JIS L 2706:1992 ポリプロピレンロープ

JIS L 2706:1992 規格概要

この規格 L2706は、ポリプロピレンマルチフィラメント糸,ポリプロピレンモノフィラメント糸及びポリプロピレン紡績糸を用いたポリプロピレンロープについて規定。

JISL2706 規格全文情報

規格番号
JIS L2706 
規格名称
ポリプロピレンロープ
規格名称英語訳
Polypropylene ropes
制定年月日
1969年9月1日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 1346:1990(MOD)
国際規格分類

ICS

59.080.50
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
包装 2020
改訂:履歴
1969-09-01 制定日, 1973-01-01 確認日, 1976-03-01 改正日, 1979-02-01 確認日, 1984-09-01 確認日, 1984-11-01 改正日, 1992-03-01 改正日, 1997-10-20 確認日, 2003-12-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS L 2706:1992 PDF [8]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
L 2706-1992

ポリプロピレンロープ

Polypropylene ropes

1. 適用範囲 この規格は,ポリプロピレンマルチフィラメント糸,ポリプロピレンモノフィラメント糸
及びポリプロピレン紡績糸を用いたポリプロピレンロープ(以下,ロープという。)について規定する。
備考1. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 1346 Three-strand (hawser-laid) nd eight-strand (plaited) olypropylene monofilament or film
ropes−Required characteristics
2. この規格の中で [{}] を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 種類 ロープは,次の3種類とする。
(1) ポリプロピレンマルチフィラメントロープ
(2) ポリプロピレンモノフィラメントロープ
(3) ポリプロピレン紡績糸ロープ
3. 品質
3.1 外観 汚れ,すれなどが目立たず,仕上げは良好でなければならない。
3.2 線密度及び質量 ロープの線密度及び質量は,付表13のとおりとし,その許容差は,三つ打ちの
ものは,±5%,八つ打ちのものは±7%とする。
なお,染色又は樹脂加工を施した場合における線密度及び質量の増加は,付表13で定める線密度及び
質量の15%以下でなければならない。
3.3 長さ ロープ1条の長さは,特に指定されない限り200mとし,指定された場合はそれによる。ただ
し,許容差は,マイナスを認めない。
なお,指定された場合に限り,引張強さ試験(切断試験)に必要な余尺を付けるものとする。
3.4 引張強さ 引張強さは,6.7によって試験したとき,付表13に示す値以上でなければならない。
3.5 伸び率 伸び率は,6.8によって算出したとき,ポリプロピレンマルチフィラメントロープは45%以
下,ポリプロピレンモノフィラメントロープは40%以下,ポリプロピレン紡績糸ロープは50%以下でなけ
ればならない。
4. 材料及び加工方法
4.1 材料 原糸は,ロープ用に適したポリプロピレンマルチフィラメント糸,ポリプロピレンモノフィ
ラメント糸又は純ポリプロピレン紡績糸だけを使用しなければならない。
また,再生した材料は使用してはならない。

――――― [JIS L 2706 pdf 1] ―――――

2
L 2706-1992
4.2 加工方法 ロープは,特に指定された場合は染色又は樹脂加工を施すことができる。
4.3 打ち方 打ち方は,次のとおりとする。
(1) ロープは,三つ打ち又は八つ打ちとし,特に指定されない場合は,図1のとおり三つ打ちとする。
図1 三つ打ちロープの構造
(2) 八つ打ちロープは,Zよりストランド4本及びSよりストランド4本を,それぞれ2本ずつ引きそろ
え,図2のとおり交互に組み合わせて作る。
図2 八つ打ちロープの構造
(3) ロープを構成する各ストランドのヤーン数は,同一でなければならない。
(4) 三つ打ちロープのよりの方向は,特に指定されない限りZよりとする。
(5) ロープのストランドのリード(1)は,三つ打ちのものはロープの呼称太さ(2)の3.3倍以下,八つ打ちの
ものは呼称太さの3.5倍以下でなければならない。
注(1) リードとは,ストランドの1回のよりてい(程)をいう。
(2) ロープの呼称太さとは,ロープの直径を呼称するものであって,直径寸法そのものは規定値と
しない。
備考 ロープを打つとは,ストランドをより合わせ又は組むことをいう。
5. 初荷重 初荷重とは,ロープが伸張せずにまっすぐに張られる程度の荷重をいう。荷重が影響する場
合の試験(長さ,リード,伸び率)には,初荷重として付表13に示す荷重を用いる。初荷重の許容差は,
±5%とする。
6. 試験方法
6.1 試験室の状態 試験室の状態は,温度,湿度及び許容差が20±2℃, (65±2) %とする。ただし,試
験室が上記の状態に保たれない場合は,試験時の温湿度を試験成績表などに付記する。
6.2 試料の準備 各条の一端から6.7の引張強さ試験に必要な長さの試験片を切り取り,これを6.1の試
験室に放置し,1時間以上の間隔で質量を量り,その前後の質量差が後の質量の0.3%以内となったとき,
これを試料の質量 (m) (kg) とし,この試料を試験に供する。
6.3 質量 6.1の試験室において,1条ごとに質量 (kg) を量る。

――――― [JIS L 2706 pdf 2] ―――――

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L 2706-1992
6.4 長さ 6.3の方法によって質量を量った後,試料の両端を手で引っ張り,これを平面上に置き,その
長さ (l1) を測った後,その中央部分に30cm又は50cmの間隔で二つのマークを付け,その間の長さ (d1) を
測る。
次に,この試料を温度35±2℃の温水中に30分以上浸せきした後,これを定速緊張形引張試験機にかけ,
荷重を徐々に増加し,荷重が付表13に定める初荷重に達したときに荷重の増加を中断し,先に試料の中
央部分に付けた二つのマーク間の長さ (d2) を測る。
試料の長さ (l ) は,次の式によって算出する。
d
l l1d2
1
ここに, l : 試料の長さ (m)
l1 : 初荷重をかける前の試料の長さ (m)
d1 : 試料の中央部分に付けた二つのマーク間の,初荷重をかける
前の長さ (cm)
d2 : 試料の中央部分に付けた二つのマーク間の,初荷重をかけた
後の長さ (cm)
また,ロープ1条の長さ (L) は,次の式によって算出する。
M
L l
m
ここに, L : 1条の長さ (m)
M : 1条の質量 (kg)
m : 試料の質量 (kg)
6.5 線密度 線密度 (d) は,6.2で得た試料の質量 (m) と試料の長さ (l ) によって次の式から算出する。
d 103
ここに, d : 線密度 (g/m)
6.6 リード 6.4の方法によって長さ (d2) を測ると同時に,ストランドの1回のよりていを3か所にお
いてミリメートル単位で測り,その平均値とする。
6.7 引張強さ 6.6の方法によってリードを測った後,再び荷重を徐々に,連続的に増加して,ロープを
切断する。この際,ロープの切断が,付表13に規定する引張強さ(以下,規定引張強さという。)に達
しないうちに試験機のつかみの箇所で起きた場合は,この試料による試験は無効とし,他の試料によって
再試験を行うことができる。
なお,試験機のつかみの速度は,そのロープの規定引張強さの50%までは300mm/min以内とし,それ以
上は150mm/min以内とする。
また,試料の有効長(3)は,ロープの呼称太さの30倍以上とする。ただし,その長さが0.5mを超えるも
のについては,0.5mにとどめることができる。
注(3) ここにいう有効長とは,試験機の両つかみ間の内側で測った長さをいう。ただし,試料の両端
にアイ加工(耳状の環を作ること。)を行って引っ張る場合における有効長は,アイとアイとの
間の加工していない部分の長さをいう。
6.8 伸び率 6.7の方法によって引張強さの試験を行う場合は,荷重がそのロープの規定引張強さの75%
に達したときに,先に試料の中央部分に付けた二つのマーク間の長さを測り,次の式によって伸び率を算
出する。

――――― [JIS L 2706 pdf 3] ―――――

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L 2706-1992
d3 d2
伸び率 % 100
d2
ここに, d3 : 荷重が規定引張強さの75%に達したときに測ったマーク間の
長さ (cm)
7. 検査 検査は,合理的な抜取方法によって試料を採取し,6.によって試験を行い,3.の規定に適合した
場合は,そのロットを合格とする。
8. 表示 製品又は包装には,適切な方法で,次の事項を表示しなければならない。
なお,呼称太さが20mm以上のロープには,ストランドの1本に製造業者名入りのテープを挿入するも
のとする。
(1) 種類(4)
(2) 呼称太さ
(3) 長さ
(4) 質量(5)
(5) 製造番号
(6) 製造業者名
注(4) ポリプロピレンマルチフィラメントロープはPPマルチロープ,ポリプロピレンモノフィラメン
トロープはPPモノロープ,ポリプロピレン紡績糸ロープはPPスパンロープと略してもよい。
樹脂加工したものはその旨表示する。
例 ポリプロピレン紡績糸ロープ(樹脂加工)
(5) 樹脂加工したものの質量は,樹脂加工前の質量を表示する。
関連規格 JIS Z 8203 国際単位系 (SI) 及びその使い方
JIS Z 8401 数値の丸め方

――――― [JIS L 2706 pdf 4] ―――――

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L 2706-1992
付表1 ポリプロピレンマルチフィラメントロープ
呼称太さ 初荷重 線密度 質量 引張強さ
mm daN [{kgf}] g/m (200mにつきkg) kN [{tf}]
4 2.0 [{2}] 7.90 1.58 2.06 [{ 0.21}]
5 2.9[{ 3}] 12.4 2.48 [{
3.04 }]
0.31
6 3.9[{ 4}] 17.8 3.56 [{
4.31 }]
0.44
7 5.9[{ 6}] 24.2 4.85 [{
5.69 }]
0.58
8 7.8[{ 8}] 31.7 6.34 [{
7.35 }]
0.75
9 9.8[{10}] 40.1 8.02 [{ 0.93}]
9.12
10 13 [{13}] 49.5 9.90 1.13}]
11.1 [{
11 15 [{15}] 60.0 12.0 1.35}]
13.2 [{
12 18 [{18}] 71.5 14.3 1.66}]
16.3 [{
14 25 [{25}] 95.0 19.0 21.7[{2.21}]
16 29 [{30}] 125 25.0 27.8[{2.83}]
18 39 [{40}] 158 31.5 34.5[{3.52}]
20 49 [{50}] 195 39.0 42.1[{4.29}]
22 59 [{60}] 238 47.5 50.2[{5.12}]
24 69 [{70}] 282 56.5 59.0[{6.02}]
26 83 [{85}] 330 66.0 68.5[{6.98}]
28 93 [{95}] 385 77.0 78.6[{8.02}]
30 108 [{110}] 438 87.5 89.3 [{ 9.11}]
32 118 [{120}] 500 100 101 [{10.3}]
34 132 [{135}] 565 113 113 [{11.5}]
35 142 [{145}] 595 119 119 [{12.1}]
36 147 [{150}] 630 126 126 [{12.8}]
38 162 [{165}] 705 141 138 [{14.1}]
40 177 [{180}] 780 156 153 [{15.6}]
42 191 [{195}] 855 171 167 [{17.0}]
45 216 [{220}] 980 196 190 [{19.4}]
50 265 [{270}] 1 220 243 231 [{23.6}]
55 309 [{315}] 1 460 293 276 [{28.1}]
60 378 [{385}] 1 740 349 325 [{33.1}]
65 412 [{420}] 2 050 410 377 [{38.4}]
70 500 [{510}] 2 380 476 432 [{44.1}]
75 530 [{540}] 2 730 546 491 [{50.1}]
80 647 [{660}] 3 100 621 554 [{56.5}]
85 726 [{740}] 3 500 701 620 [{63.2}]
90 799 [{815}] 3 930 786 689 [{70.3}]
95 888 [{905}] 4 380 875 763 [{77.8}]
100 951 [{970}] 4 850 970 838 [{85.5}]
備考 表中に示していない呼称太さ12100mmのロープの初荷重などは,表中の近似の
呼称太さのものから比例配分で算出するものとする。

――――― [JIS L 2706 pdf 5] ―――――

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