JIS K 2275-1:2015 原油及び石油製品―水分の求め方―第1部:蒸留法

JIS K 2275-1:2015 規格概要

この規格 K2275-1は、原油及び石油製品(燃料油,潤滑油,グリースなど)の水分を蒸留法によって求める方法について規定。石油製品の水分の範囲が体積分率0.05~25%から外れた試料も測定できるが,精度については適用しない。

JISK2275-1 規格全文情報

規格番号
JIS K2275-1 
規格名称
原油及び石油製品―水分の求め方―第1部 : 蒸留法
規格名称英語訳
Crude petroleum and petroleum products -- Determination of water -- Part 1:Distillation method
制定年月日
2015年10月20日
最新改正日
2015年10月20日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2015-10-20 制定
ページ
JIS K 2275-1:2015 PDF [28]
                                                                                 K 2275-1 : 2015

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 試験の原理・・・・[2]
  •  4 試薬・・・・[2]
  •  5 試験器・・・・[3]
  •  6 試験器の検証・・・・[13]
  •  7 試料の採取方法及び調製方法・・・・[14]
  •  8 試験の手順・・・・[15]
  •  9 計算方法・・・・[17]
  •  10 結果の表し方・・・・[17]
  •  11 精度・・・・[17]
  •  12 試験結果の報告・・・・[18]
  •  附属書A(規定)試料の取扱い・・・・[19]
  •  附属書JA(参考)試験方法の種類・・・・[22]
  •  附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[23]

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――――― [JIS K 2275-1 pdf 1] ―――――

K 2275-1 : 2015

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,石油連盟(PAJ)から,工業標準原案を具し
て日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定し
た日本工業規格(日本産業規格)である。これによって,JIS K 2275:1996は廃止され,その一部を分割して制定したこの規
格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS K 2275の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 2275-1 第1部 : 蒸留法
JIS K 2275-2 第2部 : カールフィッシャー式容量滴定法
JIS K 2275-3 第3部 : カールフィッシャー式電量滴定法
JIS K 2275-4 第4部 : 水素化物反応法

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――――― [JIS K 2275-1 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 2275-1 : 2015

原油及び石油製品−水分の求め方−第1部 : 蒸留法

Crude petroleum and petroleum products-Determination of water- Part 1: Distillation method

序文

  この規格は,1999年に第2版として発行されたISO 3733及び1990年に第1版として発行されたISO 9029
を基とし,国内の実情に合わせるため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。

1 適用範囲

  この規格は,原油及び石油製品(燃料油,潤滑油,グリースなど)の水分を蒸留法によって求める方法
について規定する。この規格は,原油に対しては,体積分率0.051.0 %の水分の範囲に適用し,石油製品
に対しては,体積分率0.0525 %の水分の範囲に適用する。この規格は,石油製品の水分の範囲が体積分
率0.0525 %から外れた試料も測定できるが,精度については適用しない。この規格の石油製品とは,石
油製品に加え,石油アスファルト,タール及びこれらを材料として生産した製品をいう。
注記1 水分は,原油及び石油製品の精製,売買,輸送などにおいて,重要な管理項目である。
注記2 この試験方法によって求めた水分は,原油及び石油製品の容量補正に用いられる場合がある。
注記3 この規格群には,附属書JAに示す試験方法がある。
注記4 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 3733:1999,Petroleum products and bituminous materials−Determination of water−Distillation
method
ISO 9029:1990,Crude petroleum−Determination of water−Distillation method(全体評価 : MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
警告 この規格は,危険な試薬,操作及び試験器を用いることがあるが,安全な使用方法を全てに規
定しているわけではないので,この試験方法の使用者は,試験に先立って,適切な安全上及び
健康上の禁止事項を決めておかなければならない。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 2201 工業ガソリン
JIS K 2251 原油及び石油製品−試料採取方法

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2
K 2275-1 : 2015
注記 対応国際規格 : ISO 3170,Petroleum liquids−Manual sampling(MOD)
JIS K 2254 石油製品−蒸留試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 3405,Petroleum products−Determination of distillation characteristics at
atmospheric pressure(MOD)
JIS K 2275-2 原油及び石油製品−水分の求め方−第2部 : カールフィッシャー式容量滴定法
JIS K 2275-3 原油及び石油製品−水分の求め方−第3部 : カールフィッシャー式電量滴定法
JIS K 2435-2 ベンゼン・トルエン・キシレン−第2部 : トルエン
JIS K 2435-3 ベンゼン・トルエン・キシレン−第3部 : キシレン
注記 対応国際規格 : ISO 5280,Xylene for industrial use−Specification(MOD)
JIS K 8271 キシレン(試薬)
JIS K 8680 トルエン(試薬)
JIS K 9703 2,2,4-トリメチルペンタン(試薬)
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8402-6 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第6部 : 精確さに関する値の実用的
な使い方
ISO 3171,Petroleum liquids−Automatic pipeline sampling

3 試験の原理

  試料を蒸留フラスコにとり,これに非水溶性の溶剤を加えて,加熱しながら還流させる。凝縮した溶剤
及び水は,連続的に検水管に捕集されて二層に分かれ,溶剤は蒸留フラスコへ戻り,水は検水管の目盛部
にたまる。試料中の水分は,検水管の捕集水量及び試料はかりとり量から求められる。
注記 揮発性で水に溶解する物質(例えば,アルコール類)は,水分として定量される場合がある。

4 試薬

  試薬は,次による。
4.1 キシレン JIS K 2435-3に規定する1号のもの,JIS K 8271に規定するもの,又は市販最上級品のも
の。
4.2 芳香族溶剤 水分が体積分率0.02 %以下の次のいずれかを用いる。
a) トルエン・キシレン混合溶剤 JIS K 2435-2に規定する1号のもの,又はJIS K 8680に規定するトル
エンとキシレンとを体積比2 : 8で混合したもの。
b) ソルベントナフサ 石油ナフサ又はコールタールナフサで,JIS K 2254によって求めた体積分率5 %
留出温度が125 ℃以下,体積分率20 %留出温度が160 ℃以上で,かつ,密度(15 ℃)が0.855 g/cm3
以上のもの。
4.3 石油系留出油 水分を含まない石油系溶剤で,JIS K 2254によって求めた沸点範囲90100 ℃の留
出量が体積分率5 %以下で,体積分率90 %留出温度が210 ℃以下のもの。石油系留出油の入手が困難な場
合には,JIS K 2201に規定する工業ガソリンを蒸留して仕様に適合するように調製した留出油を用いる。
4.4 揮発性スピリット溶剤 水分を含まない次のいずれかを用いる。
a) 狭沸点範囲の石油系留出油 JIS K 2254によって求めた留出温度が100120 ℃のもの。狭沸点範囲
の石油系留出油の入手が困難な場合には,JIS K 2201に規定する工業ガソリンを蒸留して仕様に適合
するように調製した留出油を用いる。

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K 2275-1 : 2015
b) 2,2,4-トリメチルペンタン JIS K 9703に規定するもの,又は純度が質量分率95 %以上のもの。以下,
イソオクタンという。

5 試験器

  試験器は,次による。
5.1 水分試験器 水分試験器は,次の5.25.8からなり,図1に組立の例を示す。蒸留フラスコ,検水
管及び冷却器のガラスの材質は硬質1級のものとし,接続部で漏れが発生しない適切な方法で接続する。
ガラスの接続にはすり合わせを,金属とガラスとの接続にはOリングを用いるとよい。6.2及び6.3の方法
で,試験器の検証を行う。
なお,原理が同じ他の方法であって,精度が同等以上であれば,他の形状の試験器を用いてもよい。こ
の場合,長さ400 mmの直管の冷却管を用いることが望ましい。蒸留フラスコ及び検水管は,試料と予想
した水分とを基に選ぶ。捕集された水が25 mLを超えた場合は,コック付きの25 mL検水管を用い,超過
した水は6.2の要求事項に合致したメスシリンダに集める。
5.2 検水管 検水管は,フラスコ接続部が球面若しくはテーパすり合わせのもの又は1 000 mL金属フラ
スコ用のもの。検水管の詳細を表1に,検水管の例を図2図11に示す。
5.3 冷却器 ガラス製のリービッヒ冷却器又はウエスト冷却器。冷却器の例を図12に示す。
5.4 蒸留フラスコ
a) 原油蒸留フラスコ ガラス製で,容量500 mL又は1 000 mLのもの。図13及び図14に形状及び寸法
の例を示す。
b) 石油製品蒸留フラスコ ガラス製又は金属製で,容量500 mL,1 000 mL又は2 000 mLのもの。図13
図15に形状及び寸法の例を示す。グリースなどのような固体又は半固体試料の場合には,試料採取
及び試験終了後の洗浄のときに図16に示すセパレートタイプの蒸留フラスコ又は図17に示す金属製
蒸留フラスコを用いると便利である。セパレートタイプの蒸留フラスコを用いる場合は,カバーとフ
ラスコとのすり合わせは,漏れがないものを用いる。
5.5 加熱器
a) 原油加熱器 ガス又は電気加熱式で蒸留フラスコの下部半分を加熱できるもの。電気加熱式マントル
ヒータが適している。
b) 石油製品加熱器 ガラス製の蒸留フラスコ用は,電気加熱式のフラスコヒータ又はマントルヒータの
もの。金属製の1 000 mL蒸留フラスコ用は,ガス加熱式のリングバーナのもの。リングバーナは,試
料が蒸留フラスコ内で泡立ったり,固まったりする可能性のある場合,試験をするときに容器の外部
を昇降できる寸法のもの。
5.6 乾燥管 大気中の水分の侵入を防ぐことができるもの。冷却器の頂部に吸湿によって変色をする乾
燥剤を詰めた乾燥管を取り付ける。
5.7 噴霧管 冷却器内管に付着した水分を取り除くことができ,キシレンを噴霧させることができるも
の。噴霧管の例を図18に示す。
5.8 スクラバー及びピック 水滴を検水管に流れさせることができる,先端に四ふっ化エチレン樹脂
(PTFE)製の板を取り付けた黄銅製及び青銅製スクラバー並びに鉄製ピック。スクラバー及びピックの例
を図18に示す。

――――― [JIS K 2275-1 pdf 5] ―――――

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JIS K 2272:1998の国際規格 ICS 分類一覧