JIS L 0222:2001 不織布用語

JIS L 0222:2001 規格概要

この規格 L0222は、不織布全般に関する用語,製造に関する用語(ウェブ製造工程,ウェブ間結合工程,及び材料)及び試験に関する用語について規定。

JISL0222 規格全文情報

規格番号
JIS L0222 
規格名称
不織布用語
規格名称英語訳
Glossary of terms used in nonwoven industry
制定年月日
2001年3月20日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 9092:1988(MOD), ISO/DIS 11224:1998(MOD)
国際規格分類

ICS

01.040.59, 59.080.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
繊維 2020
改訂:履歴
2001-03-20 制定日, 2006-05-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS L 0222:2001 PDF [9]
L 0222 : 2001

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,日本不織布協
会 (ANNA) /財団法人日本規格協会 (JSA) から工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申
出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
JIS L 0222には,次に示す附属書がある。
附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS L 0222 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
L 0222 : 2001

不織布用語

Glossary of terms used in nonwoven industry

序文 この規格は,1988年に第1版として発行されたISO 9092, Textiles−Nonwovens−Definition及び1998
年に改定のISO/DIS 11224 Textiles−Nonwovens−Web formation and bonding−Vocabularyを元に,対応する
部分については,技術的内容を変更することなく作成した日木工業規格であるが,対応国際規格に規定さ
れていない規定項目を日本工業規格(日本産業規格)として追加している。
なお,この規格で下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,不織布全般に関する用語,製造に関する用語(ウェブ製造工程,ウェブ間結
合工程,及び材料)及び試験に関する用語について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,MOD(修正している)とする。
ISO 9092 : 1988, Textiles−Nonwovens−Definition (MOD)
ISO/DIS 11224 : 1998, Textiles-Nonwovens−Web formation and bonding−Vocabulary (MOD)
2. 分類 不織布用語は,次の3分類とする。これらの分類を含む3けたの番号を用語の見出し番号とす
る。
a) 不織布全般に関する用語
b) 製造に関する用語
1) ウェブ製造工程
2) ウェブ間結合工程
3) 材料
c) 試験に関する用語
3. 番号,用語及び定義 番号,用語及び定義は,次による。
なお,対応英語を参考として示す。

――――― [JIS L 0222 pdf 2] ―――――

2
L 0222 : 2001
a) 不織布全般に関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
101 不織布 nonwovens
繊維シート,ウェブ又はバットで,繊維が一方向又はランダ
ムに配向しており,交絡,及び/又は融着,及び/又は接着
によって繊維間が結合されたもの。ただし,紙,織物,編物,
タフト及び縮じゅう(絨)フェルトを除く。
102 短繊維不織布 staple nonwoven
短繊維を空気中でカード方式又はその他の方式でシート状
に積層し,一つ又は二つ以上の結合方法で作られた不織布。
103 長繊維不織布又は filament nonwoven
フィラメント(長繊維不織布又は連続繊維不織布)をシート
連続繊維不織布 状に積層し,一つ又は二つ以上の結合方法で作られた不織
布。
104 湿式不織布 wetlaid nonwoven
抄紙方式で,繊維を水に分散し,それらをシート状に集積し,
一つ又は二つ以上の結合方法で作られた不織布。
105 乾式不織布 drylaid nonwoven
紡績工程でのカードを使用し,又は空気中に分散した繊維を
シート状に積層し,一つ又は二つ以上の結合方法で作られた
不織布。
106 エアレイド不織布 airlaid nonwoven
繊維を空気中に分散し,加圧又は吸引によってスクリーン上
に積層し,一つ又は二つ以上の結合方法で作られた不織布。
107 乾式パルプ不織布 airlaid pulp nonwoven
パルプを空気中に分散し,加圧又は吸引によってシート状に
集積し,一つ又は二つ以上の結合方法で作られた不織布。
108 カード式不織布 carded nonwoven
紡績工程でのカード機を使用して繊維をシート状に積層し,
一つ又は二つ以上の結合方法で作られた不織布。
109 パラレル式不織布 parallel-laid nonwoven
繊維の方向が,ほぼたて方向に配向されるように作られた繊
維シートに,一つ又は二つ以上の結合方法で作られた不織
布。
110 クロス式不織布 cross-laid nonwoven
繊維の方向が,ほぼよこ方向に配向されるように作られた繊
維シートに,一つ又は二つ以上の結合方法で作られた不織
布。
111 ランダム不織布 random-laid nonwoven
繊維の方向が,本質的にランダムに配列されるように作られ
た繊維シートに,一つ又は二つ以上の結合方法で作られた不
織布。
112 スパンボンド不織 spunlaid nonwoven
ポリマーの溶融又は溶解によって,ノズルから紡糸された連
布 (spunbonded)
続繊維(フィラメント)を動くスクリーン上に積層し,一つ
又は二つ以上の結合方法で作られた不織布。
113 メルトブローン不 meltblown nonwoven
ポリマーを高速熱ガス流中に紡糸して繊維状にし,冷却後,
織布 動くスクリーンに集積し,一つ又は二つ以上の結合方法で作
られた不織布。
114 フラッシュ紡糸不 flashspun nonwoven
ポリマー溶液を一定条件でノズルから紡糸し,紡糸直後に溶
織布 剤を蒸発させ,これらの繊維を動くスクリーン上に積層し,
一つ又は二つ以上の結合方法で作られた高度にフィブリル
化した形状のフィラメントによる不織布。
115 ケミカルボンド不 chemical bonded
接着剤又は溶剤を含む化学薬品を使用して,ウェブ中の繊維
織布 間を接着して作られた不織布。 nonwoven
116 水流交絡不織布 hydroentangled
高圧水流によってウェブ中の短繊維又はフィラメントを交
絡して作られた不織布。 nonwoven
参考 付加的に他の技術によって追加の結合が行われる
こともある。
117 ニードルパンチ不 needlepunched
金属製ニードルの往復運動によって,ニードルに繊維束を引
織布 nonwoven
っ掛けてウェブ内に押し込み,繊維相互間を交絡して作られ
た不織布。
118 ステッチボンド不 stitchbonded
フィラメント又は紡績糸を用いて,ウェブ中の繊維間を編む

――――― [JIS L 0222 pdf 3] ―――――

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L 0222 : 2001
番号 用語 定義 対応英語(参考)
織布 ことによって交絡して作られた不織布。 nonwoven
119 サーマルボンド不 thermobonded
熱又は超音波によって溶融する単成分又は2成分繊維若しく
織布 nonwoven
は粉末(繊維)を含むウェブを,加圧又は無加圧下で熱処理
し,ウェブを全面又は部分的に結合することによって作られ
た不織布。
120 バーストファイバ burst fiber nonwoven
発泡剤を含むポリマーを溶融し,紡糸工程で発泡(バースト)
ー不織布 した極微細な網目状の連続繊維状シートの不織布。
121 トウ開繊不織布 tow opening
フィラメント束を延伸けん(捲)縮し,幅方向に開繊,拡幅
nonwoven
した繊維層を積層し,更に延展してウェブを作り,繊維間を
接着した不織布。
122 スプリットファイ film split nonwoven
特殊フィルムを高延伸工程でスプリット化し,たてよこに積
バー不織布 層して作られた不織布。
123 複合不織布 composite nonwoven
2種類又はそれ以上の明らかに異なる材料の組合せによっ
て,各材料間に明白な境界面がある不織布。
備考1. 複合の主要部分が不織布であることが認められ
る場合に適用する。
2. 上記判断をしにくい場合は,不織布の構成部分
が他の構成部分より多い場合に複合不織布と呼
称する。
3. 複合不織布は,あらかじめ接着された不織布に
フィラメント又は紡績糸が加えられてもよい。
4. 複合不織布が各々異なった層の積層の場合,各
層の特性又はその接着の方法によって別の呼称
を用いてもよい。
124 積層不織布 二つ又はそれ以上のウェブ又は不織布で積層された不織布。 complex nonwoven
125 コーテッド不織布 coated nonwoven
片面又は両面に全面又は部分的に均一にコーティング材料
が処理されている不織布。
126 ラミネート不織布 laminated nonwoven
少なくとも1層が不織布であり,2層又はそれ以上の層をラ
ミネート接着した不織布。
b) 製造に関する用語
1) ウェブ製造工程
番号 用語 定義 対応英語(参考)
201 ウェブ 繊維だけで構成されたシート。 web
202 フィブリル化 fibrillation
繊維を物理的・化学的手法で細かく枝分かれさせる方法。
203 湿式積層 wetlaying
抄紙技術で,水に分散した繊維層からウェブを作る方式。
204 湿式ウェブ 湿式積層によって作られたウェブ。 wetlaid web
205 乾式積層 カーディング又はエアレイで,ウェブを作る方式。 drylaying
206 乾式ウェブ 乾式積層によって作られたウェブ。 drylaid web
207 エアレイ又は空気 airlaying
繊維を空気中に分散し,動くスクリーン上に加圧又は吸引に
積層 よって集積してウェブを作る方式。
208 エアレイドウェブ airlaid web
エアレイド又は空気積層の方式によって作られたウェブ。
209 カーディング 紡績工程でのカード機でウェブを作る方式。 carding
210 カードウェブ カーディングによって作られたウェブ。 carded web
211 パラレル積層 parallel laying
短繊維又はフィラメントの方向が,ほぼたて方向に配向され
るようにウェブを作る方式。
212 パラレルウェブ パラレル積層によって作られたウェブ。 parallel-laid web
213 クロス積層 cross-laying
下方に設けたコンベアー上に,その進行方向に対し直角にウ
ェブを振り落として,多層のウェブを作る方式。
参考 繊維の方向は,ウェブの送り出される速度と集積

――――― [JIS L 0222 pdf 4] ―――――

4
L 0222 : 2001
番号 用語 定義 対応英語(参考)
コンベアーの速度に左右される。
214 クロスウェブ クロス積層によって作られたウェブ。 Cross-laid web
215 ランダム積層 random laying
短繊維又はフィラメントが,本質的にランダムに配列される
ようにウェブを作る方式。
216 ランダムウェブ ランダム積層によって作られたウェブ。 random-laid web
217 セミランダム積層 semirandom-laying
短繊維又はフィラメントが,ある程度ランダムな方向に配列
されるようにウェブを作る方式。
218 セミランダムウェ セミランダム積層によって作られたウェブ。 semirandom-laid web

219 スパンボンド積層 spunlaying
溶融又は溶解されたポリマーをノズルから押し出し,フィラ
メントを動くスクリーン上に積層して,ウェブを作る方式。
220 スパンボンドウェ スパンボンド積層によって作られたウェブ。 spunlaid web

221 メルトブロー積層 meltblowing
溶融ポリマーを,高速高温ガス流中に押し出して繊維とし,
動くスクリーン上に積層して,ウェブを作る方式。
222 メルトブローンウ メルトブロー積層によって作られたウェブ。 meltblown web
ェブ
223 フラッシュ紡糸積 flashspinning
ポリマーの溶液を一定条件でノズルから紡糸し,紡糸直後に
層 溶剤が蒸発し,個々のフィラメントが高度にフィブリル化さ
れ,動くスクリーン上に積層して,ウェブを作る方式。
224 フラッシュ紡糸ウ フラッシュ紡糸積層によって作られたウェブ。 flashspun web
ェブ
225 静電気積層 electrostatically laying
ポリマーの溶液,エマルジョン又は溶融ポリマーから静電気
を利用して,極細繊維のウェブを作る方式。
226 静電気積層ウェブ 静電気積層によって作られたウェブ。 electrostatically laid
web
227 バーストファイバ burst fiber web
発泡剤を含むポリマーを溶融し,紡糸工程で発泡(バースト)
ーウェブ した極微細な網目状の連続繊維で作られたウェブ。
228 トウ開繊ウェブ tow opening web
フィラメント束を延伸けん(捲)縮し,幅方向に開繊,拡幅
した繊維層を積層し,更に延展して作られたウェブ。
229 スプリットファイ film split web
特殊フィルムを高延伸工程でスプリット化し,たてよこに積
バーウェブ 層して作られたウェブ。
2) ウェブ間結合工程
番号 用語 定義 対応英語(参考)
251 結合 bonding
接着剤及び/又は溶剤などの化学的手段を用い又は加熱な
どの物理的手段,若しくは交絡によって繊維ウェブを結合す
る方法。
参考 接着は全幅にわたり全面又は部分的に,場合によ
ってあらかじめ決められたパターンでのポイント
接着又はプリント接着で行われる。
252 化学的接着 chemical bonding
接着剤及び溶剤を含む化学薬品を用いて浸せき,スプレー,
プリント及び泡加工のうち,一つ又は複数の方式でウェブを
接着する方法。
参考1. 化学的接着よりも化学薬品を用いた接着といっ
た方が適切である。
2. 厳密な化学的接着とは化学反応,例えば,架橋
反応のある分散剤でだけ行われる。
3. 非反応型ポリマー接着剤(例えば,繊維,接着
剤又はラテックス)を用いた通常の接着は物理

――――― [JIS L 0222 pdf 5] ―――――

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