JIS X 0013:1998 規格概要
この規格 X0013は、情報処理における図形処理に関する用語,定義及び対応英語について規定。
JISX0013 規格全文情報
- 規格番号
- JIS X0013
- 規格名称
- 情報処理用語(図形処理)
- 規格名称英語訳
- Glossary of terms used in information processing (Computer graphics)
- 制定年月日
- 1987年4月1日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO/IEC 2382-13:1996(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.35, 35.140
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 情報基本 2016
- 改訂:履歴
- 1987-04-01 制定日, 1992-06-01 確認日, 1998-01-20 改正日, 2004-11-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS X 0013:1998 PDF [19]
X 0013 : 1998 (ISO/IEC 2382-13 : 1996)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS X 0013-1987は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,情報通信技術の進展に伴って,既存用語の拡充,新技術及び新しい概念に対する用語
の追加を行った。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS X 0013 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
X 0013 : 1998
(ISO/IEC 2382-13 : 1996)
情報処理用語(図形処理)
Glossary of terms used in information processing (Computer graphics)
序文 この規格は,1996年に第2版として発行されたISO/IEC 2382-13, Information technology−Vocabulary
−Part 13 : Computer graphicsを翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲 この規格は,情報処理における図形処理に関する主な用語,定義及び対応英語について規
定する。
備考1. この規格は,1996年6月に第2版として発行されたISO/IEC 2382-13 : 1996を一つの項目*を除
いて翻訳し,その技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
注* 13.04.32(対応国際規格では“koala pad”)は日本国内事情等を考慮し,欠番とした。
2. この規格の関連規格を,付表1に示す。
3. 参考は,対応国際規格にない事項である。
2. 分類 用語は,次のとおり分類する。
a) 一般概念(13.01参照)
b) 画像の表現及び格納(13.02参照)
c) 画像の表示(13.03参照)
d) 機能単位(13.04参照)
e) 操作方法及び処理(13.05参照)
3. 表記法 この規格は,各用語を番号,用語,定義及び対応英語の四つの欄に分けて規定する。それぞ
れの欄における表記法及び解釈を,次に示す。
a) 番号 番号は,6個の数字によって表す。最初の2けたの数字は,情報処理用語の規格番号の末尾2
けたを示す。
次の2けたの数字は,この規格での分類を示す。最後の2けたは,同一分類内の一連番号を示す。
b) 用語
1) 同一の意味を示す用語が二つ以上ある場合は,表記した順に従って優先使用する。
2) 用語の一部が丸括弧( )で囲まれている場合は,その部分を省略してもよいことを表す。この場
合は,括弧内を省略したときとしないときの間に優先順位はない。
例 “(計算機)図形処理”(13.01.01参照)
――――― [JIS X 0013 pdf 2] ―――――
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X 0013 : 1998 (ISO/IEC 2382-13 : 1996)
3) 同一の用語が別の定義をもつ場合には,用語の前に(1),(2),···を付ける。
例 “(1)ウィンドウ”(13.05.27参照)と“(2)ウィンドウ”(13.05.28参照)
ただし,定義文中でその用語を参照する場合は,用語の後ろに(1),(2),···を付ける。
4) 用語の使用分野を限定する場合には,用語に引き続く丸括弧( )内にそのことを示す。
例 “仮想空間(図形処理における)”(13.02.34参照)
5) 用語に引き続く丸括弧( )は,用法を示す場合もある。
例 “GKS(省略形)”(13.01.14参照)
6) 常用漢字表音訓欄にない漢字は仮名で置き換えてあるが,仮名文字表現だけでは意味が分かりにく
い場合には,対応する漢字を丸括弧( )で示す。
例 “多角形充てん()”(13.02.32参照)
c) 定義
1) 文中で下線の引いてある語は,情報処理用語に関する日本工業規格(日本産業規格)に規定されていることを示す。
2) 丸括弧( )の使い方は,b)と同様とする。
d) 対応英語
1) この欄の英語は,対応国際規格に規定されている用語であって,規定されている定義と対応する。
2) 丸括弧( )の使い方は,b)と同様とする。
4. 情報処理用語−図形処理
13.01 一般概念
番号 用語 定義 対応英語
13.01.01 computer graphics
(計算機)図形処理, 計算機によって,画像を生成,操作,記憶及び表示するた
コンピュータグラフめの方法及び技法。
ィクス, 備考 計算機が作成する画像は,2次元又は3次元で
CG(省略形) ある。
参考 備考を除きJIS X 0001 : 1994と重複 (01.06.08)
13.01.02対話型(計算機)図 interactive computer
利用者が,表示面上で表示の内容,形式,大きさ,又は色
形処理, graphics
を動的に制御したり変更したりできるような図形処理。
対話型コンピュータ 備考 対話型図形処理は,利用者が表示画像の要素を
グラフィクス 動的に制御したり変更したりできない受動的
図形処理と対照をなす。
13.01.03表示画像 表示面上に同時に描かれる表示要素の集まり。 display image
13.01.04画像処理, image processing,
与えられた目的のために,物体又はデータの視覚的表現に
映像処理 対して何らかの操作を施す過程。 picture processing
備考 操作の例としては,場面解析,画像圧縮,画像
復元,画質改善,前処理,量子化,空間フィル
タ処理,物体の2次元モデル及び3次元モデル
の構築などがある。
――――― [JIS X 0013 pdf 3] ―――――
3
X 0013 : 1998 (ISO/IEC 2382-13 : 1996)
番号 用語 定義 対応英語
13.01.05(位置)移動描画 motion dynamics
静止している観測者に対して物体が動いているかのよう
に,又は物体に対して観測者が動いているかのように見せ
て,表示画像上で物体を動かすこと。
13.01.06(形質)変化描画 update dymamics
表示上で見た物体の形状,色などの特性の変化に関する相
互作用。
13.01.07(科学的)可視化 (scientific) isualization
人間が理解しやすいようにするために図形処理及び画像
処理を利用して,処理過程又は物体に関するモデル又は特
性を提示すること。
例1. しゅよう(腫瘍)の磁気共鳴走査を複数回行い,
その結果を組み合わせて作成した表示画像
例2. 上方及び側面から見た湖の温度データを示す3
次元的表示
例3. 心臓の電気信号波形の2次元モデル
13.01.08形状モデリング, 3次元の形状を計算機処理可能な形で表現したモデルを, geometric modeling
幾何モデリング 計算機システム上で創成すること。
13.01.09面モデリング, surfacing,
物体の表面を表現するモデルを計算機システム上で創成
サーフェスモデリンすること。 surface modeling
グ
13.01.10立体モデリング, solid modeling,
外観形状だけでなく内部の質的特性も表現するために,物
ソリッドモデリング体の立体的特性を扱う3次元形状モデリング。 volume modeling
13.01.11座標図形処理, 表示画像がすべて線分で構成される図形処理。 coordinate graphics,
線図形処理 line graphics
13.01.12ラスタ図形処理 raster graphics
表示画像が,行列状に並べられた画素の配列で構成される
図形処理。
13.01.13場面, 物体の実際の配置 scene
シーン
13.01.14グラフィクス中核 Graphical Kernel System,
標準化された図形処理システムの一つであって,図形処理
系, GKS(省略形)
プログラム作成用の機能の集まり,及び応用ソフトウェア
GKS(省略形) と図形入出力装置との間の機能的インタフェースを提供
するもの。
備考 グラフィクス中核系は,JIS X 4201 : 1990で規
定されている。
参考 グラフィクス中核系は,2次元図形処理を扱う。
3次元拡張は,GKS-3Dと呼ばれ,ISO/IEC
8805 : 1988で規定されている。
13.01.15コンピュータグラフ Computer Graphics
図形処理システムにおける装置独立部分と装置依存部分
ィクスインタフェーとの間の標準インタフェース。 Interface,
ス, CGI(省略形)
備考 このインタフェースは,ISO/IEC 9636-1 : 1991
図形処理インタフェ で規定されている。
ース,
CGI(省略形)
13.01.16コンピュータグラフ図形処理に関する標準化された概念的枠組み。 Computer Graphics
ィクス参照モデル, Reference Model,
備考 この参照モデルは,ISO/IEC 11072 : 1992で規
図形処理参照モデ 定されている。 CGRM(省略形)
ル,
CGRM(省略形)
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X 0013 : 1998 (ISO/IEC 2382-13 : 1996)
番号 用語 定義 対応英語
13.01.17コンピュータグラフ Computer Graphics
表示画像を作成するための描画データの記憶及び転送に
ィクスメタファイ 適した,標準化されたファイル形式。 Metafile,
ル, CGM(省略形)
備考 このメタファイルの形式は,JIS X 4211 : 1995で規
図形処理メタファイ 定されている。
ル,
CGM(省略形)
13.01.18対話型グラフィクス Programmer's Hierarchical
階層構造をもつ図形データの定義,変更,記憶及び表示を
システムPHIGS, Interactive Graphics
制御するための,標準化された図形処理支援機能の集ま
PHIGS(省略形) り。 System,
PHIGS(省略形)
備考 対話型グラフィクスシステムPHIGSは,JIS X
4211 : 1993で規定されている。
13.02 画像の表現及び格納
番号 用語 定義 対応英語
13.02.01 ディジタル化画像 表示画像を生成するためのディジタル表現。 digitized image
13.02.02 符号化画像, 記憶又は処理に適した,表示画像の符号化表現。 coded image
コード化画像 例 ディジタル化画像にランレングス符号化を適用
した結果
13.02.03 連長符号化, run-length encoding
ディジタルデータ列を一連の数によって定義する符号化
ランレングス符号化 であって,それぞれの数は,同じ値をもつ要素が連続して
現れる個数を表しているもの。
例 走査線上で,同じ濃淡値をもつ画素の並びを,濃
淡値の大きさと長さとで表現したディジタル符
号化
備考 ランレングス符号化の目的は,記憶容量及び伝
送量を削減することである。
13.02.04 差分符号化 differential encoding
ディジタルデータ列の符号化であって,最初の要素以外の
各要素を,その要素の値と一つ手前の要素の値との差分で
表すもの。
13.02.05 アドレス可能点 既定義の座標系において,位置を指定できる任意の点。 addressable point
13.02.06 絶対座標 absolute coordinate
アドレス可能点の位置が,指定された座標系の原点を基準
にして表現される座標。
13.02.07 相対座標 relative coordinate
アドレス可能点の位置が,他のアドレス可能点を基準にし
て表現される座標。
13.02.08 増分座標 直前に指定された点を基準点とする相対座標。 incremental coordinate
13.02.09 利用者座標, user coordinate
利用者によって指定され,装置に依存しない座標系で表現
ユーザ座標 される座標。
13.02.10 世界座標, world coordinate
図形のデータ処理,特に入力及び出力を指定するために応
ワールド座標 用プログラムによって使われる,装置に依存しない座標。
備考 図1参照。
13.02.11装置座標 装置に依存した座標系で指定される座標。 device coordinate
13.02.12 正規化装置座標, normalized device
中間的な座標系で指定され,ある範囲(通常は,0から1
NDC(省略形) まで)に正規化される装置座標。 coordinate,
NDC(省略形)
備考1. 同じ正規化装置座標で表現された表示画像
は,どの装置空間でも同じ相対位置となる。
2. 図1参照。
13.02.13 装置変換, 正規化装置座標から装置座標への座標変換。 device transformation
ワークステーション
交換
13.02.14 正規化変換 世界座標から正規化装置座標への座標変換。 normalized transformation
――――― [JIS X 0013 pdf 5] ―――――
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JIS X 0013:1998の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 2382-13:1996(MOD)
JIS X 0013:1998の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.140 : コンピュータグラフィックス
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.35 : 情報技術.事務機械(用語集)