JIS L 0211:2006 規格概要
この規格 L0211は、繊維工業においてニット部門の組織,生地,操作などに用いる主な用語について規定。
JISL0211 規格全文情報
- 規格番号
- JIS L0211
- 規格名称
- 繊維用語―ニット部門
- 規格名称英語訳
- Glossary of terms used in textile industry -- Knitting section
- 制定年月日
- 1963年9月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.59, 59.080.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 繊維 2020
- 改訂:履歴
- 1963-09-01 制定日, 1966-10-01 確認日, 1969-12-01 確認日, 1973-01-01 確認日, 1976-03-01 確認日, 1979-02-01 確認日, 1984-09-01 確認日, 1986-02-01 改正日, 1992-02-01 確認日, 2000-01-20 確認日, 2006-07-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS L 0211:2006 PDF [14]
L 0211 : 2006
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人繊維評価
技術協議会(JTETC)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS L 0211:1986は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS L 0211 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
L 0211 : 2006
繊維用語−ニット部門
Glossary of terms used in textile industry-Knitting section
序文 この規格の名称は,一般に使用される用語が“メリヤス”から“ニット”へと変遷してきたことか
ら,1986年版まで使用していた“メリヤス部門”から“ニット部門”に変更した。
1. 適用範囲 この規格は,繊維工業においてニット部門の組織,生地,操作などに用いる主な用語につ
いて規定する。
2. 分類 用語は,次のとおり分類する。
a) 一般
b) 組織
c) 生地
d) 操作
3. 番号,用語,読み方及び定義 番号,用語,読み方及び定義は,次のとおりとする。
なお,参考として対応英語を示す。
a) 一般
番号 用語 読み方 定義 対応英語(参考)
101 ループ loop
屈曲したわな(輪奈)[付図101a),b)参照]。
102 編目 あみめ knitted loop
ループの組合せの単位[付図102a),b) 参照]。
103 ニードルルー ループの山の部分[付図103a),b)参照]。 needle loop
プ
104 シンカループ ループの谷の部分[付図104a),b)参照]。 sinker loop
105 閉じ目 とじめ closed loop
たて編の基礎編目で,交差したループ(付図105
参照)。
106 開き目 ひらきめ open loop
たて編の基礎編目で,交差しないで左右に開いた
ループ(付図106参照)。
107 表目 おもてめ face stitch
前のループを通して,次のループを手前に引き出
して,できた編目[付図107a),b) 参照]。
108 裏目 うらめ back stitch
前のループをくぐって手前から向こう側へ引き出
された編目[付図108a),b) 参照]。
109 ウエール wale
たてに連続したループの列[付図109a),b)の(A−
B)参照]。
110 コース course
よこに並んだループの列[付図109a),b)の(C−D)
参照]。
111 メリヤス hosiery,
ニットと同義語。狭義的にはアンダーウェアをい
う意味がある。 knit goods
――――― [JIS L 0211 pdf 2] ―――――
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L 0211 : 2006
番号 用語 読み方 定義 対応英語(参考)
112 ニット a) 編目を連結すること。 knit,
knit goods
b) 連続された編目で構成された布,又はその製
品。
113 編物 あみもの ニットと同義語。 knit fabric
織物に対応する名称。
114 よこ編 よこあみ よこ方向にループをつなぎ合わせたニット。 weft knit
115 たて編 たてあみ たて方向にループをつなぎ合わせたニット。 warp knit
116 透かし目 すかしめ レース状に穴のあいた編目。
117 ファッショニ fashioning mark
成形(412)の目移し(408)によってできたマーク。フ
ングマーク ァッションマークともいう。
118 セルベッジ 成形(412)によってできた編地の耳の部分。 selvedge,
selvage
l19 ルーズコース loose course
リンキング(424)を容易にするための普通より大き
なループのコース。さし目ともいう。
120 地糸 じいと 編地の基礎となる糸。 ground yarn
121 抜き糸 ぬきいと 編目を分離するために用いる糸。 draw thread
122 捨て糸 すていと 捨て編(422)に用いる糸。 −
123 ゴアライン 靴下のかかと又はつま先部の成形(412)された線。 gore line
124 補強糸 ほきょうし splicing yarn
靴下のかかと又はつま先部などに補強のために用
いる糸。
125 密度 みつど 単位長間のウエールとコースの数。 density
126 度目 どもく ニットの密度を表す慣用語。 −
127 引き目度目 ひきめどもく 編地をたて方向に引っ張ったときの密度。 −
128 ゲージ 編機の単位長間にある針数。 gauge
129 ループ長 るーぷちょう loop length,
1ループを編むために必要な糸の長さ。編目長と
もいう。 stitch length
130 カバーファク 編地の面積に対する糸の占める面積の割合。 cover factor
タ
b) 組織
番号 用語 読み方 定義 対応英語(参考)
201 平編 ひらあみ plain stitch
1列の針で編目(102)をすべて一方向に引き出して
編まれた,よこ編の組織(付図201参照)。
202 ゴム編 ごむあみ rib stitch
2列の針で表目(107)と裏目(108)のウエール(109)
を交互に配列した,よこ編の組織。リブ編ともい
う(付図202参照)。
203 パール編 ぱーるあみ purl stitch,
表目(107)と裏目(108)のコース(110)を交互に配列
garter stitch
した,よこ編の組織。ガータ編,リンクス編,両
頭編ともいう(付図203参照)。
204 タック編 たっくあみ tuck stitch
あるコース(110)で編目(102)を脱出させずに,その
後のコースで複数ループ(101)を脱出させた,よこ
編の組織(付図204参照)。
205 移し編 うつしあみ loop transfer stitch
編目(102)を前後又は左右に移した,よこ編の組
織。
――――― [JIS L 0211 pdf 3] ―――――
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L 0211 : 2006
番号 用語 読み方 定義 対応英語(参考)
206 片あぜ編 half cardigan stitch,
かたあぜあみ ゴム編を変化させたもので,片面だけをタック
(426)した組織(付図205参照)。 royal rib
207 両あぜ編 りょうあぜあ full cardigan stitch
ゴム編で両面を交互にタック(426)した組織(付図
み 206参照)。
208 両面編 りょうめんあ interlock stitch
二つのゴム編を重ね合わせた組織。スムース編と
み もいう(付図207参照)。
209 振り編 ふりあみ racked stitch
片側の針床を1針間ずつ左右に数段振って(407)
編まれた,よこ編の組織(付図208参照)。
210 ペレリン編 pelerine stitch,
ぺれりんあみ シンカループ(104)を隣の針に引っ掛けて編まれ
eyelet stitch
た透かし目(116)のよこ編の組織。アイレット編と
もいう(付図209参照)。
211 レース編 れーすあみ lace stitch
移し編の一種で,レース状の透かし目(116)の組
織。
212 浮き編 うきあみ float stitch
ある部分で糸を針に掛けずに,編地の裏で浮かせ
た組織(付図210参照)。
213 パイル編 ぱいるあみ pile stitch,
編地の面にリング状にわなを出した組織(付図
211参照)。 terry stitch
214 添え糸編 plated stitch
そえいとあみ 2種類の糸を用いて,一方の糸で他方を覆うよう
にして編まれた組織。プレイティング編ともいう
(付図212参照)。
215 縄編 なわあみ cable stitch
平編の幾つかのウエール(109)を交互に移し替え
て縄状に編まれた組織(付図213参照)。
216 インターシア intarsia
表の模様の色糸が裏に回らないようにして編ま
れた,よこ編の組織。
217 ラップ編 らっぷあみ wrapping stitch,
地糸(120)を編むとき,別の柄糸を針に巻き付け
warp-plated stitch,
て,ししゅう柄を出したよこ編の組織。絡み添え
糸編ともいう。靴下ではボス柄という。 embroidery stitch
218 ノンラン組織 のんらんそし run-proof stitch
編目(102)のラン(伝線)を防ぐためのよこ編の組
き 織。
219 鎖編 くさりあみ pillar stitch,
毎コース(110)同一針にラッピング(414)させた鎖
chain stitch
状の編目(102)のたて編の組織(付図214参照)。
220 シングルトリ しんぐるとり single tricot stitch,
1枚のおさのたて糸を,隣接する針に交互にラッ
コット編 こっとあみ single denbigh stitch
ピング(414)させた,たて編の基本組織。シングル
デンビ編ともいう(付図215参照)。
221 シングルコー しんぐるこー single cord stitch
1枚のおさのたて糸を,1針おいた次の針に交互
ド編 どあみ にラッピング(414)させた,たて編の組織(付図216
参照)。
222 シングルアト しんぐるあと single atlas stitch,
1枚のおさのたて糸を,隣接する針の方向に,数
ラス編 らすあみ single vandyke stitch
回次々にラッピング(414)させ,その後同じ回数を
逆方向にラッピングさせた,たて編の組織。シン
グルバンダイク編ともいう(付図217参照)。
223 二目編 ふためあみ two needle stitch
1本のたて糸を,同一コース(110)で隣接する2本
の針にオーバーラップ(415)させた,たて編の組織
(付図218参照)。
224 シングルサテ しんぐるさて single satin stitch
1枚のおさのたて糸を,2本おいた次の針に交互
ン編 んあみ にラッピング(414)させた,たて編の組織(付図219
参照)。
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L 0211 : 2006
番号 用語 読み方 定義 対応英語(参考)
225 シングルベル しんぐるべる single velvet stitch
1枚のおさのたて糸を,3本おいた次の針に交互
ベット編 べっとあみ にラッピング(414)させた,たて編の組織(付図220
参照)。
226 プレーントリ ぷれーんとり plain tricot stitch,
2枚のおさのたて糸で,互いに反対方向にシング
コット編 こっとあみ double denbigh stitch
ルトリコット編をさせた二重組織。ダブルデンビ
編ともいう(付図221参照)。
227 ダブルアトラ だぶるあとら double atlas stitch,
2枚のおさのたて糸で,互いに反対方向にシング
ス編 すあみ double vandyke stitch
ルアトラス編をさせた二重組織。ダブルバンダイ
ク編ともいう(付図222参照)。
228 ダブルコード だぶるこーど double cord stitch,
2枚のおさのたて糸で,互いに反対方向にシング
編 あみ double bar-cord stitch
ルコード編をさせた二重組織。ダブルバーコード
編ともいう(付図223参照)。
229 ハーフトリコ はーふとりこ half tricot stitch,
2枚のおさのたて糸のうち,前おさのたて糸でシ
ット編 っとあみ charmeuse stitch
ングルコード編を,後おさのたて糸でシングルト
リコット編をさせた二重組織。シャルムーズ編と
もいう(付図224参照)。
230 逆ハーフ back half,
ぎゃくはーふ 2枚のおさのたて糸で,前おさ及び後おさの運動
tricot stitch
をハーフトリコット編の場合とは逆にして編ま
れた二重組織(付図225参照)。
231 クインズコー くいんずこー queens cord stitch
2枚のおさのうち,前おさで鎖編を,後おさでシ
ド編 どあみ ングルコード編,シングルサテン編,シングルベ
ルベット編などをさせた二重組織(付図226参
照)。
232 サテントリコ さてんとりこ satin tricot stitch
2枚のおさのうち,前おさでシングルサテン編を,
ット編 っとあみ 後おさで前おさと反対方向にシングルトリコッ
ト編をさせた二重組織(付図227参照)。
233 ダブルトリコ だぶるとりこ double tricot stitch
2列針床のトリコット編機で編まれたシングルト
ット編 っとあみ リコット編の二重組織(付図228参照)。
234 ベルベット編 べるべっとあ velvet stitch
2枚のおさのうち,前おさのたて糸でシングルベ
み ルベット編を,後おさのたて糸でシングルトリコ
ット編をさせた二重組織(付図229参照)。
235 シェル編 しぇるあみ shell stitch,
糸抜きした1枚のおさで,シングルアトラス編を
pineapple stitch
編みながら,カットプレッサを作用させて編まれ
た,表面に凹凸のある組織。パイナップル編とも
いう。
236 ノップ編 のっぷあみ knop stitch
同一糸を同一針に数回巻き付けることによって,
針のステムに糸を累積させ,その後カットプレッ
サで一度に編目(102)を脱出させて編まれた隆起
があるたて編の組織。及び同一針で複数回連続し
たタック編によって隆起させたよこ編の組織。
237 つづれ編 つづれあみ inlaid net
2枚のおさを用い,前おさのたて糸で鎖編を,後
おさのたて糸を数針間アンダーラップ(416)させ
て,鎖編のニードルループ(103)とシンカループ
(104)の間に挿入(419)させた,たて編の組織(付図
230参照)。
238 たて糸挿入編 たていとそう warp inlay stitch
前おさ1枚でシングルトリコット編を,後おさ2
にゅうあみ 枚でブラインドラップ(417)とイベーションラッ
プ(418)をさせたたて糸の挿入(419)組織。むしろ編
ともいう(付図231参照)。
――――― [JIS L 0211 pdf 5] ―――――
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JIS L 0211:2006の国際規格 ICS 分類一覧
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