この規格ページの目次
JIS B 1043:1993 規格概要
この規格 B1043は、特殊要求のボルト,ねじ及び植込みボルトの各種表面欠陥に対する許容限界を規定。ねじの呼び径5mm以上,部品等級 A及びB,呼び長さ l≦10d(特別な規定があれば10dを超えてもよい),強度区分12.9,強度区分8.8,9.8及び10.9(ねじ部品規格に規定されている場合,又は受渡当事者間の協定がある場合)のボルト,ねじ及び植込みボルトに適用。
JISB1043 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B1043
- 規格名称
- 締結用部品―表面欠陥 第3部 特殊要求のボルト,ねじ及び植込みボルト
- 規格名称英語訳
- Fasteners -- Surface discontinuities -- Part 3:Bolts, screws and studs for special requirements
- 制定年月日
- 1993年7月1日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 6157-3:1988(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 21.060.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ねじ I 2020, ねじ II 2020
- 改訂:履歴
- 1993-07-01 制定日, 1998-03-20 確認日, 2003-11-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS B 1043:1993 PDF [13]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 1043-1993
(ISO 6157-3 : 1988)
締結用部品−表面欠陥第3部特殊要求のボルト,ねじ及び植込みボルト
Fasteners−Surface discontinuities− Part 3 : Bolts, screws and studs for special requirements
日本工業規格(日本産業規格)としてのまえがき
この規格は,1988年第1版として発行されたISO 6157-3 (Fasteners−Surface discontinuities−Part 3 : Bolts,
screws and studs for special requirements) を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成し
た日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で下線(点線)を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲
1.1 この規格は,特殊要求のボルト,ねじ及び植込みボルトの各種表面欠陥に対する許容限界を規定す
る。この規格は次のボルト,ねじ及び植込みボルトに適用する。
− ねじの呼び径 5mm以上
− 部品等級 A及びB
− 呼び長さ l≦10d(特別な規定があれば10dを超えてもよい)
− 強度区分 12.9
− 強度区分 8.8,9.8及び10.9(ねじ部品規格に規定されている場合,又は受渡当事者の協定があ
る場合)
1.2 表面欠陥が3.(表面欠陥の種類,原因,外観及び限界)に示す許容限界内であっても,ISO 898-1に
規定する機械的性質の最小値の要求を満足しなければならない。
疲れ強さの要求が規定されている場合,その疲れ強さは,同一のロットから採取された欠陥のないボル
トについて得られた値より低くならないことが望ましい。
参考 ISO 898-1の規定内容は,JIS B 1051(鋼製のボルト・小ねじの機械的性質)と同等である。
備考1. 3.に示される図は例に過ぎない。ほかの形式のボルト,ねじ及び植込みボルトにも同様に適
用される。
2. 個々の図の中には,表面欠陥を明りょうにするために誇張して示したものもある。
2. 引用規格
ISO 468 Surface roughness−Parameters, their values and general rules for specifying requirements
――――― [JIS B 1043 pdf 1] ―――――
2
B 1043-1993 (ISO 6157-3 : 1988)
ISO 898-1 Mechanical properties of fasteners−Part 1 : Bolts, screws and studs
ISO 3269 Fasteners−Acceptance inspection
備考 JIS B 1091(締結用部品−受入検査)が,この国際規格と一致している。
3. 表面欠陥の種題,原因,外観及び限界
3.1 割れ 割れは結晶粒界に沿うか横切るきれいな(結晶性の)破壊であって,介在物に沿って進むこ
ともある。通常,割れは,鍛造もしくはほかの成形工程,又は熱処理の間に金属が過大な応力を受けるこ
とによって発生する。ねじ部品が再加熱されると,普通,割れは酸化膜で変色する。
3.1.1 焼割れ
原因 焼割れは,過度の熱応力及び変態応力によって焼入れ時に発生する。焼割れは通常,ねじ部品の表面を,不
規則な経路で進行する。
外観
限界 いかなる深さ,いかなる長さ,又はいかなる場所の焼割れでも許容されない。
――――― [JIS B 1043 pdf 2] ―――――
3
B 1043-1993 (ISO 6157-3 : 1988)
3.1.2 鍛造割れ
原因 鍛造割れは,切断又は鍛造時に発生する。鍛造割れは,ボルト及びねじの頭部頂面に位置する。
外観
限界 鍛造割れの長さl : l≦d(1)
鍛造割れの深さ又は幅b : b≦0.04d
備考 鍛造割れの限界は,六角穴付き頭のねじには適用しない(3.1.5参照)。
注(1) =ねじの呼び径
3.1.3 鍛造裂けきず
原因 鍛造裂けきずは,例えば,鍛造時に,ボルト及びねじの頭部側面の平面部もしくは角部,フランジ付き頭も
しくは円形の頭の製品の外周部,又はへこみ付きの頭の外周の盛上がり部に発生する。
外観
限界 六角頭のねじ
六角ボルトの頭部側面の平面部に生じた鍛造裂けきずは,頂面の円形平面(面取り円),又は座面まで到達
してはならない。側面の2平面の交線上に生じた鍛造裂けきずのために,対角距離が規格の最小値より小さ
くなってはならない。
へこみ付きの頭のボルト及びねじの外周の盛上がり部に生じた鍛造裂けきずは,幅が0.06d(1)を超えたり,
深さがへこみ部より下に達してはならない。
円形の頭のねじ
ボルト及びねじのフランジ部,並びに円形の頭のねじの外周部には,鍛造裂けきずがあってもよいが,次
の限界を超えてはならない。
鍛造裂けきずの幅 :
0.08dc(2)(鍛造裂けきずが1個だけの場合)
0.04dc(鍛造裂けきずが2個以上の場合,ただし,そのうちの一つは0.08dcまでよい。)
鍛造裂けきずの深さ :
0.04d(1)
注(1) =ねじの呼び径
(2) c=フランジ部の直径又は頭の径
――――― [JIS B 1043 pdf 3] ―――――
4
B 1043-1993 (ISO 6157-3 : 1988)
3.1.4 せん断裂けきず
原因 せん断裂けきずは,例えば,鍛造時に,円形の頭又はフランジ付き頭をもつ製品の外周部にしばしば発生し,
製品の軸に約45°の方向に現れる。
せん断裂けきずは,六角頭の製品の側面に生じることもある。
外観
限界 六角頭のねじ
頭部の,レンチとの接触部のせん断裂けきずの限界は,次のとおりである :
幅 :
≦0.25mm+0.02s(1)
深さ :
≦0.04d(2)
六角ボルトの頭部側面の平面部に生じたせん断裂けきずは,頂面の円形平面(面取り円),又は座面まで到
達してはならない。側面の2平面の交線上に生じたせん断裂けきずのために,対角距離が規格の最小値より
小さくなってはならない。
へこみ付きの頭のボルト及びねじの外周の盛上がり部に生じたせん断裂けきずは,幅が0.06d(2)を超えた
り,深さがへこみ部より下に達してはならない。
円形の頭のねじ
ボルト及びねじのフランジ部及び円形の頭のねじの外周部には,せん断裂けきずがあってもよいが,次の
限界を超えてはならない。
せん断裂けきずの幅 :
0.08dc(3)(せん断裂けきずが1個だけの場合)
0.04dc(せん断裂けきずが2個以上の場合,ただし,そのうちの一つは0.08dcまでよい。)
注(1) =二面幅
(2) =ねじの呼び径
(3) c=フランジ部の直径又は頭の径
――――― [JIS B 1043 pdf 4] ―――――
5
B 1043-1993 (ISO 6157-3 : 1988)
3.1.5 六角穴付き頭のねじの鍛造割れ
原因 頭部の外周部,頂面及びへこみ部(六角穴)の割れは,素材の切断,並びに鍛造時及び穴成形時のせん断・
圧縮応力によって,内面及び外面に発生することがある。
外観
――――― [JIS B 1043 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS B 1043:1993の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6157-3:1988(IDT)
JIS B 1043:1993の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.060 : 締結用部品 > 21.060.10 : ボルト,ねじ,びょう