JIS B 8222:1993 規格概要
この規格 B8222は、固体,液体及び気体燃料を使用する陸用ボイラ(温水ボイラも含む。)の実用的な試験における熱勘定の一般的方式について規定。
JISB8222 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B8222
- 規格名称
- 陸用ボイラ―熱勘定方式
- 規格名称英語訳
- Land boilers -- Heat balancing
- 制定年月日
- 1959年2月27日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 17.200.10, 27.060.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 圧力容器・ボイラ 2021
- 改訂:履歴
- 1959-02-27 制定日, 1962-02-27 確認日, 1964-03-01 改正日, 1967-02-01 確認日, 1970-01-01 確認日, 1973-01-01 確認日, 1975-09-01 改正日, 1978-09-01 確認日, 1986-02-01 改正日, 1993-10-01 改正日, 2001-08-20 確認日, 2007-03-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS B 8222:1993 PDF [27]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 8222-1993
陸用ボイラ−熱勘定方式
Land boilers−Heat balancing
1. 適用範囲 この規格は,固体,液体及び気体燃料を使用する陸用ボイラ(温水ボイラも含む。)の実用
的な試験における熱勘定の一般的方式について規定する。
備考1. この規格は,一般のボイラを対象とし,購入者と製造業者などとの間で行う受渡試験におけ
る熱勘定方式を規定したものである。ただし,簡単なボイラの場合又は日常の性能試験では,
規定事項などを適宜簡略にし,計算も与えられた略算式を使用するなどしてこの規格を準用
することができる。
また,特殊なボイラ,特殊な燃料の場合には,それに適応する方法を用いることができる。
2. この規格の引用規格を,付表1に示す。
3. この規格の中で{}を付けて示してある単位,数値及び計算式は,従来単位によるもので
あって,参考として併記したものである。
2. 用語及び記号 この規格で用いる主な用語及び記号を付表2に示す。
3. 熱勘定の条件 熱勘定を行う場合の条件は,次による。
(1) 熱勘定は,ボイラの定常な操業状態において,少なくとも2時間以上の運転結果によって行う。ただ
し,液体又は気体燃料を使用する小形のボイラにあっては,受渡当事者間の協定によって試験時間を
1時間以上とすることができる。試験負荷は,一般に定格負荷とし,必要に応じ43,21,41などの負荷
で行う。
(2) ボイラの熱勘定試験は,あらかじめボイラ各部を点検し,燃料,蒸気又は水の漏れがないことを確か
め,試験中,実用上差し支えない場合は,ブロー,すす吹きなどは行わず,かつ,安全弁は吹かない
運転状態で行う。
もし,安全弁が吹いたときは試験をやり直す。
(3) 試験は,供試ボイラをほかのボイラと無関係な状態にして行う。
(4) 熱勘定は,使用時の燃料の単位量,すなわち固体及び液体燃量の場合は1kg,気体燃料の場合は標準
状態(温度0℃,圧力1 013hPa)に換算した1m3(以下,特に注釈のない場合には標準状態に換算し
た値とする。)について行い,固体,液体又は気体燃料の区別なしに単位量を表す場合には,1kg(又
はm3)と記載する。
(5) 発熱量は,使用時の燃料の低発熱量を用いる。場合によって高発熱量を用いるときは,その旨を明記
しなければならない。
(6) 熱勘定の基準温度は,試験時の外気温度を基準とするが,必要に応じて周囲温度又は押込ファン出口
などの空気温度とすることができる。
――――― [JIS B 8222 pdf 1] ―――――
2
B 8222-1993
(7) 熱勘定を行うボイラの標準的な構成範囲を図1に示す。過熱器,再熱器,エコノマイザ(節炭器)及
び空気予熱器をもつボイラでは,それらをボイラに含める。ただし,受渡当事者間の協定によってこ
の範囲を変更することができる。
――――― [JIS B 8222 pdf 2] ―――――
3
B 8222-1993
図1 ボイラの標準的な構成範囲
(8) この規格でいう空気とは,水蒸気を含むものとし,また,燃料ガスとは水蒸気を含まない乾きガスと
――――― [JIS B 8222 pdf 3] ―――――
4
B 8222-1993
する場合と,燃焼によって生じる水蒸気なども含めた湿りガスとする場合とがある。これらの単位量
は,いずれも燃料1kg(又はm3)当たりとする。
(9) ボイラ効率の算定方式は,次の(a)又は(b)のいずれかによる。
(a) 入出熱法
Qs
1 100 %
H Q
ここに, 入出熱法によるボイラ効率
Qs : 有効出熱
Hl+Q : 入熱合計
(b) 熱損失法
L
2 1 100 %
H Q
ここに, 熱損失法によるボイラ効率
Ll : 熱損失合計
(10) 温水ボイラの熱勘定方式は,蒸気ボイラの場合に準じる。
4. 測定方法 ボイラの熱勘定における測定項目は,7.2に示すとおりである。
入出熱法によるボイラ効率を求める場合は,燃料の使用量と発熱量などの入熱及び発生蒸気の吸収熱を,
また,熱損失法によるボイラ効率を求める場合は,燃料の使用量と発熱量などの入熱及び各部の熱損失を
求める必要がある。
各項目の測定は,次による。
4.1 外気温度 外気温度は,ボイラ室への空気の主な入口で測る。この場合は,日光の直射,機器など
の放射を受けない状態で測定する。
4.2 燃料
4.2.1 燃料使用量の測定 燃量使用量の測定は,次による。
(1) 固体燃料は,測定後の水分の蒸発を避けるため,なるべく燃焼直前に測定し,その都度,同時に試料
を採る。測定は,一般にはかりを用い,コールメータその他の計測器を用いるときは,指示量を正確
に補正する。測定の許容誤差は,一般に±1.5%とする。
(2) 液体燃料は,重量タンク式若しくは容量タンク式又は容積式流量計で測る。容積で求められたものは,
流量計通過温度に対して補正された燃料油の密度を乗じて質量に換算する。測定の許容誤差は,一般
に±1.0%とする。
(3) 気体燃料は,容積式,オリフィス流量計その他で測定し,測定時の圧力,温度によって標準状態の容
積m3に換算する。測定の許容誤差は,一般に±1.6%とする。
4.2.2 試料の試験及び発熱量の測定 使用燃料の試料の採取,試験,分析及び発熱量の測定は,一般に,
次の規格による。
JIS K 2249,JIS K 2251,JIS K 2270,JIS K 2272,JIS K 2275,JIS K 2279,JIS K 2301,JIS K 2541,
JIS M 8801及びJIS M 88108814
4.3 給水
――――― [JIS B 8222 pdf 4] ―――――
5
B 8222-1993
4.3.1 給水量の測定 給水量の測定は,重量タンク式若しくは容量タンク式とするか,容積式流量計,オ
リフィスその他を用いて行う。測定の許容誤差は,一般に±1.0%とする。いったん測定した給水の一部を
ボイラに入れない場合は,その量を補正しなければならない。過熱器及び再熱器に蒸気温度調節のためス
プレー水を入れる場合には,その量を測定する[6.3(1)(c)及び(d)参照]。
4.3.2 給水温度の測定 給水温度は,エコノマイザ入口で(必要がある場合は出口でも)測定する。エコ
ノマイザがない場合には,ボイラ本体の入口で測定する。
また,インゼクタを使用する場合は,その前の箇所で測定する。
4.4 燃焼用空気
4.4.1 空気量の測定 空気量は,燃料の種類及びその組成並びに燃焼ガスの組成から算出する[6.2(3)参
照]。必要がある場合には,押込ファンの出口でオリフィス,ピトー管などを用いて測定する。空気予熱器
がある場合は,その出口で測定する(JIS B 8330参照)。
4.4.2 予熱空気温度の測定 空気温度は,空気予熱器の入口及び出口で測定する。タービン抽気などの外
部熱源による空気予熱器を併用する場合は,その前後の空気温度も測定する。
4.5 燃料加熱用又は炉内吹込用蒸気 燃料加熱,燃料噴霧その他の炉内吹込蒸気量は,一般に,それぞ
れの流量計で測定する。
4.6 発生蒸気
4.6.1 発生蒸気量の測定 発生主蒸気量は,一般には給水量から算定する。蒸気流量計が設備されている
場合は,その測定値は参考値とする。
発生蒸気の一部を燃料加熱,炉内吹込み,空気予熱に使用する場合などには,それらの量を測定して給
水量から差し引く。
再熱器入口蒸気量は,主蒸気量から蒸気タービンのグランド蒸気量及び抽気蒸気量を減じて求める。
再熱器出口蒸気量は,再熱器入口蒸気量に再熱器スプレー量を加えて求める。
なお,試験の開始時と終了時でのボイラ水面の位置及びその他の状態は,ほぼ同一でなければならない。
また,上記の補正量で測定が困難なものは,概算値を用いる。
4.6.2 過熱蒸気及び再熱蒸気温度の測定 過熱蒸気及び再熱蒸気温度の測定は,過熱器及び再熱器出口に
近接した位置で測定する。ただし,出口に温度調節装置がある場合には,その後で測定する。
再熱器の場合は,その入口でも測定する。
4.6.3 蒸気圧力の測定 飽和蒸気の圧力は,ボイラ胴又はそれに相当する部分で測定する。過熱蒸気及び
再熱蒸気の圧力は,それらの温度を測定する位置で測定する。圧力取出口と圧力計との間に高さの差があ
る場合は,連結管内の水柱に応じて圧力補正を行う。
4.6.4 飽和蒸気の乾き度の測定 飽和蒸気の乾き度は,ボイラ胴出口に近接した位置又はそれに相当する
部分で,復水熱量計,絞り熱量計などを用いて測定する。
4.7 排ガス(燃焼ガス)
4.7.1 排ガス温度の測定 排ガス温度は,ボイラの最終加熱器の出口で測定する。必要に応じて,ボイラ
本体出口及び過熱器,再熱器,エコノマイザ並びに空気予熱器の入口及び出口でも測定する。
ガス温度は,各通路断面の平均温度を求めるように努める。
4.7.2 排ガスの試料採取及び分析 排ガスの試料採取位置は,エコノマイザの出口(エコノマイザがない
場合は,ボイラ本体又は過熱器の出口)とする。
なお,空気予熱器がある場合には,その出口でも測定する。試料採取方法は,一般にJIS K 0095による。
排ガス成分の分析には,一般にオルザットガス分析器を用いる。電気式又は機械式分析器を使用する場
――――― [JIS B 8222 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS B 8222:1993の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.060 : バーナ.ボイラ > 27.060.30 : ボイラ及び熱交換器
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.200 : 熱力学及び温度測定 > 17.200.10 : 熱.熱量測定
JIS B 8222:1993の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB8201:2013
- 陸用鋼製ボイラ―構造
- JISB8330:2000
- 送風機の試験及び検査方法
- JISK0095:1999
- 排ガス試料採取方法
- JISK2249:1995
- 原油及び石油製品―密度試験方法及び密度・質量・容量換算表
- JISK2251:2003
- 原油及び石油製品―試料採取方法
- JISK2270:2000
- 原油及び石油製品 ― 残留炭素分試験方法
- JISK2272:1998
- 原油及び石油製品―灰分及び硫酸灰分試験方法
- JISK2275:1996
- 原油及び石油製品―水分試験方法
- JISK2279:2003
- 原油及び石油製品―発熱量試験方法及び計算による推定方法
- JISK2301:2011
- 燃料ガス及び天然ガス―分析・試験方法
- JISK2541:1996
- 原油及び石油製品―硫黄分試験方法
- JISM8801:2004
- 石炭類―試験方法
- JISM8810:1994
- 石炭類及びコークス類―サンプリング,分析並びに試験方法の通則
- JISM8811:2000
- 石炭類及びコークス類―サンプリング及び試料調製方法
- JISM8812:2004
- 石炭類及びコークス類-工業分析方法
- JISM8813:2004
- 石炭類及びコークス類-元素分析方法
- JISM8814:2003
- 石炭類及びコークス類―ボンブ熱量計による総発熱量の測定方法及び真発熱量の計算方法