JIS P 8147:2010 紙及び板紙―静及び動摩擦係数の測定方法

JIS P 8147:2010 規格概要

この規格 P8147は、水平法及び傾斜法を用いた摩擦試験方法並びに摩擦係数を測定する手順について規定。

JISP8147 規格全文情報

規格番号
JIS P8147 
規格名称
紙及び板紙―静及び動摩擦係数の測定方法
規格名称英語訳
Paper and board -- Determination of the static and kinetic coefficients of friction
制定年月日
1987年9月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 15359:1999(MOD)
国際規格分類

ICS

85.060
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
紙・パルプ 2021
改訂:履歴
1987-09-01 制定日, 1994-07-01 改正日, 2000-08-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-02-22 改正日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS P 8147:2010 PDF [19]
                                                                                   P 8147 : 2010

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 測定方法の種類・・・・[2]
  •  5 原理・・・・[2]
  •  6 ISO水平法・・・・[2]
  •  6.1 概要・・・・[2]
  •  6.2 装置・・・・[3]
  •  6.3 試料の採取・・・・[4]
  •  6.4 調湿・・・・[4]
  •  6.5 試験片の調製・・・・[5]
  •  6.6 操作・・・・[6]
  •  6.7 計算・・・・[8]
  •  6.8 精度・・・・[8]
  •  7 水平法・・・・[9]
  •  7.1 概要・・・・[9]
  •  7.2 装置・・・・[9]
  •  7.3 試験片の調製・・・・[10]
  •  7.4 操作・・・・[10]
  •  7.5 計算・・・・[11]
  •  8 傾斜法・・・・[11]
  •  8.1 概要・・・・[11]
  •  8.2 装置・・・・[11]
  •  8.3 試験片の調製・・・・[12]
  •  8.4 操作・・・・[12]
  •  8.5 計算・・・・[12]
  •  9 報告・・・・[13]
  •  附属書A(参考)ISO水平法による結果の表記のための記号及び識別システム・・・・[14]
  •  附属書B(参考)水平法による摩擦試験に用いられる測定条件の概要・・・・[15]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[16]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS P 8147 pdf 1] ―――――

P 8147 : 2010

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,紙パルプ技術協会
(JAPAN TAPPI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS P 8147:1994は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS P 8147 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
P 8147 : 2010

紙及び板紙−静及び動摩擦係数の測定方法

Paper and board- Determination of the static and kinetic coefficients of friction

序文

  この規格は,1999年に第1版として発行されたISO 15359を基とし,国内で広く利用している水平法又
は傾斜法も選択できるように旧JISの内容を含め,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,水平法及び傾斜法を用いた摩擦試験方法並びに摩擦係数を測定する手順について規定する。
ISO水平法による測定方法では,最初の状態の静摩擦係数及び/又は一定回数表面が磨耗した後の静及び
動摩擦係数を測定する。水平法による測定方法では,最初の状態の静摩擦係数及び/又は動摩擦係数を測
定する。傾斜法による測定方法では,最初の状態の静摩擦係数を測定する。
紙及び板紙に適用できる。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 15359:1999,Paper and board−Determination of the static and kinetic coefficients of friction−
Horizontal plane method(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS P 0001 紙・板紙及びパルプ用語
注記 対応国際規格 : ISO 4046,Paper, board, pulp and related terms−Vocabulary(MOD)
JIS P 8110 紙及び板紙−平均品質を測定するためのサンプリング方法
注記 対応国際規格 : ISO 186,Paper and board−Sampling to determine average quality(IDT)
JIS P 8111 紙,板紙及びパルプ−調湿及び試験のための標準状態
注記 対応国際規格 : ISO 187,Paper, board and pulps−Standard atmosphere for conditioning and testing
and procedure for monitoring the atmosphere and conditioning of samples(MOD)

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P 8147 : 2010

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS P 0001によるほか,次による。
3.1
摩擦(friction)
ある物質の表面を,同じ物質の他の表面又は他の物質の表面で滑らせたときに生じる抵抗する力。
3.2
静摩擦(static friction)
ある表面上を,他の表面で滑らせて移動を始めるときに抵抗する力。
注記 移動の開始に必要な力は,移動を始めるときに抵抗する力に等しい。
3.3
静摩擦係数(static coefficient of friction)μS
摩擦試験において,静摩擦と試験片の二つの表面に垂直に働く力との比。
3.4
動摩擦(kinetic friction)
ある表面上を,他の表面で滑らせ続けるときに抵抗する力。
注記 滑らせ続けるのに必要な力は,滑らせ続けるときに抵抗する力に等しい。
3.5
動摩擦係数(kinetic coefficient of friction)μK
摩擦試験において,動摩擦と試験片の二つの表面に垂直に働く力との比。
3.6
ランプタイム(ramp time)
水平に働く力が,ゼロから静摩擦の値まで上昇するのに必要な時間。

4 測定方法の種類

  摩擦係数の測定方法の種類は,次による。
a) SO水平法
b) 水平法
c) 傾斜法

5 原理

  試験する表面同士を,お互いに水平で,かつ,均等な圧力で接触するように置く。ISO水平法及び水平
法では,滑りを始めるときに必要な力(静摩擦力)と,互いに相対する表面を滑らせるときに必要な力(動
摩擦力)とを測定する。傾斜法では,傾斜板の角度を徐々に上げ,滑りを始めたときの角度を読み取る。

6 ISO水平法

6.1 概要

  ISO水平法では,最初の滑りの静摩擦係数,3回目の滑りの静摩擦係数又は3回目の滑りの動摩擦係数
の少なくとも一つを測定する。
注記 最初の静摩擦係数よりも3回目の静摩擦係数のほうが小さくなる傾向にあり,また,3回目の
静摩擦係数の方が,ばらつきは小さくなる。

――――― [JIS P 8147 pdf 4] ―――――

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6.2 装置

(図1参照)6.2.1 水平テーブル
スレッドを収容できる幅の平らな表面の非圧縮性の物質(金属,硬い木材,ガラスなど)からなるもの。
試験の間,試験片とテーブルとの間で滑りを生じないものとする。
6.2.2 スレッド
底面にセットした試験片に2.2 kPa±0.6 kPaの垂直の圧力を加えられるもの。その底面は平たんで,(60
mm±5 mm)×(60 mm±5 mm)の寸法であり,非圧縮性の物質からなる。
注記 質量が800 g±100 gのスレッドは,スレッドに働く重力によって必要な垂直の圧力を生じる。
スレッドの質量は,少なくとも±10 gの精度で測定して報告するのがよい。垂直の力を作るた
めに重力以外の方法を用いた場合は,同等の圧力が与えられるならば,スレッドの質量は800 g
とは限らない。
6.2.3 昇降機
テーブルに対してスレッドを昇降させるもの。スレッドがテーブルに接触して最後にテーブルに載るま
で,テーブルに対してスレッドが滑らないように操作できるもの。
注記 逆向きの滑りは,わずかでも測定結果に影響する。
6.2.4 ロードセル
駆動装置によってスレッド(又はテーブル)にかかる力(F)を指示値の2 %の精度で測定できるもの。
6.2.5 記録装置
力を時間の関数として記録できるもの。
注記 静摩擦のピークは通常,瞬間的な結果であり,記録装置はこの結果を捕えることができる十分
な速さであることが望ましい。
6.2.6 ロードセルとスレッドとの接続機構
スレッドにかかる力(F)をロードセルに伝えるもの。図1に組立て例を示している。接続機構は,試
験面積に対して均等に,また,テーブルの表面に対して平行方向に力をかけることができるものとする。
注記1 スレッドとロードセルとをつなぐ力線は,二つの試験片間の接触平面の,上若しくは下にあ
るか,又は一致している。力線と試験片間の接触平面との距離(図1の10)は,厳密ではな
いが10 mmを超えないほうがよい。
注記2 引張り力が最初にかけられてから滑りが始まる瞬間までの時間(図2中のランプタイム)を
変えるために,弾性の程度を変化させるような機械的な構造を接続機構に組み込んでもよい。
その他の装置では,弾性の程度は,変化しないものとなっている。ただし,動摩擦の測定で
は強固な接続が好ましい。
6.2.7 駆動装置
スレッド,テーブル又は両方を移動させるもの。スレッドとテーブルとの間の滑りが始まるまで,滑ら
かに,連続的にスレッドにかかる力を増加させ,その後,スレッド又はテーブルを他方に対して移動させ
るもの。
6.2.8 バッキング
均一な圧力分布をもつもの。少なくとも一つの試験片は,厚さが1.5 mm3.0 mmのゴム製の圧縮性の
バッキングと背中合わせとする。バッキングは,均一な厚さのものとし,端部が磨耗したり,表面がきず
ついたりした場合には交換する。

――――― [JIS P 8147 pdf 5] ―――――

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