JIS W 0109:1977 航空用語(エンジン)

JIS W 0109:1977 規格概要

この規格 W0109は、航空機のエンジンに用いる用語について規定。

JISW0109 規格全文情報

規格番号
JIS W0109 
規格名称
航空用語(エンジン)
規格名称英語訳
Glossary of terms for aircraft (Engine)
制定年月日
1977年6月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

01.040.49, 49.050
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1977-06-01 制定日, 1983-03-01 確認日, 1988-06-01 確認日, 1993-06-01 確認日, 2000-11-20 確認日, 2005-09-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS W 0109:1977 PDF [17]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                            JIS
W 0109-1977

航空用語(エンジン)

Glossary of Terms for Aircraft (Engine)

1. 適用範囲 この規格は,航空機のエンジンに用いる主な用語について規定する。
2. 分類 分類は次のとおりとする。
(1) 形式·種類に関する用語
(2) エンジンに関する一般用語
(3) ガスタービンエンジンに関する用語
(4) ピストンエンジンに関する用語
3. 番号·用語·読み方及び意味 番号,用語,読み方及び意味は,次のとおりとする。
なお,対応英語を参考として示す。
(1) 形式·種類に関する用語
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
101 航空エンジン こうくうえんじ aero-engine,
航空機の推進力又は揚力を発生させる
ん aircraft engine
動力を得るために使用するエンジン。
102 ガスタービンエンジ gas-turbine engine
気体を連続的に圧縮·加熱·膨張させ
ン て,その保有する熱エネルギーを機械
的エネルギー又はジェットエネルギー
として使用するエンジン。
備考 通常圧縮機,燃焼器,ター
ビンなどから構成されてい
る。
103 ピストンエンジン piston engine,
気体を断続的に圧縮·加熱·膨張させ
reciprocating engine
て,その保有する熱エネルギーを機械
的エネルギーとして使用するエンジ
ン。
備考 通常シリンダ,ピストン,
クランク,クランク軸など
から構成されている。
104 ラムジェットエンジ ramjet engine
前進速度によるラム圧力を利用してダ
ン クトの中で圧縮された気体の中で燃料
を燃焼させ,ノズルで膨張させること
によりスラストを得るエンジン。
105 ロケットエンジン rocket engine
システムの中に持っている推進剤の燃
焼などで得たガスの噴射でスラストを (motor)
得るエンジン。

――――― [JIS W 0109 pdf 1] ―――――

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W 0109-1977
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
106 リフトエンジン lift engine
スラストの方向が航空機の進行方向と
ほぼ直交し,主に機体を浮上させるた
めに使用するエンジン。
備考 VTOL機又はSTOL機に使
用される。
107 ベクタード スラス vectored thrust engine
スラストの方向を連続的に変えるため
ト エンジン のベクタード スラスト ノズルを持
つエンジン。
108 補助動力装置 ほじょどうりょ auxiliary power unit
推進エンジンとは独立で航空機の油圧
くそうち 源,動力源,空気源などを駆動する動 (APU)
力を供給する装置。
(2) エンジンに関する一般用語
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
201 スラスト 航空エンジンが発生する推す力。 thrust
202 軸出力 じくしゅつりょ 航空エンジンが発生する軸動力。 brake horsepower,
く shaft horsepower
203 エンジン定格 えんじんていか engine rating
決められた条件でエンジンを運転する
く 場合,保証されている性能特性値。
204 離陸定格 りりくていかく take-off rating
地上又は飛行状態において,エンジン
に決められた時間,連続して出すこと
が保証されている最大の性能特性値。
205 最大連続定格 さいだいれんぞ maximum continuous
地上又は飛行状態において,エンジン
くていかく に連続して出すことが保証されている rating
最大の性能特性値。
206 最大上昇定格 さいだいじょう maximum climb rating
上昇時に保証されているエンジンの最
しょうていかく 大の性能特性値。
207 最大巡航定格 さいだいじゅん maximum cruising
巡航時に保証されているエンジンの最
こうていかく 大の性能特性値。 rating
208 アイドル idle
地上又は飛行状態において,エンジン
の決められた運転可能な最小の状態。
209 緊急定格 きんきゅうてい contingency rating
緊急時にエンジンに連続又は決められ
かく た時間出すことが保証されている最大
の性能特性値。
210 燃料消費率 ねんりょうしょ specific fuel
単位正味スラスト又は軸出力につき単
うひりつ 位時間当たりエンジンで消費される燃 consumption
料の量。

――――― [JIS W 0109 pdf 2] ―――――

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W 0109-1977
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
211 修正燃料消費率 しゅうせいねん corrected specific fuel
任意の大気状態での燃料消費率を標準
りょうしょうひ 大気状態又は所定条件に修正した値。 consumption
りつ 備考 ガスタービンエンジンの場
合には次の式で表す。
sfc T
sfc
T
ここに
sfc* : 修正燃料消費率
sfc : 計測時の燃料消
費率
T* : 標準状態又は所
定条件での絶対
温度
T : 計測時の熱力学
温度の量。
212 燃料消費量 ねんりょうしょ fuel consumption rate
単位時間にエンジンで消費される燃料
うひりょう の量。
213 滑油消費率 かつゆしょうひ specific oil
単位正味スラスト又は軸出力につき単
りつ 位時間当たりエンジンで消費される潤 consumption
滑油の量。
214 滑油消費量 かつゆしょうひ oil consumption rate
単位時間にエンジンで消費される潤滑
りょう 油の量。
215 乾燥質量 かんそうしつり dry mass
燃料及び潤滑油などの液体を含まない
ょう エンジンの質量。
216 スラスト質量比 すらすとしつり thrust mass ratio
エンジンスラストとエンジン質量との
ょうひ 比をいう。
備考 これはエンジン単位質量当
たりのエンジンスラストの
値。
217 出力質量比 しゅつりょくし power mass ratio
エンジン軸出力とエンジン質量との比
つりょうひ をいう。
備考 これはエンジン単位質量当
たりのエンジン軸出力の
値。
218 修正スラスト しゅうせいすら corrected thrust
任意の大気状態で得られたスラストを
すと 標準大気状態又は所定条件に修正した
値。
備考 ガスタービンエンジンの場
合には次の式で表す。
F p
F
p
ここに
F* : 修正スラスト
F : 計測スラスト
p* : 標準状態又は所
定条件での絶対
圧力
p : 計測時の絶対圧

219 静止スラスト せいしすらすと static thrust
エンジンが静止した状態で発生するス
ラスト。

――――― [JIS W 0109 pdf 3] ―――――

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W 0109-1977
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
220 修正静止スラスト しゅうせいせい corrected static thrust
任意の大気状態で得られた静止スラス
しすらすと トを標準大気状態又は所定条件に修正
した値。
備考 ガスタービンエンジンの場
合には修正式は218の備考
に準ずる。
221 正味スラスト しょうみすらす net thrust
エンジンが発生する有効なスラスト。

222 修正正味スラスト しゅうせいしょ corrected net thrust
任意の大気状態で得られた正味スラス
うみすらすと トを標準大気状態又は所定条件に修正
した値。
備考 ガスタービンエンジンの場
合には次の式で表す。
Fm p
Fm
p
ここに
Fm* : 修正正味スラス

Fm : 計測正味スラス

p* : 標準状態又は所
定条件での絶対
圧力
p : 計測時の絶対圧

223 比スラスト ひすらすと specific thrust
作動流体の単位質量流量当たり得られ
るスラスト。
224 修正軸出力 しゅうせいじく corrected brake (horse)
任意の大気状態で得られた軸出力を標
しゅつりょく 準大気状態又は所定条件に修正した power,
値。 corrected shaft (horse)
備考 ガスタービンエンジンの場 power
合には次の式で表す。
shp p T
shp , ,
p T
ここに
shp* : 修正軸出力
shp : 計測時の軸出力
p* : 標準状態又は所
定条件での絶対
圧力
p : 計測時の絶対圧

T* : 標準状態又は所
定条件での絶対
温度
T : 計測時の熱力学温

225 相当軸出力 そうとうじくし (total) quivalent
プロペラを駆動する軸出力のほか排気
ゅつりょく によるスラストが得られる場合には, brake (horse) ower,
equivalent shaft
このスラストを軸出力に換算してプロ
ペラ軸出力に加算した値。 (horse) ower

――――― [JIS W 0109 pdf 4] ―――――

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W 0109-1977
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
226 総合効率 そうごうこうり overall efficiency
機体の推進に用いられた有効推進仕事
つ とエンジンに供給された燃料エネルギ
ーとの比で,次の式で表す。
総合効率(
有効推進仕事
供給燃料エネルギー
有効推進仕事
エンジン出力エネルギー
エンジン出力エネルギー
供給燃料エネルギー
=推進効率( 熱効率(
227 推進効率 すいしんこうり propulsion efficiency
機体の推進に用いられた有効推進仕事
つ とエンジン出力エネルギーとの比で,
次の式で表す。
推進効率(
有効推進仕事
エンジン出力エネルギー
228 熱効率 ねつこうりつ thermal efficiency
エンジン出力エネルギーと供給燃料エ
ネルギーとの比で,次の式で表す。
熱効率(
エンジン出力エネルギー
供給燃料エネルギー
229 機械効率 きかいこうりつ mechanical efficiency
機械の有効仕事と作動流体の発生する
仕事との比。
230 空燃比 くうねんひ air-fuel ratio
燃焼に関与する空気流量と燃料流量と
の比。
231 エンジン回転速度 えんじんかいて engine speed
エンジンの単位時間当たりの回転数。
んそくど
232 修正エンジン回転速 しゅうせいえん corrected engine speed
任意の大気状態におけるエンジン回転
度 じんかいてんそ 速度を標準大気状態又は所定条件に修
くど 正した値。
備考 ガスタービンエンジンの場
合には次の式で表す。
N
N
ここに
N* : 修正エンジン回
転速度
N : 計測時のエンジ
ン回転速度
T* : 標準状態又は所
定条件での絶体
温度
T : 計測時の熱力学
温度
233 エンジン圧力比 えんじんあつり engine pressure ratio
タービン出口全圧と,エンジン入口全
ょくひ 圧との比。
備考 スラストの大きさを表すパ
ラメータとして使用する。
234 軸トルク じくとるく engine torque
エンジンの出力軸で得られるトルク。

――――― [JIS W 0109 pdf 5] ―――――

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