JIS D 3601:1993 自動車用機械駆動式燃料ポンプ

JIS D 3601:1993 規格概要

この規格 D3601は、自動車用ガソリン機関に用いる機械駆動式燃料ポンプについて規定。

JISD3601 規格全文情報

規格番号
JIS D3601 
規格名称
自動車用機械駆動式燃料ポンプ
規格名称英語訳
Automobiles -- Mechanical fuel pumps
制定年月日
1957年3月29日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

43.060.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
自動車 II 2020
改訂:履歴
1957-03-29 制定日, 1960-03-27 確認日, 1963-03-01 確認日, 1963-12-01 改正日, 1966-11-01 確認日, 1970-02-01 確認日, 1973-02-01 確認日, 1973-06-01 改正日, 1976-02-01 改正日, 1979-01-01 確認日, 1983-10-01 確認日, 1988-01-01 改正日, 1993-08-01 改正日, 2000-11-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS D 3601:1993 PDF [11]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
D 3601-1993

自動車用機械駆動式燃料ポンプ

Automobiles−Mechanical fuel pumps

1. 適用範囲 この規格は,自動車用ガソリン機関(以下,機関という。)に用いる機械駆動式燃料ポンプ
(以下,ポンプという。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0203 管用テーパねじ
JIS B 0207 メートル細目ねじ
JIS D 1601 自動車部品振動試験方法
JIS K 2201 工業ガソリン
JIS K 2202 自動車ガソリン
JIS K 2203 灯油
JIS K 6301 加硫ゴム物理試験方法
JIS K 6328 ゴム引布
JIS Z 8401 数値の丸め方
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) 一体式ポンプ 本体の組立方法がかしめによるポンプ。
(2) 組立式ポンプ 本体の組立方法がねじ組立てによるポンプ。
3. 種類 ポンプの種類は,一体式と組立式とに区分し,それらの形式は,ポンプの大きさと最高締切吐
出し圧力とによって,表1のとおりとする。

――――― [JIS D 3601 pdf 1] ―――――

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D 3601-1993
表1 種類及び形式
種類 形式 ポンプの大きさ(1) 最低吐出し量(3)(参考)
最高締切吐出し圧力(2)(呼び)
mm kPa l/h
一 P 6020 60 20 60
体 P 6030 60 30 84

ポ P 7020 70 20 72
ン (P 7024) 70 24 78

(P 7027) 70 27 90
P 7030 70 30 96
P 8020 80 20 90
(P 8027) 80 27 90
P 8030 80 30 120
(P 8040) 80 40 144
組 5620 56 20 30
立 5630 56 30 48

ポ 7020 70 20 60
ン 7030 70 30 84

8020 80 20 72
8030 80 30 96
8040 80 40 132
8720 87 20 72
8730 87 30 108
8740 87 40 150
注(1) 一体式はポンプ外径で表し,組立式は本体を組み立てるボルト穴の中心円の直径で表す。
(2) 付図1に示す試験装置でカム回転速度3 000r/minにおける吐出し側締切時の吐出し側圧力。
(3) 付図1に示す試験装置でカム回転速度3 000r/minにおける吐出し側開放時の吐出し量。
備考 括弧を付けた形式のものは,なるべく使用しない。
4. 性能
4.1 吸込圧力
4.1.1 乾き吸込圧力 ポンプの内部及び吸込管内を乾燥状態(4)にして,カム回転速度約50r/minでポンプ
を駆動しながら,吐出し側を開放して吸込側を閉じたとき,吸込圧力は−13.5kPa以下とする。
注(4) 8.の(6)による。
4.1.2 湿り吸込圧力 ポンプ及び吸込管に燃料を満たし,カム回転速度250r/minから最高回転速度(5)ま
でポンプを駆動しながら,吐出し側を開放して吸込側を閉じたとき,吸込圧力は−40kPa以下とする。
注(5) 受渡当事者間の協定による。
4.1.2 締切時吐出し圧力
4.2.1 締切時吐出し圧力の平均値 (6) カム回転速度250r/minから最高回転速度(5)までポンプを駆動し
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ながら吐出し側を閉じたとき,吐出し圧力の平均値は,いずれのときも指定締切時吐出し圧力(7)の −kPa
の範囲になければならない。
注(6) 脈動圧の平均値。
(7) 受渡当事者間の協定による。
4.2.2 締切時吐出し圧力の最高値 付図1の試験装置において,カム回転速度250r/minでポンプを駆動
させ,付図1の試験装置の出口 (g) で測定したとき,吐出し圧力の最高値は,指定締切時吐出し圧力(7)の
130%を超えてはならない。

――――― [JIS D 3601 pdf 2] ―――――

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D 3601-1993
4.3 吐出し量 表2に示す条件による吐出し量は,受渡当事者間の協定による。
表2 吐出し量試験条件
項目 燃料温度(8) ポンプ周囲温度 カム回転速度 吐出し圧力
常温吐出し量 常温 常温 250r/minから 受渡当事者間の
最高回転速度(5)まで 協定による。
高温吐出し量 (1) 40±3℃ 60±3℃(9) 250r/minから
最高回転速度(5)まで
高温吐出し量 (2) (10) 60℃ 80℃ 50r/minから
1 000r/minまで
低温吐出し量 −30℃(11) −30℃(11) 50r/minから
1 000r/minまで
注(8) ポンプ入口における燃料温度。
(9) 高温吐出し量 (1) のポンプ周囲温度は,原則として60±3℃とするが,受渡当事者間の協定によって
別に定めることができる。
(10) 高温吐出し量 (2) の測定は必要に応じて行い,この場合の燃料温度及びポンプ周囲温度の温度許容差
は,受渡当事者間の協定による。
(11) 温度許容差は,受渡当事者間の協定による。
4.4 気密性 吸込口に100kPaの空気圧を加え,吐出し口を閉じ,試験油中に浸して10秒間以上保持し
たとき,漏れがあってはならない。
4.5 耐振性 ポンプに燃料を満たし,JIS D 1601の5.3(振動耐久試験方法)の(1)の原則として段階9に
よって試験を行った後,4.1, 4.2, 4.3及び4.4の値をそれぞれ満足し,かつ,構造のいずれの部分に有害な
欠陥を生じてはならない。ただし,試験中ポンプの運転は行わない。
4.6 耐久性
4.6.1 常温耐久性 ポンプを表3の条件で運転を行った後,4.1及び4.2の試験並びに4.3の最高回転速度
(5)における常温吐出し量の試験を行ったとき,性能はそれぞれの規定値の95%以上とする。
また,気密性は,4.4を満足し,かつ,構造のいずれの部分にも有害な欠陥を生じてはならない。
4.6.2 高温耐久性 ポンプを表3の条件で運転を行った後,4.1及び4.2の試験並びに4.3の最高回転速度
(5)における常温吐出し量の試験を行ったとき,性能は受渡当事者間の協定による値以上とする。
また,気密性は,4.4を満足し,かつ,構造のいずれの部分にも有害な欠陥を生じてはならない。
表3 耐久性試験条件
項目 カム回転速度 吸込ヘッド 吐出しヘッド 燃料温度 運転時間
常温耐久性 3 000r/min 500mm 500mm 常温 500h
高温耐久性 6080℃ 100h
4.7 ポンプ膜 ポンプ膜の性能は,受渡当事者間の協定による。その試験方法は附属書による。
5. 構造及び形状・寸法
5.1 ポンプ膜 ポンプ膜は,布生地に耐燃料油性をもつゴム材料を被膜として密着させた引布とする。
5.2 フランジ面 ポンプの取付フランジ面の形状は,A1形,A2形,B形及びC形とする。それらの寸
法は,付図2に示すとおりとし,平面度公差及び表面粗さは次による。
(1) 平面度公差は,0.1mmとする。
(2) 表面粗さは,6.3aとする。

――――― [JIS D 3601 pdf 3] ―――――

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D 3601-1993
5.3 継手 ポンプの吸込口及び吐出し口の継手は,原則として表4に示すとおりとする。
表4 継手
方式 寸法
ねじの場合 JIS B 0203 PT1/5
JIS B 0207 M10×1.25
M12×1.25
管の場合 外径 4.76mm, 6.35mm又は8mm
5.4 可動範囲 ポンプのてこ可動範囲は,機関のカムによる作動範囲の上下限において,0.5mm以上の
余裕をもたせる。
5.5 潤滑 ポンプの摩擦箇所の潤滑は,機関の潤滑油によるか又はポンプ自体で行う。
5.6 潤滑油の漏れ止め ポンプ駆動室は,潤滑油が外部に漏れないよう適切な漏れ止めを施す。
5.7 ポンプ部の気密性 ポンプ部の気密性は良好で,燃料漏れがない構造とする。
6. 外観 外観は,次のとおりとする。
(1) ポンプ各部の表面には,有害なきず,さび,鋳巣,鋳張り,ひずみ,その他の欠陥があってはならな
い。
(2) ポンプ膜は,色調,厚さともに均整で,織りきず,布じわ,ピンホール,泡,ひび,割れ,はがれ,
その他有害な欠陥がなく,裁断口に基布の糸ほつれがないものとし,表面にはタルク粉未などの滑材
が著しく付着していてはならない。
7. 材料 ポンプの構成材料は,次のとおりとし,その使用箇所に対して適切なものとする。
(1) 金属材料 金属材料は,耐食性のものを用いるか又はさび止めを施したものを用い,衝撃及び摩擦に
対して十分な耐性をもつものとする。
(2) 非金属材料 非金属材料は,接触する金属材料を腐食させるものであってはならない。
また,耐燃料性又は耐油性をもつものとする。
8. 試験の一般条件 試験の一般条件は,次のとおりとする。
(1) 試験は,特に指定がなければ常温で行う。
(2) 試験に用いる燃料は,JIS K 2201, JIS K 2202又はJIS K 2203に規定する油を使用する。
(3) 締切時吐出し圧力及び吐出し量の試験に用いる装置の一例を,付図1に示す。ただし,ポンプ及び燃
料温度を調整し,燃料タンク内の燃料温度及びポンプの周囲温度を測定する適当な装置をこれに追加
する。
(4) カム回転速度の許容差は±5%とする。ただし,最大±50r/minとする。
また,調整圧力の許容差は±5%とする。
(5) フィルタをもつポンプは,フィルタを付けた状態で試験する。
(6) ポンプの乾燥状態は,内部の燃料を抜き,カム回転速度3 000r/minで10分間以上空気吸込み及び吐出
しの運転を行った状態とする。
9. 検査
9.1 性能検査

――――― [JIS D 3601 pdf 4] ―――――

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D 3601-1993
9.1.1 吸込圧力検査 吸込圧力は,4.1の規定に適合しなければならない。
9.1.2 締切時吐出し圧力検査 締切時吐出し圧力は,4.2の規定に適合しなければならない。
9.1.3 吐出し量検査 吐出し量は,4.3の規定に適合しなければならない。ただし,高温吐出し量試験で
は,一度ポンプを通過した燃料を循環使用してはならない。
9.1.4 気密性検査 気密性は,4.4の規定に適合しなければならない。
9.1.5 耐振性検査 耐振性は,4.5の規定に適合しなければならない。
9.1.6 耐久性検査 耐久性は,4.6の規定に適合しなければならない。ただし,耐久性試験は,規定運転
時間に達するまでこれを断続させても差し支えない。
9.2 構造及び形状・寸法検査 構造及び形状・寸法は,5.の規定に適合しなければならない。
9.3 外観検査 外観は,6.の規定に適合しなければならない。
10. 表示 ポンプには,容易に消えない方法で次の事項を表示する。
(1) 出口・入口(いずれか一方でもよい。)
(2) 製造年月又はその略号
(3) 製造業者名又はその略号

――――― [JIS D 3601 pdf 5] ―――――

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JIS D 3601:1993の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 3601:1993の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0203:1999
管用テーパねじ
JISB0207:1982
メートル細目ねじ
JISD1601:1995
自動車部品振動試験方法
JISK2201:1991
工業ガソリン
JISK2202:2012
自動車ガソリン
JISK2203:2009
灯油
JISK6301:1995
加硫ゴム物理試験方法
JISK6328:1999
ゴム引布
JISZ8401:2019
数値の丸め方