JIS B 7153:1995 測定顕微鏡

JIS B 7153:1995 規格概要

この規格 B7153は、長さ,角度,輪郭などを測定する顕微鏡について規定。

JISB7153 規格全文情報

規格番号
JIS B7153 
規格名称
測定顕微鏡
規格名称英語訳
Measuring microscopes
制定年月日
1970年9月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

37.020
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
機械計測 2021
改訂:履歴
1970-09-01 制定日, 1973-09-01 確認日, 1976-11-01 改正日, 1979-12-01 確認日, 1986-07-01 確認日, 1992-02-01 改正日, 1995-12-01 改正日, 2001-02-20 確認日, 2006-03-25 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS B 7153:1995 PDF [7]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 7153-1995

測定顕微鏡

Measuring microscopes

1. 適用範囲 この規格は,長さ,角度,輪郭などを測定する測定顕微鏡について規定する(付図1参照)。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 7184 投影検査器
JIS B 7432 角度標準用多面鏡
JIS B 7526 直角定規
JIS B 7536 電気マイクロメータ
JIS B 7538 オートコリメータ
JIS B 7541 標準尺
2. この規格の中で,{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参
考として併記したものである。
2. 用語の定義 この規格に用いる主な用語の定義は,次による。
(1) 観測顕微鏡 焦点板をもつ顕微鏡で,対物レンズを通してつくられた像を映像又は画像にする機能を
もつもの。
(2) 軸 対物レンズの光軸と直角をなすテーブルの左右方向の軸。
(3) 軸 対物レンズの光軸と直角をなすテーブルの前後方向の軸。
(4) 輸郭測定用対物レンズ 型板接眼レンズと組み合わせて,形状などの輪郭を測定するための対物レン
ズ。
(5) 測定精度 実際の測定状態において,測定顕微鏡で長さ標準器を測定した際に得られる精度。
3. 等級 測定顕微鏡の等級は,性能によって0級及び1級の2等級とする。
4. 性能 性能は,表1による。ただし,許容値は20℃におけるものとする。

――――― [JIS B 7153 pdf 1] ―――――

2
B 7153-1995
表1 性能
番号 項目 測定方法 説明図 測定用具 許容値
1 テーブル移 X軸方向 対物レンズ取付部に電気マ 付図2 電気マイクロメー 載物ガラス上面各方向とも
動に対する イクロメータなどを取り付
タ(JIS B 7536に規 0級 (7.5+0.025 L) 下
上面の平行 Y軸方向 け,載物ガラス上面にその
定されたもの)又は 1級 (15.0+0.050 L) 下
度又は振れ 電気マイクロメータなどを これに準じる性能 Lはテーブル移動量 (mm)
当てて,テーブルを移動さ をもつもの。 で測定範囲全域について適
回転方向
せたときの指示の振れの最 用する。
大値を求める。
2 テーブル移 X軸方向 テーブル上面に精密直定規 付図3 精密直定規(許容値 各方向とも
動の水平面 の使用面を垂直にして移動 の51以下の精度で 0級 (0.5±0.01 L)

内における 方向と平行に置き,対物レ
校正されたもの), 1級 (1.0+0.02 L) 下
真直度 ンズ取付部に取り付けた電 電気マイクロメー Lはテーブル移動量 (mm)
気マイクロメータなどをこ タ(JIS B 7536に規で測定範囲全域について適
Y軸方向
れに当てて,テーブルを移 定された0.2 用する。
動させたときの指示の振れ り精密なもの)又は
の最大値を求める。 これに準じる性能
をもつもの。
3 テーブルのX軸移動 テーブル上面にテーブルの 付図4 精密直角定規(直角 0級 (1.5+0.02 L) 下
方向とY軸移動方向 X軸移動方向と平行に精密 度が許容値の51以 1級 (3.0+0.04 L)

との直角度 直角定規の使用面を置き, 下の精度で校正さ Lはテーブル移動量 (mm)
他辺の使用面に,対物レン れたもの),電気マで測定範囲全域について適
ズ取付部に取り付けた電気 イクロメータ(JIS 用する。
マイクロメータなどを当て B 7536に規定され
て,テーブルをY軸方向に た0.2 詼 密
移動させたときの指示の振 なもの)又はこれに
れの最大値を求める。 準じる性能をもつ
もの。
4 角度回転テーブル回 角度回転テーブル上面の中 付図5 10 下
転中心の振れ 心に十字線などの指標を置
き,観測顕微鏡で観測しな
がら角度回転テーブルを回
し,これの振れが最小とな
るまで心出しを行い,この
ときの指標の変位の最大値
をテーブル移動量で求め
る。
5 テーブル移 X軸方向 テーブル上面にテーブルの 付図6 直角定規(JIS B 各方向とも
動方向と鏡 移動方向と平行に直角定規 7526に規定された
0級 (2.5+0.1 L) 下
筒上下動方 の使用面を載せ,他辺の使 I型1級),電気マ
1級 (5.0+0.2 L) 下
向との直角 用面に,鏡筒の対物レンズ イクロメータ(JIS Lは鏡筒移動量 (mm) で測
度 取付部などに取り付けた電 B 7536に規定され 定範囲全域について適用す
気マイクロメータなどの検 たもの)又はこれにる。
Y軸方向 出器を対物レンズの同焦点 準じる性能をもつ
距離の位置に当てて,テー もの。
ブル上面から上方へ移動
し,電気マイクロメータの
指示の振れの最大値を求め
る。

――――― [JIS B 7153 pdf 2] ―――――

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B 7153-1995
番号 項目 測定方法 説明図 測定用具 許容値
6 輪郭測定用 X軸方向 テーブル上面にその移動方 付図7 標準尺(JIS B 7541
対物レンズ 向と平行に標準尺を置き, に規定された01級
の倍率 接眼レンズ倍率検査用目盛 又は1 度で
と標準尺目盛の像との差を 校正されたもの)又
テーブル移動量によって読 はこれに準じる性
Y軸方向 み取り,その百分率を測定 能をもつもの。
値とする。
7 観測顕微鏡の透過照 載物ガラス上面に解像力検 解像力検査用チャ
明による解像力 査用チャートを置き,観測 ート(JIS B 7184に
顕微鏡の透過照明で観測 規定されたもの)又
し,認識できるチャートの はこれに準じる性
最小値を測定値とする。 能をもつもの。
8 角度接眼レンズ十字 テーブル上面に十字線など 付図8 接眼レンズ十字線の線幅以下。
線の回転中心に対す の指標を置き,観測顕微鏡
る同心度 で観測しながら角度接眼レ
ンズの十字線板を回転し,
その回転中における角度接
眼レンズの十字線の変位が
線幅以下であることを確認
する。
9 各軸の測定 X軸方向 テーブル上面中央にその移 付図9 標準尺(JIS B 7541 各方向とも
精度 動方向と平行に標準尺を置
に規定された01級 0級 (2+0.01 L) 下
き,観測顕微鏡でこれを測 又は1 1級
度で (4+0.02
L) 下
定しながらテーブルを送 校正されたもの)又Lは測定長 (mm) で測定範
り,その全測定範囲につい はこれに準じる性 囲全域について適用する。
Y軸方向
て測定顕微鏡の読みと標準 能をもつもの。
尺の移動した長さとの差を
求め,任意の2点間 (L) 内
の開きの最大値を求める。
10 回転角度の 角度接眼 標線板を載せた角度標準用 付図
角度標準用多面鏡 角度接眼レンズ,角度回転テー
指示精度 レンズ 多面鏡を回転テーブル中央 10 (JIS B 7432に規 ブルとも
に置き,角度接眼レンズの 定された12面鏡0
十字線をこの標線に合わ 級),標線板及びオ
せ,次に角度接眼レンズの ートコリメータ
十字線をその読みで30°ご (JIS B 7538に規
と回転し,その都度角度標 定された目量1″以
準用多面鏡を回転して標線 下のもの)
を合わせたときのオートコ
リメータの読みを取り,そ
の最大差を求める。

――――― [JIS B 7153 pdf 3] ―――――

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B 7153-1995
番号 項目 測定方法 説明図 測定用具 許容値
角度回転 角度回転テーブル中央に角 付図角度標準用多面鏡
テーブル度標準用多面鏡を置き,角 11 (JIS B 7432に規
度回転テーブルをその読み 定された12面鏡0
で30°ごと回転したときの 級)及びオートコリ
オートコリメータの読みを メータ(JIS B 7538
取り,その最大差を求める。 に規定された目量
1″以下のもの)
5. 外観,構造及び機能 測定顕微鏡の外観,構造及び機能は,次のとおりとする。
(1) 測定顕微鏡は,観測顕微鏡,精密十字動テーブル及びこれらを保持するベース,コラムなどからなる。
(2) 各部は,いずれも強度及び耐久力の良好な材料でつくられ,容易に摩耗及び変形が生じない構造であ
ること。
(3) 各部の塗装及びめっきは,強固であって,容易に色あせ,脱落又はさびが生じるおそれがないこと。
(4) 各部の作動は,その目的に応じて円滑,確実であり,容易にくるいが生じないこと。
(5) 光学部品には,接着剤切れ,くもり,かびがなく,有害な泡,脈理,きず,砂目,やけ,ごみなどが
なく,かつ,反射防止膜に有害なむら,きずなどがないこと。
(6) 光学系には実用上差し支えがある収差がなく,観測顕微鏡は全視野にわたって平面物体が鮮明に観測
できること。
(7) 対物レンズ,接眼レンズ及びその他の附属品の着脱が確実,かつ,容易であること。
(8) 各目盛線は鮮明で,読み取りが容易であること。
(9) 光源は,測定に有害な熱源とならないこと。
(10) 接眼レンズの視度調整範囲は,+2−6m−1 [{±2−6Dptr}] 以上であること。
(11) 載物ガラスの上面は,テーブル金属面より低くないこと。
(12) 十字動テーブルの移動量がディジタル表示される測定顕微鏡の表示装置は,次のとおりとする。
(a) 表示は鮮明で,読み取りが容易なこと。
(b) 通常の使用状態において,表示機能が十字動テーブルの移動に十分追従し,誤動作を起こさないこ
と。
(c) 通常の使用状態の温度及び湿度の変化に対して安定に作動すること。
(d) 周囲の電気的雑音によって容易に誤動作を起こさないこと。
(e) 電装系全般に接触不良がなく,規定内の電源電圧の変動に対して安定に作動すること。
6. 検査 測定顕微鏡の検査は,性能,外観,構造及び機能について行い,4.及び5.の規定に適合しなけ
ればならない。
7. 表示 測定顕微鏡の本体には,製造業者名又はその略号及び製造番号を,対物レンズ及び接眼レンズ
には倍率を表示しなければならない。

――――― [JIS B 7153 pdf 4] ―――――

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B 7153-1995
付図1 測定顕微鏡
備考 この図は説明図であり,構造又は形状を示すものではない。
付図2 付図3

――――― [JIS B 7153 pdf 5] ―――――

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JIS B 7153:1995の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 7153:1995の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7184:1999
測定投影機
JISB7184:2021
測定投影機
JISB7432:1985
角度標準用多面鏡
JISB7526:1995
直角定規
JISB7536:1982
電気マイクロメータ
JISB7538:1992
オートコリメータ
JISB7541:2001
標準尺