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JIS A 8403-1:1996 規格概要
この規格 A8403-1は、油圧ショベルに関する用語及び仕様項目について規定。
JISA8403-1 規格全文情報
- 規格番号
- JIS A8403-1
- 規格名称
- 土工機械―油圧ショベル―第1部 : 用語及び仕様項目
- 規格名称英語訳
- Earth-moving machinery -- Hydraulic excavators -- Part 1:Terminology and commercial specifications
- 制定年月日
- 1996年3月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 7135:1993(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 53.100
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 土木 II 2020
- 改訂:履歴
- 1996-03-01 制定日, 2001-08-20 確認日, 2006-11-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS A 8403-1:1996 PDF [50]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
A 8403-1-1996
土工機械−油圧ショベル−第1部 : 用語及び仕様項目
Earth-moving machinery−Hydraulic excavators- Part 1 : Terminology and commercial specifications
1. 適用範囲 この規格は,油圧ショベルに関する主な用語(以下,用語という。)及び仕様項目について
規定する。なお,仕様項目は,附属書に規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 7135 : 1993 Earth-moving machinery−Hydraulic excavators−Terminology and commercial
specifications
2. 分類 用語は,次のとおり分類する。
(1) 種類及び形式
(2) 機械,装置及び部品
(a) 一般
(b) 上部旋回体
(c) 下部走行体
(d) 作業装置
(3) 操作及び施工
(4) 諸元及び性能
(a) 一般
(b) 本体
(c) 作業装置及び作業寸法
(5) その他
3. 用語及び定義 用語及び定義は,次のとおりとする。
なお,対応英語を参考として示す。
備考1. 一つの用語欄に二つの用語が併記してある場合は,記載されている順位に従って優先的に使
用する。
2. 用語の一部に,“( )”を付けてあるものは,この丸括弧の中の用字を含めた用語と,丸括
弧の中の用字を省略した用語の二通りの用語を用いてよいことを示しているが,丸括弧の中
の用字を含めた用語を優先する。
3. *印は,ISO 7135に用語が掲載されているものである。
――――― [JIS A 8403-1 pdf 1] ―――――
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A 8403-1-1996
(1) 種類及び形式
番号 用語 定義 対応英語(参考)
*1001 油圧ショベル hydraulic excavator
自走するクローラ式,ホイール式又はトラック式の機械
で,通常360°回転できる上部旋回体をもち,作業中は下
部走行体を停止したままで,油圧によって駆動されるブー
ム,アームに装着されたバケットの作動によって土砂など
を掘削,旋回及び放土するもの(以下,機械という。)(付
図1)。
1002 ミニショベル 機械質量6 000kg未満,かつ標準バケット山積容量0.25m3
compact excavator
未満の油圧ショベル(付図2)。
1003 超小旋回形油圧シ tight quarer excavator
狭あい(隘)な現場でも作業できるよう通常クローラ全幅
ョベル とほぼ同等(+20%以下)の幅以内で旋回できる後端旋回
半径とフロント最小旋回半径をもつように設計された油
圧ショベル(付図3)。
*1004 バックホウ excavator with hoe
バックホウアタッチメントを装備し,バケットを手前に引
きながら主として機械の置かれた地面より低い所を掘削equipment
する油圧ショベルの一種(付図7)。
*1005 フェースショベル excavator with shovel
バックホウバケットを反転した形式のアタッチメントを
equipment
装備し,バケットを前面に押し出しながら上げて,主とし
て機械の置かれた地面より高い所を掘削する油圧ショベ
ルの一種(付図8)。
1006 ローディングショ loading shovel
標準寸法のフェースショベルに比べて短いブーム及びア
ベル ームを装備し,バケットはバックホウ,フェースショベル
より大きいものが用いられ,バケットを前方に押し出しな
がら上げて,主として機械の置かれた地面より高い所を掘
削又はすくい込みを行う油圧ショベルの一種。バケットの
底部を開いて放土するボトムダンプ式とバケットを傾転
して放土するチルトダンプ式とがある(付図9)。
*1007 伸縮ブーム式ショ telescoping boom
伸縮式,かつ回転可能なブームにバケットを装備したもの
ベル excavator
で,ブームを縮めバケットを手前に引きながら,主として
地上及び地下の斜面を掘削成形する油圧ショベルの一種。
*1008 クラムシェル excavator with clamshell
クラムシェルアタッチメントを装着し,左右に開口する懸
垂されたバケットで土をつかむようにして掘削する油圧equipment
ショベルの一種(付図10)。
1009 電気式 electric type
油圧ショベルの形式の一種で,原動機に電動機を用いたも
の。電源は,機械に搭載したディーゼル発電機によるもの
と外部供給によるものとがある。
1010 低騒音形 low noise type,
作業時の騒音を低くするため,主としてエンジン,油圧装
sound suppression type
置の発生音を低減し,ハウスなどに遮音対策を施した形式
のものをいう。
1011 湿地形 swamp type,
湿地,軟弱地などにおける作業性を確保するため,標準形
より接地圧を小にし,走行力を増すなどした形式。 marshy type,
low ground pressure type
1012 分解形 resoluble type,
輸送可能な質量範囲の小ブロックに分解でき,組立ても容
易な構造とした形式。 assembly type
――――― [JIS A 8403-1 pdf 2] ―――――
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A 8403-1-1996
(2) 機械,装置及び部品
(a) 一般
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2101 完成機 complete machine
油圧ショベル本体と作業装置を組み合わせて作業できる
状態にしたもの。
*2102 (油圧ショベル)本 base machine
完成機から作業装置を取り除いた状態。下部走行体に上部
体 旋回体を取り付けたもの(付図31)。
*2103 上部旋回体 upper structure
旋回フレーム及びその上部に架装されている諸機構から
なる油圧ショベルの一部分。
*2104 下部走行体 undercarriage,
機械に移動性をもたせるための走行機能と,上部旋回体を
chassis
支持する機能を備えた油圧ショベルの下部機構。主なもの
にクローラ式,ホイール式及びトラック式の3形式があ
る。
2105 作集装置 working device
上部旋回体又は下部走行体に装着され,土砂などを取り扱
う装置。エクイップメントとアタッチメントを組み合わせ
たもので,アタッチメントの主なものには,バックホウ,
フェースショベル,ローディングショベル,クラムシェル,
ブレードなどがある。
*2106 エクイップメント equipment
機械本来の設計機能を果たすために,本体に装着される構
成部品のセット。アタッチメントを装着して用いる。
*2107 アタッチメント attachment
特定の用途のために,本体又はエクイップメントに装着さ
れる構成部品の組立品。
*2108 構成部品 component
本体,エクイップメント又はアタッチメントの部品,若し
くはその組立品。
2109 操縦装置 operating device
油圧ショベルをレバー,ペダル,ボタンなどによって操縦
運転する装置。その方式には,機械的リンクロッドなどに
よる手動機械式,動力によって発生した圧力油を切り替え
制御する油圧パイロット式,電気を用いて制御する電気式
などがある。
2110 旋回装置 上部旋回体を旋回させる装置で,旋回油圧モータ,減速機, swing device
旋回ベアリング,ブレーキ及び旋回ピニオンを含む。
2111 走行装置 travel device
完成機を走行させる装置。狭義には走行油圧モータ,減速
機及びブレーキを含む。
2112 かじ取り装置 steering device
ホイール式やトラック式で進行方向を左右任意に転換す
るため,力や変位量を走行装置に伝達する装置。
2113 油圧回路安全装置 safety device for
油圧を用いる作業動力機構,走行動力機構などで,油圧の
hydraulic circuit
過度の上昇や異常低下による事故を防止するために,油圧
回路に設けた安全弁,逆止め弁などの安全装置。
2114 動力伝達装置 power transmission
原動機からの動力を作業装置,走行装置などへ伝達する機
構。 device
2115 制動装置 brake mechanism
旋回,走行などの作動を制動する装置で,ブレーキ,油圧
ロック,機械式ロックなどの形式がある。
2116 パワーテークオフ power take off
エンジンの主軸以外の動力取出し口。予備の制御弁から油
圧動力を取り出す場合もいう。
2117 アワーメータ hour meter
油圧ショベルの稼動中の累積時間を測定する装置。これに
は表示装置及び作動装置を含む。
――――― [JIS A 8403-1 pdf 3] ―――――
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A 8403-1-1996
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2118 銘板 機械のキャブ,その他見やすい箇所にちょう(貼)付して, identification plate
その製造経歴,仕様,注意事項などを明示するためのプレ
ート。
機械名,形式名,製造業者名,製造年月,製造番号など
を表示した製造銘板,定格出力,各種質量,走行速度,バ
ケット容量などを表示した仕様銘板,機械の運転操作や日
常整備などの取扱いを表示した取扱い説明銘板,特に給油
脂の箇所,種類,周期などを示した給油銘板,安全,事故
防止上の重要事項を明示した安全・注意銘板などがある。
2119 標識記号 symbol
運転操作,整備調整用などのレバー,スイッチ,ボタン類
の識別を明示し,誤作動を防ぐため統一使用されるマー
ク。
2120 シーブ ロープ溝車。 sheave
2121 イコライザシーブ equalizer sheave
複数シーブのロープの引張力を均等に支持するために用
いられる揺動機構付きのシーブ。
2122 油圧ポンプ hydraulic pump
エンジン,電動機などで発生する機械動力を油圧動力に切
り替え,各アクチュエータに向け,圧力油を送出する機器。
歯車ポンプ,ピストン(プランジャ)ポンプなどの種類が
あり,また,ピストンポンプには,アキシャル形とラジア
ル形がある。
また,複数のポンプを一軸上に組み合わせたタンデム形
ポンプや2個のポンプを一体としたダブル形ポンプなど
がある。
2123 定容量形ポンプ 1回転当たりの理論吐出し量を変えられない油圧ポンプ。 fixed displacement pump
2124 可変容量形ポンプ variable displacement
1回転当たりの理論吐出し量を変えられる油圧ポンプ。
pump
2125 ポンプ制御方式 pump control method
油圧ポンプの吐出し量を作動状態,負荷圧,外部指令など
によって調節する方式。ネガティブコントロール,ポジテ
ィブコントロール,ロードセンシング,全馬力制御などが
ある。
2126 アクチュエータ actuator
流体のもつエネルギを与えられて機械的な仕事をする機
器。油圧モータ,油圧シリンダなどをいう。
2127 油圧モータ hydraulic motor
圧力油によって連続回転運動のできるアクチュエータ。歯
車モータ,プランジャモータなどがあり,定容量形と可変
容量形がある。
2128 油圧シリンダ hydraulic cylinder
圧力油によって直線運動をし,その有効断面積及び差圧に
比例した力を発生させるアクチュエータ。複動形,単動形
などがある。
2129 制御弁, control valve
圧力油などの流れの形,圧力又は流量の制御をする弁の総
コントロール弁 称。油圧ショベルでは,アクチュエータを制御する方向制
御弁をいい,主としてスプール弁やロジック弁が用いられ
る。
2130 リリーフ弁 relief valve
油圧回路の圧力が弁の設定値に達した場合,流体の一部又
は全量を戻り側に逃がして,回路内の圧力を設定値に保持
する圧力制御弁。
2131 アキュムレータ accumulator
エネルギ源として用いる圧力油などを加圧状態で蓄える
容器で,ブラダ形,ダイヤフラム形,ピストン形などの形
式がある。蓄圧器ともいう。
2132 スイベルジョイン 圧力下でも回転可能な管継手。 swivel joint
ト
――――― [JIS A 8403-1 pdf 4] ―――――
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A 8403-1-1996
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2133 油圧作動油 hydraulic oil
油圧回路に使用し,油圧機器を作動させて,動力伝達など
を行うための媒体となる油。略して作動油ともいう。
2134 作動油タンク hydraulic oil tank
油圧回路の作動油を貯蔵する容器。大気圧に開放された形
式のものと,ポンプの吸入効果向上のため高めの空気圧な
どによって予圧を与える形式がある。
2135 作動油クーラ hydraulic oil cooler
作動油の過度の温度上昇を防止するために,回路中に設け
て作動油を冷却する装置。
(b) 上部旋回体
番号 用語 定義 対応英語(参考)
*2201 旋回フレーム 上部旋回体を構成する諸装置を搭載するフレーム。 revolving frame
2202 旋回ピニオン swing pinion
旋回装置に取り付けられ,下部走行体に取り付けられた旋
回ギヤとかみ合い,旋回運動を行わせる小歯車。
2203 旋回ブレーキ 上部旋回体を任意の位置に停止させるブレーキ。 swing brake
2204 旋回駐車ブレーキ 上部旋回体を任意の位置で停止状態に保持するブレーキ。 swing parking brake
2205 旋回ロック 上部旋回体を特定の位置で固定させる装置。 swing lock
*2206 キャブ cab
上部旋回体又はトラック式の下部走行体に付いている運
転室。
2207 キャノピ 日よけ雨よけなどのため運転席上部に設けた簡易構造物。 canopy
*2208 落下物保護構造, falling object guarding
落石,飛来物などによる危険から運転員を防護するための
FOGS system
保護構造。上方からの落下物に対する保護構造と前方から
の飛来物に対する保護構造がある。
2209 横転時保護構造, tip-over protective
機械の横転時に,シートベルトを装着した運転員を,キャ
TOPS ブやキャノピの変形による危険から保護する構造物。 structure
2210 ハウス キャブを除く機械室ボンネット又は建家。 house
*2211 カウンタウエイト counter weight
上部旋回体前部に集中する荷重とつり合わせるため,上部
旋回体後部に取り付けるおもり。
(c) 下部走行体
番号 用語 定義 対応英語(参考)
*2301 クローラ式 crawler type
下部走行体の走行部にクローラベルトを使用した形式(付
図4)。
*2302 ホイール式 wheel type
下部走行体にタイヤの付いた走行車軸を装備した形式(付
図5)。
2303 トラック式 truck type
ホイール式の一種で,下部走行体としてトラックの車台
(運転室,伝動機構を含む。)をそのまま使用した形式(付
図6)。
2304 走行フレーム track frame,
下部走行体を構成する諸装置を搭載するフレーム。走行サ
lower frame
イドフレームと上部旋回体の荷重を支持する横フレーム
からなる。
*2305 走行サイドフレー ローラ類を介してクローラベルトを支持する縦フレーム。 track side frame,
ム side frame
2306 ロングクローラ long crawler
安定性向上の目的で,標準のクローラベルトよりも前後に
長いクローラ形式。
2307 クローラ中心距離 crawler retract
輸送時又は走行時にクローラ全幅を縮小し,作業時に拡大
拡張機構 できる機構。 mechanism
*2308 クローラベルト track assembly
クローラシュー付きトラックリンクを連結したもの。鉄ク
ローラベルトとゴムクローラベルトがある。
――――― [JIS A 8403-1 pdf 5] ―――――
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