JIS K 0058-1:2005 スラグ類の化学物質試験方法―第1部:溶出量試験方法

JIS K 0058-1:2005 規格概要

この規格 K0058-1は、鉄鋼スラグ,非鉄スラグ,廃棄物溶融スラグなどのスラグ材料,及びそれらのスラグを用いた路盤材,アスファルト製品,コンクリート製品などの製品(スラグ類)の土壌,地下水などの環境に対しての安全性を評価するために行う化学物質の溶出量試験方法について規定。

JISK0058-1 規格全文情報

規格番号
JIS K0058-1 
規格名称
スラグ類の化学物質試験方法―第1部 : 溶出量試験方法
規格名称英語訳
Test methods for chemicals in slags -- Part 1:Leaching test method
制定年月日
2005年3月20日
最新改正日
2019年10月21日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

13.030.10, 91.100.99
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
建築 II-1(試験) 2021, 建築 II-2(試験) 2021, 生コンクリート 2020
改訂:履歴
2005-03-20 制定日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS K 0058-1:2005 PDF [8]
                                                                                 K 0058-1 : 2005

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日
本工業規格である。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登
録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS K 0058の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 0058-1第1部 : 溶出量試験方法
JIS K 0058-2第2部 : 含有量試験方法

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 0058-1 pdf 1] ―――――

K 0058-1 : 2005

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. 試験方法の概要・・・・[2]
  •  5. 利用有姿による試験・・・・[2]
  •  5.1 試験装置・・・・[2]
  •  5.2 試薬及び器具・・・・[3]
  •  5.3 試料・・・・[4]
  •  5.4 検液の調製・・・・[4]
  •  5.5 検液の分析・・・・[5]
  •  6. 粗砕試料による試験・・・・[5]
  •  6.1 試験装置・・・・[5]
  •  6.2 試薬及び器具・・・・[5]
  •  6.3 試料・・・・[5]
  •  6.4 検液の調製・・・・[5]
  •  6.5 検液の分析・・・・[6]
  •  7. 結果の報告・・・・[6]
  •  7.1 結果の表示・・・・[6]
  •  7.2 試験条件の表示・・・・[6]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 0058-1 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 0058-1 : 2005

スラグ類の化学物質試験方法

                          ー第1部 : 溶出量試験方法

Test methods for chemicals in slags −Part 1 : Leaching test method

序文

 この規格は,鉄鋼スラグ,非鉄スラグ,廃棄物溶融スラグなどのスラグの有効利用に際して,人及
び環境への安全性の確認のために適用できる統一的な試験方法を規定したものである。

1. 適用範囲

 この規格は,鉄鋼スラグ,非鉄スラグ,廃棄物溶融スラグなどのスラグ材料,及びそれら
のスラグを用いた路盤材,アスファルト製品,コンクリート製品などの製品(スラグ類)の土壌,地下水
などの環境に対しての安全性を評価するために行う化学物質の溶出量試験方法について規定する。この溶
出量試験方法が対象とする化学物質は,鉛,カドミウム,水銀,ふっ素,ほう素などの無機物質である。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1132 コンクリートの強度試験用供試体の作り方
JIS K 0102 工場排水試験方法
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 8180 塩酸
JIS K 8576 水酸化ナトリウム
JIS M 8100 粉塊混合物−サンプリング方法通則

3. 定義

 この規格で用いる用語の定義は,次による。
a) スラグ 鉄鋼の製造工程などから溶融によって生じる非金属の物質。鉄鋼の製造過程の中の銑鉄製造
過程から副産されるスラグを高炉スラグといい,鋼の製造過程で副産されるスラグを製鋼スラグと呼
び,これらを総称して鉄鋼スラグという。銅の製造過程から副産されるスラグを銅スラグといい,フ
ェロニッケルの製造工程から副産されるスラグをフェロニッケルスラグと呼び,これらを総称して非
鉄スラグという。廃棄物の溶融固化物を廃棄物溶融スラグといい,一般廃棄物,下水汚泥及びその他
の産業廃棄物から得られる溶融スラグがある。これらのスラグは,冷却方法の違いによって徐冷スラ
グと水砕スラグとに分けられる。
b) 利用有姿
1) 粉塊状の場合 製造工程から排出された後,粒度を揃えるなどの処理を行って実際に利用するとき

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2
K 0058-1 : 2005
とほぼ同じにしたもの。
2) 成型体の場合 コンクリートなどに混合して成型した製品,又は製品と同じ配合で作製した品質管
理用の供試体。
c) 溶媒 試料から化学物質を溶出させるのに用いる液。
d) タンク 溶出量試験において,試料及び溶媒を入れて溶出を行う容器。
e) 検液 溶出操作により試料から化学物質を溶出させた液。
f) 溶出量 試験用試料から溶媒中に溶出した化学物質の量。溶媒中の濃度(mg/L)又は単位質量当たり
の量(mg/kg)で示され,一般には,溶媒中の濃度で示されることが多い。

4. 試験方法の概要

 溶出量試験方法には,利用有姿で行う試験,及び粗砕した試料で行う試験の2種類
がある。利用有姿による試験は,利用有姿の状態の試料を一定量採取し,その10倍量の溶媒(水)を加え
て毎分約200回転で6時間かくはんして化学物質を溶出させて検液を得る方法である。粗砕試料による試
験は,粗砕分級して得られた2mm以下の試料を一定量採取し,その10倍量の溶媒(水)を加えて毎分約
200回で6時間振とうして化学物質を溶出させて検液を得る方法である。通常,利用有姿による試験を用
いる。ただし,利用の状況などを踏まえて場合によっては粗砕試料による試験を用いることがある。

5. 利用有姿による試験

 利用有姿のままの試料(1)にその10倍量の溶媒(pH5.86.3の水)を加え,6時
間かくはんして試料から化学物質を溶出させて検液を調製する。この検液中の化学物質の濃度を測定し,
試料からの化学物質の溶出量を求める。
注(1) 成型体の場合は,コンクリートなどに混合して成型した製品,又は日常の品質管理,強度試験
などに使用する供試体を用いる。ただし,大量の水を使用したコア抜き供試体は除く。

5.1 試験装置

 試験装置は,図1に示すようにタンクにかくはん装置を装着したものとする。タンク及
びかくはん装置は次による。
a) タンク 底部に試料が薄く広がるような底面積をもつポリエチレンなどの樹脂製の円筒形のものを使
用する。試料量及び溶媒量に応じて,表1に示すタンクの胴径に近いものを使用する。底部付近の側
面にコックの付いたものを用いてもよい。なお,タンクにはふた又は覆いをして異物などの混入がな
いようにする。
表 1 試料量,溶媒量及び容器の胴径
試料量 溶媒量 タンクの胴径
g L mm
3 000 30 400
2 000 20 350
1 000 10 300
500 5 230
200 2 160
100 1 130
b) かくはん装置 毎分50500回の範囲でかくはん翼を回転させることができるモーター及びかくはん
翼を装着したもの。かくはん翼は,図2に示すような測定対象成分の溶出及び吸着がないふっ素樹脂
などの樹脂製のものとし,タンクの胴径とかくはん翼の長さの比が24となるような長さのものを使

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K 0058-1 : 2005
用する。
かくはん装置
ふた(覆い)
タンク
溶媒
試料
図 1 溶出量試験装置の概略図
2 d : タンクの胴径(mm)
l : かくはん翼の長さ(mm)
l
図 2 かくはん翼の例

5.2 試薬及び器具

 試薬及び器具は次による。
a) 水 JIS K 0557に規定するA3の水,又はそれと同等の品質のもの。
b) 塩酸 JIS K 8180に規定する特級,又はそれと同等の品質のもの。
c) 水酸化ナトリウム JIS K 8576に規定する特級,又はそれと同等の品質のもの。
d) フィルタ あな径0.45μm,直径2590mmのメンブレンフィルタ,又はそれと同等の品質のもの。
e) ろ過器 図3に一例を示す。
f) 遠心器

――――― [JIS K 0058-1 pdf 5] ―――――

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JIS K 0058-1:2005の関連規格と引用規格一覧