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JIS B 8835-1:2006 規格概要
この規格 B8835-1は、JIS B 0146-1で規定するクレーンに使用するワイヤロープの選定について,ロープ選定係数Cに基づく方法及び安全率Zpに基づく方法について規定。
JISB8835-1 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B8835-1
- 規格名称
- クレーン―ワイヤロープの選定―第1部 : 一般
- 規格名称英語訳
- Cranes and lifting appliances -- Selection of wire ropes -- Part 1:General
- 制定年月日
- 2006年4月25日
- 最新改正日
- 2015年10月26日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 4308-1:2003(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 53.020.20
- 主務大臣
- 経済産業,厚生労働
- JISハンドブック
- 物流 2019
- 改訂:履歴
- 2006-04-25 制定日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-26 確認
- ページ
- JIS B 8835-1:2006 PDF [34]
B 8835-1 : 2006
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本クレーン協会(JCA)/財団法人
日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 4308-1:2003,Cranes and lifting
appliances−Selection of wire ropes−Part 1:Generalを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本
工業標準調査会は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願
公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS B 8835-1には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定)適用クレーン
附属書B(参考)ワイヤロープの選定例
附属書C(参考)その他の選定要点
附属書D(規定)エコライザシーブの径
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 8835-1 pdf 1] ―――――
B 8835-1 : 2006
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[2]
- 4. ロープの種類・・・・[2]
- 5. 稼働条件・・・・[2]
- 6. 選定手順・・・・[2]
- 6.1 C値の計算・・・・[2]
- 6.2 ロープの安全率Zp値・・・・[3]
- 6.3 最小ロープ径の計算・・・・[3]
- 6.4 最小破断荷重の計算・・・・[4]
- 7. ドラム及びシーブ径・・・・[4]
- 7.1 クレーンのドラム及びシーブ径・・・・[4]
- 7.2 デリックのドラム及びシーブ径・・・・[6]
- 8. 支持ロープ・・・・[6]
- 8.1 クレーンの支持ロープ・・・・[6]
- 8.2 デリックの支持ロープ・・・・[7]
- 9. 危険条件・・・・[7]
- 10. 取扱い,保守,点検及び廃棄・・・・[7]
- 附属書A(規定)適用クレーン・・・・[8]
- 附属書B(参考)ワイヤロープの選定例・・・・[9]
- 附属書C(参考)その他の選定要点・・・・[10]
- 附属書D(規定)エコライザシーブの径・・・・[20]
- 附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[23]
――――― [JIS B 8835-1 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 8835-1 : 2006
クレーン−ワイヤロープの選定−第1部 : 一般
Cranes and lifting appliances-Selection of wire ropes-Part 1:General
序文
この規格は,2003年に第3版として発行されたISO 4308-1,Cranes and lifting appliances−Selection of
wire ropes−Part 1:Generalを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書1(参考)に示す。
1. 適用範囲
この規格は,JIS B 0146-1で規定するクレーンに使用するワイヤロープの選定について,
ロープ選定係数Cに基づく方法及び安全率Zpに基づく方法について規定する。
この規格は,装置の設計,適用及び保守に関して,ワイヤロープの許容強度及び性能についての一般的
要求事項を規定する。この規格は,選定したワイヤロープに関連するドラム及びシーブの直径に対する一
般的要求事項を規定する。クレーンの各形式に特有な要求事項は,一般機械部門 (B) の日本工業規格(日本産業規格)によ
る。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 4308-1:2003,Cranes and lifting appliances−Selection of wire ropes−Part 1:General (MOD)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0146-1 クレーン−用語−第1部 : 一般
備考 ISO 4306-1:1990,Cranes−Vocabulary−Part 1:Generalからの引用事項は,この規格の該当事
項と同等である。
JIS B 8822-1 クレーン及び巻上装置−分類及び等級−第1部 : 一般
備考 ISO 4301-1:1986,Cranes and lifting appliances−Classification−Part 1:Generalからの引用事項は,
この規格の該当事項と同等である。
JIS B 8822-2 クレーン及び巻上装置−分類及び等級−第2部 : 移動式クレーン
備考 ISO 4301-2:1985,lifting appliances−Classification−Part 2:Mobile Cranesからの引用事項は,こ
の規格の該当事項と同等である。
JIS B 8822-3 クレーン及び巻上装置−分類及び等級−第3部 : タワークレーン
備考 ISO 4301-3:1983,Cranes −Classification−Part 3:Tower Cranes からの引用事項は,この規格
の該当事項と同等である。
JIS B 8822-4 クレーン及び巻上装置−分類及び等級−第4部 : ジブクレーン
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B 8835-1 : 2006
備考 ISO 4301-4:1989,Cranes and related equipment−Classification−Part 4:Jib Cranesからの引用事
項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 8822-5 クレーン及び巻上装置−分類及び等級−第5部 : 天井走行クレーン及び橋形クレーン
備考 ISO 4301-5:1991,Cranes−Classification−Part 5:Overhead travelling and portal bridge cranesから
の引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS G 3525 ワイヤロープ
JIS G 3546 異形線ロープ
JIS G 7301 一般用ワイヤロープ−ISO仕様及び特性
備考 ISO 2408:2004,Steel wire ropes for general purposes−Characteristicsからの引用事項は,この規
格の該当事項と同等である。
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,JIS G 3525,JIS G 3546及びJIS G 7301によるほか,次
による。また,特に規定しない限り,この規格では,ワイヤロープをロープと呼ぶ。
3.1 ストランドロープ (Stranded rope) 心又は中心の周りに,一つ又は二つ以上の層でら(螺)旋状によ
り合わされたストランドからなるロープ。一つの層の場合は単層ストランドロープ,二つ以上の層の場合
を多層ストランドロープと呼ぶ。
備考 三つ,又は四つのストランドからなる単層ストランドロープは,心があってもなくてもよい。
3.2 単層ストランドロープ (Single-layer rope) 心の周りに,ら(螺)旋状により合わされた単層のスト
ランドからなるロープ。
3.3 非自転性ロープ (rotation-resistant rope, multi-strand rope, non-rotating rope) 負荷時のトルク及び
回転を減らすように設計されたロープ。
備考1. 非自転性ロープは,通常,心の周りに二層以上のストランドをら(螺)旋状によりあわせた,
外層ロープのより方向が内層ロープと逆方向の多層ストランドロープ。
2. 三つ,又は四つのストランドからなる単層ストランドロープも,非自転性を示す。
3.4 平行多層よりロープ (parallel-closed rope) ストランド心,又は繊維心の周りに少なくとも二層のス
トランドを一工程でら(螺)旋状により合わせた多層ストランドロープ。
4. ロープの種類
選定するロープは,可能であればJIS G 3525, JIS G 3546又はJIS G 7301に準拠し
なければならない。JIS G 3525, JIS G 3546又はJIS G 7301に規定されていないロープを選定する場合に
は,ロープの供給者は,装置の機構,用途及び保守の設計に関して,その製品が許容し得る強度及び性能
を示す,ロープ製造業者からの技術データを示さなければならない。
5. 稼働条件
クレーンの機械装置の等級は,JIS B 8822-1,JIS B 8822-2, JIS B 8822-3, JIS B 8822-4,
JIS B 8822-5に規定する稼働条件に従って,分類しなければならない。
6. 選定手順
6.1 C値の計算
C値は,安全率Zpの関数で,式(1)で求める。
C= (1)
Zp /(K' R0 )
ここに, C : ロープ選定係数
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B 8835-1 : 2006
K´ : 与えられたロープ構成の最小破断荷重係数(JIS G 3525,JIS
G 3546又はJIS G 7301によるか,又はロープ供給者によって
提出される。)
R0 : ロープに用いる素線の公称引張強さ(N/mm2)
Zp : 安全率
6.2 ロープの安全率Zp値
この規格,クレーン構造規格及びデリック構造規格の最低要求事項を満たす
ために,各機械装置の等級分類に対して用いる安全率Zp値を,表1に示す。また,JIS G 7301 IWRC 6
×WS(36) , R0=1 770 N/mm2及び 最小破断荷重係数K=0.356のロープの場合について計算したC値を示
す。
表 1 安全率 Zp値及びC値
使用する機種及び部位 JIS B 8822-1 クレーン構造規格の 安全率Zp C値
等級分類 等級分類
・クレーンの巻上げ用ロープ(運転室及 M1 A 3.55 0.075
び運転台の巻上げ用を除く。) M2 A 3.55 0.075
・クレーンのジブの起伏用ロープ及び横 M3 A 3.55 0.075
行用ロープ M4 B 4.00 0.080
・ケーブルクレーンの走行用ロープ M5 C 4.50 0.085
M6 D 5.00 0.089
M7 E 5.00 0.089
M8 F 5.00 0.089
・ケーブルクレーンのメインロープ及び M1M8 AF 2.70 0.065
レールロープ
・クレーンの運転室及び運転台の巻上げ M1M8 AF 9.00 0.120
用ロープ
・デリックの巻上げ用ロープ(運転室及 − − 6.00 0.098
び運転台の巻上げ用を除く) 及び起伏
用ロープ
・デリックの旋回用ロープ,ブームの支 − − 4.00 0.080
持用ロープ及びガイロープ
備考1. C値は, 安全率Zp値との関係式(1)によって算出し,小数点第三けたで丸めている。
2. 移動式クレーンに使用する場合の安全率Zp値は,一般機械部門(B)の日本工業規格(日本産業規格)による。
引張強さR0及び最小破断荷重係数K´が上記と異なるロープに対しては,式(1) を用いて計算したC値
を,6.3に示す式(2)に代入してよい。
6.3 最小ロープ径の計算
最小ロープ径dmin(mm)は,JIS G 3525,JIS G 3546又は JIS G 7301によるほ
か,式(2)によって求める。
dmin=CS (2)
ここに, dmin : ロープの計算最小径(ドラム及びシーブの選定に用いる数値
である。)
C : ロープ選定係数
S : 次の要因を考慮に入れたロープの最大張力(N)
− 装置の定格荷重
− プーリブロック又はその他の附属品又はその両方
− ローピングの機械的特性
− シーブ効率
− フックの最高点でのロープの傾きによって生じるロー
プ張力増加(ドラム軸に対するロープの傾きが22.5度を超
――――― [JIS B 8835-1 pdf 5] ―――――
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JIS B 8835-1:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4308-1:2003(MOD)
JIS B 8835-1:2006の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 8835-1:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0146-1:2017
- クレーン―用語―第1部:一般
- JISB8822-1:2001
- クレーン及び巻上装置―分類及び等級 第1部:一般
- JISB8822-2:2001
- クレーン及び巻上装置―分類及び等級 第2部:移動式クレーン
- JISB8822-3:2001
- クレーン及び巻上装置―分類及び等級 第3部:タワークレーン
- JISB8822-4:2001
- クレーン及び巻上装置―分類及び等級 第4部:ジブクレーン
- JISB8822-5:2001
- クレーン及び巻上装置―分類及び等級 第5部:天井走行クレーン及び橋形クレーン
- JISG3525:2013
- ワイヤロープ
- JISG3546:2012
- 異形線ワイヤロープ
- JISG7301:1998
- 一般用ワイヤロープ―ISO仕様及び特性