JIS C 9323:1999 抵抗溶接機用変圧器―全変圧器に適用する一般仕様

JIS C 9323:1999 規格概要

この規格 C9323は、整流器に接続されていないすべての溶接変圧器について規定。

JISC9323 規格全文情報

規格番号
JIS C9323 
規格名称
抵抗溶接機用変圧器―全変圧器に適用する一般仕様
規格名称英語訳
Electric resistance welding -- Transformers -- General specifications applicable to all transformers
制定年月日
1999年6月20日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO/FDIS 5826:1998(MOD)
国際規格分類

ICS

25.160.30, 29.180
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
溶接 II(製品) 2021
改訂:履歴
1999-06-20 制定日, 2005-06-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS C 9323:1999 PDF [19]
C 9323 : 1999

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
制定に関しては,国際規格に整合した日本工業規格(日本産業規格)を作成するために,ISO/FDIS 5826, Electric resistance
welding−Transformers−General specifications apllicable to all transformers(ISO/FDIS 5826 : 電気式抵抗溶接
−変圧器−全変圧器に適用する一般仕様)を基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS C 9323には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考) 定格銘板の例
附属書2(参考) この規格に使用している記号
附属書3(規定) 高所及び冷媒温度に対する補正
附属書4(規定) 定義
附属書5(規定) 形式コード

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS C 9323 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 9323 : 1999

抵抗溶接機用変圧器−全変圧器に適用する一般仕様

Electric resistance welding−Transformers−General specifications apllicable to all transformers

序文 この規格は,1998年に発行されたISO/FDIS 5826, Electric resistance welding−Transformers−General
specifications apllicable to all transformersを元に,対応する部分(定義,標準使用状態,試験)については技
術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,対応国際規格には規定されていない規定内
容を日本工業規格(日本産業規格)として追加している。
なお,点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,整流器に接続されていないすべての溶接変圧器(以下,変圧器という。)につ
いて規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO/FDIS 5826 : 1998 Electric resistance welding−Transformers−General specifications apllicable
to all transformers
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 0365 感電保護−設備及び機器の共通事項
JIS C 0704 制御機器の絶縁距離,絶縁抵抗及び耐電圧
JIS C 0920 電気機械器具の防水試験及び固形物の侵入に対する保護等級
JIS C 1102 指示電気計器
JIS C 4003 電気絶縁の耐熱クラス及び耐熱性評価
JIS C 9305 抵抗溶接機通則
IEC 60204-1 Electrical equipment of industrial machines ; Part 1 : General requirements
IEC 60905 Loading guide for dry-type power transformers
ISO 10656 Electric resistance welding−Integrated transformers for welding guns
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 9305による。
4. 標準使用状態 変圧器は特に指定がない場合は,次の状態において使用するものとする。使用状態が
次の状態と異なる場合は,受渡当事者間の協定による(IEC 60204-1 附属書B参照)。

――――― [JIS C 9323 pdf 2] ―――――

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C 9323 : 1999
a) 周囲温度 周囲温度は,+5℃+40℃とする。ただし,冷却媒体の最高温度が異なる場合については,
附属書3による。
b) 湿度 湿度は,30%95%とする。結露による悪影響が生じないように,適切な設計又は対策(例え
ば,空調,水抜き穴)を施さなければならない。
c) 高度 高度は,標高1 000mを超えない状態とする。これ以外の場合については,附属書3による。
d) 輸送及び保管 輸送及び保管は,−25℃+55℃の温度に,また24時間を超えない短時間の間+70℃
の温度に耐えなければならない。さらに,湿度,振動,衝撃による損傷を防ぐ処置を施さなければな
らない。
e) 荷役手段 変圧器は,輸送のために,クレーン若しくは類似の装置で取り扱える適当な手段を備えて
いなければならない。
f) 冷却水の温度 変圧器に使用する冷却水の水温は,給水口において+30℃以下とする。ただし,冷却
媒体の最高温度が異なる場合については,附属書3による。
備考 冷却水の水量が多い場合,又は水温が低い場合は,湿度と関係して結露を起こしやすいので注
意を要する。
5. 冷却水回路
a) 連続容量での冷却水の流量は,表1の数値を超えてはならない。
表1 冷却水量の限度
連続入力Sp 流量Q
kVA l/min
100以下 4以下
101350 8以下
b) 10bar,10分間をかけた状態で,水漏れしてはならない。
c) 表1の流量Qで冷却水圧損Pの最大値は,0.60barを超えてはならない。
備考 1bar=105Pa=10-1MPa
6. 電気的特性
6.1 定格二次無負荷電圧 (U20) 二次無負荷電圧は,8.2の試験を行ったとき,銘板記載の数値の±2.0%
以内でなければならない。
6.2 無負荷入力 無負荷入力は,受渡当事者間の協定で必要とされる場合は,8.3の試験を行ったとき,
図1のS0−定格最大溶接入力曲線(実線)から求められる値以下でなければならない。ただし,最大溶接
入力が明らかでないものは,S0−定格容量曲線(点線)から求める。

――――― [JIS C 9323 pdf 3] ―――――

                                                                                              3
C 9323 : 1999
図1 無負荷入力
6.3 温度上昇 変圧器の温度上昇限度は,次による。
a) 巻線の温度上昇については,6.3.1による。
b) 外部表面の温度上昇については,6.3.2による。
6.3.1 巻線 変圧器の巻線の温度上昇は,8.4の試験を行ったとき,表2の値以下でなければならない。
また,どの部分も,表2の値を満たしても,他の部品を損傷する温度に上昇してはならない。
表2 巻線の温度上昇限度
単位 K
絶縁の種類ピーク温度 温度上昇限度
℃ ℃ 空冷巻線 水冷巻線
埋込み式 抵抗法 埋込み式 抵抗法
温度センサ 温度センサ
105(A) 140 60 60 70 70
120(E) 155 75 75 85 85
130(B) 165 85 85 95 95
155(F) 190 110 105 120 115
180(H) 220 135 130 145 140
200 235 155 145 165 155
220 250 175 160 185 170
備考1. 巻線での最高温度は,埋込み式温度センサで測定することができ
る。抵抗法による測定温度は,巻線に生じるすべての温度の平均値
である。
2. 絶縁の種類の定義は,JIS C 4003によるが,これらよりも高い温度
上昇限度をもった絶縁の種類を使用してもよい。ピーク温度は,
IEC 60905による。
6.3.2 外部表面 接触の恐れがある部分の表面の温度上昇は,4.a)の周囲温度,4.f)の冷却水温度において,
8.4の試験を行ったとき,表3の値以下でなければならない。

――――― [JIS C 9323 pdf 4] ―――――

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C 9323 : 1999
表3 外部表面の温度上昇限度
単位 K
外部表面 温度上昇限度
空冷変圧器 水冷変圧器
未塗装金属製外箱 25 35
塗装金属製外箱 35 45
非金属製外箱 45 55
金属製ハンドル 10 20
非金属製ハンドル 30 40
6.4 定格短絡電圧比率 (UCC) 製造業者は,短絡電圧比率 (UCC) を,8.5によって求め,与えなければな
らない。出力回路が2回路の変圧器の場合は,それぞれの巻線に対して,測定値は,最大値から±5%の範
囲まで許容してよい。
6.5 動的特性 変圧器は,8.6の試験を行い,異常なくこれに耐えなければならない。
7. 電撃の防護
7.1 絶縁抵抗 絶縁抵抗は,直流500Vの絶縁抵抗計を使って次の箇所の測定を行い,50M 坎 上でなけ
ればならない。
測定箇所は,
a) 一次,二次巻線間,及び,
b) 一次・二次巻線,フレーム間。
7.2 絶縁耐力 絶縁は,いかなるフラッシュオーバや絶縁破壊を起こすことなく次の試験電圧に耐え,
絶縁の機能を損なってはならない。
合否判定は,JIS C 0704,及び,次によって行う。
試験電圧は,交流電圧で入力電圧と同じ周波数の,
a) 組み付けられたガン付変圧器では,4 000Vr.m.s,また,
b) その他のすべての変圧器では,2 500Vr.m.s
の電圧を,クラスI又はクラスIIの変圧器の,入力側と一つの二次巻線の間に印加して行う。しかし,ク
ラスIに設計された変圧器は,二次側の一点がアースされているので,試験電圧は,2 500Vr.m.sに減少さ
せてもよい。
また,同様に,1 000Vr.m.sの交流電圧が二次回路の一つの巻線とアース間に適用される。
1 000V試験電圧は,瞬時に印加しなければならない。
2 500Vと4 000Vの試験電圧は,約20秒間で所定の値に徐々に印加していかなければならない。
備考 絶縁耐力試験は,通常,同じ変圧器で繰り返して行う必要はない。何らかの理由で再試験を行
う場合には,上述の値の75%の試験電圧を印加することによって行う。
7.3 定常作業における電撃からの防護(直接接触) 外箱による変圧器の最小限の保護等級は,JIS C 0920
によるIP54に適合しなければならない。
ただし,変圧器が中に組み込まれる場合には,IP00でもよい。
合否判定は,JIS C 0920による。
7.4 異常状態における電撃からの防護(間接接触) 変圧器は,JIS C 0365による保護クラスI又は保護
クラスIIに組み立てなければならない。
合否判定は,目視による。

――――― [JIS C 9323 pdf 5] ―――――

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