JIS C 4034-6:1999 回転電気機械―第6部:冷却方式による分類

JIS C 4034-6:1999 規格概要

この規格 C4034-6は、回転電気機械の冷却方式の分類及びその表示形式について規定。冷却方式は,冷媒の通路,冷媒の種類及び冷媒の送り方の組合せによって分類され,“IC”の文字の後にそれらを表す数字と文字を組み合わせたもので表示される。

JISC4034-6 規格全文情報

規格番号
JIS C4034-6 
規格名称
回転電気機械―第6部 : 冷却方式による分類
規格名称英語訳
Rotating electrical machines -- Part 6:Methods of cooling (IC code)
制定年月日
1999年2月20日
最新改正日
2015年10月20日
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対応国際規格

ISO

IEC 60034-6:1991(IDT)
国際規格分類

ICS

29.160.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1999-02-20 制定日, 2004-06-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS C 4034-6:1999 PDF [12]
C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991)

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。これによって,JIS C 4004 : 1992は廃止され,この規格に置き換えられる。
今回の制定は,回転電気機械の冷却方式による分類について,これまでJIS C 4004に含まれていた部分
(3.3)を分離し,現時点での最新の国際規格との整合性を図った。
JIS C 4034は,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) 一般に使用する表示記号
JIS C 4034は,主題“回転電気機械”として,次の各部によって構成される。
JIS C 4034-1 第1部 : 定格及び特性
JIS C 4034-5 第5部 : 外被構造による保護方式の分類
JIS C 4034-6 第6部 : 冷却方式による分類

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS C 4034-6 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 4034-6 : 1999
(IEC 60034-6 : 1991)

回転電気機械−第6部 : 冷却方式による分類

Rotating electrical machines− Part 6 : Methods of cooling (IC code)

序文 この規格は1991年に第2版として発行されたIEC 60034-6, Rotating electrical machines−Part6 :
Methods of cooling (IC Code) を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工
業規格である。
1. 適用範囲 この規格は,回転電気機械(以下,回転機という。)の冷却方式の分類及びその表示形式に
ついて規定する。
冷却方式は,冷媒の通路,冷媒の種類及び冷媒の送り方の組合せによって分類され,“IC”の文字の後に
それらを表す数字と文字を組み合わせたもので表示される。
表示記号として完全記号及び簡易記号を規定するが,完全記号は主に簡易記号を適用できない場合に使
用する。
回転機で通常使用する代表的な例について,それぞれの表示記号と概略図を附属書Aに示す。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
IEC 60034-6 Rotating electrical machines−Part 6 : Methods of cooling (IC Code)
2. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
2.1 冷却 (cooling)回転機の発生損失による熱を一次冷媒に伝える過程。一次冷媒は連続的に新たな冷
媒を供給するか,又は熱交換器の二次冷媒によって冷却する [IEV411-44-01]。
2.2 冷媒 (coolant)熱を取り去る液体又は気体の媒体 [IEV411-44-02]。
2.3 一次冷媒 (primary coolant) 冷媒のうち,回転機の発熱部分に接触し,そこから熱を取り去る液体
又は気体の媒体 [IEV411-44-03]。
備考 回転機の一次冷媒は一つとは限らない。
2.4 二次冷媒 (secondary coolant) 熱交換器又は回転機の外表面によって,一次冷媒から熱を取り去る
液体又は気体の媒体 [IEV411-44-03]。
備考 各々の一次冷媒が,それぞれの二次冷媒をもつ場合がある。
2.5 最終冷媒 (final coolant)熱を伝達する最終の冷媒。
備考 回転機によっては最終冷媒が一次冷媒と同じこともある。
2.6 周囲媒体 (surrounding medium) 回転機の周囲にある液体又は気体。
備考 冷媒は,この周囲から取り入れる場合と,この周囲に放出する場合と,その両方の場合がある。

――――― [JIS C 4034-6 pdf 2] ―――――

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C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991)
2.7 遠方媒体 (remote medium) 回転機から離れた場所にある液体又は気体。そこから入口管若しくは
ダクトを経て又は出口管若しくはダクトを経て,又はその両者を経て,冷媒を取り入れ又は放出する。
そこに別置きの熱交換器を設置することもある。
2.8 中空導体,チューブ
直接冷却巻線(内部冷却巻線) [direct cooled winding (inner cooled winding) ]
又はチャネルを用い,それに流れる冷媒によって主絶縁内部の導体を直接冷却する巻線 [IEV411-44-08]。
2.9 直接冷却巻線以外の巻線 [IEV411-44-09]。
間接冷却巻線 (indirect cooled winding)
備考 直接又は間接が表示されていない場合は、すべて間接冷却巻線とみなす。
2.10 熱交換器 (heat exchanger) 一つの冷媒から別の冷媒へ二つの冷媒を隔離したまま,熱を伝達する
機器。
2.11 管,ダクト (pipe, duct)冷媒を導く通路。
最終冷媒を周囲媒体又は遠方媒体から取り入れ,回転機の表面,内部又は
2.12 開放通路 (open circuit)
熱交換器を経て,周囲媒体又は遠方媒体に放出する通路。
2.13 閉鎖通路 (closed circuit)冷媒が回転機の中で若しくは回転機を通して,又は熱交換器を通して閉
鎖循環する通路。熱は回転機の表面によって,又は熱交換器の中でこの冷媒から次の冷媒へ伝達される。
備考1. 回転機の一般の冷却方式は,常に一つの最終の開放通路をもち,さらに,一つ又はそれ以上
の連続して機能する閉鎖通路をもつこともある。一次,二次及び最終冷媒は,それぞれ独立
した通路をもつこともある。
2. 通路の種類については,4.及び表46に示す。
冷媒を入口若しくは出口の管かダクト,又は入
2.14 管又はダクトで導く通路 (piped or ducted circuit)
口・出口とも管かダクトによって導く通路。これらによって冷媒と周囲媒体との間を仕切っている。
備考 通路は開放通路の場合もあれば,閉鎖通路の場合もある(2.12及び2.13参照)。
2.15 予備又は非常用冷却システム (stand-by or emergency cooling system)通常の冷却システムに付加
的に装備された冷却システム。通常の冷却システムが機能しないときに利用される。
2.16 作り付け装置 (integral component) 冷媒通路内にあって,回転機に作り付けた装置。回転機を部
分的に分解することによってだけ交換できる。
2.17 機械取付け装置 (machine-mounted component) 冷媒通路内にあって,回転機に取り付けた装置。
回転機の一部をなすが,主機に関係なく交換できる。
2.18 別置き装置 (separate component) 冷媒通路内にあって,回転機と組み合わせて使用する装置であ
るが,回転機に取付け又は作り付けられていない装置。
備考 この装置は,周囲媒体中に置くこともあれば,遠方媒体中に置くこともある。
2.19 従属循環装置 (dependent circulation component) 冷媒通路内にあって,その運転が主機の回転速
度に従属している装置。例えば,主機の軸に装着しているファン若しくはポンプ,又は主機によって運転
するファンユニット若しくはポンプユニットなどの装置。
2.20 独立循環装置 (independent circulation component)冷媒通路内にあって,その運転が主機の回転速
度に対し独立した装置で,例えば,独自の駆動電動機をもつ装置。
3. 表示記号 冷却方式を示す表示記号は,文字記号ICとそれに引き続く冷媒通路の形式,冷媒の種類の
形式,及び冷媒の送り方の形式を示す数字記号並びに文字記号とで構成する。
完全記号方式と簡易記号方式があり,前者は主として後者が適用できない場合に使用する。回転機に最
もよく使われる完全記号と簡易記号を,それぞれの概略図とともに表46に示す。

――――― [JIS C 4034-6 pdf 3] ―――――

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C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991)
回転機の冷却方式の表示記号は,次に示すような文字記号と数字記号からなる。
3.1 表示記号の配列 表示記号は,完全記号の例としてIC8A1W7,簡易記号としてIC81Wを使用して
次に示す。
備考 完全記号と簡易記号を区別するために,次の規則を用いることができる。
完全記号では,文字記号ICに引き続き,3若しくは5個の数字又は文字が存在する。通
常の配列は数字,文字,数字,(文字,数字)である。
例 : IC3A1,IC4A1A1,IC7A1W7
簡易記号は,文字記号ICに引き続き,2若しくは3個の数字の連続,又は末尾に文字
が存在する。
例 : IC31,IC411,IC71W
3.2 表示記号の適用 表示記号は,簡易記号を使用する。完全記号は,主として簡易記号が適用できな
い場合に使用する。
3.3 回転機の異なる部分に対する同一冷媒通路方式の記号 回転機の異なる部分に同一の通路方式でそ
れぞれの冷媒,又はそれぞれの冷媒の送り方を使用する場合がある。これらの場合は,回転機の各々の部
位の後に該当する記号を表示する。
回転子,固定子で異なる冷媒通路に対する例 :
回転子 IC7H1W 固定子 IC7W5W ············································· (簡易記号)
回転子 IC7H1W7 固定子 IC7W5W7 ············································· (完全記号)
回転機の異なる冷媒通路に対する例 :
発電機 IC7H1W 励磁機 IC75W ·········································· (簡易記号)
発電機 IC7H1W7 励磁機 IC7A5W7 ·········································· (完全記号)
3.4 回転機の異なる部分に対する,それぞれ異なった冷媒通路方式の記号 回転機の異なる部分に対し
て,それぞれ異なった冷媒通路方式を使用する場合がある。これらの場合は,回転機の各々の部位の後に
該当する記号を表示する。

――――― [JIS C 4034-6 pdf 4] ―――――

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C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991)
例 : 発電機 IC81W 励磁機 IC75W ·········································· (簡易記号)
発電機 IC8A1W7 励磁機 IC7A5W7 ·········································· (完全記号)
3.5 直接冷却巻線の記号 直接冷却(内部冷却)巻線の場合は,これを示す表示記号の部分を括弧に入
れる。
例 : 回転子 IC7H1W 固定子 IC7 (W5) ···································· (簡易記号)
回転子 IC7H1W7 固定子 IC7 (W5) 7 ···································· (完全記号)
3.6 予備又は非常時冷却状態の記号 予備又は非常時の冷却には,異なった冷媒通路方式を使用する場
合がある。これらの場合は,通常時の冷却方式に対する表示記号に引き続いて,非常又は予備の文字及び
文字記号ICを含む冷却システムの表示記号を括弧に入れて表す。
例 : IC71W (非常 IC01) ············································· (簡易記号)
IC7A1W7 (非常 IC0A1) ············································· (完全記号)
3.7 組合せ記号 3.3から3.6までの条件が二つ以上組み合わされている場合は,上記のそれぞれ該当す
る表示記号を組み合わせて表すことができる。
3.8 数字記号の置換え 数字記号が決定していないか,又は特別の用途において特に決めることを求め
ていない場合には,その数字記号を文字Xに置き換えて表す。
例 : IC3X,IC4XX
3.9 表示記号例及び図例 回転機で通常使用する代表的な幾つかの例について,それぞれの表示記号と
該当する概略図を附属書Aの表A.1A.3に示す。
4. 冷媒通路方式を示す数字記号 冷媒の循環や回転機からの熱の移動のための冷媒通路方式は,基本記
号ICに引き続いて,表1による通路を示す数字記号によって表す。

――――― [JIS C 4034-6 pdf 5] ―――――

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