JIS X 0022:1989 規格概要
この規格 X0022は、情報処理における計算器に関する用語とその読み方,意味及び対応英語について規定。
JISX0022 規格全文情報
- 規格番号
- JIS X0022
- 規格名称
- 情報処理用語(計算器)
- 規格名称英語訳
- Glossary of terms used in information processing (Calculators)
- 制定年月日
- 1989年3月1日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 2382-22:1986(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.35, 35.160
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 情報基本 2016
- 改訂:履歴
- 1989-03-01 制定日, 1994-06-01 確認日, 1999-07-20 確認日, 2004-11-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS X 0022:1989 PDF [7]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
X 0022-1989
情報処理用語(計算器)
Glossary of Terms Used in Information Processing (Calculators)
1. 適用範囲 この規格は,情報処理における計算器に関する主な用語とその読み方,意味及び対応英語
について規定する。
備考1. この規格は,国際規格ISO 2382/22- 1986に準拠している。
2. この規格の中で,点線の下線を施してある箇所は,国際規格ISO 2382/22-1986にはない事項
を示す。この場合,対応英語は参考とする。
対応国際規格 :
ISO 2382/22-1986 Information processing systems−Vocabulary−Part 22 : Calculators
2. 表記法 この規格では,各用語を,番号,用語及び読み方,意味並びに対応英語の四つの欄に分けて
記述する。それぞれの欄における表記法を次に示す。
(1) 番号に関する表記法 番号は,6個の数字によって表す。最初の2けたの数字は,情報処理用語規格
番号の末尾2けたを,次の2けたの数字は,同一分類のこの規格の区分を意味する。最後の2けたの
数字は,同一区分の一連番号とする。
(2) 用語及び読み方に関する表記法
(2.1) 同一の意味を表す用語が二つ以上ある場合は,その順位に従って優先使用する。
(2.2) 用語の一部が丸括弧( )で囲まれている場合は,その部分を省略してもよいことを表す。この場
合は,括弧内を省略したときと省略しないときとの間に優先順位はない。
例1 : “自動(的)”は,“自動”又は“自動的”を表す(01.01.04参照)。
例2 : “(計算機)プログラム”は、“計算機プログラム”又は“プログラム”を表す(01.04.01参照)。
(2.3) 用語が幾つもの類似の意味をもつ場合には,それらを個々に規定し,用語の前に(1),(2),······を付
ける。
例 : “(1)引き数”(02.02.02参照),“(2)引き数”(02.02.03参照)
(2.4) 類似の意味をもち,しかもその記述がほとんど同一である二つ以上の用語は,角括弧[ ]を用い
て一つにまとめて規定する。この場合,用語及び読み方欄の[ ]に対して,意味欄の対応する[ ]
を採るものとする。
例 : 次の(a)と(b)とは同じ(02.10.05参照)。
(a) 用語及び読み方 意味
2項[N項]演算 2個[N個]のオペランドに対する演算。
――――― [JIS X 0022 pdf 1] ―――――
2
X 0022-1989
(b) 用語及び読み方 意味
2項演算 2個のオペランドに対する演算。
N項演算 N個のオペランドに対する演算。
(2.5) 用語の使用分野を限定する場合には,用語に引き続く丸括弧( )内にそのことを示す。
例1 : “情報(データ処理及び事務機械における)”(01.01.02参照)
例2 : “呼出し(プログラミングにおける)”(07.09.04参照),“呼出し(データ網における)”(09.06.08
参照)
(2.6) 文法上の用法又は省略形などを,用語に引き続く丸括弧( )内に示す。
例 : “SYSGEN(頭字語)”(10.02.18参照),“DP(省略形)”(01.01.03参照)
(2.7) 漢字が常用漢字表にない場合には,仮名で示し,それに引き続く山括弧< >内に該当する漢字を
示す。
例 : “はん<汎>用レジスタ”(11.02.08参照)
(2.8) 用語の読み方は,振り仮名によって示す。ただし,用語が英字からなり,その読み方が各英字の読
み方どおりの場合には,振り仮名は付けない。
例1 : (データ)しょり
処理(01.01.03参照)
ぼ る
例2 : こCOBOL(07.02.22参照)
例3 : DP(01.01.03参照)
(3) 意味に関する表記法
(3.1) 文中で下線(実線)の引いてある語は,情報処理用語に関する日本工業規格(日本産業規格)に規定されている用語
であることを示す。
(3.2) 角括弧[ ]の使い方については,(2.4)を参照のこと。
(4) 対応英語に関する表記法
(4.1) この欄の英語は,国際規格ISO 2382/22-1986に規定されている用語であって,規定されている意味
と対応する。
(4.2) 対応英語について使用上の注意事項がある場合には,対応英語に引き続く丸括弧( )内に示す。
(4.3) 対応英語に付けられた括弧内の注記の意味は,次のとおりとする。
(使用しないほうがよい。) : 国際規格及びこの規格では,この英語を使用しないので,使用しな
いほうがよいことを示す。
例 : 02.04.01 logic function(使用しないほうがよい。)
(使用してはいけない。) : 国際規格及びこの規格では,用語統一の見地から,この英語を使用し
てはいけないことを示す。
(この意味では使用しないほうがよい。) : 国際規格及びこの規格では,他の意味で使われている
ため,この英語を使用しないほうがよいことを示す。
(××だけ) : この英語は××(国名)だけで通用することを示す。
例 : 02.02.07 range(オーストラリアだけ)
また,角括弧及び使用分野を限定する丸括弧の用法は,“用語及び読み方”の欄と同様とする。
――――― [JIS X 0022 pdf 2] ―――――
3
X 0022-1989
3. 情報処理用語(計算器) 主な用語について,次のとおり定める。
22.01 一般用語
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
けいさんき
22.01.01計算器 calculator
特に算術演算を行うのに適した装置であって,個別の演算又は
一連の演算を始めるために人手の介入を必要とするもの。プロ
グラムを記憶している場合には,それを変更するにも人手の介
入を必要とする。
備考 計算器は,計算機の機能の幾つかを遂行するが,そ
の操作には通常,頻繁に人手の介入を必要とする。
るいけい
22.01.02累計メモリ sigma memory
一連の計算の結果を累計するために使用する計算器の記憶装
置。
22.01.03メモリぶんかつ
分割 memory partitioning,
計算器において,一つの記憶装置を複数の独立した区域に分割
すること。 storage partitioning
22.02 分類
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
22.02.01ポケットけいさんき
計算器, pocket calculator,
商用電源なしで作動する計算器であって,手に持って操作した
ハンドヘルドけいさんき
計算器 hand-held calculator
り,ポケットに入れて運んだりできる軽くて小さいもの。
たくじょうけいさんき
22.02.02卓上計算器 主に卓上で使用するために設計された計算器。 desk-top calculator
しょうようでんげんしきけいさんき
22.02.03商用電源式計算器 電源を商用電源だけに依存する計算器。 mains-powered
calculator
でんちしきけいさんき
22.02.04電池式計算器 battery-powered
電源を化学式電池,太陽電池又は充電式電池だけに依存する計
算器。 calculator
こうちょくりょうようしきけいさんき
22.02.05交直両用式計算器 電源を電池及び商用電源に依存する計算器。 mains/battery powered
calculator
かさんきしきけいさんき
22.02.06加算機式計算器 calculator with
計算器の一種であって,各オペランドの入力後に演算記号を与
えるように内部回路を構成したもの。 arithmetic logic
備考 加減算と乗除算を組み合わせるのに,必要に応じて
中間結果を保存しながら演算をする場合がある。
例 : 次の問題を解くために加算機式計算器が用いる演
算順序は次のとおりである。
12+3−5
=5
2
キー操作 表示 印字例
12 12
12 12+
3 3
15 3+
5 5
10 5−
10 10◇
2 2 10÷
5 2=
5*
――――― [JIS X 0022 pdf 3] ―――――
4
X 0022-1989
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
ほうしきけいさんき
すうしきとお
22.02.07 calculator with algebraic
計算器の一種であって,最初のオペランドは入力前に演算記号
数式通り方式計算器,
ほうしきけいさんき
さんしきとお
算式通り方式計算器 logic
を必要としないが,以後のオペランドはそれを必要とするよう
に内部回路を構成したもの。
備考 加減算と乗除算を組み合わせる場合,中間結果を手
操作によってとっておく必要はない。
例 : 次の問題を解くために数式通り方式計算器が用い
る演算順序は,次のとおりである。
12+3−5
=5
2
キー操作 表示 印字例
12 12
12 12+
3 3
15 3−
5 5
10 5÷
2 2
5 2=
5*
ぎゃく
22.02.08 逆ポーランド calculator with postfix
計算器の一種であって,オペランドはエンター (Enter) キーに
ひょうきしきけいさんき
表記式計算器 notation logic,
よって演算記号なしに入力し,2番目以降のオペランドより後
calculator with suffix
に演算記号を入力するように内部回路を構成したもの。
notation logic,
備考 加減算と乗除算を組み合わせる場合,中間結果を手
操作によってとっておく必要はない。 calculator with
reverse−Polish
例 : 次の問題を解くために逆ポーランド表記式計算器
が用いる操作順序は,次のとおりである。 notation logic
12+3−5
=5
2
キー操作 表示 印字例
12 12
12 12#
3 3
15 3+
5 5
10 5−
2 2
5 2÷
5*
ひょうじしきけいさんき
22.02.09表示式計算器 display calculator
計算器の一種であって,データ出力を恒久的には残らない文字
の形で示すもの。
いんじしきけいさんき
22.02.10印字式計算器 printing calculator
計算器の一種であって,データ出力を紙の上に印字するもの。
ひょうじいんじしきけいさんき
22.02.11表示印字式計算器 display and printing
計算器の一種であって,表示式計算器と印字式計算器のデータ
calculator
出力機能を備え,利用者の意図によって印字式計算器の機能を
選択できるもの。
していかのう
22.02.12アドレス指定可能 calculator without
計算器の一種であって,データは次の演算で記憶域を消去しな
なきおくいき
記憶域をもたな addressable storage
い限り記憶できないが,定数を記憶する機能は,もつ場合もあ
いけいさんき るもの。
計算器
備考 この用語は,現在は使われていない。
――――― [JIS X 0022 pdf 4] ―――――
5
X 0022-1989
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
22.02.13キーボードせいぎょしき
制御式の calculator with
計算器の一種であって,キーボード制御によるデータの記憶と
していかのう
アドレス指定可能な keyboard controlled
蓄積だけを許しており,記憶装置内のデータをそれらのアドレ
きおくいき
addressable storage
スに対するキーボード操作によってだけ変更するもの。
記憶域をもつけいさんき
計算器
備考 この用語は,現在は使われていない。
22.02.14プログラムせいぎょしき
制御式の calculator with
計算器の一種であって,プログラム制御によるデータの記憶と
していかのう
アドレス指定可能な programcontrolled
蓄積だけを許しており,記憶装置内のデータをそれらのアドレ
きおくいき
addressable storage
スに対するプログラムステップによってだけ変更するもの。
記憶域をもつけいさんき
計算器
備考 この用語は,現在は使われていない。
22.02.15プログラムせいぎょしき
制御式 calculator with
計算器の一種であって,プログラム制御及びキーボード制御の
およ及びキーボード
programcontorolled
両方によるデータの記憶と蓄積を許しており,記憶装置内のデ
せいぎょしき
and keyboard
ータをそれらのアドレスに対する次の演算によってだけ変更す
制御式のアドレス
していかのう るもの。
指定可能なきおくいき controlled
記憶域
備考 この用語は,現在は使われていない。 addressable storage
をもつけいさんき
計算器
22.02.16プログラム 利用者がプログラムを変更できない計算器。 nonprogrammable
こていしきけいさんき
固定式計算器 calculator
22.02.17プログラムしき式 programmable
利用者がプログラムをすることができ,かつそのプログラムを
けいさんき
計算器 変更できる計算器。 calculator
22.02.18キーボードプログ calculator with
計算器の一種であって,所定の数のプログラムステップをキー
ラムにゅうりょくしきけいさんき
入力式計算器 keyboard program
ボードによって入力し,反復使用のために計算器中に保持する
ことを許すもの。 input
備考 この用語は,現在は使われていない。
がいぶ
22.02.19外部プログラム calculator with external
計算器の一種であって,所定の数のプログラムステップを外部
にゅうりょくしきけいさんき
入力式計算器 program input
データ媒体によって入力し,反復使用のために計算器中に保持
することを許すもの。
備考 この用語は,現在は使われていない。
22.02.20キーボードおよ及び calculator with
計算器の一種であって,所定の数のプログラムステップをキー
がいぶ
外部プログラム keyboard and external
ボードか外部データ媒体のどちらかによって入力し,反復使用
にゅうりょくしきけいさんき
のために計算器中に保持することを許すもの。 program input
入力式計算器
備考 この用語は,現在は使われていない。
22.03 機能及び操作
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
しゅどうきのう
22.03.01手動機能 利用者が始動又は遂行する機能。 manual function
きかいきのう
22.03.02機械機能 計算器が遂行する機能。 machine function
じどうきのう
22.03.03自動機能 automatic function
プログラムが制御し,利用者の補助なしに実行する,単一又は
一連の機械機能。
せんたくきのう
22.03.04選択機能 function preselection
特定の制御又はキーによって複数の機能を実行できるようにす
る機能。 capability
くぎ
22.03.05けた区切りきのう
機能 pumctuation capability
表示又は印字する数の小数点記号の左側を3けたずつのグルー
プに分ける機能。
ひかさんきのう
22.03.06非加算機能, nonadd function
印字式計算器において,計算に影響なく文字を印字する機能。
ノンアドきのう
機能 備考 表示印字式計算器を含む。
あやま
22.03.07 状態(けいさんき
誤りじょうたい
計算器 error condition (in
計算器が実行できない機能を利用者が実行しようとすると生じ
における), る状態。 calculators)
状態(けいさんき
エラーじょうたい
計算器
における)
22.03.08あふれ(けいさんき
計算器にお overflow (in calculators)
計算器が入力中のけた数を受け入れられない,又は計算結果の
ける),オーバフロけた数を処理できない状態。
ー(けいさんき
計算器における)
――――― [JIS X 0022 pdf 5] ―――――
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JIS X 0022:1989の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 2382-22:1986(MOD)
JIS X 0022:1989の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.160 : マイクロプロセッサシステム
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.35 : 情報技術.事務機械(用語集)