JIS Q 14044:2010 環境マネジメント―ライフサイクルアセスメント―要求事項及び指針

JIS Q 14044:2010 規格概要

この規格 Q14044は、a)LCAの目的及び調査範囲の設定;b)LCIの段階;c)LCIAの段階;d)ライフサイクル解釈の段階;e)LCAの報告及びクリティカルレビュー;f)LCAの限界;g)LCAのそれぞれの段階の間の関係;h)価値観の選択及び任意の要素の使用のための条件;を含むLCAに関する要求事項を規定し,かつ,指針を提供。

JISQ14044 規格全文情報

規格番号
JIS Q14044 
規格名称
環境マネジメント―ライフサイクルアセスメント―要求事項及び指針
規格名称英語訳
Environmental management -- Life cycle assessment -- Requirements and guidelines
制定年月日
2010年10月20日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 14044:2006(IDT)
国際規格分類

ICS

13.020.10, 13.020.60
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
環境マネジメント 2020
改訂:履歴
2010-10-20 制定日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS Q 14044:2010 PDF [46]
                                                                  Q 14044 : 2010 (ISO 14044 : 2006)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[2]
  •  2 引用規格・・・・[3]
  •  3 用語及び定義・・・・[3]
  •  4 ライフサイクルアセスメント(LCA)方法論の枠組み・・・・[8]
  •  4.1 一般要求事項・・・・[8]
  •  4.2 目的及び調査範囲の設定・・・・[8]
  •  4.3 ライフサイクルインベントリ分析(LCI)・・・・[12]
  •  4.4 ライフサイクル影響評価(LCIA)・・・・[17]
  •  4.5 ライフサイクル解釈・・・・[24]
  •  5 報告・・・・[27]
  •  5.1 一般要求事項及び考慮事項・・・・[27]
  •  5.2 第三者向け報告書のための追加的な要求事項及び手引・・・・[28]
  •  5.3 一般に開示することを意図する比較主張のためのより詳細な報告要求事項・・・・[30]
  •  6 クリティカルレビュー・・・・[30]
  •  6.1 一般・・・・[30]
  •  6.2 内部又は外部の専門家によるクリティカルレビュー・・・・[31]
  •  6.3 利害関係者の委員会によるクリティカルレビュー・・・・[31]
  •  附属書A(参考)データの収集シートの例・・・・[32]
  •  附属書B(参考)ライフサイクル解釈の例・・・・[35]
  •  参考文献・・・・[44]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Q 14044 pdf 1] ―――――

Q 14044 : 2010 (ISO 14044 : 2006)

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
工業規格である。
この規格及びJIS Q 14040:2010は,JIS Q 14040:1997,JIS Q 14041:1999,JIS Q 14042:2002及びJIS Q
14043:2002を再編するものである。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Q 14044 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                                JIS
Q 14044 : 2010
(ISO 14044 : 2006)

環境マネジメント−ライフサイクルアセスメント−要求事項及び指針

Environmental management-Life cycle assessment- Requirements and guidelines

序文

  この規格は,2006年に第1版として発行されたISO 14044を基に,技術的内容及び構成を変更すること
なく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
環境保護の重要性及び製造され消費される製品に付随して生じ得る影響に対する意識の高まりが,それ
らの影響をより良く理解し,対応するための方法の開発への関心を増大させている。この目的のために開
発された技法の一つが,ライフサイクルアセスメント(以下,LCAという。)である。
注記1 この規格では,“製品”という用語には,サービスを含む。
LCAは,次の事項を支援できる。
− 製品のライフサイクル中の種々の時点における環境パフォーマンスの改善余地の特定
− 産業界,政府又は非政府機関(NGO)における意志決定者への情報提供(例えば,戦略的な計画立案,
優先順位の設定,製品若しくは工程の設計又は再設計を目的とする情報提供。)
− 測定の技法を含む環境パフォーマンスの適切な指標の選択
− マーケティング(例えば,環境ラベル制度の実施,環境主張の実施,又は製品の環境宣言の作成。)
LCAは,原材料の取得から製造,使用及び使用後の処理,リサイクル及び最終処分(すなわち,ゆりか
ごから墓場まで)に至るまでの製品のライフサイクルの全体を通じた環境側面及び潜在的な環境影響(例
えば,資源利用及びリリースによる環境影響。)を取り扱う。
注記2 “潜在的な環境影響”は,実際の影響と比較した表現である。それらは,製品システムの機
能単位に関連する。
LCA調査には,次の四つの段階がある。
a) 目的及び調査範囲の設定の段階
b) インベントリ分析の段階
c) 影響評価の段階
d) 解釈の段階
システム境界及び詳細の程度を含むLCAの調査範囲は,その調査の課題及び意図している用途による。
LCAの深さ及び広がりは,そのLCAの目的によって大幅に異なることがある。
ライフサイクルインベントリ分析(以下,LCIという。)の段階は,LCAの第二の段階である。この段
階は,調査対象システムに関連するインプット/アウトプットのデータの収集分析の段階に当たる。この
段階は,設定された調査の目的を達成するのに必要なデータの収集を含む。

――――― [JIS Q 14044 pdf 3] ―――――

2
Q 14044 : 2010 (ISO 14044 : 2006)
ライフサイクル影響評価(以下,LCIAという。)の段階は,LCAの第三の段階である。LCIAの段階の
目的は,製品システムにかかわるライフサイクルインベントリ分析結果(以下,LCI結果という。)の環境
面の重要度をより良く理解するために,その結果の評価に資する追加情報を提供することである。
ライフサイクル解釈は,LCAの手順の最終の段階である。この段階においてLCI若しくはLCIAの結果
のいずれか,又はその両方が,目的及び調査範囲の設定に従って,結論,提言及び意志決定のための根拠
として要約され,かつ,議論される。
LCAの目的がインベントリ分析及び解釈だけの実施によって達成されてもよい。これは,通常,ライフ
サイクルインベントリ調査(以下,LCI調査という。)という。
この規格は,2種類の調査を扱う。すなわち,LCA調査及びLCI調査である。LCI調査は,LCA調査に
類似しているが,LCIAの段階を除外する。LCIは,LCA調査のLCIの段階と混同してはならない。
一般的に,一つのLCA調査又はLCI調査で得られた情報は,より包括的な意志決定のプロセスの一部
として利用することができる。異なるLCA調査又はLCI調査の結果は,それぞれの調査の前提条件及び
分析方法が同等の場合にだけ比較可能である。この規格は,これらの事柄の透明性を確実にするための幾
つかの要求事項及び提言を含む。
LCAは,幾つかある環境マネジメントの技法(例えば,リスクアセスメント,環境パフォーマンス評価,
環境監査及び環境影響評価)のうちの一つであり,あらゆる状況下で最適の技法として利用できるもので
はない。LCAは,一般に製品の経済的又は社会的な側面を取り扱うものではないが,この規格で説明する
ライフサイクルアプローチ及び方法論は,これらの他の側面に適用してもよい。
この規格は,他の規格と同じく非関税障壁を設けたり,又はいかなる組織の法的な義務をも増大させ,
若しくは変更するために用いることを意図するものではない。

1 適用範囲

  この規格は,次の事項を含むLCAに関する要求事項を規定し,かつ,指針を提供する。
a) CAの目的及び調査範囲の設定
b) CIの段階
c) CIAの段階
d) ライフサイクル解釈の段階
e) CAの報告及びクリティカルレビュー
f) LCAの限界
g) CAのそれぞれの段階の間の関係
h) 価値観の選択及び任意の要素の使用のための条件
この規格では,LCA調査及びLCI調査を扱う。
LCA結果又はLCI結果の意図した用途は,目的及び調査範囲の設定によって考慮されるが,用途自体は,
この規格の適用範囲の外である。
この規格は,契約若しくは法令の目的,又は登録及び認証を意図するものではない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 14044:2006,Environmental management−Life cycle assessment−Requirements and guidelines
(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。

――――― [JIS Q 14044 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
Q 14044 : 2010 (ISO 14044 : 2006)

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Q 14040 環境マネジメント−ライフサイクルアセスメント−原則及び枠組み
注記 対応国際規格 : ISO 14040,Environmental management−Life cycle assessment−Principles and
framework(IDT)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
注記 これらの用語及び定義は,JIS Q 14040からの引用であり,この規格の利用者のため再録した。
3.1
ライフサイクル (life cycle)
連続的で,かつ,相互に関連する製品システムの段階群,すなわち,原材料の取得,又は天然資源の産
出から最終処分までを含むもの。
3.2
ライフサイクルアセスメント,LCA (life cycle assessment)
製品システムのライフサイクルの全体を通してのインプット,アウトプット及び潜在的な環境影響のま
とめ,並びに評価。
3.3
ライフサイクルインベントリ分析,LCI (life cycle inventory analysis)
製品に対する,ライフサイクルの全体を通してのインプット及びアウトプットのまとめ,並びに定量化
を行うLCAの段階。
3.4
ライフサイクル影響評価,LCIA (life cycle impact assessment)
製品システムに対する,製品のライフサイクルの全体を通した潜在的な環境影響の大きさ及び重要度を
理解し,かつ,評価することを目的とした,LCAの段階。
3.5
ライフサイクル解釈 (life cycle interpretation)
インベントリ分析若しくは影響評価のいずれか,又はその両方から得られた知見を,LCAの結論及び提
言を得るために,設定した目的及び調査範囲に関して評価するLCAの段階。
3.6
比較主張 (comparative assertion)
ある製品と同一の機能をもつ競合の製品に対する優越性又は同等性に関する環境主張。
3.7
透明性 (transparency)
開かれた,包括的で分かりやすい情報の提示。
3.8
環境側面 (environmental aspect)
環境と相互に影響し得る,組織の活動,製品又はサービスの要素。
[JIS Q 14001:2004の3.6]

――――― [JIS Q 14044 pdf 5] ―――――

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JIS Q 14044:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 14044:2006(IDT)

JIS Q 14044:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Q 14044:2010の関連規格と引用規格一覧