JIS L 0209:2006 紡績用語

JIS L 0209:2006 規格概要

この規格 L0209は、繊維工業において紡績部門の操作などに用いる主な用語について規定。

JISL0209 規格全文情報

規格番号
JIS L0209 
規格名称
紡績用語
規格名称英語訳
Glossary of terms used in spinning
制定年月日
1964年10月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

01.040.59, 59.120.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1964-10-01 制定日, 1967-12-01 確認日, 1970-12-01 確認日, 1973-09-01 確認日, 1977-02-01 確認日, 1980-02-01 確認日, 1983-02-01 改正日, 1988-07-01 確認日, 1992-02-01 確認日, 1997-10-20 確認日, 2003-12-20 確認日, 2006-07-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS L 0209:2006 PDF [13]
                                                                                   L 0209 : 2006

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人繊維評価
技術協議会(JTETC)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業
標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS L 0209:1983は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS L 0209 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
L 0209 : 2006

紡績用語

Glossary of terms used in spinning

1. 適用範囲 この規格は,繊維工業において紡績部門の操作などに用いる主な用語について規定する。
2. 分類 紡績用語は,次の5分類とする。
a) 紡績一般
b) 綿糸紡績
c) 毛糸紡績
d) 麻糸紡績・絹糸紡績
e) 化繊紡績
3. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。
なお,対応英語を参考として示す。
a) 紡績一般
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1101 紡績 短い繊維からなる糸を作ること。 spinning
1102 スライバツウヤーン sliver to yarn
練条スライバから直接糸を紡出す
ること。
1103 リング紡績 ring spinning
粗糸からドラフトを経て,リング
とトラベラによって加ねんして糸
にする紡績。
1104 オープンエンド紡績 open end spinning,
供給繊維の流れを断続し,開放糸
break spinning
端に順次給綿,加ねんする紡績。
1105 ロータ式オープンエンド紡績 rotor type open end spinning,
回転加ねん部にロータを利用した
オープンエンド紡績。 rotor spinning
1106 フリクション式オープンエン スライバからローラなどの回転 friction type open end
ド紡績 で,摩擦によって加ねんして糸にspinning
する紡績。 friction spinning
1107 サイロスパン紡績 2本の粗糸からドラフトを経て,sirospun spinning
合流点に至るまでに,局部的に実
よりを与え,トラベラの回転によ
って加ねんして糸にする紡績。双
糸のような糸構造が得られる。
l108 コアスピニング core spinning
しん糸に他の繊維を精紡工程で,
さや状に巻き付けて糸にするこ
と。

――――― [JIS L 0209 pdf 2] ―――――

2
L 0209 : 2006
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1109 セルフツイスト紡績 2本の粗糸のそれぞれに一定間隔self-twist spinning
ごとに方向を変えたよりを与えな
がら引きそろえ,互いによりつか
せて1本の双糸にする紡績。
1110 混紡 mixed fibre spinning,
原料種類の異なった繊維を混ぜて
紡績すること。 mix spinning
1111 解俵 bale opening
俵から帯鉄又は包装材を取り外し
て,原料を取り出すこと。
1112 開繊 開綿,開毛などの総称。 opening
1113 開綿 opening
原料をビータなどによって適切な
大きさに解きほぐすこと。
1114 給綿 機械に原料を供給すること。 feeding
1115 オイリング oiling
紡績を容易にするために,繊維に
油剤などを与えること。
1116 除じん cleaning
原料中に含まれるきょう雑物など
をビータや空気流によって除くこ
と。
1117 きょう雑物 trash
原料中に含まれる土砂,じんあい,
葉茎などの総称。
1118 ラップ lap
繊維をシート状にしたもの又はこ
れを円筒状に巻いたもの。
1119 リッキング licking
ラップがはがされるとき,繊維層
が互いにくっつき合うこと。
1120 カーディング carding
針布,メタリックワイヤなどを使
い,繊維塊をくしけずって単繊維
に分離する操作又は工程。
1121 シュート給綿 chute feeding
カードにシュートを設けて,連続
的に給綿すること。
1122 ウェブ web
カードのドッファからはぎ取られ
た繊維からなる薄膜。
1123 クラウディ cloudy
カードウェブに雲状のむらがある
状態。
1124 トウ toe
カードのシリンダに対するフラッ
ト針布の入口側。
1125 ヒール heel
カードのシリンダに対するフラッ
ト針布の出口側。
1126 カードゲージ card gauge
カードにおいて対向する針頭間な
どの距離。単にゲージともいう。
1127 針布番手 針布などの針密度を示す数値。 count of card clothing
1128 針布巻き card mounting
カードのシリンダ,ドッファなど
に針布などを巻き付ける作業。
1129 磨針 針頭部を研磨すること。 card wire grinding
1130 側磨 side grinding
針布などにおいて,針の頭部側面
を研磨すること。
1131 機上磨針 flat grinding under
カード機台上において行うフラッ
トなどの磨針。 running,
flat grinding under working
1132 ストリッピング stripping
針布などに沈んだ繊維をはぎ取る
こと。

――――― [JIS L 0209 pdf 3] ―――――

                                                                                              3
L 0209 : 2006
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1133 よろい綿 flat strip
フラットからかき取った短繊維及
びきょう雑物。
1134 コーミング combing
スライバ又はラップを多数のくし
状の針などでくしけずり,ネップ,
短繊維,きょう雑物などを除去す
るとともに,繊維の配列度を高め
る操作又は工程。
1135 コーマ準備 pre-combing
コーマに仕掛ける準備又はその工
程。
1136 コーマラップ コーマに仕掛けるラップ。 comber lap
1137 フリース 薄いシート状の繊維群。 fleece
1138 ノイル noil,
コーミングによって除去された短
comber noil
繊維くず。コーマ落ちともいう。
1139 落ち率 waste percentage
各工程で発生する落物や飛散くず
の量と投入原料量との比率。
1140 コーマ落ち率 noil percentage
コーマにおいて, ノイル量の供給
量に対する百分率。ノイル落ち率
ともいう。
1141 前紡 a) そ毛紡績では,トップから精drawing,
紡前までの一連の操作又は工fore-spinning
程。
b) 綿紡では,精紡前までの操作
又は工程。
c) 絹紡,麻紡では延展,続線以
後,精紡前までの一連の操作
又は工程。
1142 練条 drawing
スライバをダブリング,ドラフト
してスライバにする操作又は工
程。
1143 スライバ sliver
よりのない帯状又はロープ状にし
た繊維の集合体。
1144 カードスライバ カード上がりのスライバ。 carded sliver
1145 練条スライバ 練条上がりのスライバ。 drawn sliver
1146 コーマスライバ コーマ上がりのスライバ。 combed sliver
1147 ダブリング 2本以上のスライバ,ラップなどdoubling
を併合すること。
1148 コイリング coiling
スライバを, らせん状にケンスに
巻き収めること。
1149 ラージパッケージ large package
ケンス,ボビンなどの収容量の大
きいこと。
1150 デリベリ delivery
練条機,ギルなどでスライバなど
が機械から送り出される出口側の
単位区分。尾ともいう。
1151 デリベリスピード delivery speed
スライバなどが送り出しローラな
どから送り出される速度。
1152 ヘッド head
練条機,ギルなどで主要作業をす
るように構成された機械の単位部
分。生産単位としても用いる。頭
ともいう。

――――― [JIS L 0209 pdf 4] ―――――

4
L 0209 : 2006
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1153 ギリング gilling
スライバをギルにかける操作又は
工程。
1154 フォーラドロップ faller drops
ギルにおいて, ドラフトゾーンに
ギルフォーラを打ち込むこと。単
位時間の打込数でギルの速度を表
す。
1155 粗紡 粗糸を作る操作又は工程。 roving
1156 粗糸 roving,
精紡の準備のために,スライバか
slubbing
ら作られた比較的細い繊維の集合
体。
1157 しの巻 bobbin of roving
スライバ,粗糸をボビンに巻いた
もの。
1158 リフト lift
粗紡機,精紡機,ねん糸機などの
巻き取りにおいて,ボビンの巻付
け位置の最下端と最上端との距
離。
1159 ボビンリード bobbin lead
ボビンの回転数が,フライヤのそ
れよりも速く,その差によって粗
糸などを巻き取る方式。
1160 フライヤリード flyer lead
フライヤの回転数がボビンのそれ
よりも速く,その差によって粗糸
などを巻き取る方式。
1161 ローラゲージ 二つのローラの中心間距離。 roller gauge,
ratch
1162 スタッフ stuff
相隣るローラスタンドの中心間距
離。
1163 ドラフト draft,
ラップ,スライバなどを長さの方
drafting
向に引き伸ばして細くすること。
1164 ドラフト比 draft ratio
単位長さ当たりの供給する繊維質
量と生産される繊維質量の比又は
計算された速度比。
1165 ドラフト定数 draft constant
ドラフトを調整するときに用いる
計算に便利な紡機の定数。
1166 ドラフト配分 draft distribution
単位ドラフトゾーン内又は間にお
いて,各部のドラフトを適切に定
めること。
1167 ドラフトゾーン draft zone,
ドラフト装置において,繊維がド
ラフトを受ける領域。 draft field
1168 トータルドラフト total draft
ドラフトを行う機械での総計ドラ
フト比。
1169 メインドラフト main draft
ドラフト装置の中での主要なドラ
フト又はそのドラフト比。
1170 ブレークドラフト break draft,
メインドラフトをしやすくするた
pre-draft
めの準備のドラフト又はそのドラ
フト比。
1171 ドラフトコントロール draft control
ドラフトが正常に行われるように
繊維の運動を制御すること。

――――― [JIS L 0209 pdf 5] ―――――

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JIS L 0209:2006の国際規格 ICS 分類一覧