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JIS B 0671-3:2002 規格概要
この規格 B0671-3は、正規確立紙上の負荷曲線の線形領域を用いてパラメータを決定するための方法について規定。パラメータが,潤滑されたしゅう(摺)動画のようなトライボロジー的な挙動を評価するための支援になること,及び製造工程を管理することが意図される。
JISB0671-3 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B0671-3
- 規格名称
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状 : 輪郭曲線方式;プラトー構造表面の特性評価―第3部 : 正規確率紙上の負荷曲線による高さの特性評価
- 規格名称英語訳
- Geometrical Product Specifications (GPS) -- Surface texture:Profile method; Surfaces having stratified functional properties -- Part 3:Height characterization using the material probability curve
- 制定年月日
- 2002年3月20日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 13565-3:1998(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 17.040.20, 17.040.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 機械計測 2021, 製図 2020
- 改訂:履歴
- 2002-03-20 制定日, 2007-04-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS B 0671-3:2002 PDF [21]
B 0671-3 : 2002 (ISO 13565-3 : 1998)
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本規格協会 (JSA) から工業標準
原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大
臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 13565-3 : 1998, Geometrical Product
Specifications (GPS) −Surface texture : Profile method ; Surfaces having stratified functional properties−Part 3 :
Height characterization using the material probability curveを基礎として用いた。
JIS B 0671-3には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定) 線形領域の限界決定の手順
附属書B(参考) 規格制定の背景
附属書C(参考) 二次導関数によるUPL(上限)及びLVL(下限)の決定
附属書D(参考) 負荷曲線の正規化
附属書E(参考) GPSマトリックス
附属書F(参考) 参考文献
JIS B 0671の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 0671-1 第1部 : フィルタ処理及び測定条件
JIS B 0671-2 第2部 : 線形表現の負荷曲線による高さの特性評価
JIS B 0671-3 第3部 : 正規確率紙上の負荷曲線による高さの特性評価
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS B 0671-3 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 0671-3 : 2002
(ISO 13565-3 : 1998)
製品の幾何特性仕様 (GPS) −表面性状 : 輪郭曲線方式;プラトー構造表面の特性評価−第3部 : 正規確率紙上の負荷曲線による高さの特性評価
Geometrical Product Specifications (GPS) −Surface texture : Profilemethod ;Surfaces having stratified functional properties−Part 3 : Height characterization using the material probability curve
序文 この規格は,1998年に第1版として発行されたISO 13565-3,Geometrical Product Specifications (GPS)
−Surface texture : Profile method ; Surfaces having stratified functional properties−Part 3 : Height characterization
using the material probability curveを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日
本工業規格である。
この規格は,製品の幾何特性仕様 (GPS) の一つで,GPS基本規格に属し(TR B 0007参照),粗さ曲線及
び断面曲線の規格チェーンのリンク番号2に関係している。
この規格と他のGPS規格との関連についての詳細は,附属書Eを参照する。
この規格は,高さ方向の二つの不規則波形成分,すなわち,比較的粗い谷領域及び微細仕上げされたプラ
トー領域をもつ表面の特性の数値表現に関するものである。この種の表面は,シリンダライナ及び燃料噴
射部品のように,潤滑されたしゅう(摺)動部に用いられる。高さ方向の二つの不規則波形成分の特性を
それぞれ評価するためのパラメータRpq,Rvq及びRmq (Ppq,Pvq及びPmq) の決定に必要な計算は,正
規確率紙上の負荷曲線の作成,その線形近似範囲の決定及び線形近似範囲の直線回帰からなる。
このような二つの高さ方向の不規則波形成分をもたない表面に対しては,これらのパラメータは定義でき
ない。
なお,この規格の中で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
備考 TR B 0007は,ISO/TR 14638 : 1995 Geometrical Product Specifications (GPS) −Master planと一致
している。
1. 適用範囲 この規格は,正規確率紙上の負荷曲線の線形領域を用いてパラメータを決定するための方
法について規定する。このパラメータが,潤滑されたしゅう(摺)動面のようなトライボロジー的な挙動
を評価するための支援になること,及び製造工程を管理することが意図されている。
――――― [JIS B 0671-3 pdf 2] ―――――
2
B 0671-3 : 2002 (ISO 13565-3 : 1998)
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 13565-3 : 1998 Geometrical Product Specifications (GPS) −Surface texture : Profile method ;
Surfaces having stratified functional properties−Part 3 : Height characterization using the material
probability curve (IDT)
参考 “トライボロジー”とは,相対運動する接触面とそれに関連した応用に関する科学技術の総称
で,摩擦,磨耗,潤滑などが対象となる。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載年の版だけがこの規格の規定を構成
するものであって,その後の改正版・追補は適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最新
版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0601 製品の幾何特性仕様 (GPS) −表面性状 : 輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメ
ータ
備考 ISO 4287 : 1997 Geometrical Product Specifications (GPS) −Surface texture : Profile method−
Terms, definitions and surface texture parametersが,この規格と一致している。
JIS B 0651 製品の幾何特性仕様 (GPS) −表面性状 : 輪郭曲線方式−触針式表面粗さ測定機の特性
備考 ISO 3274 : 1996 Geometrical Product Specifications (GPS) −Surface texture : Profile method−
Nominal characteristics of contact (stylus) nstrumentsが,この規格と一致している。
JIS B 0671-1 製品の幾何特性仕様 (GPS) −表面性状 : 輪郭曲線方式;プラトー構造表面の特性評価
−第1部 : フィルタ処理及び測定条件
備考 ISO 13565-1 : 1996 Geometrical Product Specifications (GPS) −Surface texture : Profile method ;
Surfaces having stratified functional properties−Part 1 : Filtering and general measurement
conditionsが,この規格と一致している。
JIS B 0671-2 製品の幾何特性仕様 (GPS) −表面性状 : 輪郭曲線方式;プラトー構造表面の特性評価
−第2部 : 線形表現の負荷曲線による特性評価
備考 ISO 13565-2 : 1996 Geometrical Product Specifications (GPS) −Surface texture : Profile method ;
Surfaces having stratified functional properties−Part 2 : Height characterization using the linear
material ratio curveが,この規格と一致している。
ISO 1302 : 1992 Technical drawings−Methods of indicating surface texture
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0601,JIS B 0651,JIS B 0671-2及び次による。
3.1 標準偏差を単位にして横軸の正規確率スケー
正規確率紙上の負荷曲線 (material probability curve)
ルを表し,それを輪郭曲線の負荷長さ率にして描いた負荷曲線の一つの表現。
備考 横軸のスケールは,正規分布(ガウス分布)の標準偏差を単位として等間隔で表す。このスケ
ールでは、正規分布する負荷曲線は,1本の直線になる。二つの正規分布からなるプラトー構
造表面では,正規確率紙上の負荷曲線は,二つの線形領域(プラトー領域及び谷領域を示す(図
1の領域1及び領域2参照)。
参考 負荷長さ率の定義は,JIS B 0601の4.5.1(輪郭曲線の負荷長さ率)を参照。
――――― [JIS B 0671-3 pdf 3] ―――――
3
B 0671-3 : 2002 (ISO 13565-3 : 1998)
領域 名称
1 プラトー領域
2 谷領域
3 (輪郭曲線)データに含まれる
異物又は異常に高い突起領域
4 (輪郭曲線)データに含まれる
深いきず又は異常に深い谷底領域
5 プラトー領域から谷領域への
変移点で二つの分布を結ぶ不
安定な変移領域(曲線)
図1 正規確率紙上の負荷曲線
3.2 Rpq (Ppq) パラメータ [Rpq (Ppq) arameter]プラトー領域に当てはめられた回帰直線の傾斜(図2
参照)。
備考 Rpq (Ppq) は,輪郭曲線のプラトー領域を生成する不規則波形成分のRq (Pq) 値(単位 :
であると解釈することができる。
参考 Rq (Pq) 値の定義は,JIS B 0601の4.2.2(輪郭曲線の二乗平均平方根高さ)を参照。
3.3 谷領域に当てはめられた回帰直線の傾斜(図2参照)。
Rvq (Pvq) パラメータ [Rvq (Pvq) arameter]
備考 Rvq (Pvq) は,輪郭曲線の谷領域を生成する不規則波形成分のRq (Pq) 値(単位 : である
と解釈することができる。
3.4 Rmq (Pmq) パラメータ [Rmq (Pmq) arameter] プラトー領域に当てはめた回帰直線と谷領域に当
てはめた回帰直線との交点における負荷長さ率(図2参照)。
4. 手順 パラメータRpq, Rvq及びRmqを求めるために用いる粗さ曲線は,JIS B 0671-1に従って計算し
なければならない。この粗さ曲線は,JIS B 0601に規定したものとは異なる。Ppq,Pvq及びPmqを求め
るための輪郭曲線は,断面曲線でなければならない。
二つの加工プロセスのこん(痕)跡が残っている表面(以下,2層構造表面という。)の測定データでは,
図1に示すように,正規確率紙上の負荷曲線の3か所に非線形な部分が現れる。多くの影響を除いた正規
確率紙上の負荷曲線で正規分布に十分従う部分だけを用いるために,当てはめ範囲を限定してこれらの非
線形な部分を除去しなければならない。
図1の非線形な部分は,次の要因によって生じる。
− (輪郭曲線)データに含まれる異物又は異常に高い突起(領域3)
− (輪郭曲線)テータに含まれる深いきず又は異常に深い谷底(領域4)
− 二つの分布がつながるプラトー領域から谷領域へ移る点(以下,変移点という。)で生じる不安定領域
(曲線)(領域5。領域5を変移領域という。)
このような非線形な部分を除去する意図は,対象面の繰り返し測定に対して,パラメータをより安定さ
せることである。図2は,粗さ曲線及びそれに対応した正規確率紙上の負荷曲線,プラトー領域,谷領域
を示し,この二つの領域を定めている粗さ曲線の対応部分を表している。この粗さ曲線は,異常に高い突
起をもっているが,図2はそれがパラメータに影響しないことを示している。図2は,対象面の測定場所
――――― [JIS B 0671-3 pdf 4] ―――――
4
B 0671-3 : 2002 (ISO 13565-3 : 1998)
によって大きく変化する深い谷底部分が,パラメータ決定に関与しないことも示している。
参考 図2の右図の横軸のsは,標準偏差を表している。
図2 粗さ曲線及び正規確率紙上の負荷曲線並びにパラメータRpq,Rvq,Rmqの決定に用いる領域
5. 測定の要件 対象面は,二つの加工プロセスによるこん跡が残っている2層構造表面であること,信
頼できるパラメータを得るために安定した負荷曲線を求めるのに十分な測定方法であることを保証する基
準を次のように設ける。パラメータRpq,Rvq,及びRmq(Ppq,Pvq及びPmq)を求めるには,これらの
基準が満足されていなければならない。
− 測定機は,オプチカルフラットを対象面として,Rpq (Ppq) の呼び値の30%未満のRq (Pq) が測定で
きる性能でなければならない。
− 正規確率紙上の負荷曲線の縦方向の分解能は,プラトー領域の線形の部分及び谷領域の線形の部分に
おいて,少なくともそれぞれの1/40でなければならない。
− 正規確率紙上の負荷曲線を表すディジタルデータの数は,プラトー領域の線形の部分及び谷領域の線
形の部分それぞれにおいて,少なくとも100個でなければならない。
− 比Rvq : Rpq (Pvq : Ppq) は,少なくとも5でなければならない。
− 回帰された円すい曲線は,双曲線にならなければならない(附属書A参照)。
輪郭曲線が,上記の基準を満たさない場合には,測定できない理由を適切な警告文によって示さなけれ
ばならない。
参考 円すい曲線とは,円すいを任意の方向の断面で切断したときに現れる曲線。
6. 図面指示法 この規格で規定されたパラメータは,ISO 1302に従って図面に指示する。
――――― [JIS B 0671-3 pdf 5] ―――――
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JIS B 0671-3:2002の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 13565-3:1998(IDT)
JIS B 0671-3:2002の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.040 : 線及び角度の測定 > 17.040.30 : 測定機器
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.040 : 線及び角度の測定 > 17.040.20 : 表面の特性
JIS B 0671-3:2002の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0601:2013
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
- JISB0651:2001
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―触針式表面粗さ測定機の特性
- JISB0671-1:2002
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式;プラトー構造表面の特性評価―第1部:フィルタ処理及び測定条件
- JISB0671-2:2002
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式;プラトー構造表面の特性評価―第2部:線形表現の負荷曲線による高さの特性評価