JIS C 5003:1974 規格概要
この規格 C5003は、本質的に同一設計で連続的に製造され,確立した品質管理によって生産される電子部品であって,原則として期待される寿命期間中,一定の故障率を合理的に仮定できる部品について適用し,計数1回抜取検査方式によって,部品の故障率水準の初期判定,維持,拡張の原則,測定間隔,試料数,試験時間,得られた結果の処理などの手順について規定。
JISC5003 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C5003
- 規格名称
- 電子部品の故障率試験方法通則
- 規格名称英語訳
- General test procedure of failure rate for electronic components
- 制定年月日
- 1969年7月1日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 31.020
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 電子 I 2020, 電子 II-1 2020, 電子 II-2 2020, 電子 III-1 2020, 電子 III-2 2020
- 改訂:履歴
- 1969-07-01 制定日, 1972-08-01 確認日, 1974-07-01 改正日, 1977-07-01 確認日, 1982-11-01 確認日, 1988-01-01 確認日, 1993-02-01 確認日, 2004-03-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS C 5003:1974 PDF [8]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 5003-1974
電子部品の故障率試験方法通則
General Test Procedure of Failure Rate for Electronic Components
1. 適用範囲 この規格は,本質的に同一設計で連続的に製造され,確立した品質管理によって生産され
る電子部品(以下,部品という。)であって,原則として期待される寿命期間中,一定の故障率を合理的に
仮定できる部品について適用し,計数1回抜取検査方式によって,部品の故障率水準の初期判定,維持,
拡張の原則,測定間隔,試料数,試験時間,得られた結果の処理などの手順について規定する。
備考 故障率を数値で算出する場合の方法及び故障率による方式を不良率による方式に応用する場合
の方法についても附属書に示す。
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次による。
(1) 故障 故障とは,部品が規定の機能を失うことをいう。
(2) 故障率 故障率とは,部品がある期間故障なく動作した後,引き続く単位期間内に故障を起こす割合
をいう。
(3) 故障率水準 故障率水準とは,故障率をいくつかの群,すなわち水準に区分して記号を付けた便宜的
な故障率の区分をいう。
備考 この故障率水準の故障率は,なるべく不合格としたいロットの故障率の上限である。
(4) 信頼水準 信頼水準とは,(3)の故障率水準の故障率のロットが不合格となる確率を百分率 (%) で示
したものをいう。
(5) 故障率加速係数 故障率加速係数とは,二つの異なったストレスで試験したとき,故障原因が変らな
加速状態での故障率を
い場合に,ある規定時間における加速状態での故障率と基準状態*での故障率との比基準状態での故障率
いう。
注* 基準状態の試験とは,部品規格に規定の基準ストレスによる試験をいう。
(6) 総試験時間又は総動作回数 総試験時間又は総動作回数とは,試料の総数についての試験時間又は動
作回数の累計をいう。
備考 総試験時間は,コンポーネント時間ともいう。
3. 故障率の信頼水準 この規格で用いる故障率の信頼水準は,60%及び90%の2種類とし,特に規定が
ない限り60%とする。ただし,故障率水準の維持の確認は,信頼水準10%で行う。
4. 故障率水準 故障率水準は,故障率を103時間当たりの百分率 (%) 又は106総動作回数当たりの故障
数を単位として表し,表1から選ぶ。ただし,原則としてM, P, R, S, Tを使用し,その他は,必要に応じ
て適用する。
――――― [JIS C 5003 pdf 1] ―――――
2
C 5003-1974
表1
記号 故障率 記号 故障率
(%/103h又は10−6/回) (%/103h又は10−6/回)
L 5 R 0.01
M 1 E 0.005
N 0.5 S 0.001
P 0.1 H 0.0005
Q 0.05 T 0.0001
5. 試験時間又は動作回数 故障率を算出する場合の試験時間又は試験動作回数は,次による。
(1) 時間の場合,試験時間(延長試験の場合の時間を含む。)は,原則として表2から選ぶ。
なお,規定の試験項目をいくつかの時点で測定する必要がある場合は,原則として表3から選ぶ。
ただし,一定時間(例えば,1000時間)に達した後,一定間隔で測定してもよい。この場合測定した
時間を明記する。
表2
試験時間 許容差
(h) (h)
48 ±4
96 ±4
240 ±8
500 +24
0
1000 +48
0
2000 +72
0
5000 +72
0
10000 +72
0
――――― [JIS C 5003 pdf 2] ―――――
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C 5003-1974
表3
測定点 許容差
(h) (h)
0
8 ±2
24 ±4
48 ±4
96 ±4
240 ±8
500 +24
0
700 +24
0
1000 +48
0
2000 +72
0
5000 +72
0
7000 +72
0
10000 +72
0
(2) 回数又はサイクルの場合,試験動作回数(回又はサイクル)(延長試験の場合を含む。)は,原則とし
て表4から選ぶ。
なお,規定の試験項目をいくつかの時点で測定する必要がある場合には,原則として表5から選ぶ。
ただし,一定回数(例えば104回)に達した後,一定間隔で測定してもよい。この場合,測定した動
作回数を明記する。
――――― [JIS C 5003 pdf 3] ―――――
4
C 5003-1974
表4 表5
試験動作回数 測定点
(回又はサイクル) 〔動作回数(回又はサイクル)〕
5000 0
10000 500
20000 700
30000 1000
50000 2000
100000 5000
200000 7000
300000 10000
500000 20000
1000000 30000
2000000 50000
3000000 70000
5000000 100000
10000000 200000
20000000 300000
30000000 500000
50000000 700000
100000000 1000000
200000000 2000000
300000000 3000000
500000000 5000000
7000000
10000000
20000000
30000000
50000000
70000000
100000000
200000000
300000000
500000000
備考 表4,表5の動作回数(回又はサイクル)の許容差は,±5%とする。
6. 故障率水準の初期判定,維持,拡張
6.1 試験の一般的事項 故障率水準の初期判定,維持,拡張のための試験は,原則として定格で行うこ
ととする。ただし,加速の程度及び根拠が明らかな場合は,加速試験を併用してもよい。加速試験を併用
する場合は,原則として定格に換算した総試験時間又は総動作回数(以下,総試験時間という。)の4分の
1以上は,定格で試験を行う。試験時間は,原則として103時間以上とし,動作回数で表す部品では原則と
して104回以上とする。
また,試験に供する試料数は,原則として10個以上とする。
なお,加速して試験する場合の総試験時間は,試験時間×試料数×故障率加速係数の値とする。
規定の試験以外の原因(例えば取扱不良,事故など)で生じた故障は,故障数の中に含めてはならない。
――――― [JIS C 5003 pdf 4] ―――――
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C 5003-1974
また,ある測定期間を過ぎて,次の測定時間で故障を発見したときは,前の測定時間を故障発生時点と
する。
更に,次のことを明確にする。
(1) 試験項目と試験条件
(2) 測定項目とその測定条件(周囲条件,処理条件を含む。)及び測定回数
(3) 故障の判定基準
(4) 信頼水準
(5) 試験時間
(6) (5)に規定した試験時間を超えて試験を続行する場合の延長試験時間
(7) 与えられた総試験時間が,(5)及び(6)の試験時間との関係において満足される試料数
(8) 加速試験を併用する場合は,加速の程度及び定格で行う試験と加速試験に供するそれぞれの試料数
6.2 故障率水準の判定手順 故障率水準の判定は,次の(1)(4)の手順で行う。
(1) 初期判定 部品に規定された最も大きい故障率水準及び信頼水準に応じて表6に示す合格判定個数C
及び総試験時間を設定して試験を行い,観測された総故障数rが設定した合格判定個数Cを超えない
とき,その部品は,設定した故障率水準に合格と判定する。ただし,あらかじめ設定した合格判定個
数C及び総試験時間を試験結果により,任意に変更してはならない。
また,表6の値は,故障率水準M (1%/103h=1/105h) に対するものであり,M以外の水準に対して
は,故障率が1/x倍の場合,Mに対する総試験時間をx倍した値を使う。
表6
合格判定個数 総試験時間又は動作回数(単位105h又は106回)
C 60% 90%
0 0.917 2.30
1 2.02 3.89
2 3.11 5.32
3 4.18 6.68
4 5.24 7.99
5 6.29 9.27
6 7.34 10.5
7 8.39 11.8
8 9.43 13.0
9 10.5 14.2
10 11.5 15.4
(2) 故障率水準の維持 (1)により決定された水準は,表7の判定維持期間中に,計画的に実施し,完了し
たすべてのデータ(期間中に実施し,完了したデータ及び初期判定に使用した試料で初期判定を終っ
て,なお,引き続き試験中のデータを含む。)が表7を満足することによって維持されたものとする。
もし,維持期間の終了前に,規定された総試験時間に達したときは,維持の判定を,この時点で行い,
次の維持期間を開始する。
――――― [JIS C 5003 pdf 5] ―――――
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