JIS B 8008-3:2000 往復動内燃機関―排気排出物測定―第3部:定常状態における排気煙濃度の定義及び測定

JIS B 8008-3:2000 規格概要

この規格 B8008-3は、定常状態で作動している往復動内燃機関の排気の排気煙特性を測定する2つの方法について詳細を記する。一つは光ビームの明るさを測定することで煙の不透過率を評価する方法で,もう一つの方法は,フィルタの黒色化の度合いを測定することによって,“すず”の含有量を評価する方法である。又は,必要な場合特別な機関に適用するため個別の要求も記述される。

JISB8008-3 規格全文情報

規格番号
JIS B8008-3 
規格名称
往復動内燃機関―排気排出物測定―第3部 : 定常状態における排気煙濃度の定義及び測定
規格名称英語訳
Reciprocating internal combustion engines -- Exhaust emission measurement -- Part 3:Definitions and methods of measurement of exhaust gas smoke under steady-state conditions
制定年月日
2000年11月20日
最新改正日
2015年10月20日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 8178-3:1994(MOD)
国際規格分類

ICS

13.040.50, 27.020
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2000-11-20 制定日, 2006-03-25 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS B 8008-3:2000 PDF [12]
B 8008-3 : 2000

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
作成に当たって,対応する国際規格との関係を考慮し,全体を8部による構成とし,第3部では定常状
態における排気煙濃度の定義及び測定について規定した。
JIS B 8008-3には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) 関連規格
附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 8008は,次の部によって構成される。
− 第1部 : ガス状排出物及び粒子状排出物の台上測定
− 第2部 : ガス状排出物及び粒子状排出物の現地測定
− 第3部 : 定常状態における排気煙濃度の定義及び測定
− 第4部 : 各種用途の試験サイクル
− 第5部 : 試験燃料
− 第6部 : 試験報告
− 第7部 : エンジンファミリの定義及び決定方法
− 第8部 : エンジングループの定義及び決定方法

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――――― [JIS B 8008-3 pdf 1] ―――――

                                                                                  B 8008-3 : 2000

pdf 目次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[2]
  •  3. 定義・・・・[2]
  •  3.1 排気の排気煙濃度・・・・[2]
  •  3.2 透過率・・・・[2]
  •  3.3 不透過率・・・・[2]
  •  3.4 有効光路長さ・・・・[2]
  •  3.5 光吸収係数・・・・[2]
  •  3.6 すす・・・・[3]
  •  3.7 フィルタ排気煙濃度値・・・・[3]
  •  3.8 有効ろ(濾)過円柱長さ・・・・[3]
  •  3.9 不透過率メータ・・・・[3]
  •  3.10 フィルタ式スモークメータ・・・・[3]
  •  4. 方法・・・・[3]
  •  4.1 適用・・・・[3]
  •  4.2 原理・・・・[3]
  •  4.3 手順・・・・[3]
  •  4.4 一般要件・・・・[3]
  •  4.5 光システムに対する規定・・・・[4]
  •  4.6 校正・・・・[5]
  •  4.7 測定パラメータ・・・・[5]
  •  5. 方法・・・・[5]
  •  5.1 適用・・・・[5]
  •  5.2 原理・・・・[5]
  •  5.3 手順・・・・[5]
  •  5.4 一般要件・・・・[5]
  •  5.5 ガス温度及び圧力・・・・[5]
  •  6. 試験の報告・・・・[5]
  •  附属書A(参考) 関連規格・・・・[7]
  •  附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表・・・・[8]

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――――― [JIS B 8008-3 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 8008-3 : 2000

往復動内燃機関−排気排出物測定−第3部 : 定常状態における排気煙濃度の定義及び測定

Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission measurement−Part 3 : Definitions and methods of measurement ofexhaust gas smoke under steady-state conditions

序文

 この規格は,1994年に第1版として発行されたISO 8178-3, Reciprocating internal combustion engines
−Exhaust emission measurement−Part3 : Definitions and methods of measurement of exhaust gas smoke under
steady-state conditionsを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧表
をその説明を付けて,附属書に示す。また,点線の下線を施してある“箇所”は,原国際規格にはない事
項である。

1. 適用範囲

 この規格は,定常状態で作動している往復動内燃機関の排気の排気煙特性を測定する二つ
の方法について詳細を記するものである。一つは光ビームの明るさを測定することで煙の不透過率を評価
する方法で,もう一つの方法は,フィルタの黒色化の度合いを測定することによって,“すす”の含有量を
評価する方法である。又は,必要な場合特別な機関に適用するため個別の要求も詳述される。
この規格は,過渡状態のもとでの測定は取り扱わない。もしスモークメータが過渡状態のもとで使用さ
れると,異なるタイプの測定器からの結果は採取条件が同じで測定器の特性が同じであっても比較するこ
とはできない。
この規格は,移動式,可搬式及び定置式の往復動内燃機関に適用し,農耕用トラクタ及び自動車を駆動
する機関にも適用してもよい。
例えば,道路工事車両,土工機械,工業用トラック,発電セットなどの用途の機関で,排気の排気煙測
定のための適当な国際規格が無い機関に適用する。
備考1. 排気システムに水が噴射される場合は,測定又は採取を水の噴射位置の上流でだけ行うこと
ができる。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 8178-3 : 1994 Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission measurement−Part

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2
B 8008-3 : 2000
3 : Definitions and methods of measurement of exhaust gas smoke under steady-state conditions
(MOD)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0108-1 往復動内燃機関−用語−第1部 : 機関設計及び運転用語
備考 ISO 2710-1 : 1994 (Reciprocating internal combustion engines−Vocabulary−Part 1 : Terms for
engine design and operation) からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS D 8004 自動車ディーゼルエンジン排気煙濃度測定用反射式スモークメータ
JIS D 8005 ディーゼル自動車排気煙濃度測定用光透過式スモークメータ
ISO/DIS 10054 : 1993 Internal combustion compression-ignition engines−Measurement apparatus for smoke
from engines operation under steady-state conditions−Filter-type smokemeter
ISO/DIS 11614 : 1994 Reciprocating internal combustion compression-ignition engines−Apparatus for
measurement of the opacity and for determination of the light absorption coefficient of exhaust gas
備考 この規格ではISO/DIS 10054及びISO/DIS 11614に加えてJIS D 8004及びJIS D 8005も追加す
る。

3. 定義

 この規格の本文のため,JIS B 0108-1に記載されている定義及び次の定義を適用する。

3.1 排気の排気煙濃度

 (exhaust gas smoke) 排気煙は燃焼又は熱分解の結果,ガス中に浮遊する目視で
きる個体及び/又は液体の微粒子である (ISO/IEC Guide 52)。
備考 黒煙(すす)は主としてカーボン微粒子で構成される。青煙は通常,燃料又は潤滑油の不完全
燃焼の結果としての粒子である。白煙は通常水蒸気及び/又は液体燃料である。

3.2 透過率

          transmittance) 光源から光が排気煙の導入された通路を通過したとき,測定者又は測定
器の受光部に到達する割合,パーセントで表される。

3.3 不透過率

 N (opacity) 光源から光が排気煙の導入された通路を通過したとき,測定者又は測定器
の受光部への到達を妨げられた割合,パーセントで表す。
N=100−
3.4 光源及び受光部の間で排気流の中を貫く光ビー
有効光路長さ LA (effective optical path length)
ムの長さのことで,排気煙濃度の勾配及びへり(周辺)効果による非一様性に対して修正された長さ。メ
ートルで表す。

3.5 光吸収係数

                                    Beer-Lambertの法則で定義され,次の式で与えられる
light absorption coefficient)
係数でメートルの逆数で表す。
1 100
= ln
又は
1 N 100
= ln
LA
備考1. 光吸収係数 ( ‰湫 な比較を行うため,計測の際の周囲の温度及び大気圧を記録しておく

――――― [JIS B 8008-3 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
B 8008-3 : 2000
必要がある。比較のためには,排気の温度も報告し,373K(4.4.1.4参照)に修正する。
2. 光吸収係数という用語は普通に使われ,この規格の本文にも使用されている。しかしながら
光消滅係数の方がさらに正確な用語であろう。この二つの用語は全く同じ意味である。

3.6 すす

 (soot) 排気中に含まれるフィルタを黒くするすべての成分。

3.7 フィルタ排気煙濃度値

 FSN (filter smoke number)  排気の排気煙特性の測定で,排気の“すす”
が,決められた円柱の中のフィルタを通過することによって,きれいなフィルタが黒色化される度合いに
よって表される値。

3.8 有効ろ(濾)過円柱長さ

 LF (effective filtered column length)採取システムのデッドボリューム
及び漏れを考慮に入れた,実際にフィルタを通過したガス円柱の長さ。ミリメートルで表す。

3.9 不透過率メータ

 (opacimeter) 光学的方法(JIS D 8005又はISO/DIS 11614参照)による透過率を
使用した排気煙特性を測定する装置。
3.9.1 排気の一部分が測定室を通過する装置。
分流型不透過率メータ (partial-flow opacimeter)
3.9.2 排気の全流が測定室を通過する装置。
全流型不透過率メータ (full-flow opacimeter)
決められた量の排気がある面積をもった,きれいなフィ

3.10 フィルタ式スモークメータ

 (filter-type)
ルタを通過したとき,黒色化したフィルタのフィルタ排気煙濃度値を決めるのに使用される装置(JIS D
8004又はISO/DIS 10054参照)。

4. 方法

1 : 不透過率メータによる排気煙濃度の測定

4.1 適用

 この方法は3.1に示された3タイプすべてを測定するが,黒煙及び青白煙を測定するのに最も
適している。
備考 測定された値は,有効光路長さ(3.4)及びガス流温度に影響される。

4.2 原理

 測定筒中の排気を通過する光の強さの測定及び,その初期の強さとの比較を行う装置。
備考 不透過率メータは,排気の全量を取り入れるか,又は一部だけを取り入れるかについてはどち
らの構造であってもよい(3.9.1及び3.9.2も参照)。

4.3 手順

4.3.1  分流型不透過率メータ 連続測定を可能にするプローブ及び採取パイプを通して排気サンプルを
直接測定室に導入する。受光した光の強さを測定する。
4.3.2 全流型不透過率メータ 測定筒を機関排気システムに取り付けるか,又は排気ラインの端末から定
められた距離の下流に取り付ける。受光した光の強さを測定する。

4.4 一般要件

 測定装置はJIS D 8005又はISO/DIS 11614に従う。測定装置の関連部分は適用される温
度に耐えなければならない。
備考 JIS D 8005も使用できるようにした。
4.4.1 分流型不透過率メータ
4.4.1.1 採取プローブ 採取プローブは排気を代表するサンプルが得られるように排気流の中に置かな
ければならない。サンプルガスは,その排気全体が表されるように,その性質を変えない方法で測定筒に
導かれ,測定筒を通り抜けなければならない。
全体的な配置は,採取プローブから不透過率メータまでの採取パイプは可能な限り短く上側に傾くよう
にする。パイプは,ガスに対し気密でありガス流の抵抗となるような鋭い曲がり又は収縮があってはなら
ない。
測定筒入口の要求温度条件を満たすために採取パイプには熱交換器を取り付けてもよいが,このことが

――――― [JIS B 8008-3 pdf 5] ―――――

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JIS B 8008-3:2000の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8178-3:1994(MOD)

JIS B 8008-3:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8008-3:2000の関連規格と引用規格一覧