JIS B 8392-3:2001 空気圧―第3部:湿度測定方法

JIS B 8392-3:2001 規格概要

この規格 B8392-3は、圧縮空気における湿度測定の適切な方法を選定するための指針を定めており,種々の測定方法の制限を規定。

JISB8392-3 規格全文情報

規格番号
JIS B8392-3 
規格名称
空気圧―第3部 : 湿度測定方法
規格名称英語訳
Compressed air -- Part 3:Test methods for measurement of humidity
制定年月日
2001年3月20日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 8573-3:1999(IDT)
国際規格分類

ICS

23.100.01, 71.040.50, 71.100.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
油圧・空気圧 2019
改訂:履歴
2001-03-20 制定日, 2006-03-25 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS B 8392-3:2001 PDF [13]
B 8392-3 : 2001 (ISO 8573-3 : 1999)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本フルードパワー工業会(JFPA)
/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日
本工業標準化調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
今回の制定は,日本工業規格(日本産業規格)を国際規格に整合させるため,ISO 8573-3 : 1999 Compressed air−Part 3 : Test
methods for measurement of humidityを基礎として用いた。
JIS B 8392-3には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) 圧縮空気湿度報告例
附属書B(参考) 蒸気圧力の計算
附属書C(参考) 基準の湿度測定方法
附属書D(参考) その他の湿度測定方法
JIS B 8392規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 8392-1 第1部 : 汚染物質及び品質等級
JIS B 8392-2 第2部 : オイルミストの試験方法
JIS B 8392-3 第3部 : 湿度測定方法

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS B 8392-3 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 8392-3 : 2001
(ISO 8573-3 : 1999)

空気圧−第3部 : 湿度測定方法

Compressed air−Part 3 : Test methods for measurement of humidity

序文 この規格は,1999年に第1版として発行されたISO 8573-3 : 1999, Compressed air−Part 3 : Test
methods for measurement of humidityを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した
日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲 この規格は,圧縮空気における湿度測定の適切な方法を選定するための指針を定めており,
種々の測定方法の制限を規定する。
この規格は,蒸気以外の状態の水分含有量の測定方法は規定しない。
また,この規格は,サンプリング技術,測定,評価,不確かさ及び空気汚染の要因となる湿度表示の方
法について規定している。
この規格は,湿度表示を蒸気圧力,露点温度に換算するための指針とする。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 8573-3 : 1999 Compressed air−Part 3 : Test methods for measurement of humidity (IDT)
2. 引用規格 次の規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。こ
れらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成する
ものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記してない引用規格は,その最新版(追
補を含む。)を適用する。
JIS B 0142 油圧及び空圧用語
備考 ISO 5598 : 1985, Fluid power systems and components−Vocabularyからの引用事項は,この規格
の該当事項と同等である。
JIS B 8392-1 空気圧−第1部 汚染物質及び品質等級
備考 ISO 8573-1 Compressed air−Part 1 : Contaminants and purity classes.が,この規格と一致する。
ISO 3857-1 Compressors, pneumatic tools and machines−Vocabulary−Part 1 : General.
ISO 7183 : 1986 Compressed air dryers−Specifications and testing.
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0142及びISO 3857-1による。

――――― [JIS B 8392-3 pdf 2] ―――――

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B 8392-3 : 2001 (ISO 8573-3 : 1999)
4. 単位 この規格では,次のSI単位を使用する。
1MPa=10bar
1m3=1 000L
5. 選択基準及び選定方法 湿度測定の方法,不確かさ,湿度範囲を表1に示す。
表1 湿度測定方法
不確かさ 圧力露点表示による湿度範囲 ℃ 備考
℃ c
測定方法 表 −80 −60 −40 −20 0 +20 +40 +60
分光分析 2 a 水蒸気の検出限界
0.1×10−61×10−6
b
凝縮 3, 4 0.21.0
化学反応 5 1.02.0
電気的 6, 7, 8 2.05.0
乾湿球湿度計 9 2.05.0
a : ℃における不確かさは,規定されていない。
b : 体積分率。
c : 圧力露点は,ISO 7183 : 1986の定義による。
6. サンプリング技術
6.1 一般通則 露点の測定は,大気圧又は実際の圧力条件下で測定してもよい。露点測定時の圧力は,
明確に表示しなければならない。流量は,プローブの損傷を防ぎ信頼性のある測定値を得るために上限,
下限内で管理することが重要である。
6.2 プローブの取付け
6.2.1 全流量測定 プローブは,水分及びその他の汚染物質から保護して空気の主流に挿入し,測定装置
で指定された流速の上限,下限内で使用する。
6.2.2 部分流量測定
6.2.2.1 バイパス プローブは,細いバイパス・チューブに取り付ける。この方法によって探針に当たる
流速のコントロールを行うことができる。
6.2.2.2 抽出 プローブは,主要配管から抜き取り用の細いチューブに取り付けられ,測定はシステム圧
力下で行われる。
6.2.3 減圧測定 プローブは,主要配管部から空気の供給室に取り付ける。供給室は,測定前に適切な測
定圧力になるように減圧する(通常は,大気圧)。
6.3 サンプリングの必要条件及び測定条件
6.3.1 測定は,測定設備に関連する関係者の経験と測定方法の再現性に依存して実施される。
6.3.2 サンプリング装置内の空気の処理に使用する材料は,試料の水蒸気含有量に影響を与えるものであ
ってはならない。附属書CのC.2参照。
6.3.3 サンプリング装置内の圧力は,測定中記録しなければならない。
6.3.4 サンプリング装置内の温度は,測定露点より高くしなければならない。

――――― [JIS B 8392-3 pdf 3] ―――――

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B 8392-3 : 2001 (ISO 8573-3 : 1999)
6.3.5 サンプリング装置は,測定前に必ず安定した状態になるようにし,測定中は,安定した状態を維持
しなければならない。最低20分間隔で連続測定した2回の読み取りは,測定装置の精度以上の差があって
はならない。
7. 測定方法 適用の制限,測定時の圧力及び温度を含む湿度測定の方法については,次の表2表9に
示す。種々の方法については,附属書Cに示す。その他の測定方法については附属書Dを参照。
測定装置の信頼度及び測定機器の校正の基準については,適用する国際標準規格等に述べられているこ
とを考慮しなければならない。
使用される機器は,指定の範囲及び公差において必要な不確かさをもっていることを証明しなければな
らない。
いずれの方法においても,使用範囲の上限,下限内でだけ使用しなければならない。
校正記録を確認,検討する。
表2 分光分析法 : レーザー・ダイオード
適用特性 大気及び圧縮空気
湿度範囲 −80+60℃圧力露点
圧力範囲 大気圧
温度範囲 0+40℃
耐汚染性 強い
表3 肉眼判定式露点計(凝縮)
適用特性 大気及び圧縮空気
湿度範囲 −20+25℃圧力露点
圧力範囲 020MPa (0200bar)
温度範囲 0+50℃
耐汚染性 弱い
表4 自動平衡式露点計(凝縮)
適用特性 大気及び圧縮空気
湿度範囲 −80+25℃圧力露点
圧力範囲 02MPa (020bar)
温度範囲 0+50℃
耐汚染性 弱い
表5 吸湿剤による直読式チューブを用いた化学反応法
適用特性 大気及び圧縮空気
湿度範囲 −65+35℃圧力露点
圧力範囲 大気圧
温度範囲 0+40℃
耐汚染性 普通
表6 静電容量に基づくセンサによる測定
適用特性 大気及び圧縮空気
湿度範囲 −80+40℃圧力露点
圧力範囲 02MPa (020bar)
温度範囲 −30+50℃
耐汚染性 普通

――――― [JIS B 8392-3 pdf 4] ―――――

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B 8392-3 : 2001 (ISO 8573-3 : 1999)
表7 導電率に基づく電気センサによる測定
適用特性 大気及び圧縮空気
湿度範囲 −40+25℃圧力露点
圧力範囲 02MPa (020bar)
温度範囲 −30+50℃
耐汚染性 普通
表8 抵抗に基づく電気センサによる測定
適用特性 大気及び圧縮空気
湿度範囲 −40+25℃圧力露点
圧力範囲 02MPa (020bar)
温度範囲 −30+50℃
耐汚染性 普通
表9 乾湿球湿度計(サイクロメータ)
適用特性 大気
湿度範囲 5100%相対湿度
圧力範囲 大気圧
温度範囲 0+100℃
耐汚染性 弱い
8. 試験結果の評価
8.1 基準条件 特に指定しない限り,湿度表示の基準条件は,次による。
圧縮空気温度 20℃
圧縮空気ゲージ圧力 0.7MPa (7bar)
8.2 圧力偏差のための再計算 必要に応じて,得られた数値を絶対圧力及び分圧を用いて(基準圧力)
で表示することができる。附属書Bを参照。
8.3 温度偏差のための再計算 通常,相対湿度の場合は必要ではない。
8.4 他の汚染物質の影響のための再計算 幾つかの汚染物質,特に水分子に類似した構造をもつ分子は,
測定上支障があるかもしれないので,測定前にサンプルから取り除かなければならない。もし,取り除く
ことができない場合は,この汚染物質による不確かさの評価を用いて判断する。
9. 非標準湿度単位から標準湿度単位への換算及びその逆
9.1 相対湿度 相対湿度の値は,ISO 7183 : 1986の附属書Cで示されている露点温度によって再計算す
ることができる。異なる温度における飽和水蒸気圧力と密度の値は,ISO 7183 : 1986の附属書Cによって
与えられる。
実際の温度の飽和水蒸気圧力を読み取り,相対湿度の割合をこれに乗じる。表から,実際の水蒸気分圧
に相当する露点温度を読み取る。
9.2 露点 大気圧(0.1MPa絶対)における露点は,誤りにもかかわらず,一般的に“大気圧露点”とし
て用いられている。それは仮想露点を表し,水分含有量を表す用語ではない。
9.3 混合比(又は比湿) 乾燥空気質量に対する水分の混合比 : ISO 7183 : 1986の附属書Cの表を使用。
湿り空気質量に対する水分の混合比 : ISO 7183 : 1986の附属書Cの表を使用。

――――― [JIS B 8392-3 pdf 5] ―――――

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