JIS B 0721:2004 機械加工部品のエッジ品質及びその等級

JIS B 0721:2004 規格概要

この規格 B0721は、機械加工などによって,表層部を除去した機械加工部品のエッジ品質及びその等級について規定。

JISB0721 規格全文情報

規格番号
JIS B0721 
規格名称
機械加工部品のエッジ品質及びその等級
規格名称英語訳
Edge quality and its grades for material removal parts
制定年月日
2004年3月20日
最新改正日
2018年10月22日
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‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

21.020
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
製図 2020
改訂:履歴
2004-03-20 制定日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS B 0721:2004 PDF [6]
                                                                                   B 0721 : 2004

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準
原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大
臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 0721 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 0721 : 2004

機械加工部品のエッジ品質及びその等級

Edge quality and its grades for material removal parts

1. 適用範囲 この規格は,機械加工などによって,表層部を除去した機械加工部品のエッジ品質及びそ
の等級について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0021 製品の幾何特性仕様(GPS)−幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差表示方

JIS B 0024 製図−公差表示方式の基本原則
JIS B 0031 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状の図示方式
JIS B 0051 製図−部品のエッジ−用語及び指示方法
JIS B 0601 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメータ
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0051によるほか,次による。
a) エッジ 二つの面の交わり部。
なお、交わり部は、りょう線及びその近傍をいい、エッジには、かどのエッジ及び隅のエッジの2種類
がある(図1及び図2参照)。
a) 面取りの例 b) かどの丸みの例
図 1 かどのエッジ
図 2 隅のエッジ
備考 りょう線は、側面視りょう線及び正面視りょう線がある(図3参照)。

――――― [JIS B 0721 pdf 2] ―――――

2
B 0721 : 2004
a) 対象部品の例 b) 側面視りょう線の例 c) 正面視りょう線の例
図 3 りょう線
b) 欠け 除去加工の際,エッジ部に発生する材料の欠損。
c) 逃げ 隅のエッジにおいて,相手との干渉を避けるためのくぼみ。
4. エッジ品質
4.1 エッジ品質の要素 エッジ品質を規定する要素は,次による。
なお,JIS B 0024によって,個々に指示した技術的要求事項,例えば,寸法公差,幾何公差,表面粗さ
などは,それらの間に特別な関係が指定されない限り独立に適用する。
a) エッジの寸法及び幾何公差
備考 設計要求として,隅のエッジに幾何公差を適用する場合には,JIS B 0021によって個々に示す。
b) エッジの表面性状(surface texture) 外部的影響因子によって,エッジの表面に現れる状態をいい,表
面粗さ,表面うねり,ツールマーク,きず,欠け,表面付着物などの状態を含む。
備考 この規格で規定する以外の表面粗さを適用する場合には,JIS B 0601に規定する表面粗さパラ
メータの定義に基づき,JIS B 0031によって個々に指示する。
c) エッジの表面層の性状 加工力,加工熱,異物侵入などの外部的因子によって生成する表面層の性状
(surface integrity)をいう。
備考 残留応力,加工硬化,加工焼け,き裂,ボイド,切りくずの付着など,機能に悪影響を及ぼさ
ない状態が望ましい。
4.2 エッジ品質の等級区分 対象とするエッジは,その部品が必要とする機能に応じて,次のように3
等級に区分する。
a) 級(精級) 部品機能上,厳しい品質のエッジ。
b) 級(中級) 部品機能上,中程度の品質のエッジ。
c) 級(粗級) 部品機能上,緩い品質のエッジ。
4.3 エッジの品質基準 エッジの品質基準は,次による。
a) 機能するかどのエッジの寸法及びその公差に対する品質基準は,表1による。

――――― [JIS B 0721 pdf 3] ―――――

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B 0721 : 2004
表 1 かどのエッジの寸法及びその公差
単位 mm
エッジの寸法区分 エッジ形状の寸法許容差 エッジの呼び 呼び記号
以上 未満 A級 B級 C級 (参考)
0.0003 0.002 +0.0015 +0.03 +0.06 0.0003 E-0
0 0 0 (極超鋭利)
0.002 0.02 +0.006 +0.08 +0.2 0.002 E-1
0 0 0 (超鋭利)
0.02 0.2 +0.03 +0.2 +0.4 0.02 E-2
0 0 0 (鋭利)
0.2 2 +0.06 +0.4 +0.8 0.2 E-3
0 0 0 (並)
2 6 +0.2 +1.0 +2.0 2 E-4
0 0 0 (粗)
備考 エッジ(ばり、アンダーカット、パッシング)の寸法区分は,JIS B 0051に規定するa寸法による。
呼び記号及び等級を用いる場合には,その欄の寸法区分及び等級を適用する。
b) 機能する隅のエッジの寸法及びその公差に対する品質基準は,表2による。
なお,アンダーカットを指示する必要がある場合,特に応力集中などの指示がある場合には,JIS B
0051によって個々に指示する。
表 2 隅のエッジの寸法及びその公差
単位 mm
エッジの寸法区分 エッジ形状の寸法許容差 エッジの呼び 呼び記号
以上 未満 A級 B級 C級 (参考)
0.01 0.05 +0.001 ±0.004 ±0.01 0.01 L-0
0 (超鋭利)
0.05 0.2 +0.005 ±0.01 ±0.04 0.05 L-1
0 (鋭利)
0.2 0.5 +0.03 ±0.05 ±0.2 0.2 L-2
0 (並)
0.5 1 +0.1 ±0.2 ±0.5 0.5 粗
0 (L-3)
備考 エッジの寸法区分は,JIS B 0051に規定するa寸法による。呼び記号及び等級を用いる場合に
は,その欄の寸法区分及び等級を適用する。
c) 機能するかどのエッジの幾何公差に対する品質基準は,表3による。

――――― [JIS B 0721 pdf 4] ―――――

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B 0721 : 2004
表 3 かどのエッジの幾何公差
単位 mm
形体の寸法区分 代表値としての真直度公差及び真円度公差
を超え 以下 A級 B級 C級
− 3 0.002 0.01 0.05
3 10 0.005 0.05 0.1
10 30 0.01 0.1 0.2
30 100 0.02 0.2 0.5
100 300 0.05 0.4 0.8
参考 真直度公差及び真円度公差は,最小領域法で定義されるが,最小二乗法を
適用してもよい(JIS B 0021参照)。
d) 機能するエッジの表面性状に対する品質基準は,表4による。
なお,表面粗さを個々に指示する必要がある場合には,JIS B 0031によって個々に指示する。
表 4 エッジの表面性状
表面性状の等級
表面性状
A級 B級 C級
表面粗さRz Rz≦0.8 0.8 表面うねり,ツールマ拡大視 ×40で表面うねり,
エッジりょう線と交差する
ーク又は筋目方向 ツールマークは認めない。筋目方向は認めない。

表面欠損 拡大視 ×20でばり,きず,
拡大視 ×40でばり,きず, 拡大視 ×10でばり,きず,
欠損は認めない。 欠損は認めない。 欠損は認められない。
識別記号 T-1 T-2 T-3
(超平滑表面) (平滑表面) (粗表面)
e) 機能するエッジ表面層の性状に対する品質基準は,表5による。
表 5 エッジ表面層の性状
表面層の性状の等級
表面層の性状
A級 B級 C級
微視的き裂及びブ 表面層の断面を拡大視×40 表面層の断面を拡大視×20 表面層の断面を拡大視×10
ローホール で微視的き裂は認める。
で微視的き裂,ブローホール で微視的き裂は認める。
などが認めない。
表面層 表面ひずみは認めない。
加工硬化が認められるが,表 表面ひずみは認める。
面ひずみは認めない。
識別記号 S-1 (精級表面層) S-2(中級表面層) S-3(粗級表面層)
5. エッジ品質の指示方法 エッジ品質の技術文書への指示方法は,次の事項のいずれかを表題欄の中,
その付近又は図中に指示する。
a) この規格の規格番号及び等級。
例 JIS B 0721−B
b) この規格の規格番号,呼び記号及び等級。
例 JIS B 0721−E3−A
c) エッジ品質の特定要素の等級だけを変更して指示する場合。
例 JIS B 0721−B,表面性状はA級

――――― [JIS B 0721 pdf 5] ―――――

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