JIS X 7778:2001 音響―情報技術装置の表示騒音放射値

JIS X 7778:2001 規格概要

この規格 X7778は、情報技術装置に適用。表示騒音放射値を算出するための方法;製造業者によってユーザ向けに提供される技術文書内で与えられるべき騒音に関する情報及び製品情報;製造業者によって提供された表示騒音放射値を検証するための方法の事項を規定。

JISX7778 規格全文情報

規格番号
JIS X7778 
規格名称
音響―情報技術装置の表示騒音放射値
規格名称英語訳
Acoustics -- Declared noise emission values of computer and business equipment
制定年月日
2001年4月20日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 9296:1988(IDT)
国際規格分類

ICS

17.140.20, 35.020
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2001-04-20 制定日, 2007-02-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS X 7778:2001 PDF [13]
X 7778 : 2001 (ISO 9296 : 1988)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人 日本事
務機械工業会 (JBMA) から工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標
準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日本工業規格(日本産業規格)
を基礎にした国際規格案の提出を容易にするために,ISO 9296 : 1988, Acoustics−Declared noise emission
values of computer and business equipmentを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質を持つ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS X 7778には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) 騒音放射表示の例
附属書B(参考) 騒音の性質
附属書C(参考) 機械のロットに関する表示値算出のための追加情報

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS X 7778 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
X 7778 : 2001
(ISO 9296 : 1988)

音響−情報技術装置の表示騒音放射値

Acoustics−Declared noise emission values of computer and business equipment

序文 この規格は,1988年に第1版として発行されたISO 9296, Acoustics−Declared noise emission values of
computer and business equipmentを翻訳し,技術的内容及び規格票の書式を変更することなく作成した日本
工業規格である。
ただし,附属書C 機械のロットに関する表示値算出のための追加情報を参考として示す。
なお,この規格で点線の下線を付してある箇所又は“参考”は,原国際規格にはない事項である。
情報技術装置の騒音放射に関する情報が,ユーザ,プランナ,製造業者,行政当局などによって求められ
ている。
このような情報は,異なる製品間の騒音放射を比較したり,建物内部の音響設計を行うのに不可欠であり,
また,場合によっては,作業場所における騒音暴露の要求に関連して使われることもある。情報技術装置
の騒音放射値を有益なものとするには,次の目的に対する方法を統一する必要がある。
− 騒音放射の測定
JIS X 7779は,実際の用途を代表しうるように作動条件を統一し,情報技術装置がそのような条件
で作動している際の騒音放射の測定方法を規定している。
− 表示すべき騒音放射値の算出
ISO 4871及びその附属書Aでは,騒音放射値の表示方法を統一するための規格作成に関する指針を
与えており,ISO 7574シリーズでは,その算出を行うための統計手法を与えている。
− 表示騒音放射値の提示
表示騒音放射値を提示する場合,A特性音響パワーレベルLWAを表示することが最も重要である。
しかしながら,ユーザがA特性放射音圧レベルLPAの情報を希望していることも認識されている。し
たがって,この規格では,両方の量を表示しなければならないと規定している。1pWを基準値として
デシベル単位で表現した音響パワーレベルと,20 鉗 限 地 じくデシベル単位で表現した
放射音圧レベルとの混同を避けるため,この規格では,音響パワーレベルの値を単位ベル (B) で,放
射音圧レベルの値を単位デシベル (dB) で表現している。
発生騒音の主観的特性を求め,任意に提示するための方法を附属書Bに示す。
− 表示騒音放射値の検証
ISO 7574では,表示騒音放射値の検証方法を規定している。この規格,JIS X 7778では,その手順
は表示A特性音響パワーレベルの検証のためだけに限定している。
1. 適用範囲 この規格は,情報技術装置に適用する。

――――― [JIS X 7778 pdf 2] ―――――

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X 7778 : 2001 (ISO 9296 : 1988)
この規格は,次の事項を規定する。
− 表示騒音放射値を算出するための方法
− 製造業者によってユーザ向けに提供される技術文書内で与えられるべき騒音に関する情報及び製品
情報
− 製造業者によって提供された表示騒音放射値を検証するための方法
これらの方法では,JIS X 7779に従って得られた騒音データ,並びにISO 4871及びISO 7574シリーズ
で規定する手順を使う。
基本的な表示騒音放射値とは,表示A特性音響パワーレベルLWAd(ISO 7574シリーズのLcに一致する
統計的な最大値)とオペレータ位置又はバイスタンダ位置における表示A特性放射音圧レベルLpAm(算術
平均値)である。
表示A特性音響パワーレベルLWAdによって,異なる製品間の騒音放射の比較が可能となり,設置場所
又は作業位置における騒音暴露の程度の予測1)が可能となる。
一つ又は複数の音源による騒音暴露の程度を計算する上で最も便利な量は,通常,個々の音源の表示A
特性音響パワーレベルLWAdであるが,1台だけ独立している機械の近傍における騒音暴露の程度を推定す
る場合,表示A特性放射音圧レベルLpAmが使われることがある。
音響パワーレベルと放射音圧レベルとの混同を避けるため,A特性音響パワーレベルは単位ベル (B) で,
A特性放射音圧レベルは単位デシベル (dB) で表示する。
備考 この規格の対応国際規格を次に示す。
なお,対応の程度を示す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 9296 : 1988, Acoustics−Declared noise emission values of computer and business equipment
(JDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS X 7779 音響−情報技術装置から放射される空気伝搬騒音の測定
備考 ISO 7779 : 1999 Acoustics−Measurement of airborne noise emitted by information technology
and telecommunications equipmentと,この規格が一致している。
ISO 4871 Acoustics−Declaration and verification of noise emission values of machinery and equipment
参考 原国際規格,ISO 9296が発行した当時,ISO 4871 : 1984, 1st editionの名称は,Acoustics−Noise
labelling of machinery and equipmentであったが,1996年に改正され,上記となった。
ISO 7574-1 Acoustics−Statistical methods for determining and verifying stated noise emission values of
machinery and equipment−Part 1 : General considerations and definitions
ISO 7574-2 Acoustics−Statistical methods for determining and verifying stated noise emission values of
machinery and equipment−Part 2 : Methods for stated values for individual machines
ISO 7574-4 Acoustics−Statistical methods for determining and verifying stated noise emission values of
machinery and equipment−Part 4 : Methods for stated values for batches of machines
1) ベル単位の表示A特性音響パワーレベル,LWAdを,設置場所の騒音レベルを算出する目的で使う場合,
又は情報技術装置以外の機械の,デシベル単位の表示A特性音響パワーレベルと比較する場合,デシベル
単位の値を求めるには,1B=10 dBの関係を使い,ベル単位のLWAdに10が掛け算される。

――――― [JIS X 7778 pdf 3] ―――――

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X 7778 : 2001 (ISO 9296 : 1988)
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。定義は,一般,音響及び統計の三つに分類す
る。
3.1 一般定義
3.1.1 情報技術装置 (computer and business equipment) 家庭,オフィス,コンピュータ室,通信機器の
設置場所又は同様の設置環境において,情報処理に使われる機器及びその構成要素。
参考 1988年発行の原国際規格 (ISO 9296) の原文は,“computer and business equipment”であるが,
測定方法を規定したISO 7779が1999年に改正された際,これに対応する用語が“information
technology and telecommunications equipment”となった。ISO 7779の一致規格,JIS X 7779と整
合性を保つため,“情報枝術装置”として同じ名称をここに定義する。
3.1.2 同じ機能を果たすよう,同じ技術仕様で量産され,同じ
機械のロット [batch (lot) f machine (s) ]
表示騒音放射値で特性付けられる情報技術装置の一群。
備考 ロットとは,連続して生産された製品すべてであっても,その一部分であってもよい。
3.1.3 アイドルモード (idling mode)必要なウォームアップの後,機器に通電はしているが作動してい
ない状態として,JIS X 7779に規定する条件。
参考 1988年発行の原国際規格においては,“idling mode”であるが.1999年発行のISO 7779に対応
するJIS X 7779との整合性を保っため,“アイドルモード”と訳す。
3.1.4 作動モド (operating mode) 機器が目的とする機能を果たしている状態として,JIS X 7779に規定
する条件。複数の作動条件が適用可能な場合は,その機器の利用形態の多くを代表するような条件を用い
なければならない。
3.2 音響定義
3.2.1 デシベル単位のA特性音響パワーレベル (A-weighted sound power level in decibels), LWA JIS X
7779に従い,周波数重みAを使って算出した機器の音響パワーレベル。基準音響パワーは1pW。
3.2.2 デシベル単位のA特性放射音圧レベル (A-weighted emission sound pressure level in decibels), LpA
JIS X 7779に従い,オペレータ位置において,又はオペレータ位置が定義されていない場合,バイスタン
ダ位置において,周波数重みAを使って算出した機器の放射音圧レベル(a)。基準音圧は20
参考(a) 1988年発行の原国際規格においては,“sound pressure level”であるが,対応する用語が,引
用規格のISO 4871の改正によって放射音圧レベル (emission sound pressure level) になり,ま
た,測定方法を規定した1999年発行のISO 7779においても同様に変化した。ISO 7779の一致
規格JIS X 7779との整合性を保っため,この規格全般を通じ,原国際規格の主旨に応じて,
特に断ることなく,“放射”を追加して訳す。
3.2.3 実測値 (measured value) IS X 7779に従い,個々の機械における測定から算出したA特性音響パ
ワーレベルLWAの値及びA特性放射音圧レベルLpAの値。実測値を丸めてはならない。
3.2.4 表示A特性音響パワーレベルLWAdの値又は表示
表示騒音放射値 (declared noise emission values)
A特性放射音圧レベルLpAmの値,若しくは両方。

――――― [JIS X 7778 pdf 4] ―――――

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X 7778 : 2001 (ISO 9296 : 1988)
3.2.5 ベル単位の表示A特性音響パワーレベル (declared A-weighted sound power level in bels), LWAd デシ
ベル単位のA特性音響パワーレベルLWAの10分の1であって,個々の機械又はあるロット内のすべての
機械に対して表示した値。この表示した値とは,機械が新品であるとき,個々の機械のA特性音響パワー
レベルLWAの10分の1の値,及び/又はロット内のある規定されたかなりの比率の部分のA特性音響パ
ワーレベルLWAの10分の1の値が,それ未満であることを示す限度のことである。6.の検証方法は,表示
騒音放射値LWAdよりも大きなA特性音響パワーレルLWAをもつ機器がロット内の6.5%を超えない確率が
95%になるように設定されている。LWAdの値は,最も近い0.1ベル (B) に丸める。
備考 LWAdは,ISO 7574シリーズのLcに一致する。
3.2.6 デシベル単位の表示A特性放射音圧レベル (declared A-weighted emission sound pressure level in
decibels), LpAm 機械が新品のとき,個々の機械に対して表示されるA特性放射音圧レベルLpAの値,又は
機械のロットに対して表示されるA特性放射音圧レベルLpAの算術平均の値(b)。LpAの測定位置とは,JIS X
7779で定義するオペレータ位置,又はオペーレタ位置が定義されていない場合,バイスタンダ位置である
(c)。
参考1.(b) 原国際規格のままに定義を訳した。原国際規格には明確な記載がないが,測定方法を規定し
たJIS X 7779に従うため,オペレータ位置の定義されていない機器の場合,測定対象となる
機器の1台ごとに,バイスタンダ位置(通常,前後左右の4か所)において放射音圧レベルが
測定され,1台ごとにすべてのバイスタンダ位置での放射音圧レベルをエネルギー平均するこ
とになる,さらに,機械のロットに対する表示A特性放射音圧レベル,LpAmの算出に当たっ
ては,これらの値(エネルギー平均値)を算術平均することになる。
2.(c) 3.2.5に対する4.4.1及び4.4.2の関係,同じく,3.2.6に対する4.4.3及び4.4.4の関係を対比し
た場合,本来は,この定義の最後に“LpAmの値は,最も近い1デシベル (dB) に丸める”主
旨の内容を規定し,表示される値の表現形式を宗義すべきである。
3.3 統計定義
3.3.1
繰返し性の標準偏差 (standard deviation of repeatability), し性条件,すなわち,同じ条件(同
じ実験室,同じ測定者,同じ測定器)の下で,比較的短い時間間隔で,同じ機械に,同じ騒音放射測定方
法 (JIS X 7779) を繰返し適用して得られた実測値の標準偏差。
備考 この規格では,量記号 準偏差に,量記号sは推定された標準偏差に用いる。
3.3.2 刀赳
再現性の標準偏差 (standard deviation of reproducibility), 慎 ,すなわち,異なる時間に,
異なる条件(異なる実験室,異なる測定者,異なる測定器)の下で,同じ機械に,同じ騒音放射測定方法 (JIS
X 7779) を繰返し適用して得られた実測値の標準偏差。したがって,再現性の標準偏差には,繰返し性の
標準偏差を含む。
3.3.3 生産の標準偏差 (standard deviation of production), じファミリーに属する機器のロットの異
なる個体に対し,繰返し性条件(同じ実験室,同じ測定者,同じ測定器)の下で,同じ騒音放射測定方法 (JIS
X 7779) を適用して得られた実測値の標準偏差。
3.3.4 全標準偏差 (total standard deviation), 赳 準偏差と生産の標準偏差の二乗和の平方根と
して,次の式で与えられるもの。
2 2
t R P (1)
3.3.5 基準標準偏差 (reference standard deviation), 報技術装置専用に規定された全標準偏差であっ
て,この種の機器のロットに対して代表的と考えられる値。

――――― [JIS X 7778 pdf 5] ―――――

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JIS X 7778:2001の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9296:1988(IDT)

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