JIS P 8228:2018 パルプ―保水度の測定方法

JIS P 8228:2018 規格概要

この規格 P8228は、パルプの保水度を測定する方法について規定。

JISP8228 規格全文情報

規格番号
JIS P8228 
規格名称
パルプ―保水度の測定方法
規格名称英語訳
Pulps -- Determination of water retention value
制定年月日
2018年11月20日
最新改正日
2018年11月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 23714:2014(MOD)
国際規格分類

ICS

85.040
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
紙・パルプ 2021
改訂:履歴
2018-11-20 制定
ページ
JIS P 8228:2018 PDF [15]
                                                                                   P 8228 : 2018

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 原理・・・・[2]
  •  5 試薬・・・・[2]
  •  6 装置・・・・[2]
  •  7 試料の採取・・・・[3]
  •  8 試料の調製・・・・[3]
  •  9 操作・・・・[3]
  •  9.1 一般事項・・・・[3]
  •  9.2 パルプパッドの調製・・・・[4]
  •  9.3 パルプパッドの遠心脱水・・・・[4]
  •  10 計算・・・・[4]
  •  11 報告書・・・・[5]
  •  附属書A(参考)パルプパッド保持具の例・・・・[6]
  •  附属書B(参考)精度・・・・[9]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[11]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS P 8228 pdf 1] ―――――

P 8228 : 2018

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,紙パルプ技術協会(JAPAN TAPPI)及び一般
財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,
日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS P 8228 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
P 8228 : 2018

パルプ−保水度の測定方法

Pulps-Determination of water retention value

序文

  この規格は,2014年に第2版として発行されたISO 23714を基とし,対応国際規格には規定されていな
い保水度の測定方法を追加して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。変更の
一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,パルプの保水度を測定する方法について規定する。この方法は,全てのパルプに適用でき
る。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 23714:2014,Pulps−Determination of water retention value (WRV)(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 3556 工業用織金網
JIS P 0001 紙・板紙及びパルプ用語
JIS P 8201 製紙用パルプの試料採取方法
注記 対応国際規格 : ISO 7213,Pulps−Sampling for testing
JIS P 8216 パルプ−物理試験用標準水
注記 対応国際規格 : ISO 14487,Pulps−Standard water for physical testing
JIS P 8220-1 パルプ−離解方法−第1部 : 化学パルプの離解
注記 対応国際規格 : ISO 5263-1,Pulps−Laboratory wet disintegration−Part 1: Disintegration of
chemical pulps
JIS P 8220-2 パルプ−離解方法−第2部 : 機械パルプの離解(20 ℃)
注記 対応国際規格 : ISO 5263-2,Pulps−Laboratory wet disintegration−Part 2: Disintegration of
mechanical pulps at 20 degrees C
JIS Z 8401 数値の丸め方
ISO 5263-3,Pulps−Laboratory wet disintegration−Part 3: Disintegration of mechanical pulps at > 85

――――― [JIS P 8228 pdf 3] ―――――

2
P 8228 : 2018
degrees C

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS P 0001によるほか,次による。
3.1
保水度(water retention value)
規定した条件で遠心脱水した湿潤パルプ試料の質量と同一パルプ試料の絶乾質量との比。

4 原理

  ガラス繊維製のフィルタ上又は金網上に,パルプ懸濁液を脱水してパルプ繊維からなるパルプパッドを
形成する。パルプパッドを規定の遠心力及び規定の時間で遠心脱水し,質量を測定,乾燥後に再度質量を
測定する。保水度は,遠心脱水後の湿潤したパルプパッドの質量と乾燥したパルプパッドとの質量から計
算する。
注記 乾燥履歴のないパルプと,それを乾燥させ再湿潤させたパルプとでは同じ保水度にはならない。

5 試薬

  この規格で用いる試薬は,次による。
5.1 標準水 JIS P 8216に規定する標準水とする。その他の種類の水を用いた場合は,報告書に記載する。

6 装置

  一般的な実験器具によるほか,次による。
6.1 遠心機 鋼鉄又は陽極処理をしたアルミニウムのような不活性な材質製で,6.5のパルプパッド保持
具を収納し,脱水処理を行うことができる振り子式のヘッド及び容器並びにタイマ及びブレーキをもつも
のとする。また,パルプパッドの底部に3 000 g±50 g(gは重力加速度)1)の遠心力がかけられるものと
する。遠心機の内部温度を23 ℃±3 ℃に調節できるもので,遠心機のモータの熱を試料に伝えないもの
とする。
注記 回転数Nの計算は,重力加速度g及び次の式で計算できる。
注1) 重力加速度gについては,JIS B 0153[1]の1.4(重力加速度,g)を参照する。
1
Z 896 2
N
r
ここに, N : 回転数(min−1)又は(r/min)
Z : 遠心力(3 000 g±50 g)
r : 回転の中心とガラスろ紙のろ過面との距離(回転半径)(m)
6.2 ブフナ漏斗又は同等の漏斗 非腐食性材料製で,平たんであな(孔)の開いた底部をもち,内径が
30 mmより大きいものとする。
6.3 ワイヤークロス又は金網 ガラス繊維製のフィルタを用いるか,又はJIS G 3556に規定する目開き
71 μm±10 μmの不活性な材質でできた金網を用いる。
注記 ガラス繊維製のフィルタには,例えば,Whatman GF/Cがある。
6.4 吸引瓶 水吸引ポンプ又は同等の機器に接続し,ブフナ漏斗を吸引ろ過できるものとする。

――――― [JIS P 8228 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
P 8228 : 2018
6.5 パルプパッド保持具 金属管で,30 mm±5 mmの内径をもち,不活性な材質でできた金網が底部に
あるものとする。金網はJIS G 3556に規定する目開きが125 μm,金属線の径が90 μmのものとする。遠
心管は,水分の蒸発を防ぐために蓋のできるものとする。または,JIS G 3556に規定する目開き71 μm±
10 μmの金網を底部に固定することができる不活性な金属製のカップとする。
保持具の形状は,遠心機の形状に依存するためこの規格では規定しない。保持具は,パルプパッドから
遠心脱水した水によって,パルプパッドが再びぬれることがないように設計されているものを使用する。
附属書Aにパルプパッド保持具を3例記載する。
6.6 蓋付きのひょう量瓶 容量25 mLのものとする。
6.7 乾燥機 温度を105 ℃±2 ℃に保つことができるものとする。

7 試料の採取

  パルプのロットの評価を行う場合,試料はJIS P 8201に従って採取する。ロット以外のパルプ試料の評
価を行う場合は,試料の供給源を報告書に記載し,可能であれば,試料の採取手順も記載する。
試験する部分は,パルプ試料全体を代表するものでなければならない。

8 試料の調製

  試料がドライパルプの場合は,標準水(5.1)を用い,JIS P 8220-1又はJIS P 8220-2に従って離解する。
機械パルプのレーテンシィ2)除去のためISO 5263-3に従って85 ℃以上で離解した場合,その後の操作
の前にうすめた試料を23 ℃±3 ℃に冷却しなければならない。
注2) レーテンシィについては,JIS P 8220-2の3.2(レーテンシィ)を参照する。
試料を離解した場合,離解した方法を報告書に記載しなければならない。
パルプ懸濁液は,標準水で濃度2 g/L5 g/Lに希釈する。試料をゆっくり脱水するために,この範囲内
でできる限り高い濃度のものを使用する。
試料の乾燥履歴の有無は結果に影響を与えるため,用いた試料が,乾燥後再湿潤したものか,又は乾燥
履歴のないものかを報告書に記載しなければならない。

9 操作

9.1 一般事項

  希釈し,よくかくはんしたパルプ懸濁液から,23 ℃±3 ℃で保水度を測定するための試料を2個採取す
る。
何らかの理由で試料の採取から1日以上経過した後に保水度の測定を行った場合,試料の採取と同じ日
に保水度を測定した場合に比べて,やや保水度が高くなる(通常,0.03 g/g以下)。そのため,採取後は,
できるだけ速やかに全ての測定を行うことが望ましい。測定で生じた,全ての著しい遅延は報告書に記載
しなければならない。
パルプパッドの調製方法によって,同一のパルプ懸濁液を用いても異なる保水度の値が得られる可能性
があるため,パルプパッド調製にブフナ漏斗と金網及び金属カップとのいずれを用いたかを報告書に記載
する。
注記 同一のパルプ懸濁液を用いても,金網上にパルプパッドを調製したほうが,ガラス繊維ろ紙上
にパルプパッドを調製した場合より5 %10 %程度保水度が大きいという報告がある(参考文
献[2]参照)。

――――― [JIS P 8228 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS P 8228:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 23714:2014(MOD)

JIS P 8228:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS P 8228:2018の関連規格と引用規格一覧