JIS S 0023-2:2007 高齢者配慮設計指針―衣料品―ボタンの形状及び使用法

JIS S 0023-2:2007 規格概要

この規格 S0023-2は、高齢者の加齢による運動機能の低下などの様々な現象に対して,衣料品の着用性の向上を確保することを目的として,ボタンの設計・製作,衣服製作のときのボタンの選択及び取付けなどにおける配慮すべき事項について規定。

JISS0023-2 規格全文情報

規格番号
JIS S0023-2 
規格名称
高齢者配慮設計指針―衣料品―ボタンの形状及び使用法
規格名称英語訳
Guidelines for older persons -- Designing of clothes -- Shape and use of buttons
制定年月日
2007年3月20日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

11.180, 61.040
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
繊維 2020, 高齢者・障害者等 2018
改訂:履歴
2007-03-20 制定日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS S 0023-2:2007 PDF [42]
                                                                                 S 0023-2 : 2007

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
工業規格である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
JIS S 0023-2には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考)男子高齢者の実験方法とその結果
附属書2(参考)女子高齢者の実験方法とその結果

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS S 0023-2 pdf 1] ―――――

S 0023-2 : 2007

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. ボタンの設計,選択及び取り付けるときの配慮事項・・・・[2]
  •  附属書1(参考)男子高齢者の実験方法とその結果・・・・[4]
  •  附属書2(参考)女子高齢者の実験方法とその結果・・・・[22]

――――― [JIS S 0023-2 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
S 0023-2 : 2007

高齢者配慮設計指針−衣料品−ボタンの形状及び使用法

Guidelines for older persons−Designing of clothes− Shape and use of buttons

序文

 この規格は,高齢化に伴う手指の運動機能,指先の保湿性,感覚機能の低下による指先の細かな動
きの衰えなどによって,衣服の着脱が困難になってくるため,高齢者にとってより快適な衣服設計の一要
素として,留め具の中で特に使用頻度の多いボタンの使用について配慮すべき指針として作成したもので
ある。

1. 適用範囲

 この規格は,高齢者の加齢による運動機能の低下などの様々な現象に対して,衣料品の着
用性の向上を確保することを目的として,ボタンの設計・製作,衣服製作のときのボタンの選択及び取付
けなどにおける配慮すべき事項について規定する。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS L 0110 衣料パターンの表示記号
JIS L 0112 衣料の部分・寸法用語
JIS S 0023 高齢者配慮設計指針−衣料品

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS L 0110,JIS L 0112及びJIS S 0023の3.によるほか,
次による。
a) 表面(おもてめん) 衣服の着衣状態から見て,見えているボタン面。
b) 裏面(うらめん) 衣服の着用状態にして表面の反対面。
c) 表穴ボタン 図1 a)に示すような,ボタンの表面にボタン付けの糸通し穴が貫通しているボタン。
d) 裏穴ボタン 図1 b)及びc)に示すような,ボタンの裏面の足部にボタン付けの糸通し穴をあけたボタ
ン。
e) 糸足 衣服の素材が厚い及び/又は硬い場合に,表穴ボタンの留め及びはずしを容易にするため,図
2に示すように取付け糸を長めにし,それに糸を巻き付けて作った足部。
f) 縦穴 ボタンを留めるために衣服に縦方向にあけたボタンホール。
g) 横穴 ボタンを留めるために衣服に横方向にあけたボタンホール。
h) ボタンの外径 図1のように円形状のボタンは,その直径とする。角型のボタンは,対角線の長さと
する。
i) ボタンの厚さ 図1 a)及びb)の足部を除いた最も厚い部分の寸法とする。ただし,ボタン本体と足部

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とが一体化している図1 c)のようなボタンでは,その全体の厚さを“厚さ”とする。
a) 表穴ボタン
b) 裏穴ボタン c) 裏穴ボタン(船底型)
図 1 ボタンの形状と寸法

4. ボタンの設計,選択及び取り付けるときの配慮事項

 ボタンの留め及びはずしを容易にするため,ボ
タンの設計・製作,衣服製作のときのボタンの選択及び取付け方法並びにボタンとしての基本的な条件と
して,次の事項に配慮する。
a) ボタンの形状及び材質 ボタンの形状及び材質は,次による。
1) ボタンの形状は,つかみやすい円形状のものを用いることが望ましい。外径15 mm未満で厚みのあ
る裏穴ボタン(船底型)は,高齢者にはつかみにくいので使用は避ける。
備考 表面から見た形には,図1に示す表穴及び裏穴ボタンのような円形状のほかに,だ(楕)円
型,角型,自由曲線型などがある。側面から見た形には,図1 a)及びb)のようにボタン本体
が板状のもの,図1 c) 裏穴ボタンのようにボタン本体と足部とが一体化した船底型などがあ
る。また,表穴ボタンには,二つ穴,四つ穴などの種類がある。
2) ボタンの材質は,洗濯による色落ち及び変質のないものを用いる。また,外面は,滑りやすい“つ
や”のある材質及び表面加工は避け,滑りにくいもの(つや消し)を用いる。
b) ボタンの寸法 シャツ,ブラウス,ドレス類などでは,ボタンの標準外径寸法を15 mmとし,それよ
り小さいものは避けることが望ましい。また,上着,コート類などの厚地の素材を用いる場合には,

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外径寸法は,20 mm以上とすることが望ましい。
c) ボタンの付け方 ボタンは裏穴ボタンを除き,ボタン留め及びボタンはずしがしやすいように,ボタ
ンと生地との間に図2に示すような糸足を付け,適切な間隔を設けることが望ましい。ただし,衣服
の布地が柔らかく薄いシャツ,ブラウス類に,外径が15 mm未満のボタンを使用するときは,糸足は
付けないほうが望ましい。また,袖口のボタンには,デザイン的に手首と袖口との間に余裕がとれな
い場合は,糸足を付けるほうが望ましい。
糸足
図 2 糸足
d) ボタンホールの寸法及び方向
1) ボタンホールの寸法は,ボタン留め及びボタンはずしがしやすく,又は,意図しないでボタンが容
易に外れないように,ボタンの外径にボタンの厚さを加えた長さを基本として,衣服の硬さ及び厚
さ並びに素材の伸縮性も考慮して決定する。
2) ボタンホールの方向は,あきの方向に直交する方向(縦方向のあきでは横方向)とし,意図しない
でボタンがはずれないようにすることが望ましい。
ただし,実際に衣服を設計するうえでは,衣服の構造デザイン及び素材の伸縮性を考慮する。
e) ボタンの取付け位置(あきの位置) 衣料品におけるボタンの取付け位置(あきの位置)は,留め及
びはずしがしにくい,わき(脇)及び背面を避け,前面とすることが望ましい。
また,袖口のボタンは,手首と袖口との間に余裕ができる位置に取り付け,留めを容易にすること
が望ましい。
備考 袖口のボタンとボタンホールとの距離は,着用者の手首回りの長さに,約60 mmを加えた長さ
が適当とされている。そのためカフス丈は,カフスの重なり部分を含めると,手首回りの長さ
に,約80 mmを加えた長さとなる。(図3参照)
単位 mm
図 3 袖口のボタンとボタンホールとの距離(参考)

――――― [JIS S 0023-2 pdf 5] ―――――

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JIS S 0023-2:2007の国際規格 ICS 分類一覧

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