JIS S 7028:1997 アルペンスキー用のスキー・ビンディング・ブーツ(S-B-B)システムの組立,調整及び検査方法

JIS S 7028:1997 規格概要

この規格 S7028は、ビンディング機構の組立,調整及び検査方法に関する手順について規定。上記の手順に関係するすべての個人及び団体を対照とし,特に,スポーツ関連の小売店を対照とする。少なくとも1点以上の構成部品を使用者が所有するアルペンスキーのスキー・ビンディング・ブーツ(S-B-B)システムに適用。

JISS7028 規格全文情報

規格番号
JIS S7028 
規格名称
アルペンスキー用のスキー・ビンディング・ブーツ(S-B-B)システムの組立,調整及び検査方法
規格名称英語訳
Assembly, adjustment and inspection of an alpine ski-binding-boot (S-B-B) system
制定年月日
1997年1月20日
最新改正日
2016年10月20日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 11088:1993(IDT)
国際規格分類

ICS

97.220.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1997-01-20 制定日, 2001-12-20 確認日, 2007-05-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS S 7028:1997 PDF [38]
S 7028 : 1997

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
この規格の対応国際規格は,ISO 11088 : 1993 Assembly, adjustment and inspection of an alpine
ski-binding-boot (S-B-B) ystemである。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS S 7028には,次に,示す附属書がある
附属書A(規定) スキーヤーのタイプの定義
附属書B(規定) セッティングの方法
附属書C(規定) 流れ図
附属書D(規定) ブーツ/ビンディング適合性に関するクリーン対潤滑診断試験
附属書E(規定) ドリル
附属書1(規定) アルペンスキー用ブーツ−安全基準及び試験方法
附属書2(規定) アルペンスキービンディング−解放トルク値の選択
附属書3(規定) アルペンスキー板及び締め具−締め具取付範囲−要求事項及び試験方法
附属書4(規定) アルペンスキービンディングの必要条件及び試験方法
なお,附属書1,2,3及び4は,それぞれISO 5355,ISO 8061,ISO 8364及びISO 9462を元にしてい
る。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS S 7028 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
S 7028 : 1997

アルペンスキー用のスキー・ビンディング・ブーツ(S-B-B) システムの組立,調整及び検査方法

Assembly, adjustment and inspection of an alpine ski-binding-boot (S-B-B) ystem

 この規格は,1993年に第一版として発行されたISO 11088 [Assembly, adjustment and inspection of an alpine
ski-binding-boot (S-B-B) ystem] 及び1996年に投票に付されたDAM1を翻訳し,技術的内容及び規格票の
様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。ただし,DAM1については,編集し一体とした。
なお,この規格で下線(点線)を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
0. 序文 国際規格には,アルペンスキー用のスキー・ビンディング・ブーツ (S-B-B) システムの構成部
品に関する規定があり,主として,この構成部品の製造業者を対象としている。ISO 8061は,解放モーメ
ントの選択に関する規定であり,この規格の目的は,構成部品の選択,その組立,調整及び検査方法を具
体的な手順としてまとめ,検査結果及び調整の許容範囲を定めることにある。
この規格で規定する検査手順及び結果の許容範囲は,スキー販売店によって販売される前のS-B-Bシス
テムの状態に適用し,使用後の状態を判断するためには適用しない。
1. 適用範囲 この規格は,ビンディング機構の組立,調整及び検査方法に関する手順について規定し,
2.に記載した規格の規定もこの中に含む。
この規格は,上記の手順に関係するすべての個人及び団体を対象とし,特に,スポーツ関連の小売店を
対象とする。
この規格は,少なくとも1点以上の構成部品を使用者が所有するアルペンスキーのスキー・ビンディン
グ・ブーツ(以下,S-B-Bという。)システムに適用する。
備考1. スキー・ビンディング及びブーツの両方の構成部品(SB及びB)がレンタルである場合の規
格は,この規格とは別に作成される。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 11088 : 1993 Assembly, adjustment and inspection of an alpine ski-binding-boot (S-B-B) ystem
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。
ISO 5355 : 1991 Alpine ski-boots−Safety requirements and test methods(アルペンスキー用ブーツ−安全

――――― [JIS S 7028 pdf 2] ―――――

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基準及び試験方法)
参考 ISO 5355からの引用事項に該当する技術的内容を附属書1に示す。
なお,ISO 5355には,1996年にDAM1が投票に付されている。
ISO 8061 : 1991 Alpine ski-bindings−Selection of release torque values(アルペンスキー用ビンディング
−解放トルク値の選択)
参考 ISO 8061からの引用事項に該当する技術的内容を附属書2に示す。
ISO 8364 : 1991 Alpine skis and bindings−Binding mounting area−Requirements and test methods(アルペ
ンスキー及びビンディング−ビンディング取付けエリア−基準及び試験方法)
参考 ISO 8364からの引用事項に該当する技術的内容を附属書3に示す。
ISO 9462 : 1993 Alpine ski-bindings−Safety requirements and test methods(アルペンスキー用ビンディ
ング−安全基準及び試験方法)
参考 ISO 9462からの引用事項に該当する技術的内容を附属書4に示す。
3. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 異なる構成部品を立体的に組み合わせ,正常な機能になるようにす
取付け調整 (fitting adjustment)
ること。
3.2 ISO 9462に従ってビンディングにマークさ
インジケータ値(Zマーク) [indicator value (z-mark) ]
れる解放インジケータ値。
3.3 表A.1によってスキーヤーが評価したス
スキーヤーのタイプ(1,2又は3) (skier type 1, 2 or 3)
キー滑走の技術水準によって区分される解放調整基準。
備考1. 呼び方L,A,Sは,ISO 8061 : 1984の第1版で使用されていたが,ISO 8061 : 1991の第2版で
規定しているように,それぞれタイプ1,2及び3に改められた。
2. スキーヤーがこの規格の許容範囲外の調整を望む場合には,自己の裁量で調整することがで
きる。
3.4 表B.1又は表B.2に基づくビンディング解放イ
初期インジケータの位置 (initial indicator position)
ンジケータの位置。
3.5 解放モーメント(値)(MZ及びMY) [release moment (values) Z and MY] 解放モーメント(単位
N・m)には,次の二つがある。
3.5.1 各スキーヤーが選択した解放モーメント(基準モーメント) [selected individual release moment
(reference moment) SO 8061による。
3.5.2 S-B-Bシステムによって測定した解放モーメント (measured release moment for a given S-B-B
system) 試験装置によって測定した解放値。
3.6 解放モーメントの範囲 (release moment range) 個々に選択した解放モーメントに対する測定解放
モーメントの許容範囲。MZは,±15%又は±3N・mのいずれか大きい方とする。MYは,±15%又は±10N・
mのいずれか大きい方とする。
3.7 解放調整 (release adjustment) 測定したMZ値及びMY値を,表B.1又は表B.2に示す許容範囲内で
個々に選択したMZ値及びMY値と一致させること。
3.8 用具製造業者が特に推奨する手順。
修正手順 (trouble shooting procedures)

――――― [JIS S 7028 pdf 3] ―――――

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3.9 再調整の限界 (limit for readjustment) 初期インジケータの位置 (3.4) で測定した解放モーメント
(3.5.2) と各スキーヤーが選択した解放モーメント (3.5.1) との差の最大値。再調整によって修正が可能な
最大値。表B.1は,±30%又は個別選択モーメント欄で±2段のうちいずれか大きいほうである。表B.2
での差異は,±30%である。
4. スキーヤーのパラメータ
4.1 一般的事項 個々の解放モーメント値は,附属書2 (ISO 8061) による。ただし,4.2及び4.3に規定
される数値は附属書2 (ISO 8061) の基本的な数式と近似しているので,この方法を用いてもよい。
4.2 体重による方法
4.2.1 スキーヤーのパラメータは,次のとおりとする。
− 体重
− 身長
− タイプ(附属書Aによる。)
− 年齢
− ソールの長さ(必要な場合)
4.2.2 表B.1を使用してMZ及びMYの個々の解放値を選択する。
4.3 けい(脛)骨による方法
4.3.1 スキーヤーのパラメータは,次のとおりとする。
− 脛骨の幅
− 性別
− タイプ
− ソールの長さ(必要な場合)
4.3.2 表B.2を使用してMZ及びMYの個々の解放値を選択する。
5. 用具のパラメータ
5.1 新しい用具の選択方法 構成部品は,次の規格に従うものとする。
− スキー ISO 8364
− ブーツ ISO 5355
− ビンディング ISO 9462
− ブレーキ ISO 11087(1)1
スキーヤーは,製造業者が推奨するブーツ,ビンディング及びスキーの選択基準を考慮するとよい。
5.2 中古用具の目視検査及び準備 S-B-Bシステムの構成部品のうち,いずれかの部品が中古品である
場合は,取り付けるときに,次の基準に従って目視検査をしなければならない。さらに,長期間にわたっ
て使用した用具の場合には,特に注意して製造業者の指示に従う必要がある。
a) スキーのエッジ及びソールは,スキー製造業者が指示するものを用いる。使用していない取付用の穴
があるときは,製造業者の仕様書に従って細心の注意を払って埋めておかなければならない。
1 注(1) SO 11087 : − Skis−Retention devices−Safety requirements and test methods(スキー−保持装
置−安全基準及び試験方法)(発行予定)

――――― [JIS S 7028 pdf 4] ―――――

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b) ブーツソールの状態は,ビンディング製造業者の指示に従わなければならない。バックル,ファスナ
及びサポートエリアは,すべて良好な状態にしておかなければならない。
備考 解放がブーツの影響を受けない場合(例えば,プレートビンディングなど。)には,ソールの検
査は,それほど厳しくする必要はない。
c) ビンディング構成部品の状態は,ビンディング製造業者の指示に従わなければならない(例えば,部
品の破損,変形,紛失又は摩耗があってはならない。)。構成部品のガイド及び回転ポイントは,遊動
式とし,さび,腐食,汚損などがあってはならない。
製造業者による検査及び保守(油差しを含む。)に関する指示は,遵守しなければならない。
ブレーキは,変形してはならない。疑わしい構成部品は,修理又は交換する。
5.3 組立 システムの組立は,ビンディング製造業者及びスキー製造業者の指示に従い,適切な工具を
使用する。附属書Eに従ったドリルを使用することが望ましい。ドリルによってあけた古い穴は栓をして,
スキー製造業者による他の手順が示されていない場合は接着剤で固定することが望ましい。新しい穴は,
古い穴に栓がしてある場合でも,古い穴の中心から新しい穴の中心まで10mm以内の箇所にあけてはなら
ない。ただし,スキー製造業者又はビンディング製造業者による別の規定がある場合には,それによる。
ねじを締め付けるときは,ねじ山を損傷しないように注意する必要がある。締付けモーメントを4N・m
以下にすれば,ねじ山の損傷は回避できるが,スキー製造業者による別の規定がある場合は,それによる。
5.4 ブーツに合わせたビンディングの取付調整 ビンディング製造業者の指示に従う。
5.5 初期インジケータ調整 ビンディング製造業者は,自社製品用にその使用方法を明記した表B.1又
は表B.2と同様の表を作成しなければならない。
ビンディングは,この表を用いて適切な初期インジケータ値に調整する。
5.6 機能の点検(機能の検査) ビンディング製造業者の指示に従い,正常に作動するかどうかを目視
で点検する。
ブーツを横方向に約10mm動かし,2mmの許容範囲内で最初の位置に速やかに戻るかどうかを点検する。
5.7 解放モーメントの測定 ビンディング製造業者の指示に従い,各ユニットを解放することによって
ビンディングの調整をあらかじめ行っておく。
測定は,試験機を使用し,次のとおりに行う。各方向3回ずつ繰り返し,測定した解放モーメントが許
容範囲内でなければならない。
a) 試験機製造業者が指示する手順によって試験機の目盛を点検する。
b) 測定した±MZ及びMYの値が表B.1又は表B.2に示す限度内にあるかどうかを確認し,必要に応じて
解放・調整の修正を行う。
c) 測定した±MZ値がそれぞれ上限と下限の近くにある場合には,製造業者の非対称的な解放を評価する
手順に従う。
d) 修正値が再調整の限度 (3.9) を上回る場合には,手順に従う前にビンディング製造業者の最新の指示
を確認する。製造業者の指示がない場合には,ビンディングの取付けを行う者は,附属書Dに規定す
るクリーン対潤滑診断試験を行うとよい。
e) 測定した±MZ及びMYの値が±15%の検査許容範囲を超える場合には,製造業者の修正手順に従う。
この手順に従った後,±MZ及びMYの測定値が再調整許容範囲の±30%内にある場合,ビンディング
の再調整を行うことができる。この再調整を行った後の±MZ及びMYの測定値は,個々に選択した解
放モーメントに対して±15%の許容範囲に限りなく近づかなければならない。
3回とも異なる値が出た場合は,真ん中の値が許容範囲内であればよい。

――――― [JIS S 7028 pdf 5] ―――――

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