JIS L 0204-1:1998 規格概要
この規格 L0204-1は、主要な天然繊維の名称と定義について規定。
JISL0204-1 規格全文情報
- 規格番号
- JIS L0204-1
- 規格名称
- 繊維用語(原料部門)―第1部 : 天然繊維
- 規格名称英語訳
- Glossary of terms used in fiber -- Part 1:Natural fibres
- 制定年月日
- 1998年8月20日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.59, 59.060.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 繊維 2020
- 改訂:履歴
- 1998-08-20 制定日, 2003-12-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS L 0204-1:1998 PDF [5]
L 0204-1 : 1998
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。これによって,JIS L 0204-1972は廃止され,この規格並びにJIS L 0204-2及びJIS L
0204-3に置き換えられる。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS L 0204-1 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
L 0204-1 : 1998
繊維用語(原料部門)−第1部 : 天然繊維
Glossary of terms used in fiber−Part 1 : Natural fibres
序文 この規格は,1984年に第1版として発行されたISO 6938, Textiles−Natural fibres−Generic names and
definitionsを翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲 この規格は,主要な天然繊維の名称と定義について規定する。
2. 繊維のタイプ
2.1 天然繊維 天然繊維は,天然に生じた繊維とし,それらは,その起源によって,動物,植物及び鉱
物に分類する。
2.2 動物繊維 これらには,次のものを含む。
a) 絹せん(腺)からの繊維 : フィブロインの二つのフィラメントがセリシンで一緒ににかわ(膠)つけ
された形態をした,幾つかの昆虫,特にちょうが(蝶蛾)類りんし(鱗翅)目の幼虫が分泌する絹せ
んからの繊維。
b) 毛のう(嚢)からの繊維 : ある種の動物の外被状の毛,外被,頭髪又は尾を形成する,ケラチン(角
質)から成る,多細胞性構造の毛のうからの繊維。
2.3 植物繊維 これらには,次のものを含む。
a) 種子からの繊維 : ほとんど全体がセルロースで形成された,種子の表皮細胞によって生み出された単
細胞構造のもの。
b) じん(靱)皮からの繊維 : 主にセルロースから成り,外皮と細胞間物質(ペクチン体,リグニン,ヘ
ミセルロース)を伴う,ある種の植物のじん皮から得られる複合繊維。
c) 葉脈からの繊維 : 細胞質とリグニン,ヘミセルロースから成り,外皮と細胞間物質を加えた主にセル
ロースから成る,葉脈から得られる複合繊維。
d) 果実からの繊維 : 細胞質とリグニン,ヘミセルロースから成り,外皮と細胞間物質を加えた主にセル
ロースから成る,果実から得られる複合繊維。
2.4 鉱物繊維 鉱物繊維は,主にけい素から成る繊維状構造の岩から得られる。
3. 繊維の一般名称
3.1 動物繊維
3.1.1 絹せんからの繊維
――――― [JIS L 0204-1 pdf 2] ―――――
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L 0204-1 : 1998
番号 用語 定義 対応英語及びフランス語(参考)
3.1.1.1 絹 蚕 (Bombyx mori) から吐出された繊維 SILK, Soie
3.1.1.2 野蚕絹(1) TASAR, Tasar
山蚕 (Antheraea mylitta, Antheraea pernyi,
Antheraea yama-may, Antheraea roylei, Antheraea
proylei) から吐出された繊維
3.1.1.3 野蚕絹(1) MUGA, Muga
山蚕 (Antheraea assamensis) から吐出された繊維
3.1.1.4 野蚕絹(1) ERI, Eri
山蚕 (Phylosamia ricini) から吐出された繊維
3.1.1.5 アナヘ(1) アナへ蚕 (Anaphe) から吐出された繊維 ANAPHE, Anaphe
3.1.1.6 バイサス BYSSUS, Byssus
軟体動物 (Pinna nobilis) から吐出された繊維
注(1) 3.1.1.23.1.1.5に関する名称は,“絹”という用語に含めてもよい。
3.1.2 毛のうからの繊維
番号 用語 定義 対応英語及びフランス語(参考)
3.1.2.1 羊毛 羊,ラム (Ovis aries) からの繊維 WOOL, Laine
3.1.2.2 アルパカ(2) ALPACA, Alpaga
ラマ科アルパカ (Lama pacos) からの繊維
3.1.2.3 アンゴラ(2) ANGORA, Angora
アンゴラうさぎ(兎) (Oryctolagus cuniculus) か
らの繊維
3.1.2.4 カシミヤ(2) CASHMERE, Cashemire
カシミヤやぎ(山羊) (Capra hircus laniger) から
の繊維
3.1.2.5 らくだ(2) CAMEL, Chameau
らくだ (Camelus bactrianus) からの繊維
3.1.2.6 ガナコ(2) GUANACO, Guanaco
ラマ科ガナコ (Lama huanaco) からの繊維
3.1.2.7 ラマ(2) ラマ (Lama glama) からの繊維 LAMA, Lama
3.1.2.8 モヘヤ(2) MOHAIR, Mohair
アンゴラやぎ (Capra hircus aegagrus) からの繊維
3.1.2.9 ビキューナ(2) ビキューナ (Lama vicugna) からの繊維 VICUNA, Vigogne
3.1.2.10 ヤク(2) YAK, Yack
ヤク [Bos (Poephagus) runniens] からの繊維
3.1.2.11 牛毛(3) 雄牛 (Bos taurus) からの繊維 COW, Boeuf
3.1.2.12 ビーバー(3) BEAVER, Castor
ビーバー (Castor canadensis) からの繊維
3.1.2.13 鹿(3) 鹿 (Genus cervus) からの繊維 DEER, Daim
3.1.2.14 やぎ(3) 普通やぎ (Genus capra) からの繊維 GOAT, Chevre
3.1.2.15 馬毛(3)(4) 馬 (Equus caballus) からの繊維 HORSE, Cheval
3.1.2.16 うさぎ(兎)毛(3) RABBIT, Lapin
普通うさぎ (Oryctolagus cuniculus) からの繊維
3.1.2.17 野うさぎ毛(3) HARE, Lievre
野うさぎ(Lepus europaeus及びLepus timidus)か
らの繊維
3.1.2.18 かわうそ(3) かわうそ (Lutra lutra) からの繊維 OTTER, Loutre
3.1.2.19 ヌートリヤ(3) NUTRIA, Myocastor
沼たぬき(狸) (Myocastor coypus) からの繊維
3.1.2.20 アザラシ(3) SEAL, Phoque
アザラシ (Family pinnipedia) からの繊維
3.1.2.21 じゃこうねずみ(3) MUSKRAT, Rat musque
じゃこうねずみ (Fiber zibathicus) からの繊維
3.1.2.22 トナカイ(3) トナカイ (Genus rangifer) からの繊維 REINDEER, Renne
3.1.2.23 ミンク(3) MINK, Vison
ミンク [Mustela (Lutreola) ison] からの繊維
3.1.2.24 てん(3) てん (Mustela martes) からの繊維 MARTEN, Martre
3.1.2.25 黒てん(3) 黒てん (Mustela zibellina) からの繊維SABLE, Zibeline
3.1.2.26 いたち(3) いたち (Mustela misalis) からの繊維 WEASEL, Belette
3.1.2.27 くま(熊)(3) くま (Ursus arctos) からの繊維 BEAR, Ours
3.1.2.28 おこじょ(3) おこじょ (Mustela erminea) からの繊維Hermine
3.1.2.29 アーティックきつね ARTIC FOX, Renard Arctique
アーティックきつね (Vulpus lagopus, Canisisatis)
(狐)(3) からの繊維(北極狐)
注(2) 3.1.2.23.1.2.10に関する名称は,羊毛 (3.1.2.1) 及び/又はヘヤー (3.1.2.17) の用語に含めてもよい。
(3) 3.1.2.113.1.2.29に関する名称は,ヘヤー (3.1.2.17) の用語に含めてもよい。
(4) 馬の尾及びたてがみは,ホースヘヤー繊維,馬の胴体からの毛はホースコート繊維。
――――― [JIS L 0204-1 pdf 3] ―――――
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L 0204-1 : 1998
3.2 植物繊維
3.2.1 種子からの繊維
番号 用語 定義 対応英語及びフランス語(参考)
3.2.1.1 綿 COTTON, Coton
綿 (Gossypium) の植物の種子からの単細胞繊維
3.2.1.2 アクンド AKUND, Akund
アクンド(Calotropis ginantea及びCalotropis
procera)の種子からの繊維
3.2.1.3 カポック KAPOK, Kapok
カポック木 (Ceiba pentandra) の種子しょう(鞘)
からの単細胞繊維
3.2.2 じん皮繊維
番号 用語 定義 対応英語及びフランス語(参考)
3.2.2.1 大麻 大麻 (Cannabis sativa) の茎からの繊維HEMP, Chanvre
3.2.2.2 えにしだ BROOM, Genet
えにしだ(Cytisus scoparius及びSpartium junceum)
の茎からの繊維
3.2.2.3 黄麻 JUTE, Jute
黄麻(Corchorus capusularis及びCorchorus
olitorius)の茎からの繊維
3.2.2.4 ケナフ KENAF, Kenaf
ケナフ (Hibiscus cannabinus) の茎からの繊維
3.2.2.5 亜麻 FLAX, Lin
亜麻 (Linum usitatissimum) の茎からの繊維
3.2.2.6 ラミー ちょ(苧)麻 (Boehmeria nivea, RAMIE, Ramie
Boehmeria tenacissima) の茎からの繊維
3.2.2.7 ローゼル ROSELLE, Roselle
ロセール (Hibiscus sabdariffa) の茎からの繊維
3.2.2.8 インド麻 SUNN, Sunn
インド麻(インド産たぬき豆 : Crotalaria juncea)
の茎からの繊維
3.2.2.9 ぼんてんか URENA, Urena
ウレナ(Urena lobata及びUrena sinuata)の茎から
の繊維
3.2.2.10 いちび ABUTILON, Abutilon
いちび(Abutilon angulatum, Abutilonavicennae及び
Abutilon theophrasti)の茎からの繊維
3.2.2.11 パンガ PUNGA, Punga
パンガ(Clappertonia ficifolia, Triumfetta cordifolia
及びTriumfetta rhomboidea)の茎からの繊維
3.2.2.12 青色バシクルモン 青色バシクルモン (Apocynum androsae, BLUISH DOGBANE, Bluish
Apocynum cannabinum) の茎からの繊維 Dogbane
3.2.3 葉脈繊維
番号 用語 定義 対応英語及びフランス語(参考)
3.2.3.1 マニラ麻 ABACA, Abaca
マニラ麻 (Musa textilis) の葉からの繊維
3.2.3.2 アフリカハネガヤ ALFA, Alfa
アフリカハネガヤ(Stipa Tenacissima及びLygeum
spartum)の葉からの繊維
3.2.3.3 アロエ ALOE, Aloe
アロエ (Furcraea gigantea) の葉からの繊維
3.2.3.4 フィキュー FIQUE, Fique
フィキュー (Furcraea macrophylla) の葉からの繊
維
3.2.3.5 ヘネケン HENEQUEN, Henequen
ヘネケン (Agave fourcroydes) の葉からの繊維
3.2.3.6 マゲイ マゲイ (Agave cantala) の葉からの繊維MAGUEY, Maguey
3.2.3.7 ニュウサイラン PHORMIUM, Phormium
ニュウサイラン (Phormium tenax) の葉からの繊
維
3.2.3.8 サイザル麻 SISAL, Sisal
サイザル (Agave sisalana) の葉からの繊維
3.2.3.9 タムピコ TAMPICO, Tampico
タムピコ (Agave funkiana) の葉からの繊維
――――― [JIS L 0204-1 pdf 4] ―――――
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L 0204-1 : 1998
3.2.4 果実繊維
番号 用語 定義 対応英語及びフランス語(参考)
3.2.4.1 ココヤシ ココナツヤシ (Cocos nucifera) の外皮からの繊維 COIR, Coco
3.3 鉱物繊維
番号 用語 定義 対応英語及びフランス語(参考)
3.3.1 石綿 繊維状天然けい素 ASBESTOS, Amiante
JIS L 0204-1:1998の国際規格 ICS 分類一覧
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