JIS B 9938:2019 油圧―難燃性作動油―使用指針

JIS B 9938:2019 規格概要

この規格 B9938は、ISO 6743-4に規定する種々のカテゴリの難燃性作動油に関する流体の特性を規定し,対象とする用途でこれらのカテゴリから作動油を選択するときに考慮することが望ましい詳細な指針を示す。航空機用の油圧システムに使用する難燃性作動油には適用しない。

JISB9938 規格全文情報

規格番号
JIS B9938 
規格名称
油圧―難燃性作動油―使用指針
規格名称英語訳
Hydraulic fluid power -- Fire-resistant (FR) fluids -- Requirements and guidelines for use
制定年月日
2002年3月20日
最新改正日
2019年3月20日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 7745:2010(MOD)
国際規格分類

ICS

75.120
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
油圧・空気圧 2019
改訂:履歴
2002-03-20 制定日, 2007-03-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認日, 2019-03-20 改正
ページ
JIS B 9938:2019 PDF [27]
                                                                                   B 9938 : 2019

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 用語及び定義・・・・[1]
  •  3 油圧システム-火災の危険性・・・・[2]
  •  3.1 一般・・・・[2]
  •  3.2 危険発生要因・・・・[2]
  •  3.3 着火源・・・・[2]
  •  4 油圧システム-一般的な予防処置・・・・[2]
  •  4.1 組立作業・・・・[2]
  •  4.2 配管及びホース・・・・[2]
  •  4.3 シール及びガスケット・・・・[2]
  •  4.4 高温の作動油・・・・[3]
  •  5 難燃性作動油に対する要求特性・・・・[3]
  •  5.1 要求特性・・・・[3]
  •  5.2 システム設計に影響を与えるその他の要求特性・・・・[4]
  •  6 難燃性作動油の特徴及び選択・・・・[4]
  •  6.1 一般・・・・[4]
  •  6.2 カテゴリ別の難燃性作動油の特性・・・・[5]
  •  7 油圧回路の据付け・・・・[14]
  •  7.1 油タンク・・・・[14]
  •  7.2 配管及びホース・・・・[14]
  •  7.3 ポンプサクション・・・・[15]
  •  7.4 ストレーナ及びフィルタ・・・・[15]
  •  7.5 装置性能・・・・[15]
  •  8 油圧システムでの作動油交換・・・・[15]
  •  8.1 一般・・・・[15]
  •  8.2 回路からの作動油排出及び洗浄・・・・[16]
  •  8.3 回路のフラッシング及び作動油排出・・・・[16]
  •  8.4 回路への充及び試運転 178.5 適切なフラッシング液・・・・[17]
  •  9 取扱い・・・・[20]
  •  9.1 安全データシート・・・・[20]
  •  9.2 取扱い手順・・・・[20]
  •  9.3 保管・・・・[20]
  •  参考文献・・・・[21]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 9938 pdf 1] ―――――

B 9938 : 2019

pdf 目次

ページ

  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[22]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS B 9938 pdf 2] ―――――

                                                                                   B 9938 : 2019

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
フルードパワー工業会(JFPA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本
工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本
工業規格である。
これによって,JIS B 9938:2002は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 3)

――――― [JIS B 9938 pdf 3] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 9938 : 2019

油圧−難燃性作動油−使用指針

Hydraulic fluid power-Fire-resistant (FR) luids-Requirements and guidelines for use

序文

  この規格は,2010年に第2版として発行されたISO 7745を基に,主に日本の実情に合わせて技術的内
容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,ISO 6743-4に規定する種々のカテゴリの難燃性作動油に関する流体の特性を規定し,対象
とする用途でこれらのカテゴリから作動油を選択するときに考慮することが望ましい詳細な指針を示す。
この規格は,このような作動油を使用する場合に生じる問題点を最小限にする方法及び作動油を異なっ
たカテゴリの難燃性作動油に置換する適切な手順を記載する。また,難燃性作動油の取扱い及び廃棄の際
の健康面及び安全面への配慮についても含んでいる。
この規格は,航空機用の油圧システムに使用する難燃性作動油には適用しない。航空機用作動油を地上
支援システムで使用する場合には,適切な航空機用規格を適用しなければならない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 7745:2010,Hydraulic fluid power−Fire-resistant (FR) luids−Requirements and guidelines for
use(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
2.1
難燃性作動油(fire-resistant hydraulic fluid)
火災の危険を最小限に抑える燃えにくい作動油。
注記 “難燃性作動油”の定義は,JIS B 0142で定義されているが,利用者の便宜のために,ここに
繰返し引用した。

――――― [JIS B 9938 pdf 4] ―――――

2
B 9938 : 2019

3 油圧システム-火災の危険性

3.1 一般

  油圧システムにおける最高運転圧力は,40 MPa以上になることもある。そのため,システムの構造に何
らかの欠陥があり,破裂が起きる,又は少量の油漏れであっても,重大な火災を引き起こす可能性がある。

3.2 危険発生要因

  システムからの油漏れの主な原因は,配管(ホース,継手及び結合部),油圧機器及びシール材の不具合
であり,この種の不具合が最も発生しやすいのは,油圧システムの試運転中又は修理後である。
このような状況下での油圧作動油の使用によって,次に示す火災発生の危険が生じる。いずれの場合で
も,3.3に列挙する着火源によって燃焼が起こる。
a) 油圧システムから加圧下で噴出される噴流,しぶき又は霧状の油圧作動油の燃焼。
b) 作動油から発生する可燃性蒸気の燃焼。
c) 輸送中にこぼれたり,油圧システムから布及びほこりのような作動油を吸収する材質に漏えいした作
動油が燃焼し,次に作動油が染み込んだ布及びほこりに広がる燃焼。
d) 流れている又は,た(溜)まっている作動油の燃焼。
e) 使用によって生じた化学的又は物理的変化によって難燃性が低下した作動油の燃焼。
例1 含水系作動油における水分の蒸発又は分離による難燃性の低下
例2 鉱物油などの可燃性物質で汚染された難燃性作動油の燃焼

3.3 着火源

  着火源を次に列挙するが,これらに限定されない。
a) 静電気の放電。
b) 故障した電気機器からの迷走電流,放電による高い表面温度,又は火花。
c) 通常運転状態(例えば,ブレーキ),又は不具合状況下でのしゅう動面の摩擦による高い表面温度。
d) 熱い溶融材料又は高温の製造作業下にある材料の高い表面温度。
e) 切断,溶接,研磨のような製造作業での火花,及び裸火。
f) 超音波放射及びマイクロ波放射のような音響エネルギー及び電磁エネルギー。

4 油圧システム-一般的な予防処置

4.1 組立作業

  油圧装置の組立作業は,資格をもつ専門家が実施及び管理を行わなければならない。油漏れのリスクが
最も高いのは,新しいシステム組立後の試運転中,又は修理後の試運転中である。

4.2 配管及びホース

  配管及びホースは,振動の影響が最も小さくなるような方法で据え付けて固定しなければならない。機
器の配置,配管及びホースの取回しは,配管及びホースの物理的な損傷,特にホースの擦切れが起こらな
いように考慮する。可能な限り,配管は,他の設備,特に高電圧電源に隣接して設置しないことが望まし
い。

4.3 シール及びガスケット

  シール及びガスケットの材料は,作動油に適合性のあるものを使用しなければならない。作動油に適合
性のないものを使用すると不具合を生じ,噴流又はスプレー状に作動油が噴出し,急速な作動油の損失を
もたらすとともに,火災のリスクが大幅に増大する。

――――― [JIS B 9938 pdf 5] ―――――

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