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JIS Z 9004:1983 規格概要
この規格 Z9004は、標準偏差値未知で,上限又は下限規格値だけ規定した場合に,ロットの不良率を保証するときの計量規準型一回抜取検査方式の決め方及び実施の方法について規定。
JISZ9004 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z9004
- 規格名称
- 計量規準型一回抜取検査(標準偏差未知で上限又は下限規格値だけ規定した場合)
- 規格名称英語訳
- Single sampling inspection plans having desired operating characteristics by variables (standard deviation unknown and single limit specified)
- 制定年月日
- 1955年4月14日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 03.120.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1955-04-14 制定日, 1958-03-03 確認日, 1961-03-03 確認日, 1964-12-01 確認日, 1968-01-01 確認日, 1971-07-01 確認日, 1975-11-01 確認日, 1978-12-01 確認日, 1983-01-01 改正日, 1988-02-01 確認日, 1993-05-01 確認日, 2000-01-20 確認日, 2005-03-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS Z 9004:1983 PDF [25]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 9004-1983
計量規準型一回抜取検査(標準偏差未知で上限又は下限規格値だけ規定した場合)
Single Sampling Inspection Planshaving Desired Operating Characteristics by Variables(Standard Deviation Unknown and Single Limit Specified)
1. 適用範囲 この規格は,標準偏差未知で,上限又は下限規格値だけ規定した場合に,ロットの不良率
を保証するときの計量規準型一回抜取検査方式の決め方及び実施の方法について規定する。
引用規格 :
JIS Z 9031 ランダム抜取方法
関連規格 JIS Z 8101 品質管理用語
JIS Z 9001 抜取検査通則
JIS Z 9003 計量規準型一回抜取検査(標準偏差既知でロットの平均値を保証する場合及び標
準偏差既知でロットの不良率を保証する場合)
備考 標準偏差未知で上限又は下限規格値だけ規定した場合の計量規準型一回抜取検査とは,ロット
品質をロットの不良率で表した場合に生産者及び消費者の要求する検査特性をもつように設計
した抜取検査であって,一回に抜き取ったサンプルの平均値と標準偏差とを用い,規格値と比
較することによってロットの合格・不合格を判定するものである。
この検査の適用に当たっては,
(1) 検査単位の品質特性は計量値で表され,正規分布をしているとみなせること。
(2) 製品がロットとして処理できること。
(3) 合格ロットの中にも,ある程度の不良品の混在を許せること。
(4) サンプルの抜き取りがランダムにできること。
(5) ロットの大きさは十分大きいこと。
が必要である。
2. 用語及び記号
2.1 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次による。
(1) 検査単位 検査の目的のために選ぶ単位体又は単位量。
(2) 検査ロット 検査の対象とするロット(以下,ロットともいう。)。ロットとは等しい条件下で生産し
た,又は生産したと思われる品物の集まりである。
――――― [JIS Z 9004 pdf 1] ―――――
2
Z 9004-1983
(3) ロットの大きさ ロット内の検査単位の総数。
(4) ロットの平均値 ロットの検査単位の特性値xの平均値。
x1 x2 ...xN
m=
N
(5) ロットの標準偏差 ロットの検査単位の特性値xの標準偏差。
(x1 m) 2 (x2 m) 2 (xN m) 2
N
(6) 不良品 特性値が上限規格値SUを超えるもの,又は下限規格値SLに満たないもの。
ロット内の不良品の数×100
(7) ロットの不良率 p (%) =
ロットの大きさ
(8) サンプル ロットから抜き取られる検査単位の集まり。
(9) サンプルの大きさ サンプル中の検査単位の数。
(10) サンプルの平均値 サンプルの検査単位の特性値xの平均値。
xi x1 x2 xn
x= =
n n
(11) サンプルの標準偏差 サンプルの検査単位の特性値xの標準偏差。
(x1 x) 2 (x2 x) 2 (xn x) 2
s=
n 1
1 xi 2
= xi2
n 1 n
(12) 抜取検査方式 ロットから抜き取るサンプルの大きさとロット判定基準との組合せ。
この規格では,サンプルの大きさnと合格判定係数kとの組合せをいう。
(13) 合格判定係数 合格の判定を下す基準となる係数。
2.2 記号 この規格で用いる記号は,次による。
記号 意味
愀 生産者危険
戀 消費者危険
N ロットの大きさ
m ロットの平均値
ロットの標準偏差
p ロットの不良率
n サンプルの大きさ
x 検査単位の特性値
x サンプルの平均値
s サンプルの標準偏差
SU 上限規格値
SL 下限規格値
k 合格判定係数
p0 なるべく合格させたいロットの不良率の上限
p1 なるべく不合格としたいロットの不良率の下限
L (p) 不良率pのロットの合格の確率
3. 検査の手順 次の手順によって行う。
――――― [JIS Z 9004 pdf 2] ―――――
3
Z 9004-1983
(1) 品質特性の基準を設定する。
(2) 0,p1を指定する。
(3) ロットを形成する。
(4) サンプルの大きさと合格判定係数を求める。
(5) サンプルを採る。
(6) サンプルの特性値xを測定し,平均値xと標準偏差sを計算する。
(7) +ks又はx−ksを計算して,それぞれSU又はSLと比較し,ロットの合格・不合格の判定を下す。
(8) ロットを処置する。
4. 検査の実施
4.1 品質特性の基準の設定 検査単位の特性値xの測定方法を具体的に定め,上限規格値SU又は下限規
格値SLを定める。
4.2 p0,p1の指定 この規格による抜取検査を実施するには,まず品物の受渡し当事者間で協議してp0,
p1を決める。この場合, 懿 0.05, 拿 0.10を基準とする。
備考1. 懿 0.05, 拿 0.10以外の場合は,参考3によって求めることができる。
2. 参考3を適用できない場合には,参考4を用いて近似的に求めることができる。
4.3 検査ロットの形成 同一条件で生産されたロットをできるだけそのまま検査ロットに選ぶ。ロット
が甚だしく大きい場合は小ロットに区切って検査ロットとしてもよい。
4.4 サンプルの大きさと合格判定係数の求め方 4.2で指定したp0,p1からサンプルの大きさと合格判定
係数を求めるには次による。
(1) 付表を用い,p0を含む行とp1を含む列との交わる欄を求める。
(2) 欄の中の左下の数値(太字)をサンプルの大きさnとし,右上の数字(細字)を合格判定係数kとす
る。
4.5 サンプルの採り方 検査ロットの中から4.4で決めた大きさnのサンプルをJIS Z 9031(ランダム抜
取方法)の3.によってランダムに抜き取る。
4.6 サンプルの試験 大きさnのサンプルについて4.1で定めた測定方法によって,特性値xを測定し,
平均値xと標準偏差sを求める。
4.7 ロットの合否判定 ロットの合否の判定は次による(図参照)。
(1) 上限規格値SUが与えられた場合
x+ks≦SU ならばロットを合格とし,
x+ks>SU ならばロットを不合格とする。
(2) 下限規格値SLが与えられた場合
x−ks≧SL ならばロットを合格とし,
x−ks――――― [JIS Z 9004 pdf 3] ―――――
4
Z 9004-1983
図
例1 : 金属板の硬さの上限規格値がロックウェル硬さ68と与えられたとき,ロックウェル硬さ68を超
えるものが0.5%以下のロットは合格とし,それが4%以上のロットは不合格としたい。この場合
ロックウェル硬さの値は,ほぼ正規分布に従うものとする。
これから
p0=0.5%, 懿 0.05;p1=4%,拿 0.10
を満足する抜取検査方式を求めるには
(1) 0=0.5%,p1=4%
(2) 付表のp0=0.5%を含む行 (0.4510.560%) とp1=4%を含む列 (3.564.50%) との交わる欄
を求める。
(3) この欄からサンプルの大きさn=42,合格判定係数k=2.12を読み取る。
(4) ロットから大きさ42のサンプルを抜き取って,x,sを算出し,
x+2.12s≦68 ならばロットを合格とし,
x+2.12s>68 ならばロットを不合格とする。
例2 : 金属板の厚さの下限規格値が2.3mmと与えられたとき,厚さが2.3mm未満のものが1%以下のロ
ットは合格とし,それが9%以上のロットは不合格としたい。この場合,厚さの値はほぼ正規分
布に従うものとする。
これから,
p0=1%, 懿 0.05;p1=9%, 拿 0.10
を満足する抜取検査方式を求めるには
(1) 0=1%,p1=9%
(2) 付表のp0=1%を含む行 (0.9011.120%) とp1=9%を含む列 (7.119.00%) との交わる欄を
求める。
(3) この欄からサンプルの大きさn=28,合格判定係数k=1.83を読み取る。
(4) ロットから大きさ28のサンプルを抜き取って,x,sを算出し,
x−1.83s≧2.3 ならばロットを合格とし,
x−1.83s<2.3 ならばロットを不合格とする。
4.8 ロットの処置 計量抜取検査による合格ロットはそのまま受け入れ,不合格ロットはあらかじめ定
めた約束に従って処置する。どのような場合でも不合格となったロットをそのままで再提出してはならな
い。
5. 抜取検査表 p0,p1からn,kを求めるための抜取検査表を付表に示す。
――――― [JIS Z 9004 pdf 4] ―――――
付表 抜取検査表 [p0 (%),p1 (%) を基にしてのサンプルの大きさnと合格判定値を計算するための係数kとを求める表]
左下の数字はn,右上の数字はk ( 刀 刀
p1 (%) 代表値 0.80 1.00 1.25 1.60 2.00 2.50 3.15 4.00 5.00 6.30 8.00 10.00 12.50 16.00 20.00 25.00 31.50
0.71 0.91 1.13 1.41 1.81 2.25 2.81 3.56 4.51 5.61 7.11 9.01 11.30 14.10 18.10 22.50 28.10
p0 (%) 範囲
代表値 範囲 0.90 1.12 1.40 1.80 2.24 2.80 3.55 4.50 5.60 7.10 9.00 11.20 14.00 18.00 22.40 28.00 35.50
2.71 2.67 2.62 2.57 2.52 2.47 2.42 2.36 2.31 2.24 2.19 2.11 2.07 1.95 1.87 1.87 1.77
0.100 0.090 0.112
87 68 54 42 34 28 23 19 16 13 11 9 8 6 5 5 4
2.64 2.59 2.54 2.49 2.44 2.39 2.32 2.28 2.21 2.16 2.10 2.02 1.97 1.90 1.82 1.72
0.125 0.113 0.140
80 62 48 38 31 25 20 17 14 12 10 8 7 6 5 4
2.60 2.56 2.50 2.46 2.40 2.35 2.30 2.23 2.18 2.10 2.04 2.00 1.91 1.85 1.77 1.67
0.160 0.141 0.180
98 74 56 44 35 28 23 18 15 12 10 9 7 6 5 4
2.53 2.47 2.43 2.37 2.32 2.26 2.20 2.14 2.08 2.02 1.95 1.86 1.80 1.72 1.63
0.200 0.181 0.224
90 66 51 40 31 25 20 16 13 11 9 7 6 5 4
2.44 2.39 2.34 2.28 2.23 2.17 2.12 2.04 1.99 1.93 1.86 1.75 1.67 1.53
0.250 0.225 0.280
79 59 46 35 28 22 18 14 12 10 8 6 5 4
2.41 2.36 2.31 2.25 2.19 2.14 2.07 2.00 1.94 1.88 1.80 1.75 1.62 1.53
0.315 0.281 0.355
98 71 54 41 31 25 19 15 12 10 8 7 5 4
2.32 2.27 2.22 2.16 2.10 2.04 1.98 1.92 1.85 1.78 1.69 1.64 1.47
0.400 0.356 0.450
89 65 48 36 28 22 17 14 11 9 7 6 4
2.23 2.18 2.12 2.07 2.00 1.94 1.88 1.81 1.72 1.64 1.58 1.51
0.500 0.451 0.560
80 57 42 32 24 19 15 12 9 7 6 5
2.14 2.08 2.03 1.97 1.90 1.83 1.77 1.69 1.62 1.52 1.45
0.630 0.561 0.710
71 50 37 28 21 16 13 10 8 6 5
2.10 2.05 1.99 1.92 1.86 1.79 1.72 1.66 1.56 1.51 1.39
0.800 0.711 0.900
92 62 44 32 24 18 14 11 8 7 5
2.01 1.95 1.89 1.83 1.76 1.69 1.62 1.53 1.45 1.33
1.000 0.901 1.120
79 54 38 28 21 16 12 9 7 5
1.91 1.85 1.78 1.72 1.65 1.57 1.50 1.39 1.33
1.250 1.130 1.400
69 47 32 24 18 13 10 7 6
1.87 1.80 1.74 1.67 1.60 1.53 1.45 1.35 1.26
1.600 1.410 1.800
95 60 40 28 20 15 11 8 6
1.76 1.69 1.63 1.56 1.48 1.40 1.32 1.19
2.000 1.810 2.240
81 50 34 24 17 12 9 6
1.65 1.59 1.52 1.43 1.36 1.27 1.17
2.500 2.250 2.800
67 43 29 19 14 10 7
1.61 1.54 1.47 1.39 1.31 1.22 1.13
3.150 2.810 3.550
96 57 36 23 16 11 8
1.49 1.42 1.34 1.25 1.17 1.08
4.000 3.560 4.500
83 48 29 19 13 9
1.37 1.29 1.20 1.11 1.02
5.000 4.510 5.600
69 38 23 15 10
1.23 1.15 1.07 0.97
6.300 5.610 7.100
53 30 19 12
1.18 1.10 1.00 0.89
8.000 7.110 9.000
87 44 24 14
Z9
1.04 0.95 0.84
10.000 9.01011.200
68 34 18
00
備考 空欄に対しては抜取検査方式はない。
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JIS Z 9004:1983の国際規格 ICS 分類一覧
- 03 : サービス.経営組織,管理及び品質.行政.運輸.社会学. > 03.120 : 品質 > 03.120.30 : 統計的方法の応用
JIS Z 9004:1983の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ9031:2012
- 乱数生成及びランダム化の手順