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JIS K 6723:1995 規格概要
この規格 K6723は、600Vビニル絶縁電線,ビニルコード及びケーブルシースに使用する軟質ポリ塩化ビニルコンパウンドについて規定。
JISK6723 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K6723
- 規格名称
- 軟質ポリ塩化ビニルコンパウンド
- 規格名称英語訳
- Plasticized polyvinyl chloride compounds
- 制定年月日
- 1955年9月4日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 182-1:1990(MOD), ISO 2898:1986(MOD), ISO 291:1977(MOD), ISO 974:1980(MOD), ISO/R 527:1966(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 83.080.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- プラスチック II(材料) 2021
- 改訂:履歴
- 1955-09-04 制定日, 1958-08-25 確認日, 1961-08-25 確認日, 1963-02-01 改正日, 1966-02-01 確認日, 1969-04-01 確認日, 1969-12-01 改正日, 1972-11-01 確認日, 1976-03-01 改正日, 1979-03-01 確認日, 1983-03-01 改正日, 1987-12-01 確認日, 1995-05-01 改正日, 2001-10-20 確認日, 2006-03-25 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS K 6723:1995 PDF [8]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 6723-1995
軟質ポリ塩化ビニルコンパウンド
Plasticized polyvinyl chloride compounds
1. 適用範囲 この規格は,600Vビニル絶縁電線,ビニルコード及びケーブルシースに使用する軟質ポリ
塩化ビニルコンパウンド(以下,コンパウンドという。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 7503 ダイヤルゲージ
JIS C 2320 電気絶縁油
JIS K 6258 加硫ゴムの浸せき試験方法
JIS K 7113 プラスチックの引張試験方法
JIS K 7212 熱可塑性プラスチックの熱老化性試験方法(オーブン法)通則
JIS K 7216 プラスチックのぜい化温度試験方法
JIS K 8295 グリセリン(試薬)
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS Z 8401 数値の丸め方
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 182-1 : 1990 Plastics−Determination of the tendency of compounds and products based on vinyl
chloride homopolymers and copolymers to evolve hydrogen chloride and any other acidic products
at elevated temperatures−Part 1 : Congo red method
ISO 291 : 1977 Plastics−Standard atmospheres for conditioning and testing
ISO R 527 : 1966 Plastics−Determination of tensile properties
ISO 974 : 1980 Plastics−Determination of the brittleness temperature by impact
ISO 2898 : 1986 Plastics−Plasticized compounds of homopolymers and copolymers of vinyl
cblo-ride (PVC-P) −Part 1 : Designation, Part 2 : Preparation of test specimens and determination
of properties
3. この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 種類 コンパウンドの種類は,表1のとおりとする。
――――― [JIS K 6723 pdf 1] ―――――
2
K 6723-1995
表1 種類
種類 備考
1種 1号 一般絶縁用
2号 一般コード用
3号 一般シース用
2種 1号 耐熱絶縁用
2号 耐熱コード用
3号 耐熱シース用
3. 品質 コンパウンドは,6.によって試験を行い,表2の規定に適合しなければならない。
表2 品質
種類 1種 2種 適用
試験項目 1号 2号 3号 1号 2号 3号 箇条
引張試験 引張強さMPa 14.7 [{1.5}] 12.7 [{1.3}]11.8 [{1.2}]
14.7 [{1.5}]12.7 [{1.3}] 6.3
11.8 [{1.2}]
[{kgf/mm2}] 以上 以上 以上 以上 以上 以上
伸び % 180以上 180以上 200以上 180以上 180以上 200以上
加熱後 100±2℃ 引張強さの残率 % 90以上 90以上 90以上 − − − 6.4
引張試 伸びの残率 % 70以上 70以上 70以上 − − −
験 120±3℃ 引張強さの残率 % − − − 90以上 90以上 90以上
伸びの残率 % − − − 80以上 75以上 80以上
加熱変形率 % 40以下 40以下 40以下 25以下 25以下 25以下 6.5
耐寒性 表4の温度で破壊しないこと。 6.6
熱安定性 h 2以上 2以上 2以上 2以上 2以上 2以上 6.7
体積抵抗率 30±0.5℃ 圀 5×1013以上 1×1012以上 − 5×1013以上 1×1012以上 − 6.8
60±0.5℃ 圀 5×1011以上 1×1010以上 − − − −
75±0.5℃ 圀 − − − 2×1011以上 5×109以上 −
耐油性 引張強さの残率 % 85以上 − 85以上 85以上 − 85以上 6.9
伸びの残率 % 80以上 − 75以上 85以上 − 75以上
4. 色 コンパウンドの色は,当事者間の協定による。
5. 材料及び加工方法 コンパウンドは,ポリ塩化ビニルを主体として,必要な可塑剤,安定剤,滑剤,
充てん剤,着色剤などを混合して粒状又は粉状に加工したものとする。
6. 試験方法
6.1 試料の採取方法 品質が同一とみなすことのできるコンパウンドの各ロットごとに1試料をランダ
ムサンプリングし,供試材料とする。この場合,1試料とは,6.36.9の各試験を行うのに必要な量をいう。
6.2 試験片の作製,アニーリング及び状態調節 試験片の作製,アニーリング及び状態調節は,次に述
べる方法によるものとする。ただし,当事者間で特に協定して次の方法以外の条件で行う場合は,試験結
果にそれらの条件を明示する。
(1) 試験片の作製 6.1で採取した試料を最適条件でロール練りを行い,規定の厚さのシートに圧縮成形
する。試験片は,この成形されたシートから定められた方法で,定められた形状に切り取るか又は打
ち抜くものとする。
(2) アニーリング 特に定める場合を除き,アニーリングは行わない。
――――― [JIS K 6723 pdf 2] ―――――
3
K 6723-1995
(3) 状態調節 特に定める場合を除き,試験片は試験前に23±2℃において1時間以上状態調節する。
6.3 引張試験 引張試験は,JIS K 7113によって行う。この場合,試験機は振子形引張試験機を用いて
もよい。試験片は,2号形試験片とし,6.2(1)によって作った厚さ1.00±0.15mmのシートを室温に12時間
以上放置した後打ち抜く。試験は23±2℃の室内で行い,試験速度は200mm/min±10%とする。
試験は,5個の試験片について行い,その平均値を求める。
6.4 加熱後引張試験
6.4.1 装置 装置は,JIS K 7212に規定するB形を用いる。試験片は,試験片取付枠に垂直に取り付け
て加熱するものとし,試験片が互いに接触したり,オーブンの壁に触れたり,互いに作用を及ぼすような
ものを同時に装置内に入れてはならない。
また,オーブンの内容積は,試験片1gにつき100ml以上でなければならない。
6.4.2 操作 6.3に規定する2号形試験片を作り,標線を付けて,JIS B 7503に規定する目量0.01mmの
ダイヤルゲージで厚さを測定する。次に,これを表3に示す温度に加熱調整してあるオーブンで120時間
加熱した後取り出し,23±2℃の雰囲気に12時間以上放置し,48時間以内に6.3の引張試験を行う。
表3 オーブンの温度
種類 オーブンの温度℃
1種 1号,2号,3号 100±2
2種 1号,2号,3号 120±3
加熱後の引張強さの残率及び伸びの残率は,次の式によって算出する。
2
rT 100
1
2
rL 100
1
ここに, rT : 引張強さの残率 (%)
rL : 伸びの残率 (%)
T1 : 加熱前の引張強さ (MPa) [{kgf/mm2}]
T2 : 加熱後の引張強さ (MPa) [{kgf/mm2}]
L1 : 加熱前の伸び (%)
L2 : 加熱後の伸び (%)
試験は,いずれも5個の試験片について行い,その平均値を求める。
6.5 加熱変形試験
6.5.1 試験機 加熱変形試験機は,次の条件を備えたものを用いる。
(1) 平行板形の可塑度計に準ずるものであって,試験片に9.806 7 N [{1 000 gf}] の荷重を正確に加えること
ができるものとする。
(2) 平行板には,JIS B 7503の目量0.01mmのダイヤルゲージ又はこれと同等以上の精度をもつ他の測定
器を備え,試験片の上下面の相対的移動量を0.01mmまで測定できるものとする。
――――― [JIS K 6723 pdf 3] ―――――
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K 6723-1995
6.5.2 操作 6.2(1)によって作った厚さ2.0±0.2mmの試料から約35×35mmの試験片を採り,JIS B 7503
の目量0.01mmのダイヤルゲージ又はこれと同等以上の精度をもつ他の測定器を用いて常温で加熱前の厚
さを測る。この試験片及び加熱変形試験機内部を120±3℃に加熱する。図1の寸法の金属棒を図2(a)のよ
うに加熱変形試験機の平行板に挟み,そのときのダイヤルゲージの目盛を読み取る。次に予熱された試験
片を図2(b)のように金属棒上に載せて平行板で挟み,上部平行板を介して9.806 7 N [{1 000 gf}] の荷重を加
える。そのままの状態で120±3℃の試験温度で1時間加熱した後,ダイヤルゲージの目盛を読み取る。ダ
イヤルゲージの読みの差をもって加熱後の厚さとする。加熱変形率は,次の式によって算出する。
t1 t2
dT 100
t1
ここに, dT : 加熱変形率 (%)
t1 : 加熱前の厚さ (mm)
t2 : 加熱後の厚さ (mm)
試験は,いずれも3個の試験片について行い,その平均値を求める。
図1 金属棒
図2 加熱後の試験片の厚さの測定方法
6.6 耐寒性試験
6.6.1 装置 装置は,JIS K 7216による。この場合,試験片のつかみ具及び打撃ハンマは,図3のとおり
とする。
――――― [JIS K 6723 pdf 4] ―――――
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K 6723-1995
図3 試験片のつかみ具及び打撃ハンマ
6.6.2 操作 6.2(1)によって作った試料から長さ38.0±2.0mm,幅6.0±0.4mm,厚さ2.0±0.2mmの試験片
を作る。表4の試験温度で試験片に影響を与えない液体を伝熱媒体(1)(以下,媒体という。)とし,あらか
じめ媒体を試験槽の中に入れ,表4の試験温度に調節する。試験片をつかみ具に取り付け,3.0±0.1分間
媒体中に浸した後温度を記録し,打撃ハンマによって1回打撃を加える。試験片の数は3個とし,3個と
も表4の温度で破壊しないことを確認する。ここでいう破壊とは,試験片が二つ以上に分離することをい
い,裂け目又はひびの生成は破壊とはいわない。
注(1) 媒体は,メタノール又はエタノールの単体若しくはそれぞれの水との混合物などが用
いられる。
備考 試験片は,つかみ具に,できれば,それぞれの試験片ごとに,トルクドライバー,ト
ルクレンチなどを用いて,約 0.19J[{2kgf・cm}] のトルクで正常な状態に取り付けるこ
とが望ましい。
表4 試験種の温度
種類 試験槽の温度℃
1種1号及び2種1号 −15
1種2号及び2種2号 −10
1種3号及び2種3号 −15
6.7 熱安定性試験
6.7.1 試薬及び器具 試薬及び器具は,次に示すものとする。
(1) グリセリン JIS K 8295の特級を用いる。
(2) 試験管 JIS R 3503の外径15mm,長さ150mmの硬質ガラス試験管を用いる。
6.7.2 操作 6.2によって作った試料を各辺が1mm以下になるように切断し,その2gを試験管に採る。
幅7mm,長さ40mmのコンゴーレッド試験紙を規定のグリセリンで潤し,その余分をろ紙の間に挟んでぬ
ぐった後,図4のように上端10mm以下を精製綿で保持して,試験紙の下端が試験管の底から100mmの
位置になるように,できるだけ管の中央に垂直に差し入れ,固定する。温度180±3℃に保った油槽に前記
のように用意した試験管を,その底が液面から70mm下になるように垂直に浸し,適宜の方法で保持する。
試験管を油槽内に浸せきしたときから試験紙の先端が明りょうな青に変化するまでの時間を測定する。た
だし,当事者間の協定によって適当な時間で打ち切ってもよい。
備考 安定剤などの影響によって明りょうな青でなく,紫その他の色に変化することがある。
この場合には,新しい試験紙と取り替えることができる。
なお,報告には初期着色までの時間を併記する。
――――― [JIS K 6723 pdf 5] ―――――
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JIS K 6723:1995の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 182-1:1990(MOD)
- ISO 2898:1986(MOD)
- ISO 291:1977(MOD)
- ISO 974:1980(MOD)
- ISO/R 527:1966(MOD)
JIS K 6723:1995の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.20 : 熱可塑性材料
JIS K 6723:1995の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7503:2017
- ダイヤルゲージ
- JISC2320:1999
- 電気絶縁油
- JISK6258:2016
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―耐液性の求め方
- JISK7113:1995
- プラスチックの引張試験方法
- JISK7212:1999
- プラスチック―熱可塑性プラスチックの熱安定性試験方法―オーブン法
- JISK7216:1980
- プラスチックのぜい化温度試験方法
- JISK8295:2020
- グリセリン(試薬)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方