JIS L 0204-2:2020 繊維用語(原料部門)―第2部:化学繊維

JIS L 0204-2:2020 規格概要

この規格 L0204-2は、繊維工業において原料部門の術語として用いる用語のうち,化学繊維の名称を表す用語について規定。

JISL0204-2 規格全文情報

規格番号
JIS L0204-2 
規格名称
繊維用語(原料部門)―第2部 : 化学繊維
規格名称英語訳
Glossary of terms used in fibre -- Part 2:Man-made fibres
制定年月日
1998年8月20日
最新改正日
2020年11月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 2076:2013(MOD)
国際規格分類

ICS

01.040.59, 59.060.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1998-08-20 制定日, 2001-08-20 改正日, 2006-05-20 確認日, 2010-06-21 改正日, 2015-10-20 確認日, 2020-11-20 改正
ページ
JIS L 0204-2:2020 PDF [8]
                                                                                  L 0204-2 : 2020

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 用語及び定義・・・・[1]
  •  附属書JA(参考)その他の化学繊維の名称,化学繊維の分類などを表す用語・・・・[4]
  •  附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[5]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS L 0204-2 pdf 1] ―――――

           L 0204-2 : 2020

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,日本化学繊維
協会(JCFA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正す
べきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格である。
これによって,JIS L 0204-2:2010は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS L 0204の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS L 0204-1 第1部 : 天然繊維
JIS L 0204-2 第2部 : 化学繊維
JIS L 0204-3 第3部 : 天然繊維及び化学繊維を除く原料部門

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS L 0204-2 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
L 0204-2 : 2020

繊維用語(原料部門)−第2部 : 化学繊維

Glossary of terms used in fibre-Part 2: Man-made fibres

序文

  この規格は,2013年に第6版として発行されたISO 2076を基に,技術的内容を変更して作成した日本
産業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。また,附属書JAは対応国際規格にはない事項である。

1 適用範囲

  この規格は,繊維工業において原料部門の術語として用いる用語のうち,化学繊維の名称を表す用語に
ついて規定する。
注記1 化学繊維とは,繊維質の形で自然界に生成する材料とは全く異なる製造過程で得られる繊維
をいう。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 2076:2013,Textiles−Man-made fibres−Generic names(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 用語及び定義

  化学繊維の名称を表す主な用語及び定義は,次による。
なお,対応英語を参考として示す。
注記 定義の記述で,“基”,“結合”及び“単位”という用語は,次を意味する。
− “基”という用語は,化学で用いる“基”を意味し,例えば,アセテートのヒドロキシ基
(水酸基)を表す。
− “結合”という用語は,化学結合を表す。
− “単位”という用語は,繰返し単位を表す。
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2001 レーヨン ビスコース法で製造されたセルロース繊維。 rayon,
viscose
2002 ポリノジック 平均重合度が450以上の結晶化度が高いレーヨンの一般名称。 polynosic
2003 モダル 高強度及び湿潤時高弾性率のセルロース繊維。 modal
調湿時の引張強さBC及び湿潤状態で伸び率が5 %となるのに要する
強さBMは,次による。
BC ≧ 3.1 Tt +2Tt,BM ≧ 5.0 Tt
ここに,Tt : 線密度(単位長さ当たりの質量)(dtex)

――――― [JIS L 0204-2 pdf 3] ―――――

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L 0204-2 : 2020
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2004 リヨセル lyocell
有機溶剤紡糸法によって得られるセルロース繊維。有機溶剤とは,
有機化合物と水との混合溶液をいい,溶剤紡糸法とは,セルロース
を誘導体を経ずに直接溶解させて紡糸する方法をいう。
2005 キュプラ 銅アンモニア法で製造されたセルロース繊維。 cupro
2101 アセテート acetate
モル比で水酸基の74 %以上92 %未満が酢酸化されている酢酸セル
ロース繊維。この場合,エステル化度は,2.22以上2.76未満とする。
2102 トリアセテート triacetate
モル比で水酸基の92 %以上が酢酸化されている酢酸セルロース繊
維。この場合,エステル化度は,2.76以上3.00以下とする。
2103 プロテイン繊維 protein fiber
化学反応によって再生させ,安定化させた天然たんぱく質成分から
成る繊維。
2104 プロミックス promix
たんぱく質を質量比で30 %以上,60 %未満含み,その他の単位とし
て主にビニルアルコール単位を含む長鎖状合成高分子から成る繊
維。
2201 ビニラール vinylal
アセタール化の水準の異なるポリビニルアルコールの長鎖状合成高
分子から成る繊維。
2202 ビニロン vinylon
ビニルアルコール単位を質量比で65 %以上含む長鎖状合成高分子
から成る繊維。
2203 エチレンビニルア ethylene vinyl
モル比で50 %以下のエチレン単位,ビニルアルコール単位などを含
ルコール繊維 む長鎖状合成高分子から成る繊維。 alcohol fiber
2204 ポリ塩化ビニル polyvinyl chloride,
塩化ビニル単位を主成分として形成された長鎖状合成高分子から成
る繊維。 chlorofiber
2205 ビニリデン polyvinylidene
塩化ビニリデン単位を主成分として形成された長鎖状合成高分子か
ら成る繊維。 chloride,
chlorofiber
2206 アクリル acrylic
アクリロニトリルの繰返し単位が質量比で85 %以上含む長鎖状合
成高分子から成る繊維。
2207 モダクリル modacrylic
アクリロニトリルの繰返し単位が質量比で35 %以上,85 %未満含む
長鎖状合成高分子から成る繊維。
2208 アクリレート polyacrylate
単量体がアクリレート基(酸型,金属塩型又はエステル類)を質量
比で25 %以上含み,並びにアクリロニトリルの繰返し単位が質量比
で10 %未満,及び架橋中の窒素含有量が質量比で15 %以下を含む
架橋された長鎖状合成高分子から成る繊維。
2209 ナイロン nylon,
繰り返しているアミド結合の85 %以上が脂肪族又は環状脂肪族単
位と結合している長鎖状合成高分子から成る繊維。 polyamide
2210 アラミド aramid
2個のベンゼン環に直接結合しているアミド又はイミド結合が質量
比で85 %以上で,イミド結合がある場合は,その数がアミド結合の
数を超えない長鎖状合成高分子から成る繊維。
2211 ポリエステル polyester
テレフタル酸と2価アルコールとのエステル単位を質量比で85 %以
上含む長鎖状合成高分子から成る繊維。
2212 ポリエチレンテレ polyethylene
テレフタル酸とエチレングリコールとのエステル単位を質量比で
フタレート terephthalate
85 %以上含む長鎖状合成高分子から成る繊維。略称としてPETが用
いられる。
2213 ポリトリメチレン polytrimethylene
テレフタル酸と1,3プロパンジオールとのエステル単位を質量比で
テレフタレート terephthalate
85 %以上含む長鎖状合成高分子から成る繊維。略称としてPTTが用
いられる。
2214 ポリブチレンテレ polybutylene
テレフタル酸と1,4ブタンジオールとのエステル単位を質量比で
フタレート terephthalate
85 %以上含む長鎖状合成高分子から成る繊維。略称としてPBTが用
いられる。
2215 ポリアリレート繊 polyarylate fiber
単量体が全て芳香族化合物で,その結合部分がモル比で85 %以上を
維 エステル結合とする長鎖状合成高分子から成る繊維。

――――― [JIS L 0204-2 pdf 4] ―――――

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L 0204-2 : 2020
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2216 ポリ乳酸 polylactide
乳酸エステル単位を質量比で50 %以上含む長鎖状合成高分子から
成る繊維。
2217 ポリエチレン polyethylene
置換基のない飽和脂肪族炭化水素で構成する高分子で,長鎖状合成
高分子から成る繊維。
2218 ポリプロピレン polypropylene
2個当たり1個の炭素原子にメチル基の側鎖がある飽和脂肪族炭化
水素で構成する高分子で,立体規則性があり,他に置換基のない長
鎖状合成高分子から成る繊維。
2219 ポリウレタン polyurethane,
ポリウレタンセグメントを質量比で85 %以上含み,張力をかけない
elastane
ときの長さの3倍に伸長したとき,張力を除くとすぐ元の長さに戻
る長鎖状合成高分子から成る繊維。
2220 ふっ素繊維 fluorofiber
脂肪族フルオロカーボン単量体の繰返しで構成する長鎖状合成高分
子から成る繊維。
2221 ポリイミド polyimide
イミド基単量体の繰返しをもつ長鎖状合成高分子から成る繊維。
2222 ポリエーテルエス polyeterester
エステル系熱可塑性エラストマーの一種であって,単量体がポリテ
テルエラストマ elastomer
トラメチレングリコールとポリブチレンテレフタレートとのブロッ
ー ク共重合体から構成された長鎖状合成高分子から成る繊維。
2223 ポリフェニレンサ polyphenylene
単量体が主にフェニレンサルファイドから構成された長鎖状合成高
ルファイド 分子から成る繊維。略称としてPPSが用いられる。 sulfide
2224 アルギネート アルギン酸の金属塩から成る繊維。 alginate
2225 エラストジエン elastodiene,
天然又は合成のポリイソプレン又は1種以上のビニルモノマーと共
rubber
重合し合成されることもあるジエン共重合物から成る繊維で,張力
をかけないときの長さの3倍に伸長したとき,張力を除くとすぐに
元の長さに戻る繊維。
2226 エラストオレフィ elastolefin
エチレン及びエチレン以外の1種類以上のオレフィンから成る部分
ン 架橋させた高分子を質量比で95 %以上含み,張力をかけないときの
長さの1.5倍に伸長したとき,張力を除くとすぐ元の長さに戻る長
鎖状合成高分子から成る繊維。
2227 メラミン繊維 melamine fiber
メラミン誘導体から成る架橋高分子を質量比で85 %以上含む長鎖
状合成高分子から成る繊維。
2228 ポリカーボアミド polycarbamide
ウレイレン(NH-CO-NH)官能基の繰返し分子鎖をもつ直鎖状合成
高分子から成る繊維。
2229 トリビニル trivinyl
アクリロニトリルターポリマー及び塩化ビニルモノマー及びその他
のビニルモノマーをいずれも質量比で50 %未満含む長鎖状合成高
分子から成る繊維。
2230 ポリベンゾイミダ polybenzimidazol
イミダゾール基を含む長鎖状芳香族高分子から成る繊維。略称とし
ゾール てPBIが用いられる。
2231 キチン繊維 キチン及びその誘導体から作られる繊維。 chitin fiber
2301 炭素繊維 carbon fiber
有機繊維のプレカーサーを加熱炭素化処理して得られる,質量比で
90 %以上が炭素で構成される繊維。
2302 ガラス繊維 溶融ガラスを延伸して得られる繊維。 glass fiber
2303 金属繊維 金属から得られる繊維。 metal fiber
2304 セラミック繊維 アルミナ(Al2O3)を質量比で40 %以上含む繊維。 ceramic fiber

――――― [JIS L 0204-2 pdf 5] ―――――

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JIS L 0204-2:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2076:2013(MOD)

JIS L 0204-2:2020の国際規格 ICS 分類一覧