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JIS K 7091:1996 規格概要
この規格 K7091は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)板に内在するボイド,異物などの欠陥を,軟X線を用いて工業用X線フィルムの直接撮影によって,検出するX線透過試験方法について規定。
JISK7091 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K7091
- 規格名称
- 炭素繊維強化プラスチック板のX線透過試験方法
- 規格名称英語訳
- Testing method for radiography of carbon fibre reinforced plastic panels
- 制定年月日
- 1996年3月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 83.120
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- プラスチック I(試験) 2021, プラスチック II(材料) 2021, 非破壊検査 2020
- 改訂:履歴
- 1996-03-01 制定日, 2001-10-20 確認日, 2006-10-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS K 7091:1996 PDF [6]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 7091-1996
炭素繊維強化プラスチック板のX線透過試験方法
Testing method for radiography of carbon fibre reinforced plastic panels
1. 適用範囲 この規格は,炭素繊維強化プラスチック(以下,CFRPという。)板に内在するボイド,異
物などの欠陥を,軟X線を用い工業用X線フィルムの直接撮影によって検出するX線透過試験方法につ
いて規定する。
備考1. この規格は,厚さ20mm以下の平板状CFRP試料について規定する。
2. この規格を用いて試験を行う試験技術者は,必要な資格又はそれに相当する十分な知識及び
技能をもつ者とする。
3. X線透過試験を行う場合,“労働安全衛生法”を順守し,X線による被ばくの防止に十分注意
を払う。
4. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS H 4170 高純度アルミニウムはく
JIS K 6900 プラスチック−用語
JIS K 7072 炭素繊維強化プラスチックの試料の作製方法
JIS Z 2300 非破壊試験用語
JIS Z 4561 工業用放射線透過写真観察器
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 6900及びJIS Z 2300による。
3. 試験装置及び附属品
3.1 試験装置 試験装置は,軟X線装置を使用する。軟X線装置の固有ろ過の値は,ベリリウム1.0mm
以下とする。
3.2 X線フィルム及び増感紙 X線フィルム及び増感紙は,次のとおりとする。
(1) 線フィルムは,ノンスクリーン形超微粒子タイプの工業用X線フィルムとする。
(2) 増感紙は,使用してはならない。
3.3 カセット X線フィルムを収納するカセットは,軟X線用のものを使用する。X線が透過する面に
用いるカセットの材料は,できるだけX線の吸収が少ないものを使用し,X線の吸収が大きいアルミニウ
ム,ポリ塩化ビニルなどは,使用してはならない。
3.4 像質計 像質計は,図1に示すP1形,P2形,P3形及びP4形透過度計を使用する。材質は,ポリエ
ステルフィルムとする。厚さ及び孔の直径は,表1のとおりとする。
――――― [JIS K 7091 pdf 1] ―――――
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K 7091-1996
図1 像質計の形状及び寸法
表1 像質計の種類と厚さ及び孔の直径
単位 mm
像質計の種類 厚さ 孔の直径
P1形 0.125 0.25 0.5 1.0
P2形 0.250 0.5 1.0 2.0
P3形 0.350 0.7 1.4 2.8
P4形 0.500 1.0 2.0 4.0
3.5 階調計 階調計は,図2に示す形状及び寸法のものを使用する。材質は,JIS H 4170に規定する1N99
のH材のアルミニウムはくとする。厚さ以外の寸法の許容差は,±0.5mmとする。
――――― [JIS K 7091 pdf 2] ―――――
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K 7091-1996
図2 階調計の形状
4. 試験板 試験板の材質,寸法及び形状は,次のとおりとする。
(1) 材質 試験板の材質は,JIS K 7072に規定する方法で作製された繊維体積含有率が5565%の範囲の
CFRPとする。
(2) 寸法及び形状 試験板の厚さは20mm以下で,平板状のものとする。
5. 透過写真の撮影方法
5.1 像質計及び階調計の使用 試験板を撮影するときは,3.4に規定する像質計及び3.5に規定する階調
計を用いて,試験板と同時に撮影する。試験板の厚さと使用する像質計及び階調計の種類は,表2による。
なお,撮影された透過写真が記録と照合できるように,試験板にはあらかじめ適切な識別記号を付けて
同時に撮影する。
表2 試験板の厚さと使用する像質計及び階調計
試験板の厚さ 2.0以下 2.0を超え 5.0を超え 10.0を超え 15.0を超え
mm 5.0以下 10.0以下 15.0以下 20.0以下
像質計の種類 P1 P1 P2 P3 P4
階調計の種類 A04 A08 A16 A20 A24
5.2 撮影配置 試験板を撮影する場合のX線管の焦点,像質計,階調計及びフィルムの撮影配置は,原
則として図3のとおりとする。像質計及び階調計は,試験板の上に置き,X線管の焦点と像質計間の距離
L1は,像質計とフィルム間の距離L2の20倍以上,試験板の大きさL3の2倍以上とする。
――――― [JIS K 7091 pdf 3] ―――――
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K 7091-1996
図3 撮影配置図
6. 透過写真の必要条件
6.1 像質計の識別 撮影された透過写真において,像質計の2個の孔が識別されなければならない。
6.2 階調計の濃度差/濃度 撮影された透過写真の階調計の近傍の部分の濃度D1と階調計の中央部の濃
度D2を測定し,濃度差 ( D1−D2) を求め,次に濃度差 度D1で除した値,濃度差/濃度を算
出する。濃度差/濃度の値は,すべての試験板の厚さについて0.10以上でなければならない。
6.3 写真濃度 試験部の写真濃度は,1.5以上,3.5以下とする。
この場合,像質計の孔が識別できるときは,上限の値を超えてもよい。
6.4 透過写真の仕上がり 透過写真の仕上がりは,処理不良などに起因する傷,むらなど,試験板の評
価に支障をきたすものがあってはならない。
7. 透過写真の観察 透過写真は,JIS Z 4561に規定する透過写真観察器を用いて観察する。このとき,
透過写真の寸法に適合した固定マスクを使用しなければならない。
なお,透過写真の観察場所は,原則として暗室とする。
――――― [JIS K 7091 pdf 4] ―――――
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K 7091-1996
8. 報告 報告には,必要に応じて次の事項を記録し,撮影した透過写真に添付する。
(1) 試験板の材質,寸法及び形状
(2) 軟X線装置の名称及び形式
(3) 線フィルムの名称
(4) 露出条件(管電圧,管電流,露出時間)
(5) 焦点・フィルム間距離
(6) 現像方法
(7) 透過写真の識別記号
(8) 試験年月日
(9) その他特記すべき事項
関連規格 労働安全衛生法 “労働省令第41号 電離放射線障害防止規則”
ASTM E 94 Standard Guide for Radiographic Testing
――――― [JIS K 7091 pdf 5] ―――――
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JIS K 7091:1996の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.120 : 強化プラスチック
JIS K 7091:1996の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISH4170:1991
- 高純度アルミニウムはく
- JISK6900:1994
- プラスチック―用語
- JISK7072:1991
- 炭素繊維強化プラスチックの試料の作製方法
- JISZ2300:2009
- 非破壊試験用語
- JISZ2300:2020
- 非破壊試験用語
- JISZ4561:1992
- 工業用放射線透過写真観察器