JIS L 0809:2001 計器による変退色及び汚染の判定方法

JIS L 0809:2001 規格概要

この規格 L0809は、染色堅ろう度試験を行った試験片の変退色用グレースケール等級及び添付白布の汚染用グレースケール等級との対応値を,計器を用いて計測評価し,変退色及び汚染の程度を判定する方法について規定。

JISL0809 規格全文情報

規格番号
JIS L0809 
規格名称
計器による変退色及び汚染の判定方法
規格名称英語訳
Instrumental determination of colour fastness -- Change in colour and staining
制定年月日
2001年11月20日
最新改正日
2016年10月20日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

17.180.20, 59.080.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
繊維 2020, 計測標準 2019, 色彩 2019
改訂:履歴
2001-11-20 制定日, 2007-05-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS L 0809:2001 PDF [7]
L 0809 : 2001

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人スガウェザリング技術振興財団
(SWTF) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
JIS L 0809には,次に示す附属書がある。
附属書1(規定) 色濃度値の計算法及び色差表示

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS L 0809 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
L 0809 : 2001

計器による変退色及び汚染の判定方法

Instrumental determination of colour fastness− Change in colour and staining

序文 この規格は,JIS L 0808が標準値として提示する色濃度感覚の概念に基づいて表現し,及びISO
105-A08で定義するコントラスト感覚に従って,試験片の変退色及び添付白布汚染の両者を包括して統一
的にとらえる計測評価方法に基づいている。
1. 適用範囲 この規格は,染色堅ろう度試験を行った試験片の変退色用グレースケール等級及び添付白
布の汚染用グレースケール等級との対応値を,計器を用いて計測評価し,変退色及び汚染の程度を判定す
る方法について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS L 0801 染色堅ろう度試験方法通則
JIS L 0803 染色堅ろう度試験用添付白布
JIS L 0804 変退色用グレースケール
JIS L 0805 汚染用グレースケール
JIS Z 8722 色の測定方法−反射及び透過物体色
3. 要旨 染色堅ろう度試験前後の試験片及び添付白布の三刺激値X10,Y10,Z10又は三刺激値XC,YC,ZC
を測定し,変退色用グレースケールの対応計測値NC#から変退色用グレースケール等級値を,また,汚染
用グレースケールの対応計測値NSから汚染用グレースケール等級値を求める。
4. 装置及び材料 装置及び材料は,次のものを用いる。
a) 測色計 測色計は,JIS Z 8722に規定する分光測色方法又は刺激値直読方法によって,標準の光D65,
10度視野の三刺激値X10,Y10,Z10又は標準の光C,2度視野の三刺激値XC,YC,ZCを測定できるもの
とする。また,6.b)に規定する式を直接演算し,6.c)に規定する,JIS L 0804に規定する変退色用グレ
ースケール等級及び/又はJIS L 0805に規定する汚染用グレースケール等級のそれぞれの対応値を等
級値に変換表示できるものを含む。
b) 添付白布 白布汚染を評価するための添付白布は,JIS L 0803に規定するものを用いる。

――――― [JIS L 0809 pdf 2] ―――――

2
L 0809 : 2001
5. 試験片及び添付白布の調整 染色堅ろう度試験終了後の試験片及び添付白布は,JIS L 0801の6.(試
験片,添付白布などの水分調整)によって,調整する。
6. 操作 操作は,次による。
三刺激値からの直接演算機能を具備していない測色計を用いて測色した場合は,b)に規定する計算方法
によって等級対応値を算定し,c)に規定する方法によってグレースケール等級に変換する。
a) 測色 染色堅ろう度試験実施前後の試験片又は添付白布を測色計の測色面に装着し,測色する。この
とき,透過による測定誤差を避けるため,未試験の試験片又は添付白布を測色対象試験片の下に数枚
重ねて測色する。重ねた試験片又は添付白布の枚数は,報告書に記載する。
なお,試料の照明は,原則として1 200lxとする。また,分光測色方法による場合の分光波長間隔は
5nm,10nm又は20nmのいずれかによるが,5nmにすることが望ましい。
b) 等級対応値の計算法 変退色又は白布汚染の等級対応値(NC#又はNS)は,包括統一式を元にした次
の変退色評価式又は白布汚染評価式によって算定し,四捨五入によって小数第2位まで求める。ただ
し,式中の対数項は自然対数 (loge) に代えてもよい。
備考 色濃度値の計算法及び色差表示については,附属書1による。
c) 等級への変換 算定された等級対応値NC#又はNSは,表1によってグレースケールに対応する等級に
変換する。

――――― [JIS L 0809 pdf 3] ―――――

                                                                                              3
L 0809 : 2001
表1 等級対応値Nから等級への変換表
等級対応値N グレースケール等級
(NC#又はNS)
5.00≦N≦5.50 5
4.50≦N<5.00 4-5
4.00≦N<4.50 4
3.50≦N<4.00 3-4
3.00≦N<3.50 3
2.50≦N<3.00 2-3
2.00≦N<2.50 2
1.50≦N<2.00 1-2
1.00≦N<1.50 1
N<1.00 1(−)
7. 記録 記録には,次の事項を含める。
a) この規格の番号及び名称
b) 測色方式(分光測色方法又は刺激値直読方法),測色計の名称及び型式,光学条件及び波長間隔(分光
測色方法の場合に限る。)
c) 測定の際に重ねた試験片又は添付白布の枚数
d) 測定結果
1) 変退色用グレースケール等級及びグレースケール等級対応値 (NC#)
2) 汚染用グレースケール等級及びグレースケール等級対応値 (NS)
表示例 変退色用グレースケール等級 4級(グレースケール等級対応値 NC#=4.42)
備考 等級が1級に達しないものは, “1(−)” で示し,記録することが望ましい。
e) 測定場所の温度 (℃) 及び相対湿度 (%RH)
f) 測定年月日
関連規格 JIS L 0808 標準染色濃度表
ISO 105-A08 : 2000 Textiles−Tests for colour fastness−Part A08 : Glossary of terms used in colour
fastness tests

――――― [JIS L 0809 pdf 4] ―――――

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L 0809 : 2001
附属書1(規定) 色濃度値の計算法及び色差表示
序文 この附属書は,色濃度値の計算法及び色差表示について規定する。
1. 色濃度値の求め方 色濃度値 (DX) の計算法は,次による。
色濃度値は,最小値1.00から最大値32.00の範囲で表示する。
Y/Yn>0.008 856のとき
DX=exp10 [[{(101−L*) +10×kC×kH×C*}] ×0.015 051 5]
Y/Yn≦0.008 856のとき
DX=exp10 [[{(100−L*) +10×kC×kH×C*}] ×0.015 051 5]
ここに, DX : 染色堅ろう度試験終了後の試料の色濃度値
kC : 色みに関する補正係数(四捨五入によって小数第4位まで求める。)
100°≦H°≦280°のとき
kC=0.220 75−2.925×10−2 [{6.172 65×10−5× (280) 2−cos ( 280)}]
280° kC=0.25−1.846 91×10−3 ( 280)+5.067 87×10−5×( 280) 2−3.779 12×10−7×
( 280)3
0°≦H°<100°のとき
kC=0.220 75−2.925×10−2 [6.172 65×10−5×[{( 280) 3/180}] −cos [{( 280)
3/180}]1/2]
ここに, H° : メトリック色相角
H°=tan−1 (b*/a*)
ただし,0°≦H°<100°のとき 280=H°+80°
100°≦H°≦360°のとき 280=|H°−280°|
kH : 色相に関する補正係数(四捨五入によって小数第4位まで求める。)
0°≦H°<115°又は320°≦H°≦360°のとき
kH= (1.1− 115/155°) ×0.332 19
115°≦H°<320°のとき
kH= (1.1− 115/205°) ×0.332 19
ただし,0°≦H°<320°のとき 115=|H°−115°|
320°≦H°≦360°のとき 115=475°−H°
L* : メトリック明度
Y/Yn>0.008 856のとき L*=116 (Y/Yn) 1/3−16
Y/Yn≦0.008 856のとき L*=903.29 (Y/Yn)
C* : メトリック彩度
C*= [(a*) 2+ (b*) 2] 1/2
a*=500 [(X/Xn) 1/3− (Y/Yn) 1/3] X/Xn>0.008 856
b*=200 [(Y/Yn) 1/3− (Z/Zn) 1/3] Z/Zn>0.008 856
X,Y,Z : 三刺激値。標準の光D65,10度視野の場合は,X10,Y10,Z10とし,標準の光C,2度視野
の場合は,XC,YC,ZCとする。
Xn,Yn,Zn : 完全拡散反射面の標準の光による三刺激値。附属書1表1による。

――――― [JIS L 0809 pdf 5] ―――――

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