JIS L 0120:1984 ステッチ形式の分類と表示記号

JIS L 0120:1984 規格概要

この規格 L0120は、ステッチ形式の分類及び表示記号について規定。

JISL0120 規格全文情報

規格番号
JIS L0120 
規格名称
ステッチ形式の分類と表示記号
規格名称英語訳
Stitch types -- Classification and terminology
制定年月日
1984年7月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 4915:1981(MOD)
国際規格分類

ICS

61.020
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1984-07-01 制定日, 1990-02-01 確認日, 1995-06-01 確認日, 2001-01-20 確認日, 2006-05-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS L 0120:1984 PDF [23]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
L 0120-1984

ステッチ形式の分類と表示記号

Stitch Types−Classification and Terminology

1. 適用範囲 この規格は,ステッチ形式の分類及び表示記号について規定する。
対応国際規格 :
ISO 4915 Textiles−Stitch types−Classification and terminology
関連規格 : JIS L 0121 シームの分類と表示記号
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,表1のとおりとする。
表1
用語 意味 (参考)対応英語
ステッチ stitch
糸又は糸のループが,自糸ルーピング,他糸ルーピング,他糸レーシング
し,又は,布の中に入り,若しくは,布を通り抜けてできる形態の一単位。
自糸ルーピング 糸の一つのループが,同じ糸の他のルー intralooping
プを通り抜けること。
他糸ルーピング 糸の一つのループが,他の糸のループを interlooping
通り抜けること。
他糸レーシング 糸が,他の糸,又は,他の糸のループと interlacing
交差又は通り抜けること。
ステッチ形式 布に対して,ステッチが方向性をもって stitch type
繰り返される集合。
糸のグループ group of threads
例えば,針糸のグループ,若しくは,ル−パ糸のグループという同じ機能
をもつ幾本かの糸の集まり。
針糸 針によって布の中に入り,若しくは,布を通り抜ける糸。 needle thread
ボビン糸 針糸と布の中,若しくは,布面で他糸レーシングする糸。 bobbin thread
ルーパ糸 looper thread
ルーパによって,布面若しくは,布の端部で,もう一つのループと他糸ル
ピング、又は、自糸ルーピングする糸。
飾り糸 cover thread
布の表面で,飾りを目的として,針糸の間を渡り,針糸と他糸ルーピング
する糸。
備考 この規格で用いる布という用語は,すべての縫製素材の意味である。

――――― [JIS L 0120 pdf 1] ―――――

2
L 0120-1984
3. ステッチ形式の分類
3.1 ステッチ形式のクラス分類 ステッチ形式のクラス分類は,その特徴によって表2のとおり6クラ
スに分類する。
表2
クラス ステッチ形式 意味 (参考)対応英語
100 単環縫い chain stitches
1本以上の針糸で形成し,自糸ルーピングを特徴とするステッチ
形式。
一つ又はそれ以上のループが布を通り抜け,その後に次のループ
と自糸ルーピングしてステッチ形式を構成する。
200 手縫い もともと手縫いで作ることを特徴とするステッチ形式。 originated as hand
stitches
糸は,1本の線で布を通り抜け,その外側を通る糸の1本の線で
ステッチ形式を構成する。
300 本縫い lock stitches
二つ又はそれ以上の糸のグループで形成し,それらのグループの
糸が他糸レーシングすることを一般的な特徴とするステッチ形式。
一つのグループの糸のループが,布を通り抜けて他のグループの
1本又はそれ以上の糸とステッチ形式を構成する。
400 二重環縫い multi thread chain
二つ又はそれ以上の糸のグループで形成し,二つのグループの糸
stitches
が他糸ルーピングすることを一般的な特徴とするステッチ形式。
一つのグループの糸のループは,布を通り抜けて他のグループの
糸のループと他糸レーシング及び他糸ルーピングをしてステッチ形
式を構成する。
500 縁かがり縫 overedge chain stitches
一つ又はそれ以上の糸のグループで形成し,少なくとも一つのグ
い ループの糸のループは布の縁端を回っているのを一般的な特徴とす
るステッチ形式。
一つのグループの糸のループは,布を通り抜け,次のループがこ
れを通り抜ける前に自糸ルーピングしてステッチ形式を構成し,若
しくは,布を通り抜けたグループの次のループがこれを通り抜ける
前に,既に他糸ルーピングしている他のグループの糸のループと他
糸ルーピングしてステッチ形式を構成する。
600 偏平縫い covering chain stitches
二つ又は,それ以上の糸のグループで形成し,それらのグループ
の中の二つのグループの糸が布の表裏両面を飾るのを一般的な特徴
とするステッチ形式。
第一のグループの糸のループは,既に布の上面にできている第三
のグループの糸の中に入って,これを貫通し,その下面で、第二の
グループの糸のループと他糸ルーピングしてステッチ形式を構成す
る。
参考 このステッチ形式の唯一の例外は601であり,これは,
二つのグループの糸だけが使われ,第三のグループの糸
の働きは,第一のグループの糸の中の1本によって行う。
3.2 ステッチ形式の細分類 ステッチ形式の細分類は,クラスごとに付図16のとおりとする。
4. ステッチ形式の表示方法
4.1 ステッチ形式の表示 ステッチ形式の表示は,次のとおり数字3けたで表示する。
(1) 第1けたの数字は,ステッチ形式のクラス分類を示す。
(2) 第2けた及び第3けたの数字は,クラス分類の中の細分類を示す。
4.2 ステッチ形式の組合せ表示 ステッチ形式の組合せ表示は,次のとおりとする。
(1) ステッチ形式の組合せ表示は,各々のステッチ形式の表示記号を点“.”によって区分して表示する。

――――― [JIS L 0120 pdf 2] ―――――

                                                                                              3
L 0120-1984
例 : 401.503
(2) ステッチ形式の組合せを,一つの動作で形成する場合は,丸括弧“( )”でくくって表示する。
例 : (401.502)
5. ステッチ形式の図示方法 ステッチ形式の図示方法は,次のとおりとする。
(1) すべての図は,ステッチ形式を明確にするために,すべての糸を明りょうに示せる角度から描く。
(2) ステッチを形成していく方向は,右から左とする。
(3) 各ステッチ形式は,各糸の一端から始まって,同じ位置で終わる。また,針糸は,布から垂直に離れ
る位置に止める。
(4) 針糸には,白,他の糸には,斜線を施す。
(5) 針糸には,1,2,3···,ボビン糸及びル−パ糸には,a,b,c···,飾り糸には,Z,Y,X···の記号を付
ける。
(6) ステッチ形式を明確にするために,布を示すことができる(クラス500参照)。
(7) ステッチ形式は,最小単位のステッチで表す。
備考 ステッチ形式のうち,明確に図示できないものは,5の(1)(7)にかかわらず,平面図を用いる
(321327参照)。
6. 付図 付図16に規定するステッチ形式は,表3のとおりとする。
表3
クラス ステッチ形式の表示記号
100 101 102 103 104 105 107 108 − − − −
201 202 204 205 206 209 211 213 214 215 217
200
219 220 − − − − − − − − −
301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311
300 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322
323 324 325 326 327 − − − − − −
401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411
400
412 413 414 415 416 417 − − − − −
501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511
500
512 513 514 521 − − − − − − −
600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 − −

――――― [JIS L 0120 pdf 3] ―――――

4
L 0120-1984
付図1 クラス100の細分類
表示記号 図及び説明
101 1本の針糸(1)で構成する。
ループは,針側から布を通り抜けて,その
裏面で自糸ルーピングする。
102 2本の針糸(1及び2)で構成する。
ループは,針側から布を通り抜ける。
糸2は,布の裏面で糸1と自糸ルーピング
する。
103 1本の針糸(1)で構成する。
ループは,針側から布の中に入り,その一
部を通って針側に現れ,次の針貫通点で自糸
ルーピングする。
104 1本の針糸(1)で構成する。
ループは,針側から布を通り抜け,少し進んで,
布を通って針側に現れ,次の針貫通点で布の針側
で自糸ルーピングする。
105 1本の針糸(1)で構成する。
ループは,針側から布の中に
入り,その一部を通って針側
に現れ,ステッチ形成線上の
次の針貫通点で自糸ルーピ
ングする。
107 このステッチ形式は,101が図のようなジ
グザグ模様を形成したものである。
108 1本の針糸(1)で構成する。
ループは,針側から布の裏面に通り抜け,
少し戻って,布を通って針側に現れる。
この糸は,次のループが布を通り抜けて自
糸ルーピングする。

――――― [JIS L 0120 pdf 4] ―――――

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L 0120-1984
付図2 クラス200の細分類
表示記号 図及び説明
201 2本の針糸(1及び2)で構成する。
2本の糸は,互いに反対方向から他糸レーシン
グ若しくは他糸ルーピングすることなく,布の同
じ針穴を通り抜け,ある長さだけ前に進んで再び
他糸レーシング若しくは他糸ルーピングをする
ことなく,互いに反対方向から,布の次の同じ針
穴を通り抜ける。
202 1本の針糸(1)で構成する。
布を通り抜けた糸はある長さだ
け前に進み,布を通り抜けてもとの
側に戻り,次に,進んだ長さの半分
だけ後方に戻って布を通り抜け,前
の糸の通っているところに戻る。
(参考)このステッチ形式は,他の
ステッチ形成の始め,又は終わりに
よく用いられる。
204 1本の糸(1)で構成する。
布を通り抜けた糸は,ある長さだ
け戻って布を通り抜け,もとの側に
戻り,ある長さだけ斜めに進んで布
を通り抜け,ある長さだけ戻って再
び布を通り抜け,もとの側に戻る。
次に,はじめの斜線を横切り,斜め
に進んで布を通り抜ける。
(参考)このステッチ形式は,最初
に針を通した側で十字に交差した
模様を形成するように繰り返され,
他の面には,分かれたステッチが並
列となるように繰り返されて,通常
左から右に進行する。
205 1本の針糸(1)で構成する。
布を通り抜けた糸は,ある長さだけ前に進み,
布を通り抜けてもとの側に戻り,次に,進んだ長
さの3分の1だけ後方に戻って布を通り抜ける。
206 1本の針糸(1)で構成する。
布を通り抜けた糸は,ステッチ形成線上に直角にある長さ進んで,
布を通り抜けもとの側に戻り,前のステッチで形成したループをく
ぐり,ステッチ形成線上をある長さ進んで布を通り抜ける。
(参考)このステッチ形式は,主として布端で用いられ,通常左か
ら右に進行する。

――――― [JIS L 0120 pdf 5] ―――――

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