JIS K 3812:2003 電気泳動分析通則

JIS K 3812:2003 規格概要

この規格 K3812は、電気泳動装置を用いて化学種及び粒子の定性及び定量分析を行う場合の通則について規定。

JISK3812 規格全文情報

規格番号
JIS K3812 
規格名称
電気泳動分析通則
規格名称英語訳
General rules for electrophoretic analysis
制定年月日
2003年5月20日
最新改正日
2017年10月20日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

71.040.50
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
化学分析 2021
改訂:履歴
2003-05-20 制定日, 2007-11-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS K 3812:2003 PDF [11]
                                                                                   K 3812 : 2003

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人バイオインダストリー協会 (JBA)
/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日
本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
JIS K 3812には,次に示す附属書がある。
附属書(規定) 用語の定義

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 3812 pdf 1] ―――――

K 3812 : 2003

pdf 目 次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. 共通事項・・・・[1]
  •  5. 電気泳動の分類・・・・[1]
  •  6. 電気泳動装置・・・・[1]
  •  6.1 構成・・・・[1]
  •  6.2 電源部・・・・[2]
  •  6.3 泳動部・・・・[2]
  •  6.4 附属装置・・・・[3]
  •  7. 泳動液・・・・[3]
  •  8. 支持体・・・・[3]
  •  9. 電気泳動装置の安全性・・・・[3]
  •  10. 操作方法・・・・[3]
  •  10.1 電気泳動装置の設置場所・・・・[3]
  •  10.2 安全についての注意事項・・・・[3]
  •  10.3 試料の準備・・・・[4]
  •  10.4 操作・・・・[4]
  •  11. 定性分析・・・・[5]
  •  12. 定量分析・・・・[5]
  •  12.1 絶対検量線法・・・・[5]
  •  12.2 内部標準法・・・・[5]
  •  12.3 被検成分追加法・・・・[6]
  •  13. 分離性能の評価方法・・・・[7]
  •  13.1 理論段数 (N)・・・・[7]
  •  13.2 分離度 (RS)・・・・[7]
  •  附属書(規定)用語の定義・・・・[8]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 3812 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 3812 : 2003

電気泳動分析通則

General rules for electrophoretic analysis

1. 適用範囲

 この規格は,電気泳動装置を用いて化学種及び粒子の定性及び定量分析を行う場合の通則
について規定する。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0213 分析化学用語(電気化学部門)
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS Z 8103 計測用語

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 0213及びJIS Z 8103によるほか,附属書(規定)
による

4. 共通事項

 共通事項は,JIS K 0050,JIS K 8001及びJIS R 3503による。

5. 電気泳動の分類

 電気泳動を分離の原理によって次のとおり分類する。
a) 泳動液に均一な電位こう配がかかる条件で分離する方法(ゾーン電気泳動など)。
b) 泳動液組成を調節して,泳動液の部位によって電位こう配が異なる状態を安定に形成させて分離する
方法(等速電気泳動,等電点電気泳動など)。

6. 電気泳動装置

6.1 構成

 電気泳動装置は,図1で示す電源部,泳動部及び附属装置で構成する。

――――― [JIS K 3812 pdf 3] ―――――

2
K 3812 : 2003
電源部 分取装置
泳動部
(電極)
(電極槽)
(泳動槽)
検出・記録装置 データ処理装置
温度制御
装置
検出予備操作
試料導入装置
のための装置
図 1 電気泳動装置の基本構成の一例

6.2 電源部

 電源部は,次による。
a) 陽極及び陰極の電源端子をそれぞれ少なくとも一つ以上備える。
b) 電源端子間に加える電圧,電流,又は電力のうち,少なくとも一つを調節できるもの。
c) ) で調節した値の精度がよいもの。
d) ) で調節した値が安定に保たれるもの。
e) 電源部を収納する容器の材質が耐薬品性に優れているもの。
f) 通電中は電源端子が使用者の身体に直接触れることのないように,電源端子の形状が設計されている
もの。

6.3 泳動部

 泳動部は,次による。
a) 電極端子 陽極及び陰極の電極端子はそれぞれ対応する電源端子と接続が容易な構造とし,陽極及び
陰極電源端子の判別が容易にできるように設計されたもの。接続後も通電中は使用者の身体に直接触
れることのないようにに設計されたもの。
b) 電極 電極は電極槽中に設置され,白金線など電極槽液に対し耐電食性の材質を用い,電極端子と接
続されたもの。電極と電極端子との接続部分も電極槽液に対し耐電食性であるように設計されたもの。
電極端子と電極の接続部分及び電極は通電中は使用者の身体に直接触れることのないよう設計された
もの。
c) 電極槽 泳動液を収納する容器で,電極と泳動液を電気的に接続できる構造のもの。また,泳動時,
電極付近の泳動液に生じる組成変化の影響が泳動槽液に及ばない程度の量の泳動液を収納できるよう
に設計されたもの。電極槽の材質は,泳動液によって浸されたり,泳動液を汚染したりすることのな
いもの。
参考 電極槽内と泳動槽〔d)〕内とで泳動液の組成が異なる場合,電極槽内の液を電極槽液と呼んで
区別することがある。
d) 泳動槽 泳動液又は泳動液を含浸した支持体を安定に保持でき,これらと接する面が平滑な絶縁性の
材料製で,これらと接しない面から放熱又は冷却できるもの。電気泳動槽断面の形状と寸法は一定で
あるもの。分析目的に応じた性能をもつ1台の電気泳動装置泳動部に、複数個の泳動槽を装着するこ
ともできる。

――――― [JIS K 3812 pdf 4] ―――――

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K 3812 : 2003

6.4 附属装置

 電気泳動装置に附属する装置は以下とする。
a) 試料導入装置
b) 検出予備操作のための装置
c) 検出・記録装置
d) 分取装置
e) データ処理装置
f) 温度制御装置

7. 泳動液

 泳動液は,試料化学種又は粒子を成分分離に適した性状とするための溶液で,適当な電気伝
導性,イオン強度,pHなどをもち,泳動の種類によって緩衝液,酸,塩基,両性電解質溶液,又はそ
れらの混合溶液とする。分離性能を向上させるため,界面活性剤などを添加剤として加えてもよい。
参考 泳動液だけで電気泳動を行う場合と,8. の支持体に泳動液を含浸させて電気泳動を行う場合と
がある。

8. 支持体

 泳動液を含浸支持して安定な展開面を形成させるとともに,濃度こう配,pHこう配などを制
御又は固定させたもので,その種類は次による。
a) 繊維 ろ紙,セルロースアセテート膜などを用いる。
b) 粒子 合成高分子ゲル粒子,シリカゲル粒子などを用いる。
c) ゲル 寒天ゲル,アガロースゲル,合成高分子ゲル(ポリアクリルアミドゲルなど)などを用いる。
合成高分子ゲルの場合は,グラジェントゲルも用いる。

9. 電気泳動装置の安全性

 電気泳動装置は,安全性に十分注意して次のように設計する。
a) 通電部分(電源端子,電極端子,電極,泳動液及び支持体)を被覆するよう設計し,通電中は直接使
用者の身体に触れさせない。また,電気配線や電気泳動槽には難燃性の材料を用いる。
b) 泳動部の被覆上又はその近傍で導電性溶液の容器が転覆した場合でも,発火などの危険を生じない。
c) 電流又は電圧が装置の使用限界値を超えた場合,自動的に供給が絶たれる機構を備えているか,又は,
装置の使用限界値を越えないよう制御できる機構を備えている。

10. 操作方法

10.1 電気泳動装置の設置場所

 設置場所は,次による。
a) 温度530 ℃,相対湿度3085 %で急激な変化を生じない場所。
b) 振動がなく,直射日光の当たらない場所。
c) 腐食性ガス及びほこりが少なく,換気がよい場所。
d) 大型変圧器,高周波加熱炉などから強い磁気や高周波の影響がない場所。
e) 接地抵抗100 Ω以下の接地点がある場所。

10.2 安全についての注意事項

 安全のため,次の事項に十分注意する。
a) 試料及び分析に使用する化学薬品の取扱いは,爆発性,引火性,毒性,有害性などに十分注意して行
い,それらの廃棄についても安全化,無害化などの配慮をする。
b) 電気泳動装置を接地する場合は,電気用品安全法の諸規定に従う。
c) 高圧容器詰めのガスを使用するときは,“高圧ガス保安法”の諸規定に従う。

――――― [JIS K 3812 pdf 5] ―――――

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JIS K 3812:2003の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 3812:2003の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0213:2014
分析化学用語(電気化学部門)
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISZ8103:2019
計測用語