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JIS Z 8501:2007 規格概要
この規格 Z8501は、作業システム設計の基本指針として,人間工学の基本的な原則及び関係する基本用語について規定。
JISZ8501 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z8501
- 規格名称
- 人間工学―作業システム設計の原則
- 規格名称英語訳
- Ergonomic principles in the design of work systems
- 制定年月日
- 2007年9月20日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 6385:2004(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 13.180
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2007-09-20 制定日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS Z 8501:2007 PDF [12]
Z 8501 : 2007 (ISO 6385 : 2004)
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本人間工学会(JES)/財団法人日本規格協
会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審
議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 6385:2004,Ergonomic principles in
the design of work systemsを基礎として用いた。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS Z 8501 pdf 1] ―――――
Z 8501 : 2007 (ISO 6385 : 2004)
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 定義・・・・[2]
- 3. 作業システム設計・・・・[2]
- 3.1 一般原則・・・・[2]
- 3.2 作業システムの設計過程・・・・[3]
- 3.3 目標の公式化(要求事項分析)・・・・[4]
- 3.4 機能の分析及び配分・・・・[4]
- 3.5 設計概念・・・・[4]
- 3.6 詳細設計・・・・[4]
- 3.7 実現,実行及び実証・・・・[8]
- 4. 評価・・・・[8]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS Z 8501 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 8501 : 2007
(ISO 6385 : 2004)
人間工学−作業システム設計の原則
Ergonomic principles in the design of work systems
序文
この規格は,2004年に第2版として発行されたISO 6385,Ergonomic principles in the design of work
systemsを翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲
この規格は,作業システム設計の基本指針として,人間工学の基本的な原則及び関係する
基本用語について規定する。設計の過程において,人的,社会的及び技術的要求事項に均等な注意を払い
ながら,人間工学の専門家と設計に携わる人々とが協力して行う総合的な手法を規定する。
この規格は,管理者,作業者(又はその代理人),人間工学の専門家,プロジェクトマネージャ及び作業
システムの設計又は再設計に携わる設計者のような専門家が使用する。
この規格を使用する場合は,人間工学,エンジニアリング,設計,品質及びプロジェクト管理に関する
全般的な知識が役立つ。
この規格の中の“作業システム”という用語は,多種多様な作業状況を表すのに用いる。その意図は,
作業システムを改善,設計(再設計)又は変更するためである。作業システムには,ある所与の空間及び
環境内の人々と機器との組合せ,並びに,作業の組織化におけるこれらの構成要素の相互作用を含む。作
業システムは,システムによってその複雑さ及び特性が異なる。作業システムの例としては,一人で操作
する機械,運転要員及び保守要員を含めたプラント,乗客及び職員がいる飛行場,事務職員のいる事務所,
並びにコンピュータによる対話システムがある。人間工学の原則は,作業システムの設置,調整,保守,
清浄,修理,撤去及び運搬においても適用する。
この規格のシステム的アプローチ方法は,既存又は新しい現場において,この規格を使用する人々にと
っての手引となる。
この規格で規定する定義及び人間工学の原則は,技術的及び経済的効果並びにその効率を考慮しながら,
既存の技能の向上及び新しい技能の修得を含む,人間の福利,安全並びに健康に関する最適な作業条件の
設計に適用する。
この規格は,作業システムの設計のために作られたものであるが,人間活動のすべての分野,例えば,
家庭及び余暇活動用の製品の設計に適用してもよい。
備考1. この規格は,人間工学の中核的なものであり,個別規格はこの規格に基づいて作成する。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 6385:2004,Ergonomic principles in the design of work systems (IDT)
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Z 8501 : 2007 (ISO 6385 : 2004)
2. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
2.1 機能配分 (allocation of functions) 人間及び設備・ハードウェア・ソフトウェアによって,システム
の機能をどのように実現させるかを決める過程。
2.2 設計対象集団 (design population) 性別,年齢,技能水準などの特性によって特定され,一般の人々
の中のある範囲として示される作業者の集団。
2.3 人間工学,ヒューマンファクタ (ergonomics,study of human factors) システムにおける人間とその
他の要素との間の相互作用の理解に関する科学の分野,並びに,人間の福利及びシステム全体の遂行能力
を最適化するために,理論,原則,データ及び方法を設計に活かす専門分野。
2.4 職務 (job) 個人の作業の時間的及び空間的構成並びに順序,又は作業システム内で一人の作業者に
よって行われる全作業。
2.5 システム機能 (system function) システムによって実現される広い意味での活動の範囲。
2.6 作業環境 (work environment) 作業者を取り巻く物理的,化学的,生物学的,組織的,社会的及び文
化的要因。
2.7 作業機器 (work equipment) 作業システムで使用する,ハードウェア及びソフトウェアを含む道具,
機械,車両,装置,取付具,設備並びにその他の部品。
2.8 作業者 (worker,operator) 作業システム内で一つ以上の仕事を実行する人。
2.9 作業疲労 (work fatigue) 精神的又は身体的,局部又は全身の病的ではない過度の負担によって現れ
る状態であり,休息すれば完全に回復できるもの。
2.10 作業の組織化 (work organization) 特定の成果を出すために組み合わされた,作業システムの順序及
び相互関係。
2.11 作業工程 (work process) 作業システム内における作業者,作業機器,材料,エネルギー及び情報の
相互作用の一連の時間的,かつ,空間的関係。
2.12 作業場 (workstation) 作業によって決まる条件での作業環境における,作業機器の組合せ及び空間
的配置。
2.13 作業負担 (work strain) 作業負荷に対して作業者が示す内的反応。個人的特性(例えば,身体寸法,
年齢,体力,能力,技能など)によって異なる。
2.14 作業負荷,外的負荷 (work stress,external load) 作業システムにおいて,人の生理的・心理的状態
を乱すように作用する外的条件及び要求。
2.15 作業空間 (workspace) 作業システムにおいて,作業課題達成のため個人又は複数の人のために割り
当てられた空間の大きさ。
2.16 作業システム (work system) 作業によって決まる条件での作業空間及び作業環境において,システ
ム機能を遂行するために,一人又は複数の作業者と作業機器とが協働するように構成されたもの。
2.17 作業課題 (work task) 意図した結果を達成するために,作業者がしなければならない一つ又は一連
の活動。
3. 作業システム設計
3.1 一般原則
設計過程においては,一人又は複数の人間と,作業,機器,作業空間及び環境といった
作業システム構成要素との間の,主要な相互作用を考慮しなければならない。
これらの相互作用から作業者に対する要求が生じ,それらが作業負荷となる。この作業負荷の影響は,
作業者の内部に作業負担という反応で現れるが,それは個人の特性(例えば,身長,年齢,体力,能力,
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Z 8501 : 2007 (ISO 6385 : 2004)
技能など)によってそれぞれ異なる。作業負担は,減退(例えば,作業疲労),又は促進(例えば,技能向
上)効果をもたらすが,それらはフィードバックされて作業者個々の特性に影響を与える。
備考 作業負荷及び作業負担は,人間工学においては中立的な意味で使われており,否定的な意味は
含まない。
人間工学的な作業システム設計は,作業負担を最適にし,減退的作用を回避して促進効果を増すことを
目標とする。
人間の能力が減退しなければ,多くの場合,同時にシステムの有効性及び効率も向上し,人間工学的な
作業システム設計というもう一つの重要な目標に貢献することになる。
作業システム設計では人間を,主要な要素,かつ,作業工程及び作業環境を含めて設計されるシステム
の統合された一部分と考えることが望ましい。
人間工学は,作業システム設計が完成した後の問題解決のためではなく,問題が発生しないような設計
を始めから採り入れなければならない。また,現存の不満足な作業システムの再設計に用いてもよい。
設計結果に重大な影響を与える最も重要な事項は,設計の初期段階に決定されるので,人間工学はこの
段階に最も多くの力を投入することが望ましい。人間工学は作業システム設計の全過程をとおして貢献し
続けなければならないが,システムのニーズの分析(“目標の公式化”)における基本的で広範囲な段階か
ら,完成したシステムの実行(“実現化,実行及び妥当性確認”)における微調整の段階まで,力の入れ方
には幅があるが,プロジェクトの遅れ,調整のための費用超過,設計の質の悪さ,及び使いにくさという
マイナスの影響を防ぐために,人間工学の原則を設計過程の最終段階まで適用するよう,十分注意しなけ
ればならない。
作業者は,作業システムの設計に必ず関与しなければならない。また,効果的で効率的に設計過程に参
加することが望ましい。作業システム設計において最適な解決方法を選ぶようにするためには,参加形の
方式が必要である。作業者の経験は,必要不可欠な知識を提供してくれるので,設計過程の全段階におい
て,可能な限り作業者を関与させなければならない。
特別な要求をもった人々を含め,種々の特性をもった作業者の要求に合わせるために,できる限り広範
囲の集団を対象にした作業システムを設計することが望ましい。
これによって,個別に特別な対処法をとることを最小にとどめることができる。
作業システム設計過程(3.2)は,次のような段階に分ける。
− 目標の公式化(要求事項分析)(3.3)
− 機能の分析及び配分(3.4)
− 設計概念(3.5)
− 詳細設計(3.6)
− 実現,実行及び実証(3.7)
− 評価(4.)
これらの段階は,関連する箇条で規定する。
3.2 作業システムの設計過程
“設計する”とは,数多くの設計段階において繰り返し行われ,かつ,
組織化された過程のことをいい,その結果が新しい設計又は再設計である。この過程を最もよく達成する
のは,多くの専門分野からなる設計チームであり,このことは設計過程の全段階において当てはまる。ま
た,設計過程の各段階で行われる活動は,分析,統合,シミュレーション及び評価である。
設計における多くの変数は,それぞれが他の変数に影響を与える。例えば,人又は機器への異なる機能
の配分,インタフェースの設計及び訓練の必要性などに関する決定は,すべて相互に影響し合っているの
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JIS Z 8501:2007の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6385:2004(IDT)
JIS Z 8501:2007の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.180 : 人間工学