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JIS X 0006:1989 規格概要
この規格 X0006は、情報処理におけるデータの準備及び取扱いに関する用語とその読み方,意味及び対応英語について規定。
JISX0006 規格全文情報
- 規格番号
- JIS X0006
- 規格名称
- 情報処理用語(データの準備及び取扱い)
- 規格名称英語訳
- Glossary of terms used in information processing (Preparation and Handling of Data)
- 制定年月日
- 1987年4月1日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 2382-6:1987(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.35, 35.040
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 情報基本 2016
- 改訂:履歴
- 1987-04-01 制定日, 1989-03-01 改正日, 1994-06-01 確認日, 1999-07-20 確認日, 2004-11-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS X 0006:1989 PDF [6]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
X 0006-1989
情報処理用語(データの準備及び取扱い)
Glossary of Terms Used in Information Processing (Preparation and Handling of Data)
1. 適用範囲 この規格は,情報処理におけるデータの準備及び取扱いに関する主な用語とその読み方,
意味及び対応英語について規定する。
備考 この規格は,国際規格ISO 2382/6-1987に準拠している。
対応国際規格 : ISO 2382/6-1987 Information processing systems−Vocabulary−Part 06 :
Preparation and handling of data
2. 表記法 この規格では,各用語を,番号,用語及び読み方,意味並びに対応英語の四つの欄に分けて
記述する。それぞれの欄における表記法を次に示す。
(1) 番号に関する表記法 番号は,6個の数字によって表す。最初の2けたの数字は,情報処理用語規格
番号の末尾2けたを,次の2けたの数字は,同一分類のこの規格の区分を意味する。最後の2けたの
数字は,同一区分の一連番号とする。
(2) 用語及び読み方に関する表記法
(2.1) 同一の意味を表す用語が二つ以上ある場合は,その順位に従って優先使用する。
(2.2) 用語の一部が丸括弧( )で囲まれている場合は,その部分を省略してもよいことを表す。この場
合は,括弧内を省略したときと省略しないときとの間に優先順位はない。
例1 : “自動(的)”は,“自動”又は“自動的”を表す(01.01.04参照)。
例2 : “(計算機)プログラム”は,“計算機プログラム”又は“プログラム”を表す(01.04.01参照)。
(2.3) 用語が幾つもの類似の意味をもつ場合には,それらを個々に規定し,用語の前に(1),(2),······を付
ける。
例 : “(1)引き数”(02.02.02参照),“(2)引き数”(02.02.03参照)
(2.4) 類似の意味をもち,しかもその記述がほとんど同一である二つ以上の用語は,角括弧[ ]を用い
て一つにまとめて規定する。この場合,用語及び読み方欄の[ ]に対して,意味欄の対応する[ ]
を採るものとする。
例 : 次の(a)と(b)とは同じ(02.10.05参照)。
(a)用語及び読み方 意味
2項[N項]演算 2個[N個]のオペランドに対する演算。
――――― [JIS X 0006 pdf 1] ―――――
2
X 0006-1989
(b)用語及び読み方 意味
2項演算 2個のオペランドに対する演算。
N項演算 N個のオペランドに対する演算。
(2.5) 用語の使用分野を限定する場合には,用語に引き続く丸括弧( )内にそのことを示す。
例1 : “情報(データ処理及び事務機械における)”(01.01.02参照)
例2 : “呼出し(プログラミングにおける)”(07.09.04参照),“呼出し(データ網における)”(09.06.08
参照)
(2.6) 文法上の用法又は省略形などを,用語に引き続く丸括弧( )内に示す。
例 : “SYSGEN(頭字語)”(10.02.18参照),“DP(省略形)”(01.01.03参照)
(2.7) 漢字が常用漢字表にない場合には,仮名で示し,それに引き続く山括弧< >内に該当する漢字を
示す。
例 : “はん<汎>用レジスタ”(11.02.08参照)
(2.8) 用語の読み方は,振り仮名によって示す。ただし,用語が英字からなり,その読み方が各英字の読
み方どおりの場合には,振り仮名は付けない。
例1 : (データ)しょり
処理(01.01.03参照)
こぼる
例2 : COBOL(07.02.22参照)
例3 : DP(01.01.03参照)
(3) 意味に関する表記法
(3.1) 文中で下線(実線)の引いてある語は,情報処理用語に関する日本工業規格(日本産業規格)に規定されている用語
であることを示す。
(3.2) 角括弧[ ]の使い方については,(2.4)を参照のこと。
(4) 対応英語に関する表記法
(4.1) この欄の英語は,国際規格ISO 2382/6-1987に規定されている用語であって,規定されている意味
と対応する。
(4.2) 対応英語について使用上の注意事項がある場合には,対応英語に引き続く丸括弧( )内に示す。
(4.3) 対応英語に付けられた括弧内の注記の意味は,次のとおりとする。
(使用しないほうがよい。) : 国際規格及びこの規格では,この英語を使用しないので,使用しな
いほうがよいことを示す。
例 : 02.04.01 logic function(使用しないほうがよい。)
(使用してはいけない。) : 国際規格及びこの規格では,用語統一の見地から,この英語を使用し
てはいけないことを示す。
(この意味では使用しないほうがよい。) : 国際規格及びこの規格では,他の意味で使われている
ため,この英語を使用しないほうがよいことを示す。
(××だけ) : この英語は××(国名)だけで通用することを示す。
例 : 02.02.07 range(オーストラリアだけ)
また,角括弧及び使用分野を限定する丸括弧の用法は,“用語及び読み方”の欄と同様とする。
3. 情報処理用語(データの準備及び取扱い) 主な用語について,次のとおり定める。
06.01 一般用語
――――― [JIS X 0006 pdf 2] ―――――
3
X 0006-1989
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
よ読みと取る
06.01.01 to read
記憶装置,データ媒体又は他の情報源からデータを得る
こと。
か書きこ込む
06.01.02 to write
記憶装置又はデータ媒体にデータを永久的又は一時的に
記録すること。
備考 “読み込む”及び“読み取る”と,“書き込む”
及び“書き取る”とは,記述上の見方の相違
にすぎない場合が多い。例えば,内部記憶か
ら外部記憶へデータの1ブロックを転送する
ことは,“外部記憶に書き込む”,“内部記憶
から読み取る”又はその両方を指すと考えて
よい。
ふくしゃ
06.01.03 複写する, to copy
情報源のデータ媒体からデータを読み取り,そのデータ
コピーする はそのまま残し,同じデータを書込み先のデータ媒体に
書き込むこと。書込み先のデータ媒体は,必ずしも情報
源のデータ媒体と同じ種類でなくてもよい。
例 : 磁気テープから磁気ディスクにファイルを複
写する。
ふくせい
06.01.04 複製する to duplicate
情報源のデータ媒体から,同じ物理的な形態をもつ書込
み先のデータ媒体に複写すること。
例 : ある磁気テープから別の磁気テープにファイ
ルを複製する。
06.02 入力及び出力
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
にゅうりょく
06.02.01 入力(データ) 計算機の構成要素が受け取るデータ。 input (data)
にゅうりょく
06.02.02 入力(しょり
処理) 計算機の構成要素がデータを受け取る処理。 input (process)
にゅうりょく
06.02.03 入力 input
入力処理にかかわる装置,処理若しくはチャネル,又は
これらにかかわるデータ若しくは状態に関する用語。
備考 “入力”という用語は,文脈上明らかな場合
には,“入力データ”,“入力信号”又は“入力
処理”の代わりに用いてもよい。
しゅつりょく
06.02.04 出力(データ) 計算機の構成要素が作り出すデータ。 output (data)
しゅつりょく
06.02.05 出力(しょり
処理) 計算機の構成要素がデータを作り出す処理。 output (process)
しゅつりょく
06.02.06 出力 output
出力処理にかかわる装置,処理若しくはチャネル,又は
これらにかかわるデータ若しくは状態に関する用語。
備考 “出力”という用語は,文脈上明らかな場合
には,“出力データ”,“出力信号”又は“出力
処理”の代わりに用いてもよい。
にゅうしゅつりょく
06.02.07 入出力, input-output,
同時的か否かを問わず入力処理,出力処理又はその両方
I/O I/O
にかかわる装置,処理若しくはチャネル又はこれらにか
かわるデータ若しくは状態に関する用語。
備考 “入出力”という用語は,文脈上明らかな場
合には,“入出力データ”,“入出力信号”又は
“入出力処理”の代わりに用いてもよい。
06.02.08 データしゅうしゅう
収集 data collection
計算機で使用するために,一つ以上の箇所からデータを
集める処理。
例 : 計算センタで使用するために,支社で発生し
たトランザクションをデータ網によって収集す
る。
06.02.09 データにゅうりょく
入力 機械で読取り可能な媒体にデータを入力する処理。 data entry
例 : 端末からフレキシブルディスク上の給与ファ
――――― [JIS X 0006 pdf 3] ―――――
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X 0006-1989
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
イルにデータを入力する。
06.02.10 データしゅとく
取得 データを収集及び入力する処理。 data acquisition
06.03 転送及び交換
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
てんそう
06.03.01 転送する to transfer
データをある記憶場所から他の記憶場所へ送ること。
06.03.02 ブロックてんそう
転送 block transfer
1回の操作で一つ以上のデータのブロックを転送する処
理。
備考 ブロック転送は,元の記憶場所からデータを
消去してもよいし,しなくてもよい。
06.03.03 ロードする データを記憶装置又は作業用レジスタに転送すること。 to load
へんけい
06.03.04 変形する to transform
指定された規則に従って,意味を著しく変えずにデータ
の表現を変えること。
ほんやく
06.03.05 翻訳する to translate
あるプログラム言語で表現されたプログラムを,他のプ
ログラム言語,又は実行に適した他の表現に変えること。
へんかん
06.03.06 変換する to convert
伝える情報の内容を変えずに,データの表現をある形か
ら別の形に変えること。
例 : コード変換,基数変換,アナログからディジ
タルへの変換,媒体変換。
じやく
06.03.07 字訳する データを文字ごとに変換すること。 to transliterate
ふごうか
06.03.08 符号化する, to encode
元の形に再変換できるように,コードを使って,データ
コード化する を変換すること。
ふくごう
06.03.09 複号する to decode
以前に符号化された結果を元に戻すようにデータを逆に
変換すること。
てんき
06.03.10 転記する to transcribe
あるデータ媒体から他のデータ媒体へ,必要に応じてデ
ータを受け取る側の媒体に受け入れられる形に変換し
て,複写すること。
06.03.11 パックする to pack
データ及び記憶媒体の既知の特性を利用して,元の形に
復元できるように,データを記憶媒体上に圧縮した形に
変換すること。
例 : 他の目的には使用しないと思われるビット位
置又はバイト位置の記憶場所を利用する。
06.03.12 パッキング データをパックする操作。 packing
06.03.13 アンパックする パックされたデータを元の形に復元すること。 to unpack
あっしゅく
06.03.14 圧縮する to compress,
繰り返し出現している文字を符号化又は削除することに
よって,データ媒体上の使用領域を減らすこと。 to compact
てんかい
06.03.15 展開する, 圧縮されたデータを元の形に戻すこと。 to expamd
しんちょう
伸張する
06.04 探索
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
たんさく
06.04.01 探索 search
与えられた性質をもつデータ要素を見つけるために行
う,ある集合に属する一つ以上のデータ要素の検査。
たんさく
06.04.02 探索サイクル search cycle
探索のための一連の事象であって,各データ要素に対し
て繰り返されるもの。
たんさく
06.04.03 探索かぎ データの探索に使用するかぎ。 search key
にぶんたんさく
06.04.04 2分探索 dichotomizing search
データ要素の順序付けられた集合に対して行う探索であ
って,集合を共通部分のない二つに分けて,その一方を
捨て,受け入れられた部分に対して,探索が完了するま
でこの処理を繰り返す方法によるもの。
にとうぶんたんさく
06.04.05 2等分探索 2分探索の一種であって,探索の各段階でデータ要素のbinary search
――――― [JIS X 0006 pdf 4] ―――――
5
X 0006-1989
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
集合を同数のデータ要素をもつ二つの部分に分けるも
の。集合のデータ要素の数が奇数の場合には,一方の集
合にデータ要素を一つ余分に含めればよい。
06.04.06 フィボナッチたんさく
探索 Fibonacci search
2分探索の一種であって,集合に属するデータ要素の数
がフィボナッチ数に等しいか,又は次に大きいフィボナ
ッチ数に等しいと仮定し,探索の各段階においてデータ
要素の集合をフィボナッチ数列に一致するように分割す
る方法によるもの。
備考1. フィボナッチ数列とは,数列0,1,1,2,3,
5,8,···のように,各々の項が先行する2項
の和であるような数列である。
2 フィボナッチ探索は2等分探索に比べ,磁気
テープなど順次アクセスするデータ媒体の
移動量の平均値をわずかに少なくする点で
利点がある。
そうさ
06.04.07 走査 データの組織的検査。 scanning
せんけいたんさく
06.04.08 線形探索, データの集合の中を順次に走査する探索。 linear search
じゅんじたんさく
順次探索
れんさ
06.04.09 連鎖リストたんさく
探索, 連鎖リストを用いる探索。 chained list search
れんけつ
連結リストたんさく
探索
きたんさく
06.04.10 木探索 tree search
木構造をもつ集合に対して行う探索であって,各段階ご
とに木のどの部分を探索しなくてよいかを決めることが
できるもの。
06.04.11 ハッシュひょうたんさく
表探索 hash table search
所要データ要素の記憶場所をハッシュ表から得る探索。
記憶場所のアドレスが重複する場合には適切な手順に従
う。
06.05 順序付け,分類及び照合
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
じゅんじょづ
06.05.01 順序付ける 指定された規則に従った順に項目を配置すること。to order
じゅんじょ
06.05.02 順序 順序付ける際に用いられる指定された並べ方。 order
備考 順番と違って順序は必ずしも線形である必要
はない。例えば,項目が階層構造をもつ場合
の順序付けがそうである。
じゅんばんづ
06.05.03 順番付ける 自然数の順序に従った順に項目を配置すること。 to sequence
備考 通常の線形順序は,適当な方法及び手順を指
定することによって,自然数上に写像できる。
したがって,この拡張として,順番付けが,
例えばアルファベット順や年代順であっても
よい。
れつ列,
06.05.04 順番付けられた一連の項目。 sequence
じゅんばんれつ
順番列
さくいん
06.05.05 索引 index
ファイル又は文書の内容を示す表であって,その内容の
位置を示すためのかぎ又は参照情報を含んでいるもの。
ぶんるい
06.05.06 分類する to sort
指定された基準に従って項目をグループに分けること。
各グループ内では,項目を必ずしも順序付ける必要はな
い。
へいごう
06.05.07 併合する to merge
与えられた同じ順序をもつ二つ以上のデータの集合に属
する項目を,その順序に従って結合して一つの集合にす
ること。
しょうごう
06.05.08 照合する(せん孔カー二つ以上のデータの集合を,あらかじめ決められた順序to collate
――――― [JIS X 0006 pdf 5] ―――――
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JIS X 0006:1989の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 2382-6:1987(IDT)
JIS X 0006:1989の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.35 : 情報技術.事務機械(用語集)