JIS B 3000:2020 規格概要
この規格 B3000は、主として機械工業においてファクトリーオートメーションに用いる主な用語及び定義について規定。
JISB3000 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B3000
- 規格名称
- FA―用語
- 規格名称英語訳
- Factory Automation -- Vocabulary
- 制定年月日
- 1990年3月1日
- 最新改正日
- 2020年12月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.25, 25.040.40
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1990-03-01 制定日, 1996-02-01 確認日, 1997-11-20 改正日, 2002-08-20 確認日, 2008-03-20 確認日, 2010-03-23 改正日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認日, 2020-12-21 改正
- ページ
- JIS B 3000:2020 PDF [12]
B 3000 : 2020
pdf 目 次
ページ
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 用語の分類・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 3000 pdf 1] ―――――
B 3000 : 2020
まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人
製造科学技術センター(MSTC)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本
産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本
産業規格である。これによって,JIS B 3000:2010は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS B 3000 pdf 2] ―――――
日本産業規格 JIS
B 3000 : 2020
FA−用語
Factory Automation-Vocabulary
1 適用範囲
この規格は,主として機械工業においてファクトリーオートメーション(以下,FAという。)に用いる
主な用語及び定義について規定する。
2 用語の分類
用語の分類は,次による。
a) 一般
b) 構成機器
c) システム技術
3 用語及び定義
用語及び定義は,次による。
なお,参考として対応英語を示す。
注記1 番号に関する表記は,次のとおりである。
− 番号は,4桁の数字によって表す。
− 最初の2桁の数字は,この規格における用語の分類の番号を表し,次の2桁の数字は,
分類の同一区分における一連番号である。
注記2 用語欄で,コンマで区切って二つ以上の用語が併記してある場合は,その順序に従って優先
使用する。
注記3 アルファベットで規定した用語で,読み方があるものについては,その読み方を( )内に
示す。
a) 一般
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1001 FA factory automation
工場における生産機能の構成要素である生産設備(製造,搬送,
保管などに関わる設備)と生産行為(生産計画及び生産管理を含
む。)とを,コンピュータを利用する情報処理システムの支援の
下に統合化した工場の総合的な自動化。
1002 FMS flexible manufacturing
生産設備の全体をコンピュータで統括的に制御·管理することに
system
よって,混合生産,生産内容の変更などが可能な生産システム。
1003 FMC flexible
数値制御工作機械に,ストッカ,自動供給装置,着脱装置などを
備え,複数の種類の製品を製造できる機械。 manufacturing cell
――――― [JIS B 3000 pdf 3] ―――――
2
B 3000 : 2020
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1004 MES manufacturing
製造プロセスの実行を統制し,生産指示,実績収集,進捗管理な
(めす) execution system
どの機能を通して,生産現場での品質·コスト·納期の管理を可
能にするシステム。生産計画系システムと制御系システムとの中
間にあって,両者をつなぐことで生産システム全体の統合を実現
する。
1005 CIM computer integrated
生産に関係する全ての情報をコンピュータネットワーク及びデ
(しむ) manufacturing
ータベースを用いて統括的に制御·管理することによって,生産
活動の最適化を図る生産システム。 system
1006 IoT internet of things
センサ,機器,装置,設備など,様々な“モノ”がインターネッ
トを通して接続され,大量のデータを収集,分析し,それらを制
御,連携することが可能になるという考え方。モノのインターネ
ットといわれる。
1007 環境調和型生産 environmentally
環境負荷及び資源消費に配慮した生産方式。3R(リデュース,リ
benign
ユース及びリサイクル)に代表される様々な環境負荷及び資源消
manufacturing
費の低減方策を組み込むことで,製品ライフサイクルに関わる環
境負荷及び資源消費を最小化することを目指している。
1008 PLM product life cycle
製品の企画,設計開発,製造,保守及び回収(廃棄)といったラ
management
イフサイクル全体を,製品情報を中心に包括的に管理する考え方
及びそれを実現するシステムの総称。
1009 サプライチェーン supply chain
複数の企業間で,開発,生産及び流通に関わる全てのプロセスを
マネジメント,効率的にマネジメントする取組み。 management
SCM
1010 コンカレントエン concurrent
製品のライフサイクル全体を考慮して,これに関連する工程の統
ジニアリング engineering
合化を行い,相互に情報交換することによって,同時並行的に生
産活動を実施する技術。
1011 デジタルエンジニ digital engineering
コンピュータ上の製品設計データを統合的に用いて,生産設計,
アリング 工程設計などの下流工程の効率化を図る技術。
1012 デジタルファクト digital factory
製品の設計開発,製造などに関わる情報をデジタル化し,製造プ
リ ロセスを仮想化技術及び/又はシミュレーション技術を使って
検証するシステム。
1013 デジタルツイン digital twin
現実空間の機器,装置,設備などの情報を収集し,それらをコン
ピュータ上の仮想空間に生産システムの双子(ツイン)として再
現する方法。仮想空間上で分析,シミュレーションなどを行うこ
とで,システムの健全性を検証するとともに,将来の変化などを
予測し,その対策を取ることが可能になる。
1014 デジタルマニュフ digital manufacturing
仮想化技術及び/又はシミュレーション技術を用いて生産シス
ァクチャリングテムを検証することによって,品質及び生産性を向上させ,製品
の市場投入までの期間を短縮させる手法。
1015 スマートマニュフ smart manufacturing
IoT,デジタルツインなどを活用することで,生産システムを高
ァクチャリング度化し,新たな付加価値を生み出そうとする取組み。対象は,設
計,製造,販売,サービスといった製品ライフサイクル全体に渡
り,また,工場間,企業間などの連携を含む。
1016 階層構造 hierarchical structure
一つの機能を実現するシステムを質が異なる層に分け,その階層
ごとに標準化することによって上下層間及び層内の通信が標準
化·効率化できるシステム構造。
1017 システムインテグ system integration
製造現場における加工,組立,検査などの製造設備,及び情報処
レーション 理機器を顧客ニーズに応えるシステムに組み上げること。
――――― [JIS B 3000 pdf 4] ―――――
3
B 3000 : 2020
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1018 モジュラデザイン modular design
あらかじめ標準化された基本構成要素(モジュール)を用意し,
適宜,それらの選択及び組合せを行うことによって,所要の顧客
仕様に対応するシステムを実現する設計方法。ハードウエア,又
はソフトウエアに適用することによって,モジュールの組合せの
結果,多種多様なシステムを系統的に創出でき,多様化する顧客
ニーズに迅速,かつ,フレキシブルに対応可能となる。
1019 オープンシステム open system
利用する側の目的に応じて,システムの構成を適合させられるよ
うな拡張性をもち,かつ,利用者がこの目的のために,その基本
仕様及びインタフェースに関する情報を自由に利用できるシス
テム。
1020 マスカスタマイゼ mass customization
コンピュータの高度な情報処理能力及びフレキシブルな製造設
ーション 備を最大限活用することによって,幅広い個別のニーズに即した
多品種かつ少量の製品を,大量生産と同じような効率及びコスト
で顧客への提供を可能にすること。
1021 工場サイバーセキ factory cyber security
工場内機器,工場間を連結するネットワークなどに対するサイバ
ュリティ ー攻撃から防護すること。
1022 セル生産 cell production
組立,検査などの一連の作業を一つ又は少数の作業場所(セル)
で完結させる生産方式。
b) 構成機器
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2001 numerically
数値制御工作機械, 工具と工作物との相対運動を,位置,速度などの数値情報によっ
NC工作機械 controlled machine
て制御し,加工に関わる一連の動作をプログラムした指令によっ
て実行する工作機械(JIS B 0105参照)。 tool
2002 マシニングセンタ machining center
主として回転工具を使用し,フライス削り,中ぐり,穴あけ及び
ねじ立てを含む複数の切削加工ができ,かつ,加工プログラムに
従って工具を自動交換できる数値制御工作機械。
機械の構造によって,主軸が水平の横形,及び垂直の立て形があ
る(JIS B 0105参照)。
2003 ターニングセンタ turning center
回転工具及び割出し可能な工作主軸を備え,かつ,タレット又は
工具マガジンを備え,加工プログラムに従って工具を自動交換で
きる数値制御工作機械。心押し台,第2刃物台,第2主軸台など
を備えた機械がある。
機械の構造によって,主軸が水平の横形,垂直の立て形,及び立
て形とは主軸の向きが上下逆の倒立形がある(JIS B 0105参照)。
2004 グラインディング grinding center
研削と(砥)石車の自動交換機能を備え,内外形,端面の研削な
センタ ど,様々な研削加工を工作物の段取り替えなしに実行可能な数値
制御工作機械。複合研削盤ともいう。
機械の構造によって,研削と(砥)石軸が水平の横形,及び垂直
の立て形がある(JIS B 0105参照)。
2005 多軸制御工作機械5軸以上の制御軸数をもつ数値制御工作機械(JIS B 0105参照)。 multi-axis controlled
machine tool
2006 複合工作機械 multi-tasking
工具の自動交換機能(タレット形を含む。)を備え,工作物の段
machine tool
取り替えなしに,フライス削り,旋削,研削などの多種類の加工
ができる数値制御工作機械。
加工機能だけでなく,計測機能を備えた機械もある(JIS B 0105
参照)。
2007 5面加工機 five-face milling
工作物に対して,テーブルへの取付面以外の5面を段取り替えな
しで連続して加工可能な工作機械。 machine
――――― [JIS B 3000 pdf 5] ―――――
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JIS B 3000:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.040 : 産業オートメーションシステム > 25.040.40 : 工業計測及び制御
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.25 : 生産工学(用語集)