JIS B 8819:1996 チェーンレバーホイスト

JIS B 8819:1996 規格概要

この規格 B8819は、手動でレバーを操作することによって荷を巻上げ,巻下げ,けん引などができるリンクチェーンを用いたチェーンレバーホイストについて規定。

JISB8819 規格全文情報

規格番号
JIS B8819 
規格名称
チェーンレバーホイスト
規格名称英語訳
Manually operated chain lever hoists
制定年月日
1990年7月1日
最新改正日
2017年10月20日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

53.020.99
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
物流 2019
改訂:履歴
1990-07-01 制定日, 1996-04-01 改正日, 2001-01-20 確認日, 2008-03-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS B 8819:1996 PDF [11]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 8819-1996

チェーンレバーホイスト

Manually operated chain lever hoists

1. 適用範囲 この規格は,手動でレバーを操作することによって荷を巻上げ,巻下げ,けん引などがで
きるリンクチェーンを用いたチェーンレバーホイスト(以下,レバーホイストという。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0148 巻上機用語
JIS B 2803 フック
JIS B 8812 チェーンブロック用リンクチェーン
JIS Z 8601 標準数
2. 用語の定義 この規格に用いる主な用語の定義は,JIS B 0148によるほか,次による。
(1) 遊転 レバーホイストにおいて,無負荷のとき,ロードチェーンを早送りする操作。
(2) 巻き・戻し レバー操作によって,ロードチェーンの巻取り及び巻戻しを行う操作。
3. 種類 レバーホイストの種類は,表1のとおりとする。ただし,当分の間附属書に規定するものを使
用してよい。
表1 種類
単位 t
種類 定格荷重
L0.25T 0.25
L0.5T 0.5
L0.8T 0.8
L1.6T 1.6
L3.2T 3.2
L6.3T 6.3
L9T 9
備考 定格荷重の数値は,JIS Z
8601による。
4. 性能
4.1 強さ レバーホイストの強さは,定格荷重の4倍の静的引張荷重(以下,引張荷重という。)を負荷
したとき,これを保持しなければならない。
4.2 作動 作動は,表2に示す作動荷重をつるし,表3の作動距離を巻上げ・巻下げしたとき,次の規
定に適合しなければならない。
(1) レバーは,円滑に作動しなければならない。

――――― [JIS B 8819 pdf 1] ―――――

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B 8819-1996
(2) ロードチェーンとロードシーブ及びアイドルシーブとのかみ合いは,良好でなければならない。
(3) ブレーキは,確実に作動しなければならない。
(4) 巻上げ・巻下げに際して,ロードチェーンに,ねじれやもつれがあってはならない。
(5) 巻上げ・巻下げの手動力が甚しく変化してはならない。
表2 作動試験における作動荷重
単位 t
種類 作動荷重
L0.25T 0.38
L0.5T 0.75
L0.8T 1.2
L1.6T 2.4
L3.2T 4.8
L6.3T 7.9
L9T 11.3
表3 作動試験における作動距離
ロードチェーン掛け数(1) 1 2 3 4
作動距離 cm 30 15 10 7.5
注(1) レバーホイスト本体1台に対するロードチェ
ーンの掛け数とする。
4.3 遊転 無負荷の状態でロードチェーンが早送りできなくてはならない。ただし,負荷の状態では,
ロードチェーンの早送りが容易にできてはならない。
4.4 ブレーキ機能 ブレーキ機能は,表4に示す1次,2次及び3次の各試験荷重をつるし,それぞれロ
ードシーブの1回転以上に相当する長さを巻き下げて,そのまま1時間放置して荷が降下してはならない。
表4 ブレーキ機能における試験荷重
単位 t
種類 試験荷重
1次 2次 3次
L0.25T 0.06 0.25 0.38
L0.5T 0.13 0.5 0.75
L0.8T 0.2 0.8 1.2
L1.6T 0.4 1.6 2.4
L3.2T 0.8 3.2 4.8
L6.3T 1.6 6.3 7.9
L9T 2.24 9.0 11.3
4.5 連続性能 連続性能は,手動又はこれと同様の方法で,表1の定格荷重で表3の作動距離の巻上げ・
巻下げを表5の作動回数を連続して行ったとき,各部に異常がなく,かつ,4.24.4の規定に適合しなけ
ればならない。

――――― [JIS B 8819 pdf 2] ―――――

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B 8819-1996
表5 連続性能の作動回数
種類 作動回数
L0.25T 1 000
L0.5T
L0.8T
L1.6T
L3.2T 500
L6.3T 300
L9T
備考 作動回数は,巻上げ・巻下げ
の往復で1回とする。
5. 構造
5.1 一般構造 一般構造は,歯車機構(2),ブレーキ装置,レバー,巻き・戻し切替装置,遊転装置,ロ
ードシーブなどを主枠に装着した本体と,ロードチェーンとから成り,本体上部とロードチェーン下端に
フックを装着する。レバーを手動で操作することによって力を歯車機構(2)に伝え,ロードシーブを回転さ
せ,荷を巻上げ・巻下げ,けん引などができる構造とする。
注(2) 歯車機構はなくてもよい(図1参照)。
5.2 フック フックは,JIS B 2803に規定する。フックには,外れ止めを設けなければならない。
また,下フックは,回転できなければならない。
5.3 ロードチェーン ロードチェーンは,JIS B 8812に規定するロードチェーンとし,等級T又は等級
Vを使用するものとする。
5.4 ロードシーブ及びアイドルシーブ ロードシーブ及びアイドルシーブは,ロードチェーンと円滑に
かみ合い,かつ,外れを防止できる構造で,ロードシーブには適切な熱処理を施さなければならない。
5.5 ブレーキ装置 ブレーキ装置は,ブレーキライニング(3),つめ,つめ車などを使用したメカニカル
ブレーキで,レバーの操作を中止したとき,直ちにブレーキが働いて,荷を支持する構造で,また,ちり,
ほこりなどの侵入を防止するカバーを設けなければならない。
注(3) 材料は非アスベスト系とすること。
5.6 チェーンストッパ 無負荷側ロードチェーンには,チェーンストッパを設けなければならない。
5.7 巻き・戻し切替装置 巻き・戻し切替装置は,ロードチェーンの巻き・戻しが容易にできるような
構造でなければならない。
5.8 遊転装置 遊転装置は,無負荷のとき,ロードチェーンを必要とする位置に,迅速に移動できる構
造でなければならない。
参考 レバーホイストは,過負荷を防止するためのロードリミッターを設けることが望ましい。

――――― [JIS B 8819 pdf 3] ―――――

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B 8819-1996
図1 レバーホイスト(例)
6. 主要諸元 形状及び主要諸元は,図1及び表6による。
表6 主要諸元
種類 定格荷重 標準揚程(4)フック間最小距離(5)
手動力(6) 製品の質量(7)
t m mm N kg
L0.25T 0.25 1 250以下 200 3以下
L0.5T 0.5 300以下 5以下
L0.8T 0.8 1.5 350以下 450 8以下
L1.6T 1.6 400以下 12以下
L3.2T 3.2 500以下 20以下
L6.3T 6.3 700以下 32以下
L9T 9 800以下 48以下
注(4) 定格荷重を巻上げ・巻下げ,けん引などができる最大距離をいう。
(5) 定格荷重を巻上げ,けん引などができる限界におけるフック間最小距離をいう。
(6) レバーの先端から50mmにおける巻上げの平均手動力をいう(図1参照)。
(7) 標準揚程を基本とした製品の質量をいう。
7. 外観 外観は,使用上有害なきず,割れ,さび,まくれなどがなく,各部の仕上がりは良好なものと
する。

――――― [JIS B 8819 pdf 4] ―――――

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B 8819-1996
8. 検査
8.1 検査の種類 検査の種類は,形式検査及び受渡検査の2種類とする。
8.2 形式検査 形式検査は,新規の設計・製作によるレバーホイスト及び改造によって新規設計とみな
されるレバーホイストについて,次の各項について検査を行う。
(1) 外観
(2) 主要諸元
(3) 巻き・戻し切替装置
(4) 作動
(5) 遊転装置
(6) ブレーキ機能
(7) 連続性能
(8) 強さ
8.3 受渡検査 受渡検査は,形式検査を終了したレバーホイストと同じ形式のものについて,次の各項
について検査を行う。
(1) 外観
(2) 主要諸元
(3) 作動(巻上げ・巻下げを1回行う。)
(4) 遊転装置
9. 製品の呼び方 レバーホイストの呼び方は,規格名称又は規格番号,種類,定格荷重及び標準揚程に
よる。
例 種類L1.6T,定格荷重1.6t及び標準揚程1.5mの場合。
チェーンレバーホイスト,L1.6T, 1.6t, 1.5m又は
JIS B 8819, L1.6T, 1.6t, 1.5m
10. 表示 レバーホイストには,見やすい箇所に,容易に消えない方法で,次の事項を表示する。
(1) 定格荷重又は種類
(2) ロードチェーンの種類又はロードチェーンの等級
(3) 製造業者名又はその略号
(4) 製造番号又はロット番号

――――― [JIS B 8819 pdf 5] ―――――

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JIS B 8819:1996の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8819:1996の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0148:2006
巻上機―用語
JISB2803:2007
フック
JISB8812:2004
チェーンブロック用リンクチェーン
JISZ8601:1954
標準数