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JIS K 5600-5-9:1999 規格概要
この規格 K5600-5-9は、テーパー形摩耗試験機を用い,回転する摩耗輪によって乾燥塗膜を摩耗させて,その耐摩耗性を測定するための方法について規定。
JISK5600-5-9 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K5600-5-9
- 規格名称
- 塗料一般試験方法―第5部 : 塗膜の機械的性質―第9節 : 耐摩耗性(摩耗輪法)
- 規格名称英語訳
- Testing methods for paints -- Part 5:Mechanical property of film -- Section 9:Abrasion resistance (Rotating abrasive rubber wheel method)
- 制定年月日
- 1999年4月20日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 7784-2:1997(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 87.040
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 塗料 2020
- 改訂:履歴
- 1999-04-20 制定日, 2004-04-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS K 5600-5-9:1999 PDF [10]
K 5600-5-9 : 1999 (ISO 7784-2 : 1997)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
なお,この規格の制定後3か年を経た2002年4月をもって,この規格に対応するJIS K 5400(塗料一般
試験方法)は,廃止されこの規格に置き換わる予定であるので,なるべくこの規格によるとよい。
JIS K 5600は,次に示す部編成になっている。
JIS K 5600-1-11-8 通則
JIS K 5600-2-12-7 塗料の性状・安定性
JIS K 5600-3-13-6 塗膜の形成機能
JIS K 5600-4-14-7 塗膜の視覚特性
JIS K 5600-5-15-11 塗膜の機械的性質
JIS K 5600-6-16-3 塗膜の化学的性質
JIS K 5600-7-17-8 塗膜の長期耐久性
JIS K 5600-8-18-6 塗膜劣化の評価
JIS K 5600-5は,塗料一般試験方法−塗膜の機械的性質に関する試験方法として,次の各節によって構
成する。
JIS K 5600-5-1 第5部−第1節 : 耐屈曲性(円筒形マンドレル法)
JIS K 5600-5-2 第5部−第2節 : 耐カッピング性
JIS K 5600-5-3 第5部−第3節 : 耐おもり落下性
JIS K 5600-5-4 第5部−第4節 : 引っかき硬度(鉛筆法)
JIS K 5600-5-5 第5部−第5節 : 引っかき硬度(荷重針法)
JIS K 5600-5-6 第5部−第6節 : 付着性(クロスカット法)
JIS K 5600-5-7 第5部−第7節 : 付着性(プルオフ法)
JIS K 5600-5-8 第5部−第8節 : 耐摩耗性(研磨紙法)
JIS K 5600-5-9 第5部−第9節 : 耐摩耗性(摩耗輪法)
JIS K 5600-5-10 第5部−第10節 : 耐摩耗性(試験片往復法)
JIS K 5600-5-11 第5部−第11節 : 耐洗浄性
JIS K 5600-5-1,5-3,5-4,5-5,5-6,5-8,5-9,5-10,5-11には,それぞれ次に示す附属書がある。
JIS K 5600-5-1,5-3,5-4,5-6附属書A(規定) 必要な補足情報
JIS K 5600-5-5 附属書A(規定) 必要な補足情報
附属書B(参考) 引っかき硬度試験用針の作成と交換のための簡便法
JIS K 5600-5-8 附属書A(規定) 必要な補足情報
附属書B(参考) 装置の検定
JIS K 5600-5-9 附属書A(規定) 必要な補足情報
附属書B(参考) 装置の検定
JIS K 5600-5-10 附属書A(規定) 必要な補足情報
附属書B(参考) 研磨紙の校正用に推奨する基準板
JIS K 5600-5-11 附属書A(規定) 不揮発分の密度の測定
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――――― [JIS K 5600-5-9 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 5600-5-9 : 1999
(ISO 7784-2 : 1997)
塗料一般試験方法−第5部 : 塗膜の機械的性質−第9節 : 耐摩耗性(摩耗輪法)
Testing methods for paints−Part 5 : Mechanical property of film−Section 9 : Abrasion resistance(Rotating abrasive rubber wheel method)
序文 この規格は,1997年に第1版として発行されたISO 7784-2, Paints and varnishes−Determination of
resistance to abrasion−Part 2 : Rotating abrasive rubber wheel methodを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式
を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。
備考 この規格は,塗料の乾燥塗膜について耐摩耗性を測定する方法に関する次のJISの一部である。
JIS K 5600-5-8 ; ISO 7784-1 : 研磨紙法(テーバー形摩耗試験機を用いる。)
JIS K 5600-5-9 ; ISO 7784-2 : 摩耗輪法(テーバー形摩耗試験機を用いる。)
JIS K 5600-5-10 ; ISO 7784-3 : 試験片往復法(スガ式摩耗試験機を用いる。)
JIS K 5600-5-8 ; 及びJIS K 5600-5-10は,共に耐摩耗性測定のために研磨紙を用いる方法を
規定し,JIS K 5600-5-9は,ゴム製摩耗輪(以後,摩耗輪とする。)を用いる方法を規定してい
る。研磨紙を用いる方法(JIS K 5600-5-8,及びJIS K 5600-5-10)が,より望ましい方法である。
1. 適用範囲 この規格は,塗料の試験方法に関する一連の規格の一つである。
この規格は,テーバー形摩耗試験機を用い,回転する摩耗輪によって乾燥塗膜を摩耗させて,その耐摩
耗性を測定するための方法について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発行年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第2節 : 試料採取方法
備考 ISO 1512 : 1991, Paints and varnishes−Sampling of products in liquid or paste formが,この規格
と一致している。
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第3節 : 試験用試料の検分及び調整
備考 ISO 1513 : 1992, Paints and varnishes−Examination and preparation of samples for testingが,この
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K 5600-5-9 : 1999 (ISO 7784-2 : 1997)
規格と一致している。
JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第4節 : 試験用標準試験板
備考 ISO 1514 : 1993, Paints and varnishes−Standard panels of testingが,この規格と一致している。
JIS K 5600-1-7 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第7節 : 膜厚
備考 ISO 2808 : 1997, Paints and varnishes−Determination of film thicknessが,この規格と同等であ
る。
ISO 48 : 1994, Rubber−Determination of hardness (hardness between 30 and 85 IRHD)
ISO 6507-1 : 1997, Metallic materials−Vickers hardness test−Part 1 : Test method
3. 原理 乾燥塗膜は,テーバー形摩耗試験機の回転する摩耗輪によって摩耗する。試験中は,摩耗輪に
は規定の荷重がかけられる。耐摩耗性は規定回転数の摩耗を受けたときの摩耗減量,又は塗膜がはがれて
下塗り塗膜,若しくは素材表面に達するのに必要な回転数として求められる。
4. 必要な補足情報 どのような特殊な適用に対しても,この規格に規定された試験方法は,補足情報に
よって補完される必要がある。補足情報の項目は,附属書Aに示す。
5. 装置・器具
5.1 摩耗試験機(1) 5.1.15.1.4に記載された構成要素からなる(図1参照)。
注(1) この装置・器具はテレダインテーバー社から市販されている。
Teledyne Taber, 455 Bryant Street, North Tonawanda, NY 14120, USA.
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K 5600-5-9 : 1999 (ISO 7784-2 : 1997)
単位 mm
図1 装置の概略図
5.1.1 回転盤 試験片を中央に載せ,固定することができ,60±2rpmの速度で回転可能なものとする。
5.1.2 摩耗輪(2個)(1) いずれも厚さが12.7±0.2mmである。二つの摩耗輪は回転盤に載せて自由に水
平軸の周りに回転することができる。二つの摩耗輪は相対する面の間隔が53.0±0.5mm離れ,二つの軸を
つなぐ仮想ラインは回転盤の中心軸から19.1±0.1mmの距離にある。摩耗輪の外径は新品のとき,51.6±
0.1mmであり,44.4mmより小さくてはならない。
摩耗輪の種類は,受渡当事者間の協定によって選定しなければならない。
この種類の摩耗輪においては,ゴム系結合材が徐々に硬化していくので,製造業者によって提供される
仕様書に基づいて検査すべきである。摩耗輪は製造業者によって書かれた使用期限後,また,もし使用期
限が書かれていない場合は,購入後1年以上経過したものは使用すべきではない。
5.1.3 計数器 回転盤の回転数を計測する。
5.1.4 2個のノズルをもつ吸引装置 一つのノズルは,2個の摩耗輪の間に,他の一つは回転盤上の反対
側に位置する。二つのノズルの間隔は75±2mmであり,試験片との間隔は12mmである。
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K 5600-5-9 : 1999 (ISO 7784-2 : 1997)
吸引ノズルが作動位置にあるとき,吸引装置内の空気圧は大気圧より1.51.6kPa(2)低くすべきである。
注(2) 1kPa=10mbar
5.2 荷重 それぞれの摩耗輪の質量を1kgまで増やすことができるもの。
5.3 表面調整材 円盤状の研磨材で,摩耗輪の表面粗度の調整に用いる。
5.4 検定用基準板 装置検定のための厚さ0.81mmの基準板(附属書B参照)。
5.5 はかり 0.1mgのけたまではかれるもの。
6. 試料採取 試験する製品(多層塗膜系の場合は,個々の塗料)の代表的試料をJIS K 5600-1-2の規定
に従って採取する。JIS K 5600-1-3の規定に従って検分し,試験用試料を調整する。
7. 試験片
7.1 試験板 他に協定事項がないときは,可能ならば実際に使用されるものと同じ材料を用い,JIS K
5600-1-4に規定された材料の中から試験板を選定する。試験板は平滑でひずみがあってはならない。ひず
みがあると均一に摩耗しない。
7.2 形状及び寸法 試験板は直径6.35mmの中心孔をもち,その形状及び寸法は,装置に正しく固定で
きるものとする。
備考 試験板の代表的な寸法は,100mm×100mm。
7.3 調整及び塗装 特別な協定がないときは,試験板はJIS K 5600-1-3に従って調整する。そして試験
する塗料又は多層塗膜系について規定した方法によって塗装する。
7.4 乾燥及び環境条件 乾燥(又は焼付け)し,必要な場合は規定の条件で規定の時間,それぞれを養
生して試験片とする。
7.5 塗膜厚 JIS K 5600-1-7に規定された方法中の一つによって,乾燥塗膜の厚さをマイクロメートル単
位で測定する。
8. 操作
8.1 試験条件 他に協定条件がないときは,温度23±2℃,相対湿度(50±5)%で試験を行う。
8.2 装置の検定 装置を検定する(検定方法の一例を,附属書Bに記載)。
8.3 摩耗輪の調整
8.3.1 摩耗輪が5.1.2に規定された要求条件に適合していることを確認する。
8.3.2 摩耗輪の研磨機能を,確実に一定水準に維持するため,8.3.2.18.3.2.4の規定に従って摩耗輪の表
面粗度を調整する。
8.3.2.1 研磨表面に接触しないように注意しながら,選定した摩耗輪を,フランジホルダー上に載せる。
摩耗輪にかかる荷重を関係者間の合意の値に調整する。
8.3.2.2 回転盤上に円盤状の摩耗輪を載せる。摩耗輪がその円盤の上に載るよう,注意して摩耗ヘッドを
降ろす。吸引ノズルを作動位置に置き,その円盤上1mmの距離になるように調整する。
8.3.2.3 計数器をゼロにセットする。
8.3.2.4 吸引及び回転盤の回転を開始する。円盤状表面調整材で,規定の回転数だけ研磨することによっ
て,摩耗輪を表面調整する。
備考 典型的な回転数は,50回である。
個々の試料を試験する前にこの方法で,摩耗輪を表面調整する。また各500回転ごとに,摩耗輪表面が
――――― [JIS K 5600-5-9 pdf 5] ―――――
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JIS K 5600-5-9:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 7784-2:1997(IDT)
JIS K 5600-5-9:1999の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 5600-5-9:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK5600-1-2:2002
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
- JISK5600-1-3:2015
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
- JISK5600-1-4:2004
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
- JISK5600-1-7:2014
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第7節:膜厚