JIS R 1679:2007 電波吸収体のミリ波帯における電波吸収特性測定方法

JIS R 1679:2007 規格概要

この規格 R1679は、30GHz~300GHzの周波数範囲において,反射量0~-50dB ・入射角0°~80°の垂直入射,斜入射,及び各偏波に対する電波吸収体の反射量の測定方法を規定。

JISR1679 規格全文情報

規格番号
JIS R1679 
規格名称
電波吸収体のミリ波帯における電波吸収特性測定方法
規格名称英語訳
Measurement methods for reflectivity of electromagnetic wave absorber in millimetre wave frequency
制定年月日
2007年6月20日
最新改正日
2017年10月20日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

81.060.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
ファインセラミックス 2018
改訂:履歴
2007-06-20 制定日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS R 1679:2007 PDF [64]
                                                                                   R 1679 : 2007

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本ファインセラミックス協会(JFCA)
及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,
日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。

――――― [JIS R 1679 pdf 1] ―――――

R 1679 : 2007
白 紙

――――― [JIS R 1679 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
R 1679 : 2007

電波吸収体のミリ波帯における電波吸収特性測定方法

Measurement methods for reflectivity of electromagnetic wave absorber in millimetre wave frequency

序文

  この規格は,ミリ波帯において,ファインセラミックスなどから作製された電波吸収体の主要な性能を
表す反射量の測定方法を標準化することによって,製品の品質管理を容易にし,信頼性の向上に資するこ
とを目的に制定された。これらの目的が達成されることによって,我が国の電波吸収体等の製品について
の技術的競争力は更に高まり,その市場拡大に寄与することが期待される。
なお,この規格に対応する国際規格は制定されていない。
1 適用範囲
この規格は,30 GHz300 GHzの周波数範囲において,反射量0−50 dB・入射角0 °80 °の垂直入射,
斜入射,及び各偏波に対する電波吸収体の反射量の測定方法を規定する。また,この測定方法は,電波吸
収体以外の物質,材料などの反射量の測定に対しても有効である。
なお,この規格に記載されている内容は,広く通信障害・干渉対策,場合によっては電波暗室などに使
用される電波吸収体に適用される。次のように,電波吸収体は,いかなる材料構成,いかなる形状,いか
なる層構成であってもよいものとする。
材料構成 : 導電損失材料,誘電損失材料,磁性損失材料ほか
形状 : 平板,ピラミッド形,ウエッジ形ほか
層構成 : 単層,多層,傾斜
また,この規格は,各種の電波吸収体及び電波吸収体以外の物質・材料の反射量評価試験に適用できる
広範囲の評価基準を示している。
2 用語及び記号
2.1 用語の定義
2.1.1
附属機器
ある機器の便宜又は効果発揮のために結合される機器。
2.1.2
周囲レベル
測定場所において,測定していない状態で存在する放射・伝導信号及び雑音の値。
2.1.3

――――― [JIS R 1679 pdf 3] ―――――

2
R 1679 : 2007
ダイナミックレンジ
基準金属板の受信レベル(dB)と測定試料がない状態の受信レベル(dB)との差。
2.1.4
指向性利得
アンテナの特定方向への放射電力密度と全放射電力を,全方向について平均した放射電力密度との比。
2.1.5
誘電体レンズアンテナ
誘電体で構成された電波レンズを,ピラミダルホーン及びコニカルホーンの前面に取り付けて使用する
アンテナ。
2.1.6
電波吸収体
電波のエネルギーをその内部で熱として消費し吸収する性質をもつ部材。
2.1.7
集束ビーム
ホーンアンテナの前面又は前方に誘電体レンズを配置し,球面波的に拡がる電磁波をビーム直径が数波
長程度になるまで収束させた電磁波。
2.1.8
フラウンホーファー領域
開口面アンテナの放射角度に対する電界パターンが,距離によって変化しなくなる領域。
2.1.9
フレネル領域
開口面アンテナの放射角度に対する電界パターンが,距離によって変化する領域で,開口面のごく近傍
を除いた領域。
2.1.10
自由空間法
1個又は2個のアンテナを用いて,空間に設置した測定試料から反射された電磁波を,ネットワークア
ナライザによって測定する方法。
2.1.11
ホーンアンテナ
導波管開口から徐々に広くして自由空間に整合させた開口面アンテナ。
2.1.12
垂直入射
境界面(測定試料前面)に対して垂直に電波が入射するさま。通常,垂直入射の反射量は,測定試料面
中心の垂線に対して,送受信アンテナを05°以内の等しい角度で設置して測定した値。
2.1.13
斜入射
境界面(測定試料前面)に対して斜めに電波が入射するさま。通常,斜入射の反射量は,測定試料面中
心の垂線に対して,送受信アンテナを等しい角度で設置して測定した値。
2.1.14
モノスタティック測定

――――― [JIS R 1679 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
R 1679 : 2007
入射と反射とが同一方向であり,測定試料表面の法線に対して任意の入射角度での測定。
2.1.15
バイスタティック測定
入射角と反射角とが等しい配置での測定。
2.1.16
平行ビーム
ホーンアンテナの前面又は前方に誘電体レンズを配置し,球面波的に拡がる電磁波をその位相がアンテ
ナの軸に垂直な面でほぼ平坦となるようにした電磁波。
2.1.17
ビーム径
電磁波ビームの伝播方向に垂直な面内において,電界強度が最大電界強度位置から3 dB減少するまでの
ビームの直径。
2.1.18
ビームウェスト
ホーンアンテナから放射された電磁波を,誘電体レンズを用いて集束させた場合に最もビーム径が小さ
くなる部分。
2.1.19
ビームウェスト径
ビームウェストにおけるビーム径。
2.1.20
焦点
ホーンアンテナから放射された電磁波を,誘電体レンズを用いて集束させた場合のビームウェストの中
心位置。
2.1.21
焦点距離
中心軸に沿った誘電体レンズ表面から焦点までの距離。
2.1.22
反射量
送信アンテナと受信アンテナとを用い,金属板及び被測定電波吸収体(測定試料)の反射レベルをネッ
トワークアナライザなどで測定し,測定試料の反射レベル(Ra)から金属板の反射レベル(Rm)を引くことによ
って求めた値Rで,次の式で与えられる(図1参照)。
R=RaR
− m (1)
ここに, R : 反射量(dB)
Ra : 測定試料からの反射波を受信アンテナで受信した受信
レベル(dB)
Rm : 測定試料と同じ面積・形状をもつ金属板からの反射波
を受信アンテナで受信した受信レベル(dB)

――――― [JIS R 1679 pdf 5] ―――――

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