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JIS C 1803:1995 規格概要
この規格 C1803は、工業プロセス計測制御機器全般にわたる基本的な性能の表し方について規定。特定の機器についてその性能の表し方を定めた規格がある場合は,その規格による。
JISC1803 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C1803
- 規格名称
- 工業プロセス計測制御機器の性能表示法通則
- 規格名称英語訳
- General rules for defining expression of the performance of industrial-process measurement and control equipment
- 制定年月日
- 1987年1月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 25.040.40
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 電気計測 2021
- 改訂:履歴
- 1987-01-01 制定日, 1993-03-01 改正日, 1995-11-01 改正日, 2001-02-20 確認日, 2006-06-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS C 1803:1995 PDF [15]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 1803-1995
工業プロセス計測制御機器の性能表示法通則
General rules for defining expression of the performance of industrial-process measurement and control equipment
1. 適用範囲 この規格は,工業プロセス計測制御機器全般にわたる基本的な性能の表し方について規定
する。ただし,特定の機器について,その性能の表し方を定めた規格がある場合は,その規格による。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0155 工業プロセス計測制御用語
JIS C 1002 電子測定器用語
JIS C 1804 工業プロセス計測制御機器の使用環境条件
JIS Z 8103 計測用語
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0155,JIS C 1002及びJIS Z 8103によるほ
か,次のとおりとする。
(1) 定格性能 製造業者が個別の機器について保証する性能。カタログ,仕様書などに表示する。
(2) 個別性能 個別の機器について実際に試験を行って得た性能。個々の機器の成績書などに表示する。
(3) 形式試験 定格性能全般の確認を目的として行う試験。
なお,試作品及び量産品について製造業者が行う性能全般の確認及び使用者が行う定格
性能の確認のために行う試験は,通常,形式試験を適用する。
(4) 個別試験 個別性能を確認する目的で行う試験で,通常,個別性能を表す全項目の一部について試験
する。
なお,製造業者の出荷試験及び使用者の立会試験には,通常,個別試験を適用する。
3. 性能の区分
3.1 基準性能 基準性能は,機器の性能評価を行うときの基準となる値を表すものとする。その主な基
準動作条件における性能は,次のとおり。
(1) 誤差に関するもの 精度定格,最大誤差,ヒステリシス差,直線性又は一致性,不感帯など
(2) 動特性に関するもの 時定数,むだ時間,整定時間,応答時間,行過ぎ量など
(3) 安定性に関するもの ドリフト,ウォームアップ時間など
(4) その他 耐電圧,絶縁抵抗,消費電力など
3.2 影響変動 影響変動は,外部影響量の変化に基づく機器の誤差で,基準性能に含まれる誤差に対す
る付加誤差の大きさをいう。機器に影響変動をもたらす主な外部影響量には,次のものがある。
――――― [JIS C 1803 pdf 1] ―――――
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C 1803-1995
(1) 環境条件に関するもの 温度,湿度,振動,衝撃,磁界など
(2) 据付条件に関するもの 取付角度など
(3) 動力源及び入出力条件に関するもの 電源電圧,電源周波数,電源瞬断,過大入力,コモンモード電
圧,信号源インピーダンスなど
4. 動作条件
備考1. 基準性能及び影響変動は,それぞれ4.1及び4.2に基づいて表示する。
2. 基準動作条件及び正常動作条件のほかに,機器が永久的損傷を受けることなく,一時的に耐
えることが要求される条件として,動作限界の範囲と輸送保管条件とがあるが,通常,これ
らの条件下での性能は規定しない。
4.1 基準動作条件 基準動作条件は,自然環境又は人工的環境の基準を示す値,及びそれらが変動して
も機器の基準性能に影響を与えないと考えられる外部影響量の許容範囲をいう。
備考 外部影響量の許容される変化の範囲は,それがもたらす機器の誤差が基準動作条件のもとで運
転される際に生じる誤差の10%以下になる値を限度とする。
基準動作条件を構成する環境の基準及び外部影響量の値は,次のとおりとする。
(1) 標準大気 温度 23℃
温度許容差 ±2℃
温度変化率 ±5℃/h
湿度 50%RH
湿度許容差 ±10%RH
気圧 86106kPa
(2) 磁界 地磁気
(3) 電源電圧 交流電源,直流電源共に基準値±1%
(4) その他 いずれも影響変動が無視できる外部影響量の値又は範囲で,必要に応じて基準動作条件の値
として明示する。
4.2 正常動作条件 正常動作条件は,機器の正常な動作が保証される外部影響量の範囲で,影響変動は
その範囲内における単独の外部影響量の変化に対して規定される。
備考 個別の機器に対する正常動作条件は,原則としてJIS C 1804に規定する使用環境条件に関する
クラスの中から選択する。
5. 性能の表示
5.1 性能表示の区分 機器の性能は,定格性能,個別性能,いずれの場合にも,基準性能及び影響変動
の値で表示する。
5.2 基準性能の表示
5.2.1 一般事項 一般事項は,次による。
(1) 誤差に関する基準性能の各項目は,基準動作条件における出力の誤差によって表示する。
ここでいう“出力”とは,機器の入力に対応する指示値,記録値,設定値,変換値,演算値などの
すべてを含む。
また,出力の誤差とは,出力の基準値からの偏差で,一般に正の値と負の値がある。次の表示法に
おける±の符号は誤差が正負両方の場合と正又は負の場合を示し,+又は−の符号は正又は負である
――――― [JIS C 1803 pdf 2] ―――――
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C 1803-1995
ことが明確な場合を示す。基準性能が出力の変化幅として定義されているもの(例えば,ヒステリシ
ス差)については符号を付けない。
なお,個別性能を基準性能で表示する場合の出力の誤差は,“測定された最大誤差”を,また,定格
性能の場合は“保証する最大誤差の限界”を意味する。
(2) 誤差に関する基準性能は,特に指定がない限り,出力スパンの百分率又は測定値の単位(℃,Paなど)
を付して表示する。
なお,出力がディジタル表示される場合には,通常,分解能に起因する固有の誤差“±1ディジッ
ト”が本来の出力誤差に付加される。その場合は,次のように表示する。
精度定格 ±[( )%+1ディジット]
例 ±(0.5%+1ディジット)
5.2.2 基準性能の表示法 基準性能の表示法は,次による。
(1) 精度定格 :
±( )%
±( )℃
読みの値の±( )%
精度定格は,形式仕様における定格性能を表す場合にだけ用いる。
上記の表示法の例を次に示す。
例1. ±0.1%
例2. ±0.5℃
例3. 読みの値の±1%
備考 ± ( ) %は全スパンの百分率を表すが,全スパンであることを明確にするために± ( ) %FS
と記す場合がある(FSはFull spanの略である。)。
(2) 最大誤差 :
+( )%,−( )%
+( )℃,−( )℃
読みの値の+( )%,−( )%
最大誤差は,個別性能を表す場合にだけ用いる(表1校正表の例参照)。
――――― [JIS C 1803 pdf 3] ―――――
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C 1803-1995
表1 校正表の例(図1参照)
単位 %
(3) ヒステリシス差 : ( ) %(表1校正表の例参照) ヒステリシス差は,単にヒステリシスともいい,
0と100%を含む入力の上昇・下降の1往復によって得られる入出力特性曲線(ヒステリシス・ループ)
において,同一入力に対する二つの出力間の差の最大値をいう。不感帯をもつ機器の場合,ヒステリ
シス差は不感帯を含む。
(4) 直線性又は一致性 : ±( )%
両端基準直線性又は一致性 : +( )%又は−( )%
ゼロ基準直線性又は一致性 : ±( )%
直線性又は一致性は,校正曲線を規定特性曲線によって近似したときに得られる偏差の最大値をも
って表し,近似の方法によって上記の三通りが得られる(図1校正曲線の例参照)。
――――― [JIS C 1803 pdf 4] ―――――
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C 1803-1995
図1 校正曲線の例(表1参照)
備考1. “規定特性曲線”とは,機器の基準となる入出力特性をいう。入出力特性が直線で表される
場合,規定特性曲線(直線)からの偏差を直線性といい,入出力特性が非線形の場合,規定
特性曲線(曲線)からの偏差を一致性という。
“校正曲線”とは,複数回の入力の上昇・下降によって得られる入出力特性曲線から上昇
平均曲線と下降平均曲線を求め,さらに両者を平均して求めた曲線をいう。
2. 直線性又は一致性 独立直線性又は一致性ともいい,校正曲線の正負の偏差が共に最小にな
るように規定特性曲線の位置を調整することによって得られる最大偏差。
3. 両端基準直線性又は一致性 規定特性曲線の上限値と下限値を校正曲線の上限値と下限値に
それぞれ一致させることによって得られる最大偏差(最大偏差は正又は負の値)。
4. ゼロ基準直線性又は一致性 規定特性曲線の下限値を校正曲線の下限値に一致させ,正負の
偏差の最大値が等しくなるように規定特性曲線の位置を調整することによって得られる最大
偏差。
(5) 繰返し性 : ( ) % 繰返し性は,入力レンジの全範囲にわたって入力を複数回上昇・下降させたとき,
同一方向からの同一入力に対して生じる出力間の差の最大値で表す(表1校正表の例参照)。
(6) 不感帯 : ( ) % 不感帯は,出力に変化を与えることのない入力の微小変化量の最大値を表す。
(7) ステップ応答 :
(a) 整定時間 ( ) [ステップ入力 ( ) ( ) %,最終値の ( ) %]
(b) 時定数 () s
(c) 応答時間 ( ) [最終値に対し ( ) %]
(d) むだ時間 ( )
(e) 行過ぎ量 ( ) %[ステップ入力 ( ) ( ) %]
――――― [JIS C 1803 pdf 5] ―――――
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JIS C 1803:1995の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.040 : 産業オートメーションシステム > 25.040.40 : 工業計測及び制御
JIS C 1803:1995の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0155:1997
- 工業プロセス計測制御用語及び定義
- JISC1002:1975
- 電子測定器用語
- JISC1804:1995
- 工業プロセス計測制御機器の使用環境条件
- JISZ8103:2019
- 計測用語