JIS K 0120:2005 蛍光光度分析通則

JIS K 0120:2005 規格概要

この規格 K0120は、蛍光光度分析装置を用いて,紫外可視から近赤外領域における蛍光強度を測定し,これによって物質の定性及び定量分析を行う場合の通則について規定。

JISK0120 規格全文情報

規格番号
JIS K0120 
規格名称
蛍光光度分析通則
規格名称英語訳
General rules for fluorometric analysis
制定年月日
1970年9月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

71.040.50
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
化学分析 2021
改訂:履歴
1970-09-01 制定日, 1973-12-01 確認日, 1978-04-01 確認日, 1979-03-01 改正日, 1984-05-01 確認日, 1986-03-01 改正日, 1991-06-01 確認日, 1996-01-01 確認日, 2001-03-20 確認日, 2005-10-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS K 0120:2005 PDF [17]
                                                                                   K 0120 : 2005

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本分析
機器工業会(JAIMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 0120:1986は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 0120 pdf 1] ―――――

K 0120 : 2005

pdf 目 次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. 装置・・・・[2]
  •  4.1 装置の構成・・・・[2]
  •  4.2 装置の性能表示・・・・[6]
  •  4.3 附属装置・・・・[8]
  •  4.4 付加機能・・・・[9]
  •  5. 操作方法・・・・[10]
  •  5.1 装置の設置・・・・[10]
  •  5.2 試料の調製・・・・[10]
  •  5.3 装置操作条件の設定・・・・[10]
  •  6. スペクトル測定・・・・[11]
  •  7. 定量・・・・[12]
  •  8. データの質の管理・・・・[14]
  •  9. 測定結果の記録・・・・[14]
  •  10. 個別規格に記載すべき事項・・・・[15]
  •  10.1 記載すべき事項・・・・[15]
  •  10.2 必要に応じて記載すべき事項・・・・[15]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 0120 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 0120 : 2005

蛍光光度分析通則

General rules for fluorometric analysis

1. 適用範囲

 この規格は,蛍光光度分析装置を用いて,紫外可視から近赤外領域における蛍光強度を測
定し,これによって物質の定性及び定量分析を行う場合の通則について規定する。ただし,原子蛍光及び
蛍光X線を用いる方法には適用しない。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0050 化学分析方法通則

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
なお,括弧内の対応英語は,参考のために示す。
a) 分光器(spectrograph, spectrometer) 一つの光源からの光を分散させて一つの焦点面上に波長順にス
リット像を結ばせる装置。
b) モノクロメーター(monochrometor) 特定波長の光を取り出す装置。
c) シングルモノクロメーター(single monochrometor) 一つの回折格子, プリズムなど,単一の分散素子
を用いたモノクロメーター。
d) ダブルモノクロメーター(double monochrometor) 通常,二つのシングルモノクロメーターを光学的
に直列に結んだモノクロメーター。
e) 単光束方式(single beam) 光度計及び分光光度計において光源から検出部までの間で,光路が分岐し
ていない方式。
f) 光学フィルター(optical filter) 特定の波長域の光を通過又は阻止するために用いる光学素子。
g) ゼラチンフィルター(gelatin filter) 着色したゼラチン膜をガラス板などで挟み,特定の波長域の光を
取り出せるようにした光学フィルター。
h) 干渉フィルター(interference filter) 薄膜又はその多重層の光の干渉作用を利用し,必要とする波長の
光を取り出せるようにした光学フィルター。
i) 色ガラスフィルター(color optical glass filter) 着色したガラスによって,特定の波長域の光を取り出
せるようにした光学フィルター。
j) 蛍光測定用セル(cell) 溶液,溶媒などによる蛍光を測定するために,それらを入れる容器。
k) 光源(light source) 光分析機器において,光波(光量子)を発生・放射させる部分。
l) 分解(resolution) 相近接した2本のスペクトル線を分離できる分光器の能力。
m) 迷光(stray light) モノクロメーターで分散され取り出された光の中で,目的とする波長光以外の光。
n) 分析種(analyte) 分析試料又は試料溶液中の被検成分。

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2
K 0120 : 2005
o) 光電子増倍管(photomultiplier tube) 光の照射によって電子を放出する陰極と電子を受け取る陽極と
をガラス管内に封入し,陰極と陽極との間に電子を増加させるための一つ以上の中間電極を備えた光
検出素子。
p) フォトダイオード(photodiode) -n接合面への光の照射によって生じる光起電効果を利用した光検出
素子。
q) 蛍光光度計(fluorometer) 蛍光強度を測定する装置。励起光側及び蛍光側波長選択部の両者に光学フ
ィルターを用いる。
r) 蛍光分光光度計(fluorospectrometer) 蛍光強度を測定する装置。励起光側又は蛍光側波長選択部のどち
らかにモノクロメーターを用い,他方に光学フィルターを用いる。
s) 分光蛍光光度計(spectrofluorometer) 蛍光強度を測定する装置。励起光側及び蛍光側波長選択部の両者
にモノクロメーターを用いる。
t) 三角セル(triangular cell) 三角形の形状で光量子計の容器としても用いられるセル。
u) 蛍光偏光(fluorescence polarization) 蛍光における偏光現象。この測定を行う装置では励起光側及び蛍
光側の両側に偏光子を置く。
v) りん光(phosphorescence) 通常,三重項から一重項への遷移によって生じる発光。光照射によってり
ん光が放出される場合は,励起光より長波長の光を発光する。
w) 光量子計(quantum counter) 量子収率が一定であるローダミンBなどの溶液に励起光を吸収させ,こ
れから放射される蛍光を測定し,励起光の強度を求める装置。
x) 蛍光スペクトル(fluorescence spectrum) 励起光側波長を固定し,観測される蛍光強度を蛍光側波長に
対してプロットしたスペクトル。
y) 励起スペクトル(excitation spectrum) 蛍光側波長を固定し,観測される蛍光強度を励起光側波長に対
してプロットしたスペクトル。
z) ラマン散乱(raman scattering) 振動数 ё 歛地曰 滿 滿 子
び結晶に固有の振動数。
aa) 消光(quenching) ある化学種の蛍光又はりん光が他の化学種によって減少する現象。
ab) 同期スペクトル(synchronous spectrum) 励起光側及び蛍光側の両モノクロメーターに一定の波長差
で同時に,かつ,同じ速度で走査させ,観測される蛍光強度を励起波長又は蛍光波長に対してプロッ
トしたスペクトル。
ac) スペクトル補正(spectrum correction) 得られた蛍光又は励起スペクトルから,光源の分光特性及び光
学系の装置特性を補正するための操作。

4. 装置

4.1 装置の構成

4.1.1  蛍光光度計 蛍光光度計の構成例を,図1に示す。蛍光光度計は,光源部,励起光側波長選択部,
試料部,蛍光側波長選択部,測光部,信号処理部,データ処理部及び表示・記録・出力部で構成する。蛍
光光度計は,波長選択部として,光学フィルターを用いる。

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K 0120 : 2005
励起光側波長選択部 蛍光側波長選択部
光源部 試料部
(光学フィルター) (光学フィルター)
表示・記録・出力部 データ処理部 信号処理部 増幅器 検出器
測光部
図 1 蛍光光度計の構成の一例
a) 光源部 光源部は,光源,点灯用電源,集光系などで構成する。
1) 光源 光源は,励起光を安定に放射するものとし,次による。
− キセノンランプ 200900 nmの波長域で用い,連続点灯する。
− タングステンランプ 320 nm以上の波長域で用いる。
− ハロゲンランプ 320 nm以上の波長域で用いる。
− 水銀ランプ 253.7 nm,365.0 nm,435.8 nm及び546.1 nmの輝線を用いる。
− 重水素ランプ 185400 nmの波長域で用いる。
− レーザー 様々な種類があり,発振波長で用いる。
− その他の光源 LEDなどがある。
2) 点灯用電源 点灯用電源は,光源を点灯させ,その輝度を一定に保つ機能をもつ。
3) 集光系 集光ミラー,集光レンズなどで構成する。
b) 励起光側波長選択部 励起光側波長選択部は,光源から放射される光の中から分析に必要な励起光の
波長を選択する。色ガラスフィルター,ゼラチンフィルター,干渉フィルター又はこれらを組み合わ
せた光学フィルターで構成する。単色性の光源を用いたものでは,波長選択部が省かれることもある。
c) 試料部 試料部は,試料を励起光の光路中に置き,放射される蛍光を蛍光側波長選択部に導く機能を
もつもので,蛍光測定用セル,セルホルダーなどで構成する。
1) 蛍光測定用セル 気体,液体などの測定試料を保持するもので,測定波長範囲内で高い透過性をも
ち,蛍光がないか,あっても極めて弱く,測定試料に侵されない材質からなる。蛍光測定用セルに
は,角形セル,ミクロセル,キャピラリーセル,フローセルなどがある。
2) セルホルダー 各種のセルを励起光の光路中に固定するもので,試料から放射される蛍光強度を変
動させない構造のものとする。
d) 蛍光側波長選択部 蛍光側波長選択部は,試料から放射される蛍光の中から分析に必要な波長を選択
する。色ガラスフィルター,ゼラチンフィルター,干渉フィルター又はこれらを組み合わせた光学フ
ィルターで構成する。
e) 測光部 測光部は,検出器及び増幅器で構成する。
1) 検出部 入射光の光強度をその強度に比例した電気信号に変換するもので,光電子増倍管,フォト
ダイオードなどがある。
2) 増幅器 検出器からの電気信号を,信号処理系において処理しやすい大きさに増幅するもの。

――――― [JIS K 0120 pdf 5] ―――――

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JIS K 0120:2005の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 0120:2005の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0050:2019
化学分析方法通則