,切り込み
間とする。谷の深さ (C) は,幅 (B) の測定線上で最深部とする。
(2) 形桟がわら S形桟がわらの長さ (A),幅 (B),谷の深さ (C) は,(1)のとおりとする。働き幅 (b) は,
49Aでは幅 (B) の測定値 (mm) から50mmを差し引き,49Bでは40mmを差し引く。
(3) 形桟がわら F形桟がわらの長さ (A),幅 (B),働き長さ (a),働き幅 (b) は,中央部直交線上とす
る。山の高さ (C) は,平坦部から頂上部とする。
5.3 曲げ試験 曲げ試験は,次による。
(1) 形及びS形桟がわらの曲げ試験 試験体を図1に示すように直径約30mmの鋼製丸棒で支持した後,
スパン中央に支持棒と平行させて直径約30mmの鋼製丸棒を用いて(3)荷重速度約50N/s [{5.1kgf/s}] で
均一に載荷し,曲げ破壊荷重を測定する。
(2) のしがわらの曲げ試験 試験体を図2に示すように直径約30mmの鋼製丸棒で支持した後,スパン中
央に支持棒と平行させて直径約30mmの鋼製丸棒を用いて(3)荷重速度約50N/s [{5.1kgf/s}] でかわら表
面から均一に載荷し,曲げ破壊荷重を測定する。
(3) 形桟がわらの曲げ試験 試験体を図3に示すように9mm以上の鋼製板上に約15×24mmの桟木を試
験体の引っ掛け部がかかるように置き,試験体中央を直径約65mm,厚さ約12mmの鋼製円盤を用い
て(3)荷重速度約50N/s [{5.1kgf/s}] で均一に載荷し,曲げ破壊荷重を測定する。
注(3) 試験体を支持する鋼製丸棒,鋼製板及び荷重をかける中央の鋼製丸棒,鋼製円盤が試験体に密
着し,かつ,試験体をほぼ水平に支持するために,適当なゴム板を鋼製丸棒,鋼製板及び鋼製
円盤と試験体との間に挿入する。
――――― [JIS A 5208 pdf 4] ―――――
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A 5208-1996
図1 桟がわらの曲げ試験 図2 のしがわらの曲げ試験
図3 F形桟がわらの曲げ試験
5.4 吸水試験 吸水試験は,次の方法によって質量を測定し,吸水率を算出する。
なお,質量は感度5g以上の精度で測定する。
(1) 乾燥時の質量の測定は,試験体を空気乾燥器に入れ,その温度を約110℃に保ち,24時間以上経過し
た後取り出して室内に静置し,室温に達したときの質量とする。
なお,窯出し直後の室温以上の粘土がわらを試験体として用いるときは,空気乾燥器による乾燥を
省略することができる。
(2) 吸水時の質量の測定は,次の(a)及び(b)のいずれの方法で測定してもよい。
(a) (1)の試験体を水温1525℃の清水中にこば(木端)立てし,その上面が水面下約10cmになるよう
――――― [JIS A 5208 pdf 5] ―――――
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